COLUMN

【ケトルベル】悩みがちな重量選び〜活用方法まで一挙にご紹介
パフォームベタージャパンの定番商品でもあるケトルベルですが、「使い方や適切な重量がわからず導入を迷っている」という声も多く耳にします。そこで今回は、ケトルベルの特徴からエクササイズバリエーションまで、改めてご紹介いたします。施設にあると非常に便利な器具ですので、ぜひご検討ください。 特徴は「特有の形状」と「重心位置」 ケトルベルは、その名の通り“kettle = やかん”のような形状の持ち手と重心位置が特徴です。重心が握った手の外側に位置することで、ケトルベルスイングやターキッシュゲットアップなどのエクササイズにおいて重要な役割を果たします。この特性を活かしたエクササイズには多くのバリエーションがあり、アスリートだけでなく、フィットネス愛好家の全身強化にも活用されています。 重量の選び方の目安 パフォームベタージャパンでは2kg~44kgまで幅広い重量のケトルベルを取り揃えています。ラインナップを見る 施設のトレーニングコンセプトやお客様のニーズに合わせてお選びください。 ■2kg~10kg (軽量) アスリートのコレクティブエクササイズからフィットネス愛好家のトレーニングまで活用可能 ■6~16kg (中量) 最も汎用性が高く、プロスポーツチームからパーソナルトレーニングジム、女性向けフィットネスなどさまざまな施設におすすめ ■24kg以上 (重量) アスリートや上級者向け 「握り方」で変わるエクササイズ効果 ケトルベルの握り方は、エクササイズの効果を最大化するために重要です。特にケトルベルスイングを行う際は、小指と薬指を強調して握り込むことを推奨しています。 この握り方により、肩のパッキングがしやすくなり、安定性が高まり、正しいフォームを維持しやすくなります。パフォームベタージャパンのケトルベルは、手にフィットしやすい形状とサイズで設計されており、長時間使用しても手の甲や指が痛くならず、トレーニング効果を最大限に引き出すことができます。ケトルベルの握りやすさは、エクササイズのパフォーマンス向上と安全確保に不可欠な要素です。 握り方について詳しく知りたい方は以下のコラムもご覧ください。ケトルベルの握り方 4種のエクササイズ紹介 ケトルベルはその独特な形状と重心により、他のトレーニング器具では難しいエクササイズもスムーズに行うことができます。今回は、ケトルベルの形状を活かした単体で実施可能なエクササイズを3つ、別の器具と組み合わせて相乗効果を生み出すエクササイズを1つご紹介します。 1.ケトルベルスイング 2.ターキッシュゲットアップ 3.アームバー 4.【組み合わせ】ケトルベル × スーパーバンド オリンピックバーにスーパーバンドでケトルベルを結びつけると、ケトルベルの動きが不規則になります。本来、不安定な環境でのトレーニングにはアクアバッグやアクアボールなどの専用の器具が必要ですが、その代替品としての活用もおすすめです。トレーニングバリエーションの拡大にぜひご活用ください。...
【ケトルベル】悩みがちな重量選び〜活用方法まで一挙にご紹介

改装事例|スギヤマカンラボ「既存店舗の雰囲気を残した床材リニューアル」
今回は、パフォームベタージャパンサミットにもご登壇いただいている杉山幹さんの施設の床材リニューアルを担当させていただきましたので、ご紹介いたします。 1.ご相談内容 既に徒手療法やトレーニングができる施設として稼働しておりましたが、以下の3点についてご相談いただきました。 ・床材を既存のフローリングから、クライアントの負担を軽減し、床や器具にも傷が付きにくいトレーニング用ラバーマットに変更したい。 ・ただ、高重量を扱うような激しいトレーニングやボディメイクではなく、徒手療法や機能改善のエクササイズを主としたサービスを提供するため、ハードな印象は避けたい。 ・セミナー会場としても使用するため、既存の店舗の雰囲気は残したい。 上記のご要望を実現するため、複数の素材やカラーのサンプルを用いて打ち合わせを重ねました。 2.施工内容 素材の選定 素材は「SPORTEC®UNI versa」を採用し、カラーは壁のコンクリートの色調に合わせてライトグレーを選択しました。高機能・高品質な「SPORTEC®UNI versa」は4mm厚の薄い床材で、優れた弾性と衝撃吸収性を備えており、伸縮性アンダーレイヤーなしでも通常のトレーニングであれば安心して使用できます。高価ではありますが、厚みのある床材を敷きたくない場合や、適度な硬さと弾性、衝撃吸収を確保したい場合に特におすすめの素材です。さらに、壁の色と床材を統一することで、現在の施設の雰囲気を大きく変えることなく、セミナー会場としてもそのままご利用いただけるように配慮いたしました。 施工スペース トレーニングエリアには新たな床材を施工しましたが、受付やシューズの履き替え場所は従来の床材をそのまま使用しています。今回は4mm厚の薄い素材のためさほど気になりませんが、通常は安全面から段差部分に見切り材(スロープ)の設置を推奨しております。 今回のように、既に運営している施設でも床材の変更は可能です。施設の休館日や予約のない日の作業にはなりますが、施工面積によっては半日程度で完了する場合もございます。(作業工程など日程についても調整させていただきます)ご検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。 株式会社パフォームベタージャパン

導入事例|盛岡中央高等学校様 トレーニングルーム新設
