COLUMN
【大好評】足から変える運動連鎖(阿部 勝彦先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した阿部 勝彦先生による無料ウェビナー「足から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー」の内容の一部をご紹介します。 本テーマは2月6日にも実施されており多くの反響をいただき、今回も見逃した方や再受講のニーズを受けて開催となりました。 基本構造や理論の整理については、以下のコラム記事にてご紹介しています。https://www.performbetter.jp/blogs/column/20260220 ご参加いただけなかった方や、復習したい方は是非あわせてご覧ください。 ■テーマ:「足」から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー ■開催日:2026年3月19日 ■講師:阿部 勝彦 (Stride ReMOV チーフ テクニカル オフィサー) 本ウェビナーのポイント ・足部昨日は「横アーチ」を含めた構造理解が重要 ・内在筋、感覚入力を含めたフットコアという考え方 ・エクササイズだけでなく環境設定(シューズ)も重要な要素 足から変わる運動連鎖という視点 トレーニング指導において、体幹や股関節へのアプローチは一般的ですが、一方で「足部」への介入は見落とされがちな領域でもあります。 しかし実際の現場では、筋力や体幹機能が向上しているにも関わらず、ケガを繰り返すケースが見られます。 その一因として挙げられるのが、足部の機能低下です。 足部の状態は、 偏平足 → 下腿内旋...
【ジム開業】前テナントがオフィスの場合のチェックポイント|床・天井・レイアウトの注意点
今回は「パーソナルジム出店時に前テナントがオフィスだった」場合、事前に注意しておくべきポイントをご紹介いたします。 オフィス物件をトレーニング施設にリニューアルする際は、床・天井・設備の仕様によっては大きな制約が発生することがあります。 「既存の設備をどこまで変更する必要があるのか?」「オフィス仕様のデメリットを知りたい」など、お悩みの方のご参考になれば幸いです。 1.オフィスの床、天井、壁について 何度も本コラムでもご紹介しておりますが、まずはジムを作る上でハードの面で重要なのは床、天井、壁です。 (1)床:施設の安全面を考慮して既存の仕様を確認 既存施設が会議室であればカーペットやフローリングなどトレーニングに不向きな床材が使われているケースが多いと思います。 床材についてはラバーマット、人工芝など選択肢が複数あり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 詳しくは以下のコラムをご覧ください。 施設の床材についてのご紹介 https://www.performbetter.jp/blogs/column/20221203 また、オフィス仕様の床だと、配線などを床下に隠すことを目的としてOAフロアを採用しているケースがあります。OAフロアだとトレーニングルームの床材としては強度が充分ではない可能性が高いため、床材を剥がすなどの対応が必要になりますので注意が必要です。 (2)天井:最低2800mmの高さが必要 オフィステナントでは天井高が不十分なケースがよくあります。スクワットラックやケーブルマシンの活用、両手挙上でのツール使用、プライオメトリクスなどを想定すると、日本人の平均身長を踏まえて理想は3,000mm以上、最低でも2,800mmは必要です。 一般的なマンションやオフィスビルは2,500〜2,600mm程度が多く、提供できるトレーニング種目が限られる場合があります。その場合は天井を抜いて高さを確保する方法もありますが、建物の構造や消防法により天井を抜けないこともありますので、必ず事前の確認をお願いします。 また、前述の通りOAフロアを撤去すると5~10cm程度、床が下がることもありますので合わせてご確認ください。 (3) 壁:強度の確認と振動に注意 施設内の設備で一番見落とされがちなのが壁です。 特にオフィステナントでは造作壁の場合が多く、強度が十分ではないケースがほとんどですので確認しておくべきポイントと、主な用途をご紹介します。 -壁に手をつくウォールドリル 壁に少し体重をかける程度のウォールドリルであれば強度はさほど心配しなくても問題ないですが、音や振動がジム内や他の階、部屋に伝わってしまう恐れもありますので、隣接する部屋や、近隣のテナントの状況を踏まえて壁の強度などを事前に確認しておくことをおすすめします。 -足の裏を壁につくエクササイズ ウォールドリルと同様に最低限の強度を確保する必要がありますが、それ以外にも汚れの問題を考慮する必要があります。 施設内を土足禁止にしてもラバーマットからの色移りや、どうしても清掃しきれない床の汚れで靴の裏は意外と汚れていますので、壁に汚れが付いてしまうことが多々あります。 あらかじめ該当のエクササイズを行う壁を汚れが目立ちにくい色、もしくは清掃しやすい素材にするなど施設の空間デザインも考慮したうえで工夫が必要です。 -メディシンボールなどのツールを投げるエクササイズ 壁を使ったトレーニングで一番注意が必要なのは、メディシンボールなどのツールを壁に投げるケースです。 壁自体の強度はもちろん必要ですが、建物の躯体への影響や上下階のフロアや横の部屋への影響も考慮しなければなりません。 建物の構造上、不動産会社に確認が取れていれば安心して使用できますが、心配な場合は専用の壁を作ることをおすすめいたします。...
