COLUMN
ジム開業|天井・壁・床の押さえるべきポイント
今回はジム、トレーニングスペースを作る上で見落とされがちな「施設の天井・壁・床」についてご紹介いたします。パーソナルジム、スポーツチームのトレーニングルームなど、どんな施設でも重要なポイントですので参考になれば幸いです。 1.天井:最低2800mmの高さが必要 トレーニングを実施するうえで、施設内の天井は最低でも2800mmは確保することが理想です。スクワットラックやケーブルマシンを有効的に活用したり、両手を挙上した状態でツールを持ったり、プライオメトリクスのトレーニングを実施するのであれば、日本人の平均身長を踏まえると最低限必要な高さだと考えています。ただ、一般的なマンションやオフィスビルだと2500~2600mm程度の高さが多く、目的に応じたトレーニング種目が提供できないことが多く見受けられます。その場合には、天井高を確保するために既存の天井を撤去し配管などが露出した状態にするケースもございます。高さを確保することで、雲梯や懸垂バーなどの設置が可能になり設備の選択肢が拡がるメリットもございます。建物の構造上や消防法などで天井が抜けないことも多々ありますので、物件契約前のご確認をおすすめいたします。 2.壁:強度や振動、汚れを考慮する 施設内の設備で一番見落とされがちなのが壁です。用途別に注意すべき点として、以下のものが挙げられます。 壁に手をつくウォールドリル 壁に少し体重をかける程度のウォールドリルであれば強度はさほど心配しなくても問題ないですが、音や振動がジム内や他の階、部屋に伝わってしまう恐れもありますので、近隣のテナントの状況や壁の強度などを事前に確認しておくことをおすすめします。 足の裏を壁につくエクササイズ ウォールドリルと同様に最低限の強度を確保する必要がありますが、それ以外にも汚れの問題を考慮する必要があります。施設内を土足禁止にしてもラバーマットからの色移りや、どうしても清掃しきれない床の汚れで靴の裏は意外と汚れていますので、壁に汚れが付いてしまうことが多々あります。あらかじめ該当のエクササイズを行う壁を汚れが目立ちにくい色、もしくは清掃しやすい素材にするなど施設の空間デザインも考慮したうえで工夫が必要です。 メディシンボールなどのツールを投げるエクササイズ 壁を使ったトレーニングで一番注意が必要なのは、メディシンボールなどのツールを壁に投げるケースです。壁自体の強度はもちろん必要ですが、建物の躯体への影響や上下階のフロアや横の部屋への影響も考慮しなければなりません。建物の構造上、不動産会社に確認が取れていれば安心して使用できますが、心配な場合は専用の壁を作ることをおすすめいたします。建物の壁に影響しないように、衝撃を吸収する材質を埋め込んだ新たな壁を作れば耐久性や騒音の問題も安心です。また、表面を床材と合わせると内装により一体感を持たせることができます。 3.床:安全面では1番重要 床材については過去にコラムなどでもご紹介しておりますが選択肢もラバーマット、人工芝など複数あり、それぞれにメリットとデメリットがあります。気になる方は以下のコラムをご覧ください。>>床材選びのポイント トレーニング中の負担や、器具を落とした場合の破損や傷など安全面、メンテナンスの手間を考慮すると1番のおすすめはラバーマットです。ラバーマットの中でもロール材、パネルタイプ、プラットフォームの設置など目的に応じた選定が必要なためご自身の施設に合わせた仕様をお選びください。人工芝を設置する場合は、ムーブメントトレーニングやスレッドを使用するトレーニングなど大きく動けることでよりメリットが生まれるため、ある程度の直線、またはスクエアのスペースを確保することをおすすめします。また、ストレッチエリア用に小スペースで人工芝を選定されるケースもございますが、使用時にはマットを敷くことが多いため、機能面では人工芝にこだわる理由は多くはありません。掃除機かけ、汗の拭き取り、除菌スプレーなどのメンテナンス面も考慮してご一考ください。 今回は、「天井・壁・床のポイント」をそれぞれお伝えいたしました。これらはクライアントのパフォーマンスを最大限に高め、トレーナーの知識や技術を余すことなく発揮するためにもぜひこだわっていただきたい点です。そして本コラムでも繰り返しお伝えしておりますが、施設を作るうえで一番最初に決めておくべきことは「どんな施設か」の前に「どんなサービス(トレーニング)を提供したいか」です。設備や器具、レイアウトに迷ったら一つの判断基準にしてみてください。 株式会社パフォームベタージャパン
【無料ダウンロード】ジム開業トレーニングスペース導入完全ガイド
今回は、8月からオンラインショップで公開している「ジム開業トレーニングスペース導入完全ガイド」についてご紹介させていただきます。 「ジム開業トレーニングスペース導入完全ガイド」とは? ・物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定など、ジム開業時に押さえておきたいポイントをまとめた全30ページのPBJオリジナルの無料お役立ち資料・日本のトレーニング施設だけでなく、アメリカのプロスポーツチームや大学など、 これまでに数多くの施設の開業・改装に関わってきたPerform Betterのノウハウを凝縮 ・どなたでもオンラインショップから無料でPDF資料をダウンロード可能 この資料で分かること ・物件探しの前に必ず考えておくべきこと・床材の選び方・施設レイアウトの考え方・導入器具の選び方 このような方におすすめ ・今まさにトレーニングジムの開業を構想している方や、将来的な独立を検討している方 ・トレーニングスペースの導入、改装を検討しているチーム・団体のご担当者さま 将来的に施設の開業や導入を検討されている方にもお役立ちいただける内容です。 ご興味のある方は、ぜひこの機会に資料をお受け取りください。https://www.performbetter.jp/pages/gym-perfect-guide