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、当社が担当させていただいた盛岡中央高等学校様のトレーニングルーム新設プロジェクトについてご紹介いたします。学校やスポーツチームでトレーニングルームを新設、改装をご検討をされている皆さまのご参考になれば幸いです。 1.ご相談の経緯とご要望 伝統ある教育環境の中で、生徒の健康と運動能力向上に力を注ぐ盛岡中央高等学校様では、運動部だけでなく、全校生徒が安全かつ効果的にトレーニングできる環境を目指し、トレーニングルームを新設することになりました。当社は、学校側との綿密な打ち合わせを重ね、床材の選定からトレーニング器具の導入まで、トータルでサポートさせていただきました。 主なご相談内容は以下の通りです。 ・従来、トレーニング指導は外部トレーナーを中心に実施していたが、設備面の制約によりトレーニング内容が限定されていた ・設備を整えることで、運動部がより効果的にトレーニングに取り組める環境を実現したい ・運動部の激しいトレーニングに対応し、怪我を防ぐための丈夫な床材を選定したい 2.床材 ご相談当初は、予算を可能な限り器具に充てるため、既存の床材を移設する案が検討されていました。 しかし、長年の使用によりラバーの劣化(伸縮性低下など)が見受けられたこと、運動部が激しいトレーニングを行うことを考慮し、当社からは床材の新調をご提案。種類も、怪我防止の観点からコンクリートやフローリングではなく、ラバーマットの採用をご提案しました。複数の選択肢をご検討いただいた結果、裏面に細粒子・高密度チップを使用することで高いクッション性と衝撃吸収性を実現した20mm厚のマットを採用いただきました。パフォームベタージャパンでは、プロスポーツチームが使用する上位モデルから、コストを 抑えたモデルまで幅広く取り扱っており、目的に応じた最適な床材のご提案が可能です。 3.導入器具 ハーフラック 生徒の安全かつ効果的なトレーニング環境を実現するため、スクワットラックとして特に安全性に優れたハーフラックを2台採用いただきました。 ・最大耐荷重量250kgの堅牢な構造 ・安定性が高く、激しいトレーニング時でも安全に使用可能 ・バーキャッチャーやセーフティアームがデッドリフトポジションまで下げられる設計で、万が一の事故も防止 ヘックスバー ハーフラックの向かいにはヘックスバーを4台設置。この配置により、一度に4名がトレーニングできるため、部員数の多い運動部でも効率的にローテーションが可能となりました。ヘックスバーは、バーの内側に立ってトレーニングを行う設計になっており、前後の重量バランスの中心でバランスを取ることができるため、以下のメリットがあります。 ・バーのシャフトが身体の中心からずれず、大腿付近でしっかりグリップできるため、腰部や股関節に過度な負担がかからない ・初心者でも安全にデッドリフトやスクワット系のトレーニングが可能 今回は、盛岡中央高等学校様のトレーニングルーム新設事例をご紹介しました。 このように「安全かつ効果的なトレーニング環境」というコンセプトを明確にすることで、導入する器具やマシンの選定がスムーズになります。学校やスポーツチームにトレーニングルームの新設や改装を検討される際の参考になれば幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン

ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「運動療法としてのピラティス」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。本講座では、身体の痛みや不調を取り除き、日常生活や競技パフォーマンスを向上するためのピラティス指導についてお話しいただきました。 機能解剖学、機能神経科学、感覚運動科学などを統合したアプローチにご興味がある方、またピラティスをスキルセットに加えたい運動指導者・治療家などの多くの方々にご参加いただきました。 ■テーマ:運動療法としてのピラティス ■開催日:2025年1月12日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY 代表 / NEXPORT 代表) 1.ピラティスが担う感覚運動科学での役割 感覚運動科学は、慢性的な不調の緩和から根本的な改善からパフォーマンス向上までの以下の5つのブロックで構成されています。 その中で、ピラティスは「Corrective(是正・修正)」において非常に重要な役割を果たします。 Corrective (是正・修正) このフェーズの目的は、身体の動きや使い方に問題がある部分を見直し、よりスムーズで効率的な動作へと導くことです。ピラティスを取り入れることで、脊椎の柔軟性や安定性を改善し、身体全体のバランスを整えることを目指します。 ピラティスの強みは、身体の感覚を丁寧に引き出しながら、動きの問題を根本から解消することができる点です。このアプローチにより、次のステップである筋力強化や運動制御をより効果的に行うことができます。 ピラティスをCorrectiveに活用する目的 ・筋肉のバランス調整(働きすぎの筋肉を抑制、使われていない筋肉を活性化) ・可動性(Mobility)と安定性(Stability)の向上 ・感覚の統合(Sensory Integration)と動作パターンの修正 2.ピラティスエクササイズについて ピラティスを運動療法として活用する際には、マットエクササイズ、マシンエクササイズ、そして徒手療法を組み合わせることが効果的です。それぞれに独自の良さがあるため、それらを理解し、クライアントの状態や目標に合わせて使い分けることが重要です。 ピラティスで重要なプログレッションとリグレッション ピラティスエクササイズでは、クライアントの能力や状態に応じてエクササイズの難易度を調整する「プログレッション(進行)」と「リグレッション(後退)」が重要な役割を果たします。 このうち、特にリグレッションは高度な技術を要し、専門知識を持つ指導者でなければ適切に対応することが難しいとされています。 プログレッションとは?...