誰も語らないトレーニングの心理的側面:Susanah Fisher寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な情報をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回はフィットネス愛好家であり心理学の専門家として、トレーニングにおける精神的・感情的側面の探求に取り組んでいる Susanah Fisher がPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「The Psychological Side of Weight Training No One Talks About」をご紹介します。 トレーニングにおいて見過ごされがちな心理的な恩恵と課題に光を当て、身体と心の両面におけるバランスの取れたアプローチを啓蒙しているSusanah Fisherのコラムをぜひ最後までご一読ください。 誰も語らないウェイトトレーニングの心理的側面 ウェイトトレーニングは、身体だけを変えるものではなく、日々の自己認識にも影響を与えます。トレーニングの心理的側面は、自己対話、自信、そしてアイデンティティに現れます。1回1回の反復動作は、静かな「忍耐と信念のテスト」です。進歩は非常に個人的なものであるため、誇りもフラストレーションも強く感じます。多くのフィットネス情報では、こうした「心の負荷」については語られていません。トレーニングをストレス対処の手段として活用することもあります。しかし、結果が出にくい時期には、プレッシャーが急激に高まることもあります。調子が良く、何でもできるように感じる日もあります。一方で、バーベルよりも「不安の声」の方が大きく感じられる日もあります。継続、集中、長期的な成長。 それらを左右するのは、最終的には「精神状態」です。 数字・比較・そして自信の罠 ウェイトトレーニングは、気づかないうちに自信に影響を与え、自己ベスト更新を狙う日は、プレッシャーが急速に高まります。一方で、技術やコントロールに焦点を当てると、比較的落ち着いた状態を保てます。わずかな重量の変化でも、数値を自己評価と結びつけてしまい、自己不信につながることがあります。そしてSNSがこの傾向をさらに強めます。トレーニングの進歩が「公開されたスコア」として扱われ、実際には成長していても、他者と比べて遅れているように感じ、休養日は「怠けている」と罪悪感を抱くこともあります。強いメンタルは現実的で自分に正直な期待から始まります。他人と比較せず、自分の生活に合った目標を設定し、重量だけでなく、努力、睡眠、フォームも記録してください。この視点の変化がストレスを軽減しトレーニングを安定させ、繰り返し実行できることに集中することで、自信は積み上がります。 燃え尽き症候群・退屈・「なぜやっているのか分からない」時期 しっかりトレーニングを行い、食事にも気を配っていても、モチベーションは低下することがあります。「ジムには行くものの、ぼんやりして、気持ちが乗らない。」そのような状態になることもあります。しかし、それは失敗を意味するものではなく、多くの場合は回復が不十分なまま負荷をかけ続けているサインです。 燃え尽きは以下のように現れます。 ・ハードなトレーニング前に気が重くなる ・セット中にイライラを感じる ウォーミングアップを省いたり、レップ数を急いでこなしたり、途中で切り上げるといった行動も見られます。トレーニングが進歩していても、精神がそのプロセスに抵抗している状態です。必要なことは「継続可能なプログラム」です。ハードな日を1日減らし、軽めの負荷を正しいフォームで実施して、新しい種目を取り入れて集中力をリフレッシュしましょう。また、生活が不安定な時期は、セッション時間も短くする。これらの小さな成功がトレーニングの勢いを回復させ、その勢いがモチベーションを取り戻します。トレーニングは「エネルギー」に合わせるべきであり、「エゴ」に合わせるべきではありません。 種目ごとに異なる心理的負荷...
