COLUMN
ジム開業|会議室、倉庫をトレーニングルームにリニューアル
今回は「会議室や倉庫をジムにリニューアルする」「パーソナルジム出店時に前テナントがジム以外だった」といった場合のポイントを、本社が手がけたFC Rhode Islandの写真とあわせてご紹介します。「既存施設をうまく活かしたい」「この部屋をジムにして大丈夫か?」とお悩みの方のご参考になれば幸いです。 1.施設の床、天井、壁について 何度も本コラムでもご紹介しておりますが、まずはジムを作る上でハードの面で重要なのは床、天井、壁です。 (1)床:安全面、トレーニング効率において1番重要 既存施設が会議室であればカーペット、倉庫であれば塩ビタイルやコンクリートなどトレーニングに不向きな床材が使われているケースが多いと思います。床材についてはラバーマット、人工芝など選択肢が複数あり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 詳しくは以下のコラムをご覧ください。施設の床材についてのご紹介 https://www.performbetter.jp/blogs/column/20221203 安全面・メンテナンスの観点から最もおすすめなのはラバーマットです。ロール材・パネルタイプ・プラットフォームなど目的に応じた選定が必要ですので、ご自身の施設に合った仕様をお選びください。 人工芝はムーブメントトレーニングやスレッドを使うトレーニングで真価を発揮するため、ある程度の直線またはスクエアなスペースを確保することをおすすめします。 なお、ストレッチエリア用に小スペースへの設置を検討されるケースもありますが、使用時にはマットを敷くことが多いため、機能面での優位性は限られます。掃除機がけ・汗の拭き取り・除菌スプレーといったメンテナンスのしやすさも考慮してご検討ください。 (2)天井:最低2800mmの高さが必要 倉庫は天井高が確保されていることが多い一方、会議室や一般テナントでは不十分なケースがよくあります。理想は3,000mm以上、最低でも2,800mmを確保してください。スクワットラックやケーブルマシンの活用、両手挙上でのツール使用、プライオメトリクスなどを想定すると、日本人の平均身長を踏まえてこの高さが最低限必要です。 一般的なマンションやオフィスビルは2,500〜2,600mm程度が多く、提供できるトレーニング種目が限られる場合があります。その際は既存天井を撤去して配管露出とするケースもあり、高さを確保することで雲梯や懸垂バーの設置も可能になります。ただし、建物の構造や消防法により天井を抜けないこともありますので、事前の確認を必ずお願いします。 (3) 壁:強度の確認と振動に注意 施設内の設備で一番見落とされがちなのが壁です。 特に会議室では壁が造作壁の場合が多く強度が十分ではないケースがほとんどですので確認しておくべきポイントと、主な用途をご紹介します。 ・壁に手をつくウォールドリル 壁に少し体重をかける程度のウォールドリルであれば強度はさほど心配しなくても問題ないですが、音や振動がジム内や他の階、部屋に伝わってしまう恐れもありますので、隣接する部屋や、近隣のテナントの状況を踏まえて壁の強度などを事前に確認しておくことをおすすめします。 ・足の裏を壁につくエクササイズ ウォールドリルと同様に最低限の強度を確保する必要がありますが、それ以外にも汚れの問題を考慮する必要があります。 施設内を土足禁止にしてもラバーマットからの色移りや、どうしても清掃しきれない床の汚れで靴の裏は意外と汚れていますので、壁に汚れが付いてしまうことが多々あります。 あらかじめ該当のエクササイズを行う壁を汚れが目立ちにくい色、もしくは清掃しやすい素材にするなど施設の空間デザインも考慮したうえで工夫が必要です。 ・メディシンボールなどのツールを投げるエクササイズ 壁を使ったトレーニングで一番注意が必要なのは、メディシンボールなどのツールを壁に投げるケースです。 壁自体の強度はもちろん必要ですが、建物の躯体への影響や上下階のフロアや横の部屋への影響も考慮しなければなりません。 建物の構造上、不動産会社に確認が取れていれば安心して使用できますが、心配な場合は専用の壁を作ることをおすすめいたします。 建物の壁に影響しないように、衝撃を吸収する材質を埋め込んだ新たな壁を作れば耐久性や騒音の問題も安心です。...
