COLUMN

【アメリカ本社事例】プロチーム、大学チーム等の施設
今回はアメリカ本社が手がけた実際のジム開業事例をご紹介いたします。 施設のレイアウトや設備の配置を最適化することで、トレーニング効率やスペースの最大活用の実現が可能です。ぜひご自身の理想的なジム作りに役立ててください。 1. Miami Dolphins(NFL)- プロフェッショナルチームのトレーニングルーム 面積:1486㎡ アメリカンフットボールチーム、Miami Dolphinsのトレーニングルームは広大な面積を活かし、パワーラックとハーフラックを向かい合わせにしたスクワットラックユニットが10台以上並べられています。この配置により、チーム全員がトレーニングできる空間が確保され、プラットフォームやケーブルマシン、ダンベル、ケトルベルなども完備されています。スペースに余裕があれば、スクワットラックとプラットフォームを分けて設置することで、同時にトレーニングできる人数が増え、効率的なトレーニングが可能になります。 2. Lakeshore Learning - プライベートジム 面積:408㎡ カリフォルニアにあるLakeshore Learningは、長い直線の人工芝エリアとウェイトトレーニングエリア、さらにサスペンショントレーニング器具を設置できる専用のラックエリアに分かれたデザインが特徴です。施設の面積が広いため日本にそのまま参考になるわけではありませんが、このレイアウトを縮小すれば、パーソナルジムやフリー利用エリアとして非常に機能的なジムが作れるでしょう。有酸素マシンの導入が一般的な日本市場においても、フリーエリアとパーソナルエリアをうまく組み合わせることで、利用者のニーズに対応したジムが実現できます。 3. University of Rhode Island - 大学のトレーニングルーム 面積:510㎡ PERFORM BETTER本社があるロードアイランド大学のトレーニングルームでは、スクワットラックが壁沿いと人工芝エリアに並べられ、それぞれ背中合わせになっています。ラックにはプラットフォームが設置され、ファンクショナルトレーナーも人工芝エリアに向けて配置されています。日本のジムでは、スクワットラックやファンクショナルトレーナーを壁沿いに設置するレイアウトが多いですが、正方形に近いジムではこのレイアウトが非常に有効です。フリースペースを充実させることで、利用者の動きやすさを確保でき、より効果的なトレーニング空間を提供できます。 4. Holliston High...

ジム改装|床材の一部入れ替え (川合智さん / PM Performance)
今回は、パフォームベタージャパンサミットにも毎年ご登壇いただいている川合智さんが運営するパーソナルトレーニンジム「PM Performance」の床材の一部リニューアルを担当いたしましたのでご紹介します。 ご要望 ・既存の人工芝が痛んできたので別の材質に変更したい ・トレーニングがしっかりとできることに加えて、お手入れしやすい材質が好ましい 上記を踏まえ、パネル式やロール式、厚みの違いやカラーなど複数のパターンを提案いたしました。 導入いただいた床材|ラバーマット 厚みがあり、衝撃吸収と防音性に優れた「30mmタイル」ラバーマットのグレーを導入いただきました。また、汚れも目立たずに掃除などのお手入れも簡単なため、今回のご要望に最適な材質です。 ご自身のご希望に合う床材が気になる方は、ぜひこちらのコラムもご覧ください。ラバーマットの種類と選び方 Before 施設オープン時から使用していた人工芝は一部が剥がれ、隙間ができている状態でした。PM Performanceのように利用者が多い施設では、人工芝の劣化が早く、お手入れに手間がかかるケースもございます。 After 既存の人工芝の一部は残して、トレーニングエリアのみにラバーマットを施工しました。床材のグレーと壁のライトグレーがマッチし、より一層ジムの雰囲気を高める仕上がりとなりました。 また、人工芝とラバーマットの高さに約25mm程度の違いが出たため、境目にはスロープ材を設置し、安全性にも配慮しています。 今回のように、既存の床材の一部入れ替えも承っておりますのでお気軽にご相談ください。 株式会社パフォームベタージャパン