ジム開業|NEXPORT横浜中華街
今回は、弊社が提携するパーソナルトレーニングジムNEXPORTの新店舗「NEXPORT横浜中華街」の事例をご紹介します。 NEXPORT横浜中華街とは? 「この施設で出来ないトレーニングはない」と言い切れる施設を目指して構想がスタート 敷地面積150坪(約500㎡)と、パーソナルトレーニングジムとしては国内屈指の広さで設備・器具も充実した施設 施設内にはトレーニングエリア、障害物を組み上げたムーブメントエリア、ピラティスルームや低酸素ルームに加えてリカバリーエリアも常設 今回は、床・壁、器具、収納の3つのポイントに絞りご紹介いたします。 1.全てのトレーニングに対応する床と壁 床材 施設内の主な床材はドイツの sportec製のラバーマットを施工しています。エクササイズ時の快適性はもちろん、衝撃と吸音効果と優れた耐久性でダンベルやバーベル、マシンからの耐摩耗性にも優れている高品質のマットです。クライアントの快適性に加えて、トレーナーの身体への負担も軽減されます。フリーウエイトのエリアには、30mmのSPORTEC styleと階下への衝撃の遮音に効果が期待できるアンダーレイを組み合わせたプラットフォームを設置して高重量、高強度のトレーニングにも耐えられる安全性の高い設備になっています。 壁 ムーブメントエリアには、メディシンボールを投げつけられる強化壁が設置されています。コンクリートブロック、衝撃緩衝材などを組み合わせて衝撃を緩和させる壁を作り、表面は床材と同じマットを壁に施工してジム内の雰囲気やデザインも統一させています。 2.バリエーション豊富なトレーニング器具 ハーフラックやケトルベル、ダンベルなどの定番器具に加えて、低強度のトレーニングを実施するためのピラティスマシンから、高強度トレーニングに対応するためのタイヤ付きスレッド、オプティバーまで幅広く導入されています。また、十分なフリースペースが確保されているため、不安定な環境でトレーニングができるハイドロベスト、アクアバッグ、スタビバーなどもバリエーション豊富に揃っています。低酸素ルームに設置した有酸素マシンも、どなたでも使いやすいKEISER m3バイクから導入事例の少ないステアクライマー、アスリート御用達の自走式トレッドミルまで、リハビリ目的からアスリートのトレーニングに広く対応できるラインナップを網羅。トレーニング器具に関してはまさに「この施設で出来ないトレーニングはない」内容です。 3.施設の生産性を高める収納ラック 広い面積と多くの器具を有効活用するには生産性の高いスペースの確保が必要です。そのためには器具の配置が乱雑にならないよう収納ラックの選定と配置が非常に重要です。今回はダンベルラック、ケトルベルラックの専用ラックに加えてスペクトラムラックが導入されています。 *スペクトラムラックについて詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。 場所はウェイトトレーニングとフリースペースの間に設置しており、その場で懸垂やサスペンショントレーニングができます。また、フリースペースで使用するアクアボールやバッグ、バナナステップもすぐに出せるため、施設の生産性向上にもつながっています。 今回は紹介しきれなかった各器具の詳細や低酸素ルーム、ムーブメントエリアなどは改めてご紹介いたします。 施設見学をご希望の方へ 今回紹介した商品に関するお問い合わせや、開業準備や商品の導入のご検討でNEXPORT横浜中華街の施設見学をご希望の場合は、弊社までお問い合わせください。 ※NEXPORT横浜中華街への直接のご連絡はお控えください。 また、NEXPORT横浜中華街では、トレーナー・セラピストなどの同業者向けの体験チケットもございます。合わせてご検討ください。 NEXPORT横浜中華街https://nexport.co.jp/yokohama-chukagai/
開催レポート|encounter コラボウェビナー(講師:根城 祐介)
今回は、encounter様とのコラボウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年7月24日■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program)■テーマ:腰椎骨盤帯の安定性を向上する -歩行・ジョギングに繋げる運動療法- 床反力の捉え方 「床反力」とは、垂直方向のベクトルで10kgの力で床を押したとした場合、10kgの力で押し返してくる働きのことを指します。この床反力には考慮すべきポイントが3つあります。 1.ベクトル ベクトルは体勢や床を蹴る方向などによって変わってきます。 日常生活の中で、さまざまな姿勢を維持したり、さまざまな体勢になったりしますが、その際に力のベクトルを考慮しないと、正しい運動療法を提供することができなくなります。 2.力の伝達 床反力を受け取ったら、次は歩行やジョギングなど移動する力に変えなければなりません。 力の連動性を高めることができない限り正しく移動することができない、不効率な移動方法になってしまいます。各関節の動き、姿勢などから判断していく必要性があります。 3.重力 非常に重要な環境要因で、地球上に生活する限り重力を受け取るということが必ず発生します。動作の中で重力を認知し適用するように筋肉を収縮し姿勢を保持しなければなりません。 重力に拮抗するために ハムストリングスを例に挙げて解説すると、腰椎骨盤帯が不安定になっていた場合、骨盤帯が前方にローテーションし、坐骨結節は斜め後方を向きます。 