【シリーズ最終回】感覚運動科学の基礎(近藤 拓人先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した近藤 拓人先生による無料ウェビナー「感覚運動科学の基礎」の内容の一部をご紹介します。 本テーマはこれまで4回開催してきた人気シリーズで、今回がシリーズ最終回となります。 これまでのレポートよりもより詳しくまとめますので是非最後までご確認ください。 ■テーマ:感覚運動科学の基礎 ■開催日:2026年2月11日 ■講師:近藤 拓人(AZCARE代表,NEXPORT代表) 運動療法を整理する4つの領域 運動を考える際には、まず運動の強度や目的によって領域を整理しておく必要があります。 講義では、運動を大きく次の4つの領域に分けて捉えていました。 ・低域値(低強度の動作) ・中域値(跳ぶ・投げるなど多様な運動) ・広域値(筋力トレーニング) ・競技特異的動作 日常生活の動きからスポーツパフォーマンスまでを考えると、これらの領域すべてにアプローチできる環境が理想になります。 運動療法を構成する5つのブロック 実際の運動指導では、次の5つのブロックを組み合わせながらプログラムを構成していきます。 トリートメント 慢性的な痛みを抱えるクライアントの場合、組織の損傷そのものよりも ・その部位を使うことへの恐怖 ・過度な防御反応 といった要素が影響していることがあります。 そのため、最初の段階では身体を動かすことへの不安を取り除き、運動に移行しやすい状態を作ることが重要になります。 コレクティブ(是正) 次の段階では、低強度の運動制御を学習していきます。 ここで有効な手段の一つがピラティスエクササイズです。 ピラティスマシンのスプリングは動作の開始時に負荷が小さく、後半で負荷が大きくなるという特性があります。 この環境では、過緊張があるクライアントでも無理なく動作を学習することができます。 ストレングス...
【シリーズ最終回】感覚運動科学の基礎(近藤 拓人先生)|ウェビナーレポート
ジム開業|パフォーマンス施設の床材設計(ラバー・人工芝)
今回は、アスリート施設の「床材選び」についてご紹介します。 パフォーマンスに大きな影響がある床材ですが、「器具にはこだわるのに、床材は後回し」といった施設も意外と多いものです。 先日施工したプロサッカークラブの事例をもとに、推奨するラバーマット・人工芝の特徴と施工方法をお伝えします。 アスリートのパフォーマンスセンター床材 ラバーマット 国内でも最高級品質の30mm厚のラバーマットSPORTEC styleを採用しています。アスリートの腰・膝・足首への衝撃を吸収するのはもちろん、トレーニング器具を落とした際にも安心の耐久性があります。 また、パネル式の構造で表面の角に丸みを持たせているため、一部が剥がれたり劣化したりすることを防ぐ設計となっています。 さらに、日本特有の高温多湿の環境から真冬の寒さまで対応できる素材を採用しており、温度変化による伸縮も最小限に抑えられています。カラーチップのバリエーションもあるため、チームカラーや施設のデザインに合わせた施工も可能です。 屋内人工芝 屋内人工芝は40mmのロングパイルモデルを採用しています。 芝が長いことで、トレーニング時に身体へ刺さるような感覚を軽減し、より快適にアジリティやスプリントトレーニングを行うことができます。 人工芝の下には8mmのアンダーレイヤー材を施工し、人工芝エリアにも適度なクッション性を持たせています。 人工芝を床面に直接貼り付けてしまうと、床の硬さがそのまま身体に伝わり、身体への負担が大きくなってしまいます。 一方で、柔らかすぎる素材を使用するとトレーニングの安定性やパフォーマンスに影響が出てしまいます。 そのため、 ・建物の床面・アンダーレイヤー材・人工芝 それぞれをすべて糊付けして固定する施工方法を採用しています。 施工中のアンダーレイヤー 屋外人工芝 屋外の人工芝も屋内と同様にアンダーレイヤーを施工しますが、施工方法が異なります。 アンダーレイヤー材と床面は完全に接着しますが、アンダーレイヤー材と人工芝は糊付けでは固定しません。 代わりに珪砂を人工芝に散布し、その自重によって固定します。 珪砂には ・基布を保護する ・耐久性を高める ・人工芝を引き締める といった役割があります。 また屋外のため雨が降ることもありますが、充填材である珪砂は透水性を保つため、水はけも問題はありません。 施工中の珪砂...