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ジム開業|壁や床に器具やラックを固定する際の注意点
今回は、施設の壁や床に器具や収納ラックを固定する場合の注意事項についてご紹介いたします。施設開業時のテナント契約や建物の設計段階で事前の確認が漏れると、床への固定ができず、希望のラックを最適な場所に設置できないケースもありますので注意が必要です。 トレーニング器具 (1)スクワットラック トレーニング施設に欠かせないスクワットラックですが、パフォームベターのハーフラックのように本体の重量が十分あるモデルであれば、床に固定しなくても、本体とプレートホルダーに設置しているプレートの重さで安定させることが可能です。そのため、床に固定せずに使用している施設も多く見られます。ただ、「本体重量の軽いモデル」や、「複数台を連結させて横長になるモデル」の場合は安全性の観点から固定することをお勧めしています。画像のスクワットラックは、Perform Betterの新シリーズ「Signature Series」です。ラック同士を横並びまたは向かい合わせに連結したり、収納ラックやラットプルダウンなどを組み合わせて設置できる仕様になっています。単体でも床に固定せずに使用できますが、ハーフラックと比べて本体重量が軽いため、スクワットラックや連結先の収納ラックを含め、床に固定することをおすすめしています。 【固定時の注意点】 1.使用するボルトと固定箇所 ・各支柱のベースにある4か所のボルト穴を使い、床のコンクリートに固定してください。 *支柱が4本ある場合は、合計16本のボルトが必要になります。 2.ボルト埋め込みと床材の厚み ・10cmのボルトを使用することで、約9cm程度がコンクリートに埋まる設計です。 ・床材の上からボルトを固定する場合は、床材の厚みや周辺の条件を踏まえて、必要に応じてボルトの長さを変更してください。 3.コンクリート内の鉄板の有無 ・コンクリート内部に鉄板が埋め込まれている場合があります。事前に建築図面などを確認し、10cmのボルトがしっかり埋め込めるかご確認ください。 (2)ファンクショナルトレーナー ファンクショナルトレーナーをはじめとするケーブルマシンは床に固定せずに使用することも可能ですが、その場合は1.4m程度のベースの足を左右に設置する必要があります。安全性の面ではどちらでも問題はありませんが、トレーニングスペースを有効活用したい場合は床への固定をお勧めいたします。 【固定時の注意点】 1.使用するボルトと固定箇所 ・ベースにある4か所のボルト穴を使い、床のコンクリートに固定してください。 2.ボルト埋め込みと床材の厚み ・必要なコンクリート厚:127mm(コンクリートへのアンカー最低埋め込み量:76mm) ・床材の上からボルトを固定する場合は、床材の厚みや周辺の条件を踏まえて、必要に応じてボルトの長さを変更してください。 3.コンクリート内の鉄板の有無 ・コンクリート内部に鉄板が埋め込まれている場合があります。事前に建築図面などを確認し、10cmのボルトがしっかり埋め込めるかご確認ください。 (3)トレーニングロープアンカー トレーニングロープはスクワットラックや収納ラック、スレッドに固定するケースもありますが、ロープアンカーを壁に設置して固定することも可能です。ラックやその他の器具に固定すると本来の目的での使用が制限されるため、スペースに余裕がある際はアンカーの設置をお勧めしております。 【固定時の注意点】 1.使用するボルトと固定箇所 ・ベースにある4か所のボルト穴を使い、壁に固定してください。...
ジム開業|壁や床に器具やラックを固定する際の注意点

ウェビナーレポート|川合 智さん「スポーツニュートリション- 基礎 & 競泳編 -」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。前半はスポーツニュートリションの基礎と全てのスポーツに共通する栄養の基本について、後半は主に競泳にフォーカスを当てて具体的にお話しいただきました。 今回のウェビナーはトレーナーの皆さまだけでなく、競泳のコーチや選手、さらには保護者の方々にも多くご参加いただきました。 ■テーマ:スポーツニュートリション- 基礎 & 競泳編 -■開催日:2025年1月11日■講師:川合 智 (日本統合療法株式会社 代表取締役) アスリートの健康と栄養の基盤 アスリートにとって、健康は競技パフォーマンスを最大限に発揮するための基盤です。今回のセミナーでは、健康を支える「栄養療法」とその延長線上にある「スポーツニュートリション」について解説いただきました。 栄養状態の改善がもたらす効果 アスリートの中には健康状態に問題を抱えながら競技を続けているケースが多いことが指摘されました。適切な栄養療法を行うことで、日常生活の質や競技パフォーマンスを取り戻せる可能性がああります。 押さえておきたい栄養不足の2つのポイント 鉄欠乏(貧血) 鉄欠乏はアスリートの健康における大きな課題です。特に女性アスリートは注意が必要で、ヘモグロビンやフェリチンの数値を定期的に測定することが推奨されます。 具体例として、東京オリンピック金メダリストの大橋悠依選手が大学時代に貧血を診断され、パフォーマンス低下を経験したエピソードが紹介されました。このように鉄欠乏が競技力に与える影響は少なくありません。 糖質不足 糖質は筋収縮のエネルギー源や血糖値を維持するために不可欠です。しかし、特に競泳選手には糖質不足に陥っているケースが多く見られます。糖質が不足するとエネルギー供給が間に合わず、集中力の低下や筋力発揮の不足を引き起こす可能性があります。 栄養の役割 栄養そのものが直接的に競技能力を向上させるわけではありません。しかし、適切な栄養管理によって健康を維持し、本来のパフォーマンスを発揮できる土台を作ることが可能です。 アスリートに栄養アドバイスを行う際には、鉄欠乏や糖質不足を見逃さず、継続的なモニタリングと対応が重要です。特に定期的に血液検査を行い、数値に基づく指導を徹底することが求められます。 アスリートのエネルギー摂取量について 1日あたりのエネルギー必要量 成人が必要とするエネルギー量は、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」に基づいて定められています。一般的な目安として、1日あたりのエネルギー必要量は以下の通りです。 男性アスリート: 2,900〜3,150 kcal 女性アスリート:...