つまりハムストリングスの起始部が斜め後方を向き、ハムストリングスの働きやすい位置覚を失ってしまうことになります。 だからこそアライメントを重要視し重力に拮抗しながらハムストリングスが使えるようにならないといけません。 そのほか、大内転筋・臀筋郡にも同様のことが言えますが、重要なのはこれらの筋肉を単純に動かすだけではなく、能動的に制御しながら認知機能が備わっている状態です。 CKC&OKCで必要な考え方 CKCの動作 上行性、下行性の力を1つ前の動画で挙げた筋群によって制御できると、胸郭も柔軟に使うことができ、ビームの上をバランスをとって歩くことができます。 「床反力を伝達させる」ことや「連動性を認知」していないと難しい動作です。 OKCの動作 座位や立位姿勢でおこなう運動動作は重力は真下にかかるので脊柱内圧が高まりやすいです。 OKCの動作は地面に足がついていない状態なので脊柱重力圧を軽減させる効果があります。 そのため腰痛患者にはおすすめの運動動作になります。また、支持基底面も拡大させることができる体勢です。 エクササイズ...
【新商品】大容量ラック「スペクトラムラック」のご紹介
今回は、新商品の収納ラック「スペクトラムラック」についてご紹介します。他の収納ラックと比較して、棚の数、高さ、幅ともに大型のラックですが、大規模施設だけでなく小規模ジムにも便利なラックです。 1.大容量の収納スペース 最大の魅力は「収納容量の大きさ」。PERFORM BETTER製のソフトトスメディシンボールや、アクアボールMサイズが横に3個、ジャムボールであれば5個までは余裕を持って収納可能です。また、トレイを4段まで設置できますので、チームスポーツの収納ラックとしても充分に導入いただけます。 2.トレイの種類を用途に合わせて選択できる ラックに設置する4つのトレイは、メディシンボール、ケトルベル、ダンベルの3つの専用トレイからお選びいただけますので、ご自身の施設にあった収納ラックとしてカスタマイズが可能です。トレイごとに収納する器具を選べるため、専用の収納ラックの集合体としてもご活用いただけます。パーソナルジムなどで、それぞれの専用ラックを導入するほど各器具の数がない場合には、スペクトラムラック1台で収納が完結でき便利です。 3.トレーニング器具としても活用 ラックの上部には懸垂バーとフックが付属し、トレーニング器具としてもご活用いただけます。懸垂はもちろん、スーパーバンドを設置してアシストジャンプなど通常のバーとしてもご活用いただけます。また、フックは上下にスイングするため、サスペンション器具やスーパーバンドと組み合わせてエクササイズのバリエーションを増やしていただくことも可能です。 ※導入時の注意点 スペクトラムラックは高重量器具の収納や、サスペンション器具のトレーニングも想定されて製造されており、設置の際には付属されている専用のボルトで床に穴を開けて固定する必要があります。導入、設置に伴うご不明なお気軽にお問い合わせください。 スペクトラムラックは、収納ラック+サスペンションフック付きの懸垂バーとしてスペースの有効活用としても便利に活用いただけます。気になる方はぜひお問い合わせください。 株式会社パフォームベタージャパン
ジム開業|電源不要のカーディオマシン
今回は目的に応じた「電源を使わないカーディオマシン」の導入についてご紹介いたします。フィットネスクラブのように会員さんのフリー利用がメインの場合ですと、電動のトレッドミルやバイクを10台以上並べる方が施設の効率はよくなると思います。ただ、スポーツチームやパーソナルトレーニングジムでカーディオマシンの導入を検討する場合は目的や用途、施設のスペースなど様々な条件を考慮する必要があり、かつ「電源を使用するマシン」だとコンセントの位置によってレイアウトに大きく影響します。今回のコラムがカーディオマシン選定のヒントになれば幸いです。 1.限られたスペースに導入したいならKEISER m3 KEISERのインドアサイクルは摩擦式のサイクルと違い渦電流抵抗を用いて負荷をかけている為、静かで自然な抵抗でストレスなく有酸素運動が可能です。 場所を選ばず、どなたでも利用可能 KEISERのインドアサイクルはペダルの漕ぎやすさが滑らかなことに加えて、シートの形状、素材ともに快適な仕様のため長い時間でも快適に有酸素運動が実施できます。ベースにはホイールが付いているため1人で簡単に移動することができます。カーディオマシンの中でも比較的小さいマシンのため、パーソナルトレーニングジムや限られたスペースに複数台を導入したいチームにもおすすめのマシンです。 2.アスリートを指導をするならフリーボード 自走式のトレッドミルのフリーボードは実際の走動作に限りなく近いフォームで有酸素運動が実施可能です。 有酸素だけでなく、スピードのトレーニングも可能 フリーボードには最高スピードに上限はなく、利用者の走るペース次第でランニングが可能です。エクササイズ中の速度調整は利用者が自ら生み出した速度となりますので有酸素運動だけでなく、スピードのトレーニングとしても活用できます。 電動のトレッドミルと比較すると、本体重量は60%程度と比較的軽量なため付属している移動用ホイールを利用すれば1人でも移動させることができます。 3.パーソナルトレーニングでも使用するならローイングマシン ローイングマシンは、上肢、下肢、背筋、その他の全身の筋肉を活用するカーディオマシンです。 短時間で、全身を使った有酸素運動が可能 コンセプト2は全身を連動させてマシンを漕がないとスムーズに運動ができないため、使用するだけで必然的に全身を活用した有酸素運動が実施できます。また、マシンの設定を変えなくても利用者が漕ぐペースを上げることで座位姿勢で膝や足首に過度な負担をかけずに短時間でより高強度のトレーニングが可能です。チーム内のリハビリ中の選手や、パーソナルトレーニングのサービス提供時間内にも多くご活用いただいています。使用しない時間は立てかけたり、半分のサイズに折りたたんで収納していただけますのでスペースも効率的にご活用いただけます。 今回は「電源を使わないカーディオマシン」をご紹介しました。どれも使用したことがない方は使い心地が想像できないかと思いますので、実物を試してみたい方はお気軽にお問い合わせください。 株式会社パフォームベタージャパン