アクアバッグの活用法(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「コンディショニングからトレーニングにおけるアクアバッグの活用」の内容の一部をご紹介します。 アクアバッグは多くの現場で活用されているツールですが、本講義では「原理原則を理解して使えているか?」という問いからスタートし、基礎から応用まで体系的に整理されました。 ■テーマ:コンディショニングからトレーニングにおけるアクアバッグの活用 ■開催日:2026年2月10日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) アクアバッグ/アクアボールの原理原則 原理原則とは、地球上で生活する限り変わらない不変の法則です。アクアバッグにおけるそれは、「変化する」という点にあります。 内部の水は液体であるため、動作に伴って形状や重心が常に変化します。移動方向に対しては慣性が働き、水は一度その場に留まろうとし、追従し、揺れ戻ります。 この揺れに対して身体をどう制御するかにアクアバッグ活用の本質があります。 有形と無形の違い ダンベルやケトルベルは重心が確定した「有形」の器具です。一方、アクアバッグは水の変化により重心が不確定な「無形」の器具であり、以下の特徴を持ちます。 ・重心が常に変動する ・負荷ベクトルが変化する ・内的・外的要因によって揺れが増幅する 原理原則を理解せずに使用すると、不安定性をむしろ助長する危険があるため、注意が必要です。 有効なコンディショニング部位 アクアバッグ/アクアボールは万能ではありません。重要なのは「どの部位にどんな制御を求めるか」という視点です。 揺れる負荷を保持することで、身体はフィードフォワード機構を通じて体幹を安定させます。その土台があってはじめて、四肢の動作が成立します。 スタビリティは、緊張や固定ではなく、必要な瞬間だけ安定できる能力である、という点が重要です。 使用に注意が必要なケース ・関節の不安定性が強い状態 ・痛みがある状態(ペインフリーでない) ・緊張で固定されている状態 まずは自重で安定できる状態を獲得した上で、外乱を加えることが重要です。 活用方法(エクササイズ)...
アクアバッグの活用法(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
ジム開業|パーソナルジムPUKARASU様
今回は、昨年8月に沖縄県那覇市にオープンされたパーソナルジムPUKARASU様に弊社製品を導入いただいた事例をご紹介します。 施設について 代表の下地様はこれまで、DAIVAN FITNESSとして那覇小禄、宜野湾エリアに2店舗を展開されています。 DAIVAN FITNESSでは、 ・通いやすさを重視したサービス設計 ・幅広い年齢層への対応 ・継続しやすいトレーニング環境づくり を軸に、多くの利用者に支持されています。そして今回、新たに立ち上げられたのが アスリートの競技パフォーマンス向上までサポートする専門施設「PUKARASU」です。既存店舗とは明確にコンセプトを分け、 ・高強度トレーニングへの対応 ・競技特性に応じた動作トレーニング ・段階的なコンディショニングから実践期まで見据えた環境整備 といった要素を強化されています。 “地域密着型フィットネスジム”から、“パフォーマンス向上を支える専門拠点”へ。 その構想を実現するため、今回設備選定のご相談をいただきました。 ご相談時の要望 ご相談いただいた際、以下のような明確なご要望を伺いました。 1.高強度トレーニングにも耐えられる、安定性の高いハーフラックを設置したい 2.アスリートのリハビリから競技に特化した動作にも活用できるマシンを導入したい 3.高重量トレーニングでも床を傷つけない、衝撃吸収性の高い床材を導入したい 高重量の利用にも耐えるプロ仕様のハーフラック アスリート向け施設としてまず重要となったのが、高重量トレーニングに対応できるフリーウェイト環境の構築です。 スクワットやベンチプレスなどのビッグリフトでは、ラックの安定性が安全性そのものに直結します。 そこで導入いただいたのが PBハーフラック です。 堅牢な構造により、高重量トレーニングにも対応可能で安定した使用感を維持しながら、安心・安全な指導環境を提供します。また、 ラックに備えられた懸垂バーは、壁面設置が難しい施設でもサスペンション器具の使用や懸垂動作が可能です。...