vol.9 動画|ミニバンド&スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、ミニバンド&スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Rotational-Parallel Softmed Medicine Ball Pitch Half Kneeling 目的・エクササイズ特性 ローテーショナルパワーの向上 ターゲット コア、肩甲帯、肩・肘周囲筋群、股関節周囲筋群 使用アイテム ・スーパーバンド 2.6cm幅 ブラック ・ソフトメッドメディシンボール 0.5kg ・ソフトメッドメディシンボール 1.0kg 動作手順 1.肩からスーパーバンドでコイルをセットし、後ろからテンションをかける。 2.壁に正対して、片膝立ちになる。 3.ピッチングのように壁に爆発的に投げつける。...
vol.9 動画|ミニバンド&スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介

動画|4種のレジスタンスコードの違いと使い分け
今回は、アジリティやムーブメント、スプリントトレーニング等で使用される、4種類のレジスタンスコードの特徴やメリットについてご紹介します。エクササイズ動画と合わせてご自身の活用シーンをイメージしながらご覧ください。日頃のトレーニング指導でのご活用のヒントになれば幸いです。 1. 360度回旋でき、最も利便性の高い「ゲームスピード360」 レジスタンスコードで1番利便性が高いのは「ゲームスピード360」です。クライアント側のベルトにはリングが付いており、ベルトを360度スムーズに回旋できます。244cmの伸長性の高いコードが、あらゆるムーブメントトレーニングに負荷をかけます。ベルトは4サイズあり、対象者に応じて使い分けていただけます。 特徴: ・伸長性に優れたコードにより、トレーニング時に十分な移動距離が確保できる・トレーナー用のベルトも付属しており、両手が自由に使えるため自由度が高い・コード長さ:約244cm・ベルト種類:4サイズ メリット 1.基本的なムーブメントトレーニング全般に活用可能2.トレーナーの負担が軽減される3.ベルトの種類も豊富なため幅広いクライアントに活用できる エクササイズ例 2. アスリートのスプリントトレーニングに不可欠な「ブレットベルト」 ...
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ウェビナーレポート|FMS JAPAN「スポーツ現場でのFMS/SFMAの応用」
今回は、先日開催したFMS JAPAN様とのコラボウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。現役のチームスポーツのトレーナー、コーチをお招きして、現場でどのようにFMSを活用してチーム内の連携を図っているかなどを具体的にお話しいただきました。 ■テーマ:スポーツ現場でのFMS/SFMAの応用 -FMS/SFMAイントロ&若手セラピスト・トレーナーへのアドバイス - ■開催日:2024年12月1日 ■講師 ・中山 直人 (ヴィッセル神戸アスレティックトレーナー・鍼灸按摩マッサージ指圧師/JSPO-AT) ・中村 有希 (ガンバ大阪フィジオセラピスト・PT) ・上松 大輔 (FMS JAPAN) そもそもFMS/SFMAとは? 1990年代半ばからリハビリテーションやトレーニングにおける「動作の重要性」に着目して開発が進められてきた理論で、その基盤となる原理・原則は、身体部位の相互依存性、運動制御・学習、神経発育や発達に基づく動作評価にあります。 また、医療モデルからフィットネスやトレーニングモデルまで幅広く対応できる点が大きな特徴です。 現在、FMSとSFMAは世界40か国、16言語で展開されており、これまでに約10万人が資格を取得。アメリカでは、米軍や4大スポーツリーグとパートナーシップを結んでいるほか、消防や警察、一般企業など多様な分野で活用されています。 FMS/SFMAについて、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。https://www.functional-inc.co.jp/fms-japan/about-fms-sfma/ 中山 直人さんの活用方法 ヴィッセル神戸のアスレティックトレーナーを務める中山さんは、2015年にアメリカのトレーニング施設「EXOS」の日本人向けメンターシッププログラムに参加。そこで、EXOSがFMS(Functional Movement Screen)を包括的な選手評価システムに組み込んでいることを知り、ムーブメント(動作)の改善の重要性を学ばれました。以来、サッカーの分野で「ムーブメント」を軸に、メディカル・コンディショニング担当として活動を続けています。 中山さんには、これまでに携わった異なる環境の3つのチームでのFMS/SFMA(Selective Functional Movement...

ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「感覚運動科学の基礎」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。本講座では、感覚運動科学の基礎から実践的な応用までを丁寧に解説し、現場で役立つ知識やスキルについて具体的にお話しいただきました。感覚運動科学を初めて学ぶ、以下のような目標を持つ方々に多くご参加いただきました。「痛みや不調改善ができる運動指導者を目指したい」 「アスリートのパフォーマンス向上に貢献したい」 「現場指導をアップデートしたい」 ■テーマ:感覚運動科学の基礎 ■開催日:2024年12月15日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY 代表 / NEXPORT 代表) 1.感覚運動科学5つのブロックの役割について 感覚運動科学は、クライアントの慢性的な不調やパフォーマンス低下を改善し、根本的な向上を目指す5つのブロックで構成されています。 (1)Treatment (準備のブロック) セッションの最初に行うステップです。 「治療」という意味を持ちますが、ここでは本来の治療ではなく、セッションをスムーズに進めるための準備に重点を置いています。 目的: 痛み、不安、恐怖、可動制限などを軽減し、後続のトレーニングに集中できる状態を作る 方法: 徒手療法や物理療法(電気治療や圧迫など)を短時間で最小限に実施 このブロックで整えた基盤の上に、次からの本格的なアプローチが続きます。 (2)Corrective (是正・修正) 身体のバランスや動きに不具合がある場合、それを是正・修正します。 主な内容: ・筋肉のバランス調整(働きすぎの筋肉を抑制、使われていない筋肉を活性化) ・可動性(Mobility)と安定性(Stability)の向上...
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動画|4種のスクワットバーの違いと使い分け
今回はスクワットで使用される、4種類のバーの目的や特徴をご紹介します。 エクササイズ動画と合わせてご自身の活用シーンをイメージしながらご覧ください。日頃のトレーニング指導でのご活用のヒントになれば幸いです。 1. スクワット以外でも多様に使える「オリンピックシャフト」 定番のオリンピックシャフトは、自由度の高さからジムには欠かせない存在です。スクワットはもちろん、デッドリフト、ベンチプレス以外にもクリーンやスナッチ、ECTスリーブに設置してのランドマインのエクササイズなど多種多様な活用が可能です。 特徴: ・アメリカ製のシャフトは表面の特殊な加工により錆びにくく、耐久性が高い。・握りやすいローレット加工を施したグリップ。・長さ:約220cm。・グリップ直径:2.9cm(プレート5cm対応) メリット 1.スクワット以外にも多くのエクササイズに使える。2.高耐久性により長期使用か可能。3.標準的な器具として初心者から上級者まで活用可能。 2. 初心者でも安心して使える「オリンピックヘックスバー」 オリンピックヘックスバーは、アスリートから初心者まで幅広いユーザーに対応したトレーニング器具です。ヘックスバーは、ユーザーが六角形のバーの中央に立つことで、身体の前後重量バランスを最適化します。 特徴 ・ユーザーが六角形のバーの中に入る設計により、ヘックスバーの重心が身体の中心から離れる心配がないため、腰部や股関節に過度な負担をかけず、ヘックスバーを常に大腿付近で持つことができる。 ・ハーフスクワットでは、軽い重さでも一人で安全にトレーニングを実施できる。 ・スクワット以外にもデッドリフトなど、複数の種目に対応可能。 メリット 1.初心者指導の際に、腰部への過負荷のリスクを軽減できる。2.クライアントの体格やトレーニング経験に応じて柔軟に対応可能。3.複数種目を指導する際に汎用性が高く、ジムのスペース効率が向上。 3. 両足を前後に開くエクササイズに最適な「シングルレッグ スクワットバー」 シングルレッグ スクワットバーは、片脚エクササイズの利便性が高い器具で、特にスプリットスクワットではその違いが特に顕著となります。また、2025年モデルチェンジでスタンド付きとなり、プレートの着脱が飛躍的に向上しました。 特徴 ・ヘックスバーの片側が空いているため、両足を前後に開いた状態でのエクササイズでも後ろ脚とバーが当たりにくい。 ・ヘックスバーと同様に、重量負荷が左右均等にかかる。 メリット 1.片脚トレーニングの指導に最適。2.ヘックスバーで実施するトレーニングのほとんどが代用可能。 エクササイズ例 4....
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【完全保存版】パーソナルジム開業の流れから集客までを徹底解説!
「いつか自分の理想のパーソナルトレーニングジムを持ちたい」と考えたことはありませんか? 本記事では、施設コンセプトの決定、物件・器具選定、資金調達、内装工事、集客に至るまで、パーソナルジムを開業するうえで最低限押さえておきたいポイントをお伝えします。 漠然とした夢を現実に変えるための第一歩として、ぜひご参考ください。 パーソナルジムを開業する方法 ジムの開業方法には大きく分けて2つあります。 1.個人でパーソナルジムを開業 「ジム開業」と聞いて、多くの方がこの方法を思い浮かべるのではないでしょうか? 初めてジムの開業を検討されている方の多くは、現在どこかのジムに所属しているか、フリーランスとしてジムやチーム、団体と契約して活動している方が多いと思います。自分がパーソナルジムを開業するなら「こんな施設だったらもっと良いアプローチができる」「こうすればクライアントがもっと増やせる」「〇〇のような施設が作りたい」など、それぞれの想いがあるのではないでしょうか。