SPORTEC2024 合同ブース出展(7/16 ~ 7/18)レポート
7月16日(火)~18日(木)に東京ビッグサイトで開催された「SPORTEC2024」にDRAX JAPAN株式会社様、株式会社フィットネスアポロ社様、株式会社R-body様と合同でブースを出展させていただきました。 ブースではハーフラックをはじめ、人気商品のスタビバーやアクアバッグ、アクアボールなど多くの商品を展示いたしました。 特に「スタビバー」については最大の特徴であるバーのしなりに驚かれる方や、実際にスクワットやベンチプレスなどの動作を試される方も多くいらっしゃいました。 ブースで名刺交換をいただいた皆様には、展示会で使用した器具の特価販売のご案内なども行わせていただきました。 器具に限りがございますが、ご検討中の皆さまのご連絡をお待ちしております。 また、例年と同様に豪華講師による30分間のショートセミナーを実施しました。弊社の器具を使ったエクササイズもご紹介いただき、セミナー参加者にもその場でエクササイズをお試しいただくなど、どの回も充実した時間となりました。 【講師紹介】 Best Performance Laboratory 桂 良太郎さん R-body 関上 寅之輔さん STC Japan 新井 颯太さん R-body 高田 章史さん R-body 荒井 秀幸さんアルペンスキーオリンピアン佐々木明さん フィットネスアポロ社 武内 俊宏さん なお、Best...
開催レポート|encounterコラボウェビナー(講師:桂 良太郎)
今回は、encounter様とのコラボウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年7月11日■講師:桂 良太郎 (Best Performance Laboratory)■テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのConstraints-Led Approachの理論と実践 「部分最適」と「全体最適」の問題 部分最適とは「特定の問題に対して一部分のみが最適化されている状態」のことを指し、例えば、リハビリテーションで足関節や股関節が改善・最適化された状態がそれにあたります。 対して、全体最適は「選手や患者の身体パフォーマンス全体として最適な状態」を指します。 問題は、部分最適されたからといって全体最適されるわけではないということです。 身体パフォーマンスで考えた場合、各関節や体幹の強さが最適化されても選手のパフォーマンスは全く変わらないケースもあります。 その事実を認識すると、トレーニングやリハビリテーション根幹の考え方を変えなければならないことがわかります。 制約主導アプローチ 反復のない反復 反復において完全に同じ動作は存在しません。 安定したパフォーマンス結果には、動作の安定性と変動性が重要です。 動作の安定性と変動性の組み合わせによって動作のコツを掴めるようになります。そのため同じ動作を繰り返しおこなうのではなく、少しだけ変動性を加えて繰り返すアプローチが必要になり、この変動性の掛け方が制約主導アプローチにおいて非常に重要になってきます。 同じ運動結果を出すために必要なこと 野球で例えると、コントロールの良いピッチャーはいつも同じところでリリースしているかというとそうではありません。 コントロールの悪いピッチャーはリリースポイントが一定で、コントロールの良いピッチャーはリリースポイントがバラバラであったという研究結果も出ています。例えば、マウンドの傾斜や気温など環境が変わっていなくても、自分自身の疲労が加わるため1球目と100球目では動き方が異なってきます。 そのような疲労という生体制約下で同じ結果を出し続けるには、自ずと1球目のリリースポイントと100球目のリリースポイントは違ってくるということです。 同じ結果を出すためには、さまざまな動作ソリューションを身につけなければなりません。 「同じ運動結果を出すために、異なる複数の解決方法を持つ」これこそが環境変化に柔軟に対応し、いつもハイパフォーマンスを出せるクライアント・患者の共通した特徴です。 適応性、制約、変動性を考察していくアプローチが制約主導アプローチの根源的な考え方になります。 トレーニングを競技パフォーマンスに転移させるには? トレーニングで強化したことは、競技パフォーマンスに勝手に出現するものではなく「種まき」が必要です。そのためには、トレーニングを競技パフォーマンスに転移させるために何が必要なのかを学ぶ必要があります。 例えばサッカーの「ジャンピングボレーシュート」の練習は、「垂直跳び」と「シュート」のトレーニングを別々にやっても上手くならないことは理解いただけるかと思います。「ジャンピングボレーシュート」は「ジャンピングボレーシュート」の練習をしないと上手くなりません。前述の通り、競技パフォーマンスを上げるためにおこなうトレーニングを分解しすぎてしまうと、結果パフォーマンスは変わらないケースもあるため、どの程度分解するのかを見極めることがポイントになります。 細かく分解した部分最適のトレーニングが必要なケースもたくさんありますが、目的を「競技パフォーマンスの向上」とするならば、この考え方が非常に重要です。 今回は、10月18日(金)〜20日(日)に行われるパフォームベジャパンサミット2024でも講師を務めていただく桂...