【新製品】SIGNATURE SERIESのご紹介
いつもパフォームベタージャパンのコラムをご覧いただきありがとうございます。 今回はPERFORM BETTERブランドの新製品SIGNATURE SERIESをご紹介いたします。今回の新規取扱に伴い、事前の仕様チェックとしてファウンダーの北島康介とアメリカ本社にも出張に行ってきました。 SIGNATURE SERIESは昨今のトレーニング器具では主流になってきているスクワットラック同士を連結させたり、収納ラックや懸垂バーをラックの間に入れてスペースの効率化やジム内の移動を最小限に抑えるなど利便性に優れたシリーズです。 1.SIGNATURE SERIESの主な特徴 SIGNATURE SERIESは、スクワットラック同士の連結や、収納ラックと懸垂バーを効率的に配置することでジム内のスペースを有効に活用することができます。さらに、ECTスリーブやラットプルダウン、ジャマーアームズなどトレーニングツールをアタッチメントとして取り付けることでラックの利便性が向上します。 このシリーズはアスリート向けに開発されましたが、一般のフィットネス愛好者向けのジムでもスペースの効率化に非常に役立ちます。 ⑴ラックの組み合わせが選べる ラック同士の連結 SIGNATURE SERIESはハーフラック、ダブルハーフラック、パワーラックの3種類のラックをご用意しています。それぞれのラックを好みのレイアウトで組み合わせることで理想のトレーニングルームを作ることができます。 パワーラックやハーフラックを横並びや向かい合わせに連結することで、ジム内のスペースを最大限に活用できます。 縦長のジムではスクワットラックを壁沿いに効率的に配置することができ、広いジム空間を確保できます。 また、向かい合わせに配置すれば同時に多くの人がトレーニングを行えるため、チームスポーツでのトレーニングにも最適です。 横並びの連結 ハーフラックを横並びに配置することで奥行きも最小限に抑えられ、フリースペースや他の器具の配置に余裕が生まれます。収納ラックも連結すれば重量のある器具を効率的にまとめ、トレーニングバリエーションも広がります。 向かい合わせの連結 スクワットラックを向かい合わせで連結すると、限られたスペースでも同時にトレーニングできる人数が多く確保できます。また、片側をパワーラックにするとラック内外のセーフティバーを活用して、同時にトレーニングできる人数が更に増えます。チームスポーツで多くのアスリートが同時にトレーニングを行う場合に最適です。 スクワットラックを壁沿いではなく一角にまとめたい場合はパワーラックを向かい合わせにすることで四角形に近い形でレイアウト可能です。 ⑵収納ラックとの連結 スクワットラックの間に収納ラックを連結することで、メディシンボールやケトルベル、ダンベルなどの重量器具を効率よくまとめることができます。最大5列の収納トレイを設置可能で、十分な収納スペースを確保できます。 ⑶ラットプルダウン、ロープルを設置 スクワットラック以外にもパワーラックやハーフラックにラットプルダウンやロープルを反対側の柱に設置できます。これにより、個別に器具を設置するよりもラックのスペースを有効活用できます。壁際のデッドスペースも使えるため、ジム全体の効率化が図れます。 2.トレーニングツールで効率的なトレーニングとスペース活用 ⑴ランドマインアタッチメント(ECTスリーブ) ラックのベース部分に取り付けることでランドマインエクササイズをラック付近で行えるようになります。従来のECTスリーブではバンパープレートを錘として固定する必要がありましたが、ラックに固定することでトレーニング時のセッティングの手間も大幅に軽減されます。...
【新製品】SIGNATURE SERIESのご紹介

vol.11 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Drop Off Jump 目的・エクササイズ特性 下肢の着地制御(リグレッション) ターゲット 臀筋群・大腿四頭筋・ハムストリングス・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 1.9cm幅 イエロー ・フォームプライオボックス H61cm 動作手順 1.プライオボックスの上に立つ。2.ボックスからジャンプし、バンドの張力を活用して体重負荷を軽減させながら、正しく着地する。 重要なポイント ・ニーインを起こさないようにする。 ・膝関節+股関節屈曲を同時に行いコーディネートされた(協調性のある)遠心性収縮を行う。 コーチングキー なるべく音を立てないように滑らかに着地する。 よくあるエラー ニーイン(膝が内側へ入る) セッティング手順...
vol.11 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介

vol.10 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 All Four Leg Extension 目的・エクササイズ特性 臀筋群の活性化(レジスタンス) ターゲット 臀筋群・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 0.7cm幅 オレンジ 動作手順 1.バンドを両手首・片足にかけ四つ這い姿勢をとる。 2.姿勢を崩さないようにし、バンドをかけた脚を股関節伸展する。 3.臀筋群の収縮を感じる。 4.【応用】股関節を回す動作を入れると、より股関節周囲の筋肉収縮が感じられる。 重要なポイント 体幹部のニュートラルポジションを維持する。 コーチングキー 股関節伸展時に腰部伸展を行わないようにする。 よくあるエラー ・股関節伸展ができない...
vol.10 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介