個人でジムを開業する最大のメリットは、これらの理想を叶え「自分の想い通りの施設」を作れることです。理想のパーソナルジムを開業するには「立地」「テナント条件」「予算」などが揃う必要がありますが、それらもすべて自分で決めることができるため、自分だけの理想の施設を作るには最適な方法です。また、予算についても上限だけでなく下限も自由に設定できるため、「とにかくお金をかけたくない」という場合には、個人で開業する選択肢が現実的と言えます。 2.フランチャイズに加盟する すでに、自分の理想とする施設がフランチャイズ展開をしている場合、そのフランチャイズに加盟することもおすすめです。フランチャイズ加盟の最大のメリットは、開業前の準備が効率化され、開業までの期間を短縮できることです。コンセプトから内装、設備、導入器具の選定、ブランドサイトや顧客管理、集客の方法まで、一連の流れがフランチャイズ規定に基づいて整備されているため、個人でゼロから準備するよりも手間が大幅に軽減されます。また、デメリットというわけではありませんが、必ずしもフランチャイズ元の掲げるコンセプトや内装などがご自身の理想と完全に一致するわけではありません。施設に関わることの大半は、開業前はもちろん開業後も規定外の変更は難しいため、この点には注意が必要です。さらに、導入する器具や設備にも最低基準が設けられているケースが多く「可能な限り低予算で開業したい」と考えている場合でも、その基準を下回ることは難しいケースもございます。フランチャイズに加盟する場合は、加盟金を含めた最低限必要な資金を確保しておくことが重要です。 まとめ 個人でのパーソナルジム開業をおすすめする人 ・施設のコンセプトや設備、器具などを自由に決めたい・予算を自由に設定し、とにかく低予算で出店したい フランチャイズへの加盟をおすすめする人 ・自分が理想とする施設がすでにフランチャイズ展開されている・自分の施設を持ちたいが、事前準備の手間を可能な限り省略したい パーソナルジム開業までの流れ ここからは、個人でパーソナルジムを開業する場合の流れをご紹介します。開業までのタスクとスケジュール感は以下の画像を参考にされてください。 1.施設コンセプトを決める パーソナルジムを開業するにあたり、まずは「施設のコンセプト」を決めることが非常に重要です。ぜひ以下のような観点から考えてみてください。 ・自分の強みは何か?・メインとなるターゲットは誰か?・どんなアプローチができるか(したいか)?・施設を通じてどんなことを実現したいか? これらは開業を検討している段階で漠然と思い描いていると思いますが、実際の開業前にはより具体的に決める必要があります。まずは実現可能性を度外視して、自分が理想とするコンセプトを明確化してみてください。そして「このコンセプトを実現するためには?」という視点で、(2)以降の物件や器具選定、内装やレイアウトを決めていくことで、コンセプトを軸とした一貫した施設づくりを行うことができます。 【例:施設コンセプトの考え方】 ■自分の強みは何か?・身体の不調改善からフリーウエイトを使った筋力トレーニングまで指導できる ■メインとなるターゲットは誰か?・体型や痛み・不調に悩む20〜50代の女性 ■どんなアプローチができるか(したいか)?・身体の不調改善を主として、自体重のエクササイズのバリエーションも多く提供したい ■施設を通じてどんなことを実現したいか・クライアントの身体に関する悩みを解決し、毎日を生き生きと過ごせるようにしたい ■そのためにどんな設備や器具が必要か?・自体重エクササイズができるフリースペース・女性に居心地が良いと感じてもらえる空間づくり・アライメントを整えるためのストレッチツールやピラティスマシン・重量を扱う指導をするためのスクワットラックやダンベル 2.物件を決める コンセプトで決めた「提供サービス」や「ターゲット」と自身が想定する家賃をもとに、最適な物件を探します。ここでは「出店エリア」と「テナント条件」の2つの視点から、物件条件の絞り方をお伝えします。 出店エリア...

サミットレポート(3/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024
10月18日(金)〜20日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024」の内容の一部を全3回に分けてご紹介させていただきます。 本日は最終日の講義の模様を一部ご紹介させていただきます。 テーマ:Movement Variability - “動作多様性”の重要性と訓練法 講師:近藤 拓人 (AZCARE代表,NEXPORT代表) 近藤さんは、日米のスポーツチーム、クリニック、フィットネス施設での豊富な経験を基に、現在はAZCARE ACADEMY代表およびパーソナルトレーニング施設NEXPORT代表として、現場指導と教育活動に従事されています。本講義では、「Movement Variability - “動作多様性”の重要性と訓練法」をテーマにお話しいただきました。講義の前編では、動作多様性の重要性を支える科学的根拠を掘り下げて、後編では日常生活や競技動作とトレーニング施設での運動の間に生じる“差”(Bridging the Gap)を埋めるためには動作多様性が不可欠であること、さらに「マクロな多様性」と「ミクロな多様性」という視点から、多様性を向上させる具体的なアプローチをエクササイズの実例を交えご紹介いただきました。競技力向上や身体の柔軟な適応を促すための動作多様性の理解を深める講義となりました。 テーマ:Postural Restoration の観点から実践するローディングとアンローデイング 講師:石井 健太郎さん (PRI Japan 合同会社 代表 ) 石井さんは、男子サッカーアメリカ代表のアスレティックトレーナーとして活動する一方で、日本ではClinical...