vol.18 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Hip Circle 目的・エクササイズ特性 股関節のモビリティー ターゲット 股関節屈筋群・コア 使用アイテム ・ミニバンド ライト イエロー 10本パック 動作手順 1.ミニバンドを足に通し、腕立て伏せの体勢を作る。 2.体幹部に力を入れ安定させる。 3.片足の股関節を屈曲・外転・伸展の順に行う。 4.体幹部が終始動かないように、股関節から動作を実行する。 重要なポイント ・体幹部のニュートラルポジションを維持する。 ・股関節を体幹部から分離して動かせる(モビリティー)ようにする。 コーチングキー 骨盤が動かないように意識し股関節から動作を行う。 よくあるエラー 腰部伸展...
vol.18 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
足から変える運動連鎖(阿部 勝彦先生)|ウェビナーレポート
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、先日開催した阿部 勝彦先生による無料ウェビナー「足から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー」の内容の一部をご紹介します。 ■テーマ:「足」から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー ■開催日:2026年2月6日 ■講師:阿部 勝彦 (Stride ReMOV チーフ テクニカル オフィサー) 「足」に介入するようになったきっかけ アスリートのパフォーマンス改善や傷害予防に取り組む中で、「動作を整えても再発する」「上半身を改善しても下肢の不安定性が残る」といったケースを繰り返し経験したことにあります。 スクワットやRDLなどのフォームを整えても安定しない選手を分析した結果、原因が“足部の機能不全”にあるケースが多いことに気がつきました。 足は単なる接地面ではなく、身体全体の運動の出発点であり、感覚入力の基盤です。 ここを整えなければ、上位関節の再教育は不完全になります。 足の機能解剖(構造&アーチ) 足部は26個の骨、33の関節、100を超える靭帯・筋群から構成されています。 前足部・中足部・後足部の3パートに分かれ、その複雑な構造が剛性と可動性を両立させています。 特に重要なのが「アーチ構造」です。 ・内側縦アーチ ・外側縦アーチ ・横アーチ 横アーチを「ピザ」に例え、一切れでは崩れますが、円形になることで剛性が高まります。 横アーチは足部剛性の約40%を担い、推進力生成に大きく関与しています。 アーチが崩れることは、力の伝達効率が低下することを意味します。...