誰も語らないトレーニングの心理的側面:Susanah Fisher寄稿
ジム開業|STRIDE ReMOV|阿部勝彦さん参画のトレーニング施設
今回は、東京・日本橋に新しくオープンしたトレーニング施設「STRIDE ReMOV」をご紹介します。 STRIDE ReMOVは、現役時代の北島康介をはじめ多くのトップアスリートのトレーニング指導を歴任する 阿部勝彦さん が参画し、足部の機能テストや機能改善エクササイズをベースとしたトレーニング施設です。 今回の施設では、 ・トレーニング器具の選定・限られたスペースでのレイアウト設計・足部測定を行うための専用スペースの設計 などを含め、パフォームベタージャパンがサポートさせていただきました。本記事では、STRIDE ReMOVの施設コンセプトと、実際に導入されたトレーニング器具についてご紹介します。 1. STRIDE ReMOVとは 『動くことを、人生の楽しみに。』 歩く、走る、登る。 働く、遊ぶ、旅する。 足元から、一生涯動き続けられる身体をつくる。 STRIDE ReMOVは、このコンセプトのもとセミナーやワークショップを中心に活動している組織で、2026年に東京の日本橋人形町にトレーニング施設をオープンしました。近年、トレーニングやコンディショニングの現場では、足部機能の重要性が改めて注目されています。足部は身体の中で唯一地面と接している部位であり、歩行やランニングにおいて地面からの力を受け取り、それを全身へと伝える役割を担っています。 特にランニング動作では、足部の機能が低下していると ・膝や股関節への過度な負担 ・フォームの乱れ・パフォーマンスの低下更に姿勢の悪化といった問題につながるケースも少なくありません。そのため、足部の評価と機能改善は、アスリートだけでなくランニングやフィットネスを楽しむ一般の方にとっても重要な要素として見直されています。 阿部勝彦さんの参画により、啓蒙活動と合わせて足部機能の評価や足部からの運動連鎖をベースにアスリートだけでなく一般のランニング・フィットネス愛好家のサポートする拠点として施設をオープンしました。 2.トレーニング施設開業の相談経緯 阿部勝彦さんがこれからの運動指導の拠点にすることは前提として、STRIDE ReMOVのメイン活動であるさまざまな足部の測定ができる施設にするためのレイアウトや導入器具などトータルでご相談いただきました。 アメリカで活動していた時代から長年にわたりPERFORM BETTER 製品をご愛用いただいていた縁もあり、今回の取引となりました。施設のコンセプトや目的、サービス内容が具体的にイメージがあったため、導入機材の選定なども弊社からの提案も比較的にスムーズな進行となりました。 3.施設づくりでご相談いただいたポイント ①スクワットラックを導入したい...
腰痛改善エクササイズ(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「腰痛改善エクササイズ:コンディショニングからトレーニングにおけるミニバンド&スーパーバンド活用法」の内容の一部をご紹介します。 ■テーマ:腰痛改善エクササイズ: コンディショニングからトレーニングにおけるミニバンド&スーパーバンド活用法 ■開催日:2026年3月10日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) 伸展型腰痛のポイント 伸展型腰痛に対するアプローチでは、単に腰痛という括りで対応するのではなく、 「なぜその代償が起きているのか」を整理することが重要です。 テンプレート的なアプローチでは改善率が上がりにくく、原理原則に基づいて身体の状態を捉えることで、より再現性の高い介入が可能です。 特に重要な要素として以下が挙げられます。 ・脊柱にかかる軸圧のコントロール ・胸椎・胸郭の可動性 ・体幹部の安定性(ダイナミックスタビリティ) これらをベースにアプローチを組み立てることが、改善への第一歩となります。 機能解剖学に基づくアプローチの手順 伸展型腰痛へのアプローチは、段階的なプログレッションが重要です。 基本的な流れは以下の通りです。 1.呼吸と体幹の安定化(等尺性収縮) 2.四つ這いなど低負荷環境でのコントロール獲得 3.マーチングによる代償の評価と修正 4.座位・立位への移行 5.回旋動作・外乱刺激の導入 この過程では、支持基底面を徐々に狭くしながら負荷を高めていくことがポイントです。また、エクササイズ中は常に 「矢状面・前額面・水平面」の3方向から代償動作を評価することが求められます。 ミニバンド・スーパーバンドの特性...