有効スペースを広げる「収納ラック」のご紹介
今回は施設内に設置する「収納ラック」についてご紹介いたします。施設内のさまざま器具をまとめて収納することで運動ができる有効スペースを増やし、施設の生産性を向上させるヒントになれば幸いです。 1.キャスター付きマットラック キャスター付きマットラックはハンギングクラブマットを12枚まで収納できます。自立式のラックでキャスターが付いているため、レイアウト変更時の施設内の移動も簡単です。 マットは丸めずに「吊るして保管」がおすすめ ハンギングクラブマットの使用後にアルコールなどで拭いてからすぐに丸めて地面に立てるようにして保管している方が多く見受けられます。表面が乾き切る前に丸めて保管すると、劣化を早める原因になるため、ラックに吊るして保管することをマットも長持ちします。また、地面に置くとスペースが多く取られますが、マットラックを導入することで「約マット1枚分」のスペースで12枚まで保管が可能です。 2.ケトルベルラック 幅153cm、高さ72cm、台の奥行き25.5cmの二段のラックはケトルベルを最大30個まで保管できます。高重量にも耐えらえる仕様のため、安心して導入いただけます。 ケトルベル以外の器具も置けるマルチラックとして活用 パーソナルトレーニングジムや小規模スタジオではケトルベルやダンベル、バルスライド、メディシンボールなど、サイズが異なる器具の収納に困っているとご相談いただくケースがございます。「数が少なくそれぞれ専用のラックを導入するまでもない」「トレーニングスペースを少しでも確保したい」といったお悩みをお持ちの方に、ぜひおすすめしたいものが「ケトルベルラック」です。写真のようにケトルベル以外の器具も効率よく収納いただけるため、「ツールの種類は多いけど、それぞれのツールの重量・サイズのバリエーションは少ない」場合などにとても便利です。弊社でも、収納ラックをお探しの方にはまずはケトルベルラックの導入をおすすめしています。 ※注意事項高重量かつサイズの大きなダンベルや、トレイ内に安定した状態で置けずはみ出てしまう器具の収納はお控えください 3.リッジローラーラック 幅84cm 奥行25cm のラックに円柱形フォームローラーを5本収納できます。 *壁への固定が必須 収納しづらいフォームローラーの複数保管は専用ラックがおすすめ 壁際に立てて保管されることが多いフォームローラーは収納しづらい器具の1つです。 立てると倒れる 床に横に置くと転がる ラックに収納するとスペースが取られる 長いモデルはラックの奥行きが足りない 上記のようなお悩みをお持ちの方には、専用ラックの導入がおすすめです。フォームローラーは使用頻度も高く、トレーナーだけでなく利用者が出し入れする機会も多いため、「取り出しやすい収納」を整えることでジム全体の生産性向上にもつながります。 今回は施設の有効スペースを確保することを目的に、比較的に小さいサイズの収納ラックについてご紹介いたしました。器具が整理されることで、有効スペースが広がるだけでなく、施設内の美観を保つことにもつながります。本メルマガが少しでも皆様の施設の生産性を向上させるヒントになれば幸いです。次回は大容量の収納ラックについてもご紹介させていただきます。導入するラックやレイアウトにお悩みでしたらお気軽にお問い合わせください。 株式会社パフォームベタージャパン
施設開業|トレーニングエリア床材の選定、有酸素マシン導入|IFG LABO SENDAI(仙台市)
今回は、5月末に宮城県仙台市にオープンしたIFG LABO SENDAIさんに導入いただいた事例をご紹介いたします。 ご相談の背景 IFG LABOさんはゴルフライフをトータルサポートする会員制ゴルフ専用フィットネスジムとして2018年に宮崎県宮崎市に出店されました。 その後、事業の拡大に伴い先月5月末に宮城県仙台市に二店舗目をオープンされました。 今回の相談のポイントは以下の点でした。 耐久性に優れ、関節への負担を軽減できる床材を導入すること ゴルフに特化したトレーニングを安全に提供できるジムエリアににすること これから運動・ゴルフを始める方向けに基礎体力を向上させる有酸素マシンを導入すること ご相談を踏まえ導入いただいた中から、3つを紹介させていただきます。 ラバーマット ファンクショナルトレーナー&レッグプレス トータルボディトレーナー (1)ラバーマット ■導入のポイント ラバーマットはドイツ製のSPORTEC colorを導入。IFG LABO SENDAIさんではスイングだけでなく、スイングに必要な筋力や関節の可動域など、ゴルフに特化したトレーニングとしてさまざまなプログラムが提供されています。クライアントの安全性を重視し、膝など関節への負担軽減やトレーニング時の転倒防止を目的に高品質なラバーマットを導入いただきました。 ジムエリアと隣接する人工芝エリアではチップショットやパットの練習ができる大型グリーンが完備されています。今回はラバーマットと人工芝の境目に段差が出ないよう高さを合わせて施工していますが、お選びいただくラバーマットの種類によって高さが合わないケースもあります。その場合はスロープをつけて段差を軽減させる対策をとることもできるのでご安心ください。 (2)ファンクショナルトレーナー&レッグプレス ...