サミットレポート(3/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024

サミットレポート(2/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024
10月18日(金)〜20日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024」の内容の一部を全3回に分けてご紹介させていただきます。 初日の講義の模様を一部ご紹介させていただきます。 テーマ:未病を予防する抗炎症食(前半)/ 睡眠栄養学(後半) 講師:川合 智さん (日本統合療法株式会社代表取締役) 川合さんは、運動療法と栄養療法を基盤とする「統合療法」によって慢性不調を改善に取り組む一方、アスリートへの栄養アドバイスも行なっています。本講義では「未病を予防する抗炎症食」と「睡眠栄養学」をテーマにお話しいただきました。講義では、睡眠不足が身体に及ぼす影響を解説し、睡眠の質を向上させるための食事アプローチについて具体例を交えて紹介いただきました。また、トレーナーが身体の不調を解剖学的観点から捉えがちな中で、栄養や睡眠の観点からアプローチする重要性についても解説されました。 栄養・睡眠の視点を取り入れることで不調を改善する具体的な方法が盛り込まれた内容であり、受講者の関心を大いに引きつけた講義となりました。 テーマ:パーソナル、スポーツチーム、行政、企業でも活用できるパッケージプログラムCELについて 講師:荒井 秀幸さん (株式会社R-body General Manager ) 荒井さんは、コンディショニングを提供するスポーツ運動療法施設「株式会社R-body」のGeneral Managerとして、トップアスリートや一般の方に向けたコンディショニングトレーニング指導を行っています。本講義では、「パーソナル、スポーツチーム、行政、企業でも活用できるパッケージプログラムCELについて」をテーマにお話しいただきました。講義では、R-bodyが構築したCELというシステムの中で用いられる腰痛改善プログラムについて、基礎知識からそれを応用したエクササイズに至るまで、具体例を交えて詳しく解説してくださいました。このプログラムは、身体に関する知識をお持ちでない方でも実践可能であり、スポーツチームから行政、一般企業など幅広い分野で活用されており、7割の方が腰痛改善を実現したという実績もございます。さらに、プログラムに用いられるトレーニング理論についても詳しく解説いただき、運動指導を行う上で重要な知識を深めることができる非常に有意義な講義となりました。 テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのConstraints-Led Approachの理論と実践 講師:桂 良太郎さん (株式会社Best Performance Laboratory代表) 桂さんは、東京南青山にあるパフォーマンス施設「Best Performance...
サミットレポート(2/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024

ジムを超えた地域コミュニティの創出を -自然豊かな逗子で家族と描く未来- (倉田 勇樹さん)
Trainer's Journeyと題し、スタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、それぞれが大切にしている指導の理念や、その考えに至った背景、今後の挑戦について深掘りしていきます。第4弾は、神奈川県逗子市で新たにパーソナルジム「YOUTRAL(ユートラル)」を開業し、オンラインサロン、SNSでも活躍中の倉田 勇樹(くらた ゆうき)さんにお話を伺いました。 |29歳で脱サラして、トレーナーの道へ ーこれまでの経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。 大学まで柔道を続けていたのですが、卒業後は柔道を通して学んだことをビジネスの世界でも活かしたいと思い、一般企業で営業職として勤務していました。周りは警察官や消防士などの公務員、もしくは柔道選手として実業団に入る人が多かったので、かなり珍しい進路だったと思います。7年間勤務し仕事の手応えもそれなりに感じていたものの、30歳目前のタイミングで「このままこの仕事を続けるのか?」と悩んだ結果、現在のトレーナーの道に進むことを決めました。その後はフィットネスクラブやパーソナルトレーニングジムで経験を積み、現在の独立に至ります。現在は、自宅のある逗子市でパーソナルジム「YOUTRAL」を運営しています。11月にオープンしたばかりで、まだ1か月も経っていませんが、どんなお客様が来ても対応できる施設にしたくて、ピラティスマシンを取り入れたり、トレーニングの設備以外にもパルクールのようなダイナミックな動きもできるスペースを確保しました。お客様は女性の方が多く、ピラティスや機能的なトレーニングを希望される方が多いですね。 ートレーナーはいつ頃から目指されていたんですか? きっかけは、サラリーマン時代に会社として柔道の大会に出場する機会をいただいたことです。その時、大会に向けて会社がパーソナルトレーナーをつけてくれて。それまでパーソナルトレーナーと接する機会はなかったのですが、そのとき初めて「トレーナーという職業が成立している」ことを知りました。同時に「これなら自分もできるかもしれない」と思い、トレーナーとしての道を考えるようになりました。また、大学時代に柔道のオリンピック金メダリスト石井慧選手と共同生活を行い、トップアスリートのトレーニングや栄養について学んだ経験もトレーナーの道を目指そうと思った理由のひとつですね。 |クライアントの「主体的な学び」を尊重した指導 ー普段のトレーニング指導についてもう少し詳しく教えてください。 YOUTRALでは、ピラティスマシンを活用して、姿勢改善や筋力トレーニングだけでなく、体の機能性を高めるプログラムを提供しています。せっかく逗子に施設を出したので、今後はジムの安定した環境で体を動かすだけでなく、自然の中で体をうまく扱える状態に導くことも目指しています。海や山が近いので、ジムのトレーニングからさらに一歩進んで、自然の中で体を動かす楽しさを提供できたらと思っています。 ーアプローチで意識していることはありますか? 「クライアントの主体性を引き出すこと」を最も大切にしています。