腰痛改善エクササイズ(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
ジム開業|動作改善パーソナルトレーニング紡様(岡山県浅口市)
今回は、昨年12月岡山県浅口市にオープンした「動作改善パーソナルトレーニング紡」様の導入事例をご紹介します。 施設コンセプト 紡様では単に身体を鍛えるだけではなく正しい身体の使い方を学ぶトレーニングを提供されています。 身体評価をベースに、ピラティスや雲梯を活用したトレーニングも取り入れながら動作の質を高めていくアプローチが特徴です。幅広い層に対応しながらも、一人ひとりの身体に合わせた指導を行える環境が求められていました。 ご相談時の要望 開業にあたり、事前に以下のご相談をいただきました。 ・グループレッスンでも使用できる、強度と安定性を備えた雲梯を導入したい ・全身のトレーニングに対応できるケーブルマシンを導入したい 単なる設備導入ではなく、評価〜トレーニングまで一貫して行える空間設計がポイントでした。 グループレッスンでも使用できる強度と安定性を備えた雲梯 施設の中心となるエリアには複数人での使用にも対応できる雲梯を設置しました。 当初は天井から吊るす形での設置を検討していましたが、確認の結果、十分な強度を確保することが難しいことが判明。 安全性を最優先に考え、床に柱を固定する自立型の構造へと変更することになりました。 この施工にあたっては、現地の内装業者様とも連携しながら進行。 設置環境に合わせた形で調整を行うことで、強度と安全性を両立した形での導入が実現しました。これにより、安定性を確保しながらぶら下がり動作や支持動作など多様な動きを安心して行える環境を構築しました。 雲梯は1からのオーダーメイド商品のため、サイズはもちろんバーの間隔や高さなどの細部にもこだわった設計となっています。 側面にもバーを追加して左右の動きにも対応するできたり、回転機能を加えたり目的に応じたカスタマイズも可能です。 全身のトレーニングに対応できるケーブルマシンを導入したい ケーブルマシンにはファンクショナルトレーナーを導入いただきました。 空気圧により負荷を作り出すことでプレートの重りでは実現できない100グラム単位での細かい負荷の調整が可能なため、子供から高齢者に至るまで幅広い世代の方に安全にご使用いただけます。 評価結果に応じた細かな負荷設定が求められる環境においても段階的なトレーニングが可能になります。 ケーブルの角度を変えたり、アタッチメントを変更することにより、仰臥位・座位でのトレーニングやジャンプ動作・回旋動作も実施できるので本格的なトレーニング以外にも動作や姿勢の改善を目的としたエクササイズにも使用可能なマシンです。 評価からトレーニングへ繋げるツール 施設内にはFMSテストキットをはじめ、ケトルベルなどの各種コンディショニングツールも導入されています。FMSテストキットによって身体の状態や動作の特徴を評価。 可動性や安定性といった観点から現状を把握することでどのようなアプローチが必要かを明確にしていきます。 その評価をもとにトレーニングへと展開。 例えば、ケトルベルを活用することでヒンジ動作や体幹の安定性、全身の連動性といった要素を実際の動きの中で習得していきます。単にツールを揃えるのではなく、評価からトレーニングまでを一貫して行えることが紡様の大きな特徴です。 今回は動作改善パーソナルトレーニング紡様の事例を紹介いたしました。 紡様のように設備単体ではなく、評価からトレーニングまでの流れをどう設計するかといった視点も施設づくりにおいて重要なポイントです。 施設開業やコンセプト転換をご検討の際はぜひお気軽にお問い合わせください。...
vol.19 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Resisted Shoulder Flexion 目的・エクササイズ特性 肩周囲筋群の活性化(レジスタンス) ターゲット 肩甲骨周囲の筋群 使用アイテム ・ミニバンド ライト イエロー 10本パック 動作手順 1.ミニバンドに両手を通し、壁に寄りかかる(背中を壁にしっかりと付ける)。 2.肩を外転させミニバンドの張力に負けないようにする。 3.腰部が壁から離れないようにし肩を屈曲する。 4.肩外転が低下しないように屈曲し元に戻す。 重要なポイント ・体幹部のニュートラルポジションを維持する。 ・ミニバンドの幅を必ず維持しながら屈曲する。 コーチングキー 腰部が壁から離れないように維持する。 よくあるエラー...