足から変える運動連鎖(阿部 勝彦先生)|ウェビナーレポート
【新製品】スタンド付きヘックスバー(シングルレッグヘックスバー)
近年、アスリートのトレーニングはもちろん、パーソナルトレーニングの現場において、デッドリフトやスクワットにおけるヘックスバー(トラップバー)は欠かせない器具の一つとなっています。 腰への負担を抑えながら高い出力を引き出せる点や、フォームが安定しやすい点から、初心者からトップアスリートまで幅広く活用できる優れたツールです。 一方で、実際の現場では「準備に時間がかかる」「プレート交換が大変」「高重量になると扱いづらい」といった課題を感じているトレーニングコーチ、トレーナーなどの運動指導者や施設運営者の方も少なくありません。 今回は、そうした現場の声をもとに開発された、最新のスタンド付きヘックスバーについてご紹介します。 商品ページはこちらから ヘックスバーが支持され続ける理由 まず、あらためてヘックスバーの基本的なメリットを整理いたします。ヘックスバー・デッドリフトは、バーベルデッドリフトと比較して、 ・重心が身体の中心に近い・腰部への負担が抑えられる・動作習得が比較的容易 といった特徴があります。そのため、競技スポーツ選手の強化はもちろん、一般のトレーニング指導やリハビリテーション後の段階的な強化にも幅広く活用されています。まさに「汎用性の高い基本ツール」と言える存在です。 従来モデルが抱えていた課題 一方で、従来型のヘックスバーには、現場ならではの課題もありました。代表的なのは、以下のような点です。 ・床に直接置くため、プレートの着脱が大変・高重量になるほどセットに時間がかかる・持ち上げ時の安全管理が難しい・複数人で使用する際に効率が悪くなる 特に、チームトレーニングやセミパーソナル形式の現場では、「準備時間=トレーニング効率」に直結します。わずかな準備の手間が、積み重なることで大きなロスになるケースも少なくありません。 最新スタンド付きモデルがもたらす変化 今回ご紹介する新モデルはこのような課題を解決した設計となっています。 1.スタンド付き構造による準備の効率化 最大の特徴は、専用スタンドが標準装備されている点です。バーが常に浮いた状態で保持されるため、 ・プレートの着脱がスムーズになり、準備時間を大幅に短縮・片側を大きく持ち上げる必要がなく、1人でもセット可能・不安定な状態での作業が減り、事故リスクを抑制 といったメリットが生まれます。結果として、トレーニングの「開始までの時間」が大幅に短縮されます。 2.本体重量約27kgが生み出す実用的負荷 本製品は、本体重量が約27kgと、一般的なヘックスバー(20kg)よりも重量があります。これにより、 ・重量のあるバー自体が負荷となるため、少ないプレート構成でもある程度の負荷を確保できます。これにより、大量のウェイトを用意しなくても、実践的なトレーニングが可能になります。 ・初心者から中級者まで、段階的な強度設定がしやすく、個々のレベルに応じた指導の幅が広がります。 また、PERFORM BETTERのプレートは5kg〜25kgまで同一直径で設計されているため、軽量プレート中心のセットでも、ある程度高いポジションからエクササイズを開始することが可能です。 これにより、可動域の確保やフォームの安定にもつながり、安全性と効果の両立が図れます。 3.高重量トレーニングにも即対応 もちろん、本モデルは高重量トレーニングにも十分対応できる設計となっています。スタンド付き構造により、高重量プレートの着脱もスムーズに行えるため、 ・アスリートの最大筋力向上・シーズン前の強化期トレーニング・パワー系プログラムの構築 などにも安心して活用できます。「軽い層からトップ層まで、1本で対応できる」という点は、設備投資の観点から見ても大きな魅力ではないでしょうか。...
運動指導の「気付き」の瞬間|Michael Boyle氏寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回は Mike Boyle Strength & Conditioning(MBSC)の創設Michael BoyleがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「Mike Boyle's "Ah-Ha" Moments」をご紹介します。 トップアスリートのトレーニング指導者としてはもちろん、民間のトレーニング施設としても成功を収めているMBSCの創業者としても活躍中のMike Boyleコラムをぜひ最後までご一読ください。 マイク・ボイルの「Ah-Ha(気づき)の瞬間」 私の親友であるアルウィン・コスグローブは、「Cosgrove’s Five Ah-Ha! Moments: The Education of a Misguided Trainer」という記事を書きました。アルウィンは様々な面で私にインスピレーションを与えてくれます。多くの場合、それは彼が二度がんを克服したという人生経験から来るものです。しかし今回は、彼の文章そのものから大きな刺激を受けました。 以下は、リハビリ、トレーニング、栄養に関する私自身の「Ah-Ha(気づき)」の瞬間の数々です。これまでの常識を覆されるかもしれません。 まず最初に、あなたがまだ聞いたことのない最も賢い人物を簡単に紹介します。これまでビル・ハートマンがその称号を持っていたと言われていましたが、今や多くの人が彼の卓越性を知っています。私が今回「世に知られていない天才」と推薦したいのは、理学療法士の Dr. Dan...