導入事例「指導の幅を広げる」ラック、ファンクショナルトレーナー|SYNERGY.さま(東京都)
今回は、東京都港区東麻布にあるSYNERGY.さんに導入いただいた事例をご紹介いたします。 ご相談の背景 代表の大瀧さんはフリーのトレーナーとしてご活躍後、2020年に東麻布にパーソナルトレーニングジムを出店されました。その後、会員増加など事業の拡大に伴い、すぐ近くのテナントへ「パーソナルトレーニングが受けられる24時間ジム」をコンセプトとして移転・リニューアルされました。 今回の相談のポイントは以下の点でした。 ・「パーソナルトレーニングが受けられる24時間ジム」というコンセプトにより「ボディメイク目的の男性」「ダイエットに励む女性」「高負荷を求めるアスリート」など幅広い層の顧客が対象となったこと ・上記の顧客に対して、提供できる指導の幅を広げる(制限しない)器具が必要なこと ご相談を踏まえ導入いただいた中から、3つを紹介させていただきます。 ・PB ハーフラック、DRAXスミスマシン・ファンクショナルトレーナー・シングルレッグスクワットスタンド (1)PB ハーフラック、DRAXスミスマシン ■導入のポイントPBハーフラック×DRAXスミスマシンは、今回のような顧客の幅が広い施設におすすめで、最近特に導入のお問い合わせが多い組み合わせです。PBハーフラックは、高重量を扱うアスリートの利用にも耐えるプロ仕様のスクワットラックです。ベースのバーに付いているフックや上部にあるチンニングバーもスーパーバンドなどと組み合わせることでエクササイズのバリエーションが無数に拡がります。 DRAXスミスマシンは、セーフティーブロックを設定することでトレーニングに慣れていない方でも安心してご使用いただけます。シャフトが一定の軌道を通るようになっている仕様に加えて、スタート位置を変更するカウンターウエイトのスムーズさも工夫されています。 (2)ファンクショナルトレーナー ■導入のポイントファンクショナルトレーナーは1台でトレーニングの幅が大きく広がる器具で、特にゴルフ・野球など回旋動作が重要なスポーツ選手の指導機会が多い施設では、今や必須となっているマシンです。上肢下肢のプッシュプル動作、一定負荷の回旋運動など様々な動作に対応しており、パフォームベタージャパンで開業・リニューアルを担当するケースではハーフラックと同様に80%以上の施設に導入いただいています。SYNERGY.さんの施設内には、前述のラック2台(PBハーフラック、DRAXスミスマシン)以外にもレッグプレスやバタフライ / リアデルトなど様々なウエイトスタックのマシンが並んでいますが、ファンクショナルトレーナーを導入することでトレーニングのバリエーションが更に拡がっています。ファンクショナルトレーナーを導入した施設への見学も承っておりますので、空気圧の負荷を体感したことがない方はぜひ一度お試しください。 (3)シングルレッグスクワットスタンド ■導入のポイントフリースペースのエリアにはシングルレッグスクワットスタンドを導入していただきました。脚をかけるパッド部分は高さの変更ができ、回転することでベンチやステップ台に足をかけるよりもスムーズにシングルレッグのトレーニングが出来る便利な器具です。アジャスタブルベンチやスタッカブルステップで代用する施設もありますが、同時に複数のお客様を指導する場合、本来の使い方ではない用途で使用されている器具があると利用者全体の時間が無駄になりかねません。今回のような「指導の幅を広げる(制限しない)」ことを目的とした器具導入では「必須ではないがあったら便利な器具」を1台導入することで、指導効率の向上やお客様のストレスを軽減に大きく寄与することがあります。予算に応じてぜひご検討ください。 大瀧さんをはじめとするSYNERGY.さんのトレーナーは日頃から知識・技術の研鑽を続けられていますが、それを活かすには充実した設備も必要になります。ソフト、ハードのどちらの面でも運動指導の可能性を制限しない素晴らしい事例の施設です。ブランドサイトもぜひチェックしてみてください。https://www.synergy-gym.co.jp/ 株式会社パフォームベタージャパン
vol.6 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 RDL 1-Leg to Box / Super Band Dangling Plate Perturbations Contralateral 目的・エクササイズ特性 ・片脚立位による反射的制御 ・共収縮による安定性の獲得 ターゲット コア・殿筋群・骨盤周囲筋群 使用アイテム ・スーパーバンド 2.9cm幅 パープル ・フォームプライオボックス H45.8cm ・MEN'S...