たとえば、スクワットを教える際、解剖学やバイオメカニクス的に「正しいフォーム」があるのは事実ですが、それをただ押し付けるだけでは、クライアントが主体的に学ぶことにはつながらないと思っています。クライアント一人ひとりに、これまでの経験や得てきた知識を元に持っている特性や感覚があるので、まずは「なぜその動きをしているのか」「その動きがどんなふうに感じられるのか」を対話しながら確認していきます。たとえば、「足の裏のどこに重心を感じているか」「膝の動きはどう感じるか」といった具体的な質問をしながら、クライアント自身に気づきを促すようにしています。さらに、クライアントが誤った動きをしている場合でも、「それは間違いです」とただ指摘するのではなく、その動きの背景にある考え方や学んできた情報を私が理解した上で、「どっちがやりやすいですか?」「この動かし方はどうですか?」などと提案していきます。こうした対話を重ねることで、クライアント自身が「こうした方がやりやすい」と気づき、主体的に正しいフォームを選べるようになります。この過程では、トレーナーとしての知識やエビデンスに固執するのではなく、クライアント自身の発見を引き出していくことを大事にしています。クライアントが主体的に動き、ご自身で気づきを見つけることはすごく大事だと思います。スクワットに限らず、様々な動作の主体的な発見はその経験自体が人生のさまざまな面において大きなインパクトを与えるものと考えています。 |過去からの学び、そしてコロナ禍での苦労と転機 ー前職での7年間のサラリーマン経験は今の指導に活きていますか? そうですね、一番活きているのは「コミュニケーション力」だと思います。先ほどお話ししたスクワットの例にもつながりますが、相手の話をしっかり聞いて、希望を引き出すことが、トレーナーとしての成果に直結するなと感じています。ただ指導するだけじゃなく、「どうしたらこの人が前向きにトレーニングに取り組めるか」を常に考えています。その姿勢でサービスを提供することは、前職で学んだことがベースになっているなと思いますね。 ーこれまでに苦労したことや乗り越えたきっかけなどあれば教えてください。 トレーナーの初期は業務委託契約だったため、収入が不安定でした。さらに、コロナ禍ではアルバイトをさせてもらっていたフィットネスクラブが営業停止になり、クラブからの報酬がゼロに。これをきっかけに「フィットネスクラブはもう辞めよう」と決心がつきました。元々、これ以上フィットネスクラブで働き続けることに限界も感じてたので、本当の意味でパーソナルトレーニングを仕事にしていかないといけないって気持ちになりました。そのタイミングで、ちょうど業務委託で働かせてもらっていたパーソナルトレーニングジムのメンバーと一緒にオンラインサロンを立ち上げることになりました。当時は自宅でZoomを使ってレッスンを提供するジムや、トレーニング関連のオンラインサロンがちょっとずつ出てきていて、私たちが立ち上げたサロンも幸いなことにうまくいったんです。そのオンラインサロンは、それなりの固定収入につながりましたし、サロンで知り合った方がジムに足を運んでくれるようにもなりました。そこから、仕事が少しずつうまく回り始めた手応えを感じることができましたね。 |逗子での暮らしと日々のインプット ートレーナーとしての業務で1日中お忙しいと思いますが、普段はどのように過ごされていますか? そうですね、日課にしているのは毎朝の妻と犬のこまちとの散歩です。暑い時期なんかは朝5時に出発して、1時間ほど散歩を楽しんでいます。その後、朝ごはんを食べてからジムに行き、セッションに集中。だいたい20時か21時くらいには終わるスケジュールです。ジムは自宅から徒歩10分圏内なので、空いた時間に家に帰って夕方の散歩をしたり、家族と食事をすることもあります。また、現在も週に2回は前職のジムにも出勤しています。逗子から電車で1時間ほどかかりますが、始発駅なので座れるのが助かっています。その時間を使って本を読んだり、移動を学びの時間として活用しています。 ー インプット方法についてご自身で工夫されていることはありますか? 日々のインプットはオンライン学習が中心で、特にPLAZ+やAZCARE ACADEMYを活用しています。オンラインなので、自分のペースで学べるのがいいですね。また、現地講習ではこれまで考えたことがなかったような新しい視点を得られるセミナーに積極的に参加しています。たとえば最近では、A-Yogaを受講したのですが「クライアントとの対話を重視したアプローチ」を学ぶことができ、日々の指導にも大きな影響を与えてくれています。 |今後の目指す姿 ー憧れのトレーナー像はありますか? 私が理想とするトレーナー像は、「家族との時間を大切にしながらも、仕事でしっかりと成果を出せるバランスを実現すること」です。この目標のきっかけとなったのが、前職の施設代表である久野との出会いです。久野は、家族との時間を大切にしながらもトレーナーとして成功されている姿を見せてくれました。当時、トレーナーという職業で安定した生活が送れるのか、家族をちゃんと養えるのかと不安だった私にとって、大きな影響を与えてくれました。私の周りには、家族や自分の時間を極限まで削って仕事に打ち込んで成果を出してるトレーナーがたくさんいます。その情熱や成果を出す姿勢に憧れる部分もありますが、業界全体を考えるとやっぱり家族の時間は大切にしつつ、でも仕事でもしっかりと成果を出すという働き方が広がらないいけない。そうしないとトレーナーが増えていかないと思うんです。私はこのトレーナーという職業、パーソナルトレーニングやフィットネスというものが、もっともっと世の中に広まってほしい。そのためには、トレーニングが良いものだと1人1人にしっかりと伝えていくと同時に、提供する側のトレーナーも増えなければなりません。そう考えると、みんながみんな仕事に全てを注ぐことができる訳ではないので、トレーナーという職業も人生の時間全てを捧げる覚悟を持たずとも成果が出せるものであるべきだと思います。私が目指すのは、家族や自分の時間を大切にしながらも、クライアントに質の高い指導を提供できるトレーナーです。これを実現することで、トレーニングを通じて多くの人がハッピーになり、業界全体がより良い方向に進むと信じています。 ーチャレンジしたいことや目指すべき姿はありますか?...
ジムを超えた地域コミュニティの創出を -自然豊かな逗子で家族と描く未来- (倉田 勇樹さん)
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