ジム開業|会議室、倉庫をトレーニングルームにリニューアル
今回は「会議室や倉庫をジムにリニューアルする」「パーソナルジム出店時に前テナントがジム以外だった」といった場合のポイントを、本社が手がけたFC Rhode Islandの写真とあわせてご紹介します。「既存施設をうまく活かしたい」「この部屋をジムにして大丈夫か?」とお悩みの方のご参考になれば幸いです。 1.施設の床、天井、壁について 何度も本コラムでもご紹介しておりますが、まずはジムを作る上でハードの面で重要なのは床、天井、壁です。 (1)床:安全面、トレーニング効率において1番重要 既存施設が会議室であればカーペット、倉庫であれば塩ビタイルやコンクリートなどトレーニングに不向きな床材が使われているケースが多いと思います。床材についてはラバーマット、人工芝など選択肢が複数あり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 詳しくは以下のコラムをご覧ください。施設の床材についてのご紹介 https://www.performbetter.jp/blogs/column/20221203 安全面・メンテナンスの観点から最もおすすめなのはラバーマットです。ロール材・パネルタイプ・プラットフォームなど目的に応じた選定が必要ですので、ご自身の施設に合った仕様をお選びください。 人工芝はムーブメントトレーニングやスレッドを使うトレーニングで真価を発揮するため、ある程度の直線またはスクエアなスペースを確保することをおすすめします。 なお、ストレッチエリア用に小スペースへの設置を検討されるケースもありますが、使用時にはマットを敷くことが多いため、機能面での優位性は限られます。掃除機がけ・汗の拭き取り・除菌スプレーといったメンテナンスのしやすさも考慮してご検討ください。 (2)天井:最低2800mmの高さが必要 倉庫は天井高が確保されていることが多い一方、会議室や一般テナントでは不十分なケースがよくあります。理想は3,000mm以上、最低でも2,800mmを確保してください。スクワットラックやケーブルマシンの活用、両手挙上でのツール使用、プライオメトリクスなどを想定すると、日本人の平均身長を踏まえてこの高さが最低限必要です。 一般的なマンションやオフィスビルは2,500〜2,600mm程度が多く、提供できるトレーニング種目が限られる場合があります。その際は既存天井を撤去して配管露出とするケースもあり、高さを確保することで雲梯や懸垂バーの設置も可能になります。ただし、建物の構造や消防法により天井を抜けないこともありますので、事前の確認を必ずお願いします。 (3) 壁:強度の確認と振動に注意 施設内の設備で一番見落とされがちなのが壁です。 特に会議室では壁が造作壁の場合が多く強度が十分ではないケースがほとんどですので確認しておくべきポイントと、主な用途をご紹介します。 ・壁に手をつくウォールドリル 壁に少し体重をかける程度のウォールドリルであれば強度はさほど心配しなくても問題ないですが、音や振動がジム内や他の階、部屋に伝わってしまう恐れもありますので、隣接する部屋や、近隣のテナントの状況を踏まえて壁の強度などを事前に確認しておくことをおすすめします。 ・足の裏を壁につくエクササイズ ウォールドリルと同様に最低限の強度を確保する必要がありますが、それ以外にも汚れの問題を考慮する必要があります。 施設内を土足禁止にしてもラバーマットからの色移りや、どうしても清掃しきれない床の汚れで靴の裏は意外と汚れていますので、壁に汚れが付いてしまうことが多々あります。 あらかじめ該当のエクササイズを行う壁を汚れが目立ちにくい色、もしくは清掃しやすい素材にするなど施設の空間デザインも考慮したうえで工夫が必要です。 ・メディシンボールなどのツールを投げるエクササイズ 壁を使ったトレーニングで一番注意が必要なのは、メディシンボールなどのツールを壁に投げるケースです。 壁自体の強度はもちろん必要ですが、建物の躯体への影響や上下階のフロアや横の部屋への影響も考慮しなければなりません。 建物の構造上、不動産会社に確認が取れていれば安心して使用できますが、心配な場合は専用の壁を作ることをおすすめいたします。 建物の壁に影響しないように、衝撃を吸収する材質を埋め込んだ新たな壁を作れば耐久性や騒音の問題も安心です。...
【シリーズ最終回】感覚運動科学の基礎(近藤 拓人先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した近藤 拓人先生による無料ウェビナー「感覚運動科学の基礎」の内容の一部をご紹介します。 本テーマはこれまで4回開催してきた人気シリーズで、今回がシリーズ最終回となります。 これまでのレポートよりもより詳しくまとめますので是非最後までご確認ください。 ■テーマ:感覚運動科学の基礎 ■開催日:2026年2月11日 ■講師:近藤 拓人(AZCARE代表,NEXPORT代表) 運動療法を整理する4つの領域 運動を考える際には、まず運動の強度や目的によって領域を整理しておく必要があります。 講義では、運動を大きく次の4つの領域に分けて捉えていました。 ・低域値(低強度の動作) ・中域値(跳ぶ・投げるなど多様な運動) ・広域値(筋力トレーニング) ・競技特異的動作 日常生活の動きからスポーツパフォーマンスまでを考えると、これらの領域すべてにアプローチできる環境が理想になります。 運動療法を構成する5つのブロック 実際の運動指導では、次の5つのブロックを組み合わせながらプログラムを構成していきます。 トリートメント 慢性的な痛みを抱えるクライアントの場合、組織の損傷そのものよりも ・その部位を使うことへの恐怖 ・過度な防御反応 といった要素が影響していることがあります。 そのため、最初の段階では身体を動かすことへの不安を取り除き、運動に移行しやすい状態を作ることが重要になります。 コレクティブ(是正) 次の段階では、低強度の運動制御を学習していきます。 ここで有効な手段の一つがピラティスエクササイズです。 ピラティスマシンのスプリングは動作の開始時に負荷が小さく、後半で負荷が大きくなるという特性があります。 この環境では、過緊張があるクライアントでも無理なく動作を学習することができます。 ストレングス...