導入事例紹介|強豪社会人野球チーム
今回は、強豪社会人野球チームの施設に導入いただいた器具をご紹介いたします。 ご相談の背景 既存のトレーニングルームで使用していたマシンや器具、床材の買い替えを検討しているとオンラインショップからお問い合わせいただきました。 結果的にはご予算含め諸事情により一式買い替えには至りませんでしたが、「ケーブルマシン」「高重量ダンベル」「ジャンプBOX」についてご相談いただきました。 今回導入いただいた中から4つご紹介させていただきます。・KEISER ファンクショナルトレーナー・Pro Style ラバーダンベルセット25kg~35kg・Rubber Encased Dumbbell Set 36kg~45kg (アメリカから取り寄せ)・フォームプライオボックス (1)KEISER ファンクショナルトレーナー ケーブルマシンはKEISERのファンクショナルトレーナーを2台導入。 元々ウェイトタイプのケーブルマシンを使用されていましたが、関節などの負担を考慮し空気圧で常に一定の負荷を作り出せるファンクショナルトレーナーをご希望いただきました。ファンクショナルトレーナーは、スクワットラックだけでは実施が難しいプッシュ、 プルの同時エクササイズや投球や打撃に直結する水平面へ負荷をかけたエクササイズも補うことができます。また、空気圧のマシンでしか得られないリハビリの効果や機能改善、 競技パフォーマンス向上にもお役立ていただけます。 (2)Pro Style ラバーダンベルセット25kg~35kg & Rubber Encased Dumbbell Set 36kg~45kg 高重量のダンベルは2種類のダンベルを組み合わせたカスタムセットを導入。日本ではヘッドの丸いローレットハンドルが定番ですが、六角ダンベルもアメリカでは人気の商品です。グリップ部分が少し太めの作りとなっていることが特徴で、あえて握り込めなくすることで前腕の張りを抑え肘の可動域を広げるメリットがあります。また、六角形状でダンベルの転がり防止にもつながります。ダンベルヘッドはどちらもラバーでコーティングが施され、ダンベルの保護だけでなく落下時の衝撃や音を和らげる効果が期待できます。 (3)フォームプライオボックス...
Q&A|ジム開業準備でよく聞かれること
今回はジムの開業や施設リニューアル時の相談でよくいただく質問をQ&A形式でご紹介いたします。 Q 1. スペースは限られていますが、導入したい器具が多く迷っています A.「あったら便利な器具」は最初は買わない 導入したい器具は提供するサービス内容、プログラム構成によってリストアップされることと思います。ただ、リストアップする上で必要不可欠ではない器具の導入で判断に迷ったときには「あったら便利そうなものは最初は買わない」と考えることがおすすめです。初期導入器具を厳選することで、使用頻度が極端に少ない器具が生まれるリスクを最小限に抑えることができます。また、「トレーナーさん自身のトレーニングで使いたい器具」と「実際にサービスの提供で使用する器具」が混在しているケースも多くございます。優先順位を決める際には「必要不可欠なもの」「あったら便利そうなもの」「自分で使いたいもの」の3つに分けて考えると判断しやすくなります。最初から多くの器具でトレーニングスペースを埋めるのではなく、ある程度のフリースペースを確保した状態でスタートし、運営する中で必要な器具を徐々に揃えていくことをおすすめします。 Q 2. オススメの床材はありますか? A. 目的別におすすめの床材の例をご紹介します ■ストレングスストレーニングを行うエリア→衝撃を吸収しやすいラバーマット→黒系でハードな印象のもの以外にもフローリングやコルク調のラバーマットも ■アジリティーやスレッドを使用するトレーニング→グリップが効きすぎない人工芝 予算の問題でカーペットやフローリングなどトレーニングに適さない床材を使用されているケースもございますが、トレーニング効率や安全面も考慮した床材の選定は不可欠です。ラバーマットや人工芝は上位モデルからご予算を抑えた場合のモデルまで広くご用意しておりますので、施設で提供するプログラムやご予算に合わせてお選びください。 Q 3.ケトルベルやダンベルでどの重量を導入するか迷っています。 A.提供プログラムに応じて重量の刻み方を調整することで、スペースや予算を最小限に ケトルベルやダンベルは、施設利用者のメイン層や提供するプログラムによってある程度はご自身で導入したい希望の重量があるかと思います。軽重量から高重量までを2kg刻みで揃えると利便性は高いですが、その分予算やスペースがかさみます。指導対象のクライアントの条件が明確な場合には、 使用頻度の低い重量の幅は4kg刻みにして、頻度の高い重量は負荷を徐々に上げられるように細かく揃えるとスペースを最小限に抑えられます。また、ダンベルが同重量2個セットの1ペア単位での販売であるのに対して、ケトルベルは1個単位での販売が基本です。ただ、ケトルベルについても両手に同重量を持つエクササイズを提供するために同重量をペアで購入される場合もございます。「ペアや同重量を揃えたいけれども施設内のスペースやご予算の都合で難しい」という場合には、 重量の間隔を空けて全体の数を調整する方法もございます。