運動指導の「気付き」の瞬間|Michael Boyle氏寄稿
TUSS(不安定な接地面上でのトレーニング)|近藤 拓人先生|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した近藤拓人先生による無料ウェビナー「TUSS(不安定な接地面上でのトレーニング)の活用法」の内容の一部をご紹介します。 TUSSの理論的背景と実践的な活用方法について解説いただきました。 不安定面での運動がもたらす神経筋への影響や、目的に応じた効果的な導入のポイントを整理し、現場ですぐに活かせる内容となりました。 ■テーマ:TUSS(不安定な接地面上でのトレーニング)の活用法 ■開催日:2026年1月24日 ■講師:近藤 拓人 氏(AZCARE代表/NEXPORT代表) TUSSとは? TUSS(Training on Unstable Surface)とは、BOSUやバランスディスクなど不安定な接地面上で行うトレーニングの総称です。 近年は「不安定だから良い」ではなく、「不安定性をどのように活用するか」という目的意識が重要とされています。 この考え方は、神経筋制御や感覚統合の理解にも直結しており、姿勢・動作の再学習の一環として位置づけられます。 現場では、リハビリからアスリートへの感覚の再教育まで幅広く応用されており、目的の明確化が最も重要なポイントとなります。 メリット 1.筋活動の増大 不安定面上では姿勢保持に関わる深層筋の活動が増し、局所的な筋活動が増大する。 姿勢安定を目的としたトレーニングとして有効です。 ただし、力を発揮するトレーニングではなく、姿勢を保ちながら協調的に動く練習として捉える必要があります。 2.固有受容感覚の強化 不安定面での運動は、関節内の固有受容感覚を賦活させる効果があります。 慢性足関節不安定症のリハビリなどで有効とされています。 不安定性の程度を段階的に設定することで、末梢からの感覚入力を安全に高めることができます。 3.運動連鎖の促進 不安定環境では体幹と四肢が協調して働くため、運動連鎖を促進する効果があります。 特に姿勢制御や動作学習に応用できます。 スポーツ現場では、全身の連動を意識づける“プレトレーニング”として導入されるケースも多いです。 デメリット 1.特異性の原則...
TUSS(不安定な接地面上でのトレーニング)|近藤 拓人先生|ウェビナーレポート
アスリートにおける腰痛(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「アスリートにおける腰痛」の内容の一部をご紹介します。 競技現場で多くみられる非特異性腰痛をテーマに評価・分析・エクササイズの実際を通してアプローチの考え方を解説いただきました。 ■テーマ:アスリートにおける腰痛 ■開催日:2026年1月20日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) 非特異性腰痛の特徴 腰痛の約8割を占めるといわれる「非特異性腰痛」は、レントゲンやMRIなどの画像診断で原因が特定できないタイプの腰痛を指します。 構造的な損傷だけでなく、動作・姿勢・負荷のかかり方・可動性のアンバランスといった複合的な要因が重なって生じるケースが多いです。 アメフト選手を対象にした調査では、約3割が腰痛を抱えており、シーズンを棒に振る選手も少なくありません。 全競技の怪我のうち約10〜15%が腰痛関連であり、繰り返し動作や過度な姿勢保持が大きなリスク因子となっています。 腰痛リスクを高める動作として「屈曲」「回旋」「不良姿勢での反復」が挙げられ、競技種目に限らず、日々の動作や負荷の蓄積が負担となっているかを観察する姿勢が求められます。 動作分析 アスリートの腰痛は、運動時間・強度・特異的動作の3点が一般的なケースと大きく異なります。 高強度で非日常的な動きを繰り返すことで、腰部へのせん断ストレスが増し、股関節・体幹・胸郭の連動性が崩れることが痛みの要因になります。 股関節のモビリティが低下すると、体幹が代償的に動いてしまい、結果的に腰部へ過剰なストレスが集中します。 股関節と体幹の協調を欠いた瞬間に“画像には映らない腰痛”が起こるという考え方は、腰痛を「構造的損傷」ではなく「動作の破綻」として捉える重要な視点となります。さらに、体幹と骨盤の位置関係が崩れると、力の伝達効率や軸回旋も乱れ、パフォーマンス低下や慢性的な負荷の蓄積につながります。 ニュートラルポジションの維持が腰部保護とパフォーマンス両立の鍵になります。 エクササイズ 腰痛の改善や再発予防においては、体幹のスタビリティと胸郭のモビリティを中心に再教育することが重要です。 股関節の働きを引き出すためには、その上位構造である体幹・胸郭の機能を整える必要があります。 体幹スタビリティエクササイズ(三ヶ月ポジション) レバーベルを使用し先端に負荷をかけた状態で叩く動作を行うことで、腹圧を保ちながら上肢を動かす。 ミニバンドを膝に装着し股関節外転を加えることで、フィードフォワード型の安定性が高まり、体幹と下肢の協調が促されます。 胸郭モビリティエクササイズ 片手で支え、もう一方の手でスライドさせながら胸郭の回旋と伸展を引き出す動作です。 バルスライドを使うことで、物体を操作しながら自分の身体を制御する感覚を養うことができます。...