【シリーズ最終回】感覚運動科学の基礎(近藤 拓人先生)|ウェビナーレポート
ジム開業|パフォーマンス施設の床材設計(ラバー・人工芝)
今回は、アスリート施設の「床材選び」についてご紹介します。 パフォーマンスに大きな影響がある床材ですが、「器具にはこだわるのに、床材は後回し」といった施設も意外と多いものです。 先日施工したプロサッカークラブの事例をもとに、推奨するラバーマット・人工芝の特徴と施工方法をお伝えします。 アスリートのパフォーマンスセンター床材 ラバーマット 国内でも最高級品質の30mm厚のラバーマットSPORTEC styleを採用しています。アスリートの腰・膝・足首への衝撃を吸収するのはもちろん、トレーニング器具を落とした際にも安心の耐久性があります。 また、パネル式の構造で表面の角に丸みを持たせているため、一部が剥がれたり劣化したりすることを防ぐ設計となっています。 さらに、日本特有の高温多湿の環境から真冬の寒さまで対応できる素材を採用しており、温度変化による伸縮も最小限に抑えられています。カラーチップのバリエーションもあるため、チームカラーや施設のデザインに合わせた施工も可能です。 屋内人工芝 屋内人工芝は40mmのロングパイルモデルを採用しています。 芝が長いことで、トレーニング時に身体へ刺さるような感覚を軽減し、より快適にアジリティやスプリントトレーニングを行うことができます。 人工芝の下には8mmのアンダーレイヤー材を施工し、人工芝エリアにも適度なクッション性を持たせています。 人工芝を床面に直接貼り付けてしまうと、床の硬さがそのまま身体に伝わり、身体への負担が大きくなってしまいます。 一方で、柔らかすぎる素材を使用するとトレーニングの安定性やパフォーマンスに影響が出てしまいます。 そのため、 ・建物の床面・アンダーレイヤー材・人工芝 それぞれをすべて糊付けして固定する施工方法を採用しています。 施工中のアンダーレイヤー 屋外人工芝 屋外の人工芝も屋内と同様にアンダーレイヤーを施工しますが、施工方法が異なります。 アンダーレイヤー材と床面は完全に接着しますが、アンダーレイヤー材と人工芝は糊付けでは固定しません。 代わりに珪砂を人工芝に散布し、その自重によって固定します。 珪砂には ・基布を保護する ・耐久性を高める ・人工芝を引き締める といった役割があります。 また屋外のため雨が降ることもありますが、充填材である珪砂は透水性を保つため、水はけも問題はありません。 施工中の珪砂...
アクアバッグの活用法(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「コンディショニングからトレーニングにおけるアクアバッグの活用」の内容の一部をご紹介します。 アクアバッグは多くの現場で活用されているツールですが、本講義では「原理原則を理解して使えているか?」という問いからスタートし、基礎から応用まで体系的に整理されました。 ■テーマ:コンディショニングからトレーニングにおけるアクアバッグの活用 ■開催日:2026年2月10日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) アクアバッグ/アクアボールの原理原則 原理原則とは、地球上で生活する限り変わらない不変の法則です。アクアバッグにおけるそれは、「変化する」という点にあります。 内部の水は液体であるため、動作に伴って形状や重心が常に変化します。移動方向に対しては慣性が働き、水は一度その場に留まろうとし、追従し、揺れ戻ります。 この揺れに対して身体をどう制御するかにアクアバッグ活用の本質があります。 有形と無形の違い ダンベルやケトルベルは重心が確定した「有形」の器具です。一方、アクアバッグは水の変化により重心が不確定な「無形」の器具であり、以下の特徴を持ちます。 ・重心が常に変動する ・負荷ベクトルが変化する ・内的・外的要因によって揺れが増幅する 原理原則を理解せずに使用すると、不安定性をむしろ助長する危険があるため、注意が必要です。 有効なコンディショニング部位 アクアバッグ/アクアボールは万能ではありません。重要なのは「どの部位にどんな制御を求めるか」という視点です。 揺れる負荷を保持することで、身体はフィードフォワード機構を通じて体幹を安定させます。その土台があってはじめて、四肢の動作が成立します。 スタビリティは、緊張や固定ではなく、必要な瞬間だけ安定できる能力である、という点が重要です。 使用に注意が必要なケース ・関節の不安定性が強い状態 ・痛みがある状態(ペインフリーでない) ・緊張で固定されている状態 まずは自重で安定できる状態を獲得した上で、外乱を加えることが重要です。 活用方法(エクササイズ)...