ご自身の施設で提供するトレーニングの目的と合わせてご検討ください。 >>ダンベルとケトルベルの選び方について詳しく知りたい方はコラムをご覧ください。 Q 4. パーソナルジム開業時のテナントの選択で重要な点はありますか? A. 「天井の高さ」と「壁の強度」はテナント契約前に確認しておくことがおすすめです パーソナルジムの開業ではテナントがジム用に作られていないケースがほとんどです。テナント契約前に「天井の高さ」と「壁の強度」について最低限の確認をすることをおすすめします。天井高の目安としては、3m程度あればプライオメトリクスのトレーニングの実施や、大型器具の導入にもある程度対応できるかと思います。壁はメディシンボールの打ち付けやジャンプしたり走ったりする場合には振動が生じるため注意が必要です。また、先に挙げたようなプログラムを提供しない場合でも、業務用のトレッドミルなどはマシン自体の振動が壁に伝わることもございます。近隣のテナントや住民からのクレームになりかねませんので事前に確認をしておくことをおすすめします。そのほかにも、ご予算に応じた広さ、ジム出店の可否などの最低限の条件や、集客を考慮した立地については、不動産会社や然るべき専門家へご相談ください。 >>開業準備について詳しく知りたい方はコラムをご覧ください。 今回は、ジムの開業や施設リニューアル時の相談でよくいただく質問をご紹介いたしました。参考になりましたら幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン...
開催レポート後編|Active-Aid Program コラボウェビナー(3月16日)
先日、Active-Aid Program様とのコラボウェビナーの開催レポート(前編)を配信しました。 後編では、エクササイズに加え質疑応答も合わせて紹介いたします。 *前回の配信内容をご覧になりたい方はこちらからご覧ください。 ■開催日:2024年3月16日■テーマ:レジスタンストレーニングにおけるアジリティースピード向上法 1.ゲームスピード360を活用したエクササイズ エクササイズの原理原則の観点では、アシストから始めてレジスタンス(負荷)に移行しなければ怪我につながる可能性が高くなるとされています。 レポート前編では「アシスト」にあたるエクササイズを紹介しましたが、後編では「負荷」のエクササイズを紹介します。 ジャマー(負荷) ECTスリーブを使用したトレーニングもありますが、その場合は上半身にも負荷が加わります。 体幹部を引っ張られることでトリプルエクステンションに転換できた方がエクササイズ戦略として認知機能が向上しやすいという観点からゲームスピード360を使用をおすすめいたします。 ステップアップ- 股関節伸展(負荷) 前に加速する際に上半身まで連動させるエクササイズで股関節を伸展し前に進むための力を獲得するエクササイズです。前に加速する際に上半身まで連動させる動きを学習することができます。 動画ではベンチ台にゲームスピード360を通し、バーベルにストラップを括り付けて使用しています。 先述した通り、スーパーバンドで代用した場合「張力」によって伸ばすにつれて負荷が強くなってしまい、肩を痛めてしまう恐れがあるため、一定の負荷をかけられるゲームスピード360を使用することをおすすめいたします。 2.ゲームスピード360とスーパーバンドの違い アジリティトレーニングでは他にもスーパーバンドをご使用いただくこともありますが、それぞれツールの特徴が異なるためエクササイズの目的によって選択しなければなりません。 スーパーバンドは張力によって引っ張れば引っ張るほど限界値に近づきます。 限界値に近づくと引っ張られる力が強くなり、エクササイズ中の強弱のコントロールが難しくなります。 対してゲームスピード360は引っ張られる力がある程度一定に保てることが特徴です。 「アシスト」も「負荷」も一定の力が加えられるのでアジリティトレーニングをおこなう際は非常に有効なツールです。 3.質疑応答 Q.競技トレーニング中に発生した代償動作の対処はどうすれば良いですか? 競技トレーニング中に起きた代償動作を対処する際に、その場で対処するか代償動作を補うエクササイズを実施するのか、悩まれる方は多いと思います。 代償動作が発生した際の考え方として2つの観点から解説します。 1つ目、エクササイズを実施する前にスクリーニングによってしっかり評価を行わなければなりません。スクリーニングを行うと代償動作のパターンが見えてきます。 さらに競技中の動作を動画などで確認させてもらうことも重要です。 それによってトレーニング施設で行っている動作から出ている代償動作と競技中に起こっている代償動作を一致させ、エクササイズを介入させる指標にすることができます。 2つ目、エクササイズ中に代償動作が起きた場合はエクササイズをリグレッションします。リグレッションしたエクササイズで代償動作が出なければそのまま改善エクササイズとして割り当てます。...
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