アスリートにおける腰痛(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
なぜケトルベルを活用するのか?|Don Saladino氏寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回は The Elite Trainer’s Perspective Don SaladinoがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「Why The Kettlebell?(なぜケトルベルなのか?)」をご紹介します。既に多くの施設やチーム、個人に導入いただいているケトルベルの利便性や活用についての考え方を紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 なぜケトルベルなのか? トレーナーの視点から見た“最強のトレーニングツール”(原題:Why the Kettlebell? — Don Saladino & Christopher Holder) フィットネスの世界には、さまざまな器具やツールがあります。マシン、ダンベル、バーベル、あるいは最新のトレーニングガジェットまで選択肢は数え切れません。その中で、なぜケトルベルはトップトレーナーたちに選ばれ続けているのでしょうか? トップトレーナーがケトルベルを選ぶ理由 ニューヨークを拠点に活躍する著名パーソナルトレーナー、ドン・サラディーノはこう語ります。 「私のクライアントには、映画撮影を控えた俳優も多くいます。怪我をせずに高いパフォーマンスを発揮し、なおかつ“見た目”も周囲から求められるレベルに仕上げなければならない。そんなハリウッド俳優の身体づくりにも、ケトルベルは最適なんです。」 彼がケトルベルを「最も動的で、有効性の高いトレーニングツール」と評価する理由は、大きく分けて次の3つです。 1. 1つのツールで5つのトレーニング要素をカバー ケトルベルトレーニングは、...
なぜケトルベルを活用するのか?|Don Saladino氏寄稿
Q&Aに回答|ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート
今回は、昨年末に開催した九鬼靖太先生による無料ウェビナー「Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説-」の内容の一部をご紹介します。 先日の公開したレポートではCST理論とヒップロックのメカニズム、エクササイズを中心にお届けしました。 今回は、ウェビナー後半に行われたQ&Aセッションより、参加者から寄せられた質問と九鬼先生の回答を抜粋してお届けします。 ■テーマ:Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説- ■開催日:2025年12月28日 ■講師:九鬼 靖太 (大阪経済大学 人間科学部 准教授、CST講師) Q1.九鬼先生は基礎的筋力トレーニングの指導はされますか?また、S&Cコーチに文脈的筋力トレーニングの理解を求めますか? A: もちろん私も基礎的筋力トレーニングもやります。 筋力やパワーといった身体リソースがなければ、パフォーマンスの向上はあり得ません。 一方で、それだけでは競技動作には直結しない。 だからこそ、基礎的筋力をしっかり持った上で「文脈的なトレーニング」で橋渡しをする必要があります。 S&CコーチにはCSTの考え方を理解してもらえるとありがたいですね。 「ベースを上げてくれているから、次はこういう動きに発展できる」と共有しやすくなります。 Q2.ヒップロックをエクササイズとして行うと“ヒップロックが上手くなる”と思いますが、その結果、基礎的筋力トレーニングの効果を競技動作に活かせるという理解で合っていますか?また、これはCST全体にも当てはまりますか? A: はい、その理解で大丈夫です。 ただ、ヒップロックという形を作ることに意味があるのではなくて、腰部を側屈する力が出るというところがすごく重要です。 ヒップロック動作を通して骨盤が動くようになると、基礎的な筋力で得た力を競技動作に「転写」できるようになります。 CST全体で考えても同じで、筋力を“どう使うか”を学ぶことが目的です。...