アクアバッグの活用法(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
ジム開業|パーソナルジムPUKARASU様
今回は、昨年8月に沖縄県那覇市にオープンされたパーソナルジムPUKARASU様に弊社製品を導入いただいた事例をご紹介します。 施設について 代表の下地様はこれまで、DAIVAN FITNESSとして那覇小禄、宜野湾エリアに2店舗を展開されています。 DAIVAN FITNESSでは、 ・通いやすさを重視したサービス設計 ・幅広い年齢層への対応 ・継続しやすいトレーニング環境づくり を軸に、多くの利用者に支持されています。そして今回、新たに立ち上げられたのが アスリートの競技パフォーマンス向上までサポートする専門施設「PUKARASU」です。既存店舗とは明確にコンセプトを分け、 ・高強度トレーニングへの対応 ・競技特性に応じた動作トレーニング ・段階的なコンディショニングから実践期まで見据えた環境整備 といった要素を強化されています。 “地域密着型フィットネスジム”から、“パフォーマンス向上を支える専門拠点”へ。 その構想を実現するため、今回設備選定のご相談をいただきました。 ご相談時の要望 ご相談いただいた際、以下のような明確なご要望を伺いました。 1.高強度トレーニングにも耐えられる、安定性の高いハーフラックを設置したい 2.アスリートのリハビリから競技に特化した動作にも活用できるマシンを導入したい 3.高重量トレーニングでも床を傷つけない、衝撃吸収性の高い床材を導入したい 高重量の利用にも耐えるプロ仕様のハーフラック アスリート向け施設としてまず重要となったのが、高重量トレーニングに対応できるフリーウェイト環境の構築です。 スクワットやベンチプレスなどのビッグリフトでは、ラックの安定性が安全性そのものに直結します。 そこで導入いただいたのが PBハーフラック です。 堅牢な構造により、高重量トレーニングにも対応可能で安定した使用感を維持しながら、安心・安全な指導環境を提供します。また、 ラックに備えられた懸垂バーは、壁面設置が難しい施設でもサスペンション器具の使用や懸垂動作が可能です。...
vol.18 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Hip Circle 目的・エクササイズ特性 股関節のモビリティー ターゲット 股関節屈筋群・コア 使用アイテム ・ミニバンド ライト イエロー 10本パック 動作手順 1.ミニバンドを足に通し、腕立て伏せの体勢を作る。 2.体幹部に力を入れ安定させる。 3.片足の股関節を屈曲・外転・伸展の順に行う。 4.体幹部が終始動かないように、股関節から動作を実行する。 重要なポイント ・体幹部のニュートラルポジションを維持する。 ・股関節を体幹部から分離して動かせる(モビリティー)ようにする。 コーチングキー 骨盤が動かないように意識し股関節から動作を行う。 よくあるエラー 腰部伸展...
vol.18 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
足から変える運動連鎖(阿部 勝彦先生)|ウェビナーレポート
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、先日開催した阿部 勝彦先生による無料ウェビナー「足から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー」の内容の一部をご紹介します。 ■テーマ:「足」から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー ■開催日:2026年2月6日 ■講師:阿部 勝彦 (Stride ReMOV チーフ テクニカル オフィサー) 「足」に介入するようになったきっかけ アスリートのパフォーマンス改善や傷害予防に取り組む中で、「動作を整えても再発する」「上半身を改善しても下肢の不安定性が残る」といったケースを繰り返し経験したことにあります。 スクワットやRDLなどのフォームを整えても安定しない選手を分析した結果、原因が“足部の機能不全”にあるケースが多いことに気がつきました。 足は単なる接地面ではなく、身体全体の運動の出発点であり、感覚入力の基盤です。 ここを整えなければ、上位関節の再教育は不完全になります。 足の機能解剖(構造&アーチ) 足部は26個の骨、33の関節、100を超える靭帯・筋群から構成されています。 前足部・中足部・後足部の3パートに分かれ、その複雑な構造が剛性と可動性を両立させています。 特に重要なのが「アーチ構造」です。 ・内側縦アーチ ・外側縦アーチ ・横アーチ 横アーチを「ピザ」に例え、一切れでは崩れますが、円形になることで剛性が高まります。 横アーチは足部剛性の約40%を担い、推進力生成に大きく関与しています。 アーチが崩れることは、力の伝達効率が低下することを意味します。...
足から変える運動連鎖(阿部 勝彦先生)|ウェビナーレポート
【新製品】スタンド付きヘックスバー(シングルレッグヘックスバー)
近年、アスリートのトレーニングはもちろん、パーソナルトレーニングの現場において、デッドリフトやスクワットにおけるヘックスバー(トラップバー)は欠かせない器具の一つとなっています。 腰への負担を抑えながら高い出力を引き出せる点や、フォームが安定しやすい点から、初心者からトップアスリートまで幅広く活用できる優れたツールです。 一方で、実際の現場では「準備に時間がかかる」「プレート交換が大変」「高重量になると扱いづらい」といった課題を感じているトレーニングコーチ、トレーナーなどの運動指導者や施設運営者の方も少なくありません。 今回は、そうした現場の声をもとに開発された、最新のスタンド付きヘックスバーについてご紹介します。 商品ページはこちらから ヘックスバーが支持され続ける理由 まず、あらためてヘックスバーの基本的なメリットを整理いたします。ヘックスバー・デッドリフトは、バーベルデッドリフトと比較して、 ・重心が身体の中心に近い・腰部への負担が抑えられる・動作習得が比較的容易 といった特徴があります。そのため、競技スポーツ選手の強化はもちろん、一般のトレーニング指導やリハビリテーション後の段階的な強化にも幅広く活用されています。まさに「汎用性の高い基本ツール」と言える存在です。 従来モデルが抱えていた課題 一方で、従来型のヘックスバーには、現場ならではの課題もありました。代表的なのは、以下のような点です。 ・床に直接置くため、プレートの着脱が大変・高重量になるほどセットに時間がかかる・持ち上げ時の安全管理が難しい・複数人で使用する際に効率が悪くなる 特に、チームトレーニングやセミパーソナル形式の現場では、「準備時間=トレーニング効率」に直結します。わずかな準備の手間が、積み重なることで大きなロスになるケースも少なくありません。 最新スタンド付きモデルがもたらす変化 今回ご紹介する新モデルはこのような課題を解決した設計となっています。 1.スタンド付き構造による準備の効率化 最大の特徴は、専用スタンドが標準装備されている点です。バーが常に浮いた状態で保持されるため、 ・プレートの着脱がスムーズになり、準備時間を大幅に短縮・片側を大きく持ち上げる必要がなく、1人でもセット可能・不安定な状態での作業が減り、事故リスクを抑制 といったメリットが生まれます。結果として、トレーニングの「開始までの時間」が大幅に短縮されます。 2.本体重量約27kgが生み出す実用的負荷 本製品は、本体重量が約27kgと、一般的なヘックスバー(20kg)よりも重量があります。これにより、 ・重量のあるバー自体が負荷となるため、少ないプレート構成でもある程度の負荷を確保できます。これにより、大量のウェイトを用意しなくても、実践的なトレーニングが可能になります。 ・初心者から中級者まで、段階的な強度設定がしやすく、個々のレベルに応じた指導の幅が広がります。 また、PERFORM BETTERのプレートは5kg〜25kgまで同一直径で設計されているため、軽量プレート中心のセットでも、ある程度高いポジションからエクササイズを開始することが可能です。 これにより、可動域の確保やフォームの安定にもつながり、安全性と効果の両立が図れます。 3.高重量トレーニングにも即対応 もちろん、本モデルは高重量トレーニングにも十分対応できる設計となっています。スタンド付き構造により、高重量プレートの着脱もスムーズに行えるため、 ・アスリートの最大筋力向上・シーズン前の強化期トレーニング・パワー系プログラムの構築 などにも安心して活用できます。「軽い層からトップ層まで、1本で対応できる」という点は、設備投資の観点から見ても大きな魅力ではないでしょうか。...
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