Q&Aに回答|ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート
ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート
今回は、昨年末に開催した九鬼靖太先生による無料ウェビナー「Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説-」の内容の一部をご紹介します。 ベーシックな筋力トレーニングと競技動作の間を埋める“中間領域”として注目を集めるCST(Contextual Strength Training)。 本講義ではその理論的背景と実践的アプローチをもとに、CSTの中核をなす「ヒップロック」について詳しく解説いただきました。 ■テーマ:Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説- ■開催日:2025年12月28日 ■講師:九鬼 靖太 (大阪経済大学 人間科学部 准教授、CST講師) CST(Contextual Strength Training)とは? CSTとは、競技パフォーマンス向上を目的とした文脈的ストレングストレーニングであり、以下の3つの要素を統合したアプローチを指します。 1.特異的な負荷の提供 - 筋力トレーニングや競技動作の反復だけでは得られない負荷を与える。 2.運動学習の理論活用 - 競技動作のコアとなるアトラクターを学習し深化するための学習機会を提供する。 3.競技動作への転移 - 実際の競技場面で発揮される動作を意識したトレーニングを構築する。 以上の内容を網羅的に学習するために、DMC(動的運動制御)、MLT(運動学習理論)、SSM(競技特異的動作)の3コースを認定しています。...
ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート
メディシンボールの活用法|Michael Boyle氏寄稿
日々新たなトレーニングツールが増えていく中で、ツールごとの重量や数量をどの導入すればよいのか?または器具ごとの特性や違いに悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は Mike Boyle Strength & Conditioning(MBSC)の創設Michael BoyleがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「The Benefits of Soft Toss Medicine Balls(ソフトトスメディシンボールの利点)」をご紹介します。既に多くの施設やチーム、個人に導入いただいているソフトトスメディシンボールの活用法や従来のメディシンボールとの使い分けも紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 ソフトトスメディシンボールの利点 メディシンボール、特に「ソフトトス(柔らかい素材)」のメディシンボールは、私のお気に入りのトレーニングツールです。 しかし、実は最初からそうだったわけではありません。 約10年前、私は上半身のプライオメトリックトレーニングを目的に、重いメディシンボールを導入しました。主に行っていたのは、1人がボールを落とし、もう1人がそれを受け止めて投げ返す「メディシンボール・ベンチプレス」です。 この種目は、プライオメトリクス腕立て伏せのように肩へ過度なストレスをかけることなく、上半身のパワーを高められる点が気に入っていました。 そこで使用していたのが、落としても扱いやすく、衝撃が手に伝わりにくい柔らかい球質のメディシンボールでした。 数年前、スタッフの1人が若いアスリート向けに軽量のソフトトスメディシンボールをいくつか発注してくれました。しかし、それらはしばらく倉庫の奥に置かれたままになっていました。 「いつ使うことになるのだろう?」と思いながらも、せっかく購入したのだからと、活用方法を模索していました。 ある日、思い立ってそれらの軽いボールを取り出し、壁に向かって横回転のスローを行ってみたのです。 通常、このような回旋(ローテーション)系のスローは、体幹の爆発的パワーを高める目的で行われ、弾むラバーボールを使うのが一般的です。 正直なところ、最初の印象はこうでした。 「これは最悪だ。まったく跳ね返ってこない。」 実際、わずかに跳ね返ってきたとしても、その反応は非常に弱いものでした。 しかし、その瞬間にひらめいたのです。...
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