ジム開業|病院内トレーニングエリア新設 (福山かた・ひざ・こしのクリニック様)
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、クリニックの増築に伴い、トレーニングエリアを新設した 福山かた・ひざ・こしのクリニック 様 の事例をご紹介します。 施設について 福山かた・ひざ・こしのクリニック様は、受傷から競技復帰までのリハビリを中心に、将来的には競技復帰後のパフォーマンスアップまでサポートできる体制を視野に入れた、メディカルフィットネスへの展開を目指すクリニックです。対象は、高校生から50代までの学生アスリートやスポーツ愛好者が中心で、回復期からパフォーマンス強化期まで一貫した支援を提供されています。 ご相談時の要望 ご相談いただいた主な内容は以下3つです。 1.リハビリ患者の関節への負担を軽え減するため、衝撃吸収に優れたラバーマットを選定したい 2.サスペンションを用いたグループレッスンを実施するための設備を整えたい 3.高負荷を扱えない患者でも安全に使用できるマシンを導入したい 1.衝撃吸収に優れた「床材」 施設内の床材には、ドイツ製のSPORTECラバーマットを施工。 衝撃吸収や吸音効果をはじめ、高重量のダンベルやバーベル、マシンからの耐摩擦性にも優れた高品質のマットです。リハビリやパフォーマンス向上を目的とした患者にとって関節の負担を軽減できる床材は非常に重要な要素です。また、選定にあたっては、患者の身体への負担を軽減することはもちろん、長時間指導するトレーナーの身体的負担軽減も配慮しています。 2.サスペンションを用いたグループレッスンに必要な「雲梯」 サスペンションを用いたグループレッスンの実施を想定し、天井に雲梯を設置しました。 こちらは、弊社からご案内させていただいたnexport横浜中華街店様の施設見学を通じて、導入いただいたものです。雲梯は1からのオーダーメイド商品のため、サイズはもちろんバーの間隔や高さなどの細部にもこだわった設計となっています。また、今回の仕様はシンプルなですが、以下のように目的に応じたカスタマイズも可能です。 側面にもバーを追加して左右の動きに対応させる 回転機能を加える 3.高負荷を扱えない患者でも安全に使用できる「ファンクショナルトレーナー」 空気圧により常に一定の負荷を作り出すことで、動作速度に関わらず安定した負荷をかけることができるマシンです。身体への負担軽減にもつながるため、リハビリでの使用を想定し導入いただきました。また、プレートの重りでは実現できないグラム単位での細かい負荷の調整が可能なため、アスリートはもちろん子供から高齢者に至るまで幅広い世代の方に安全にご使用いただけます。 ご紹介した器具や施設の開業にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 株式会社パフォームベタージャパン

Webinar Report|ジム開業を目指す方必見!トレーニングコンセプトに基づいたジム設備...
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 本ウェビナーでは、オンラインアカデミーのAZCARE ACADEMYやオンラインサロン PLAZ+を主宰し、パーソナルトレーニングジムNEXPORTでは代表として施設の運営を手掛ける近藤拓人さんに、運動施設における器具の選定方法や設備投資への考え方についてご講義いただきました。 ■テーマ:トレーニングコンセプトに基づいたジム設備の選定 ■開催日:2025年3月9日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE代表,NEXPORT 代表) 1. ジム設備の選定基準 (1)トレーニングコンセプトを実現できるか 設備の選定の前にまずは施設で提供するトレーニングコンセプトを決める必要があります。 コンセプトを決めた上で提供するサービスに合った機器を選ぶことが最も重要です。 24時間ジムやオンラインの運動指導では実現できないパーソナルジムならではの個別指導やオーダーメイドのプログラム、予約制によるコミットメント、高い技術力を活かせる設備を整える必要があります。 構想段階で理想のアプローチを実現するために、どの設備が必要か明確にすることをおすすめします。 (2)予算と経営効率 設備投資はジム運営において大きなコスト要因となるため、長期的な視点で考えることが重要です。 「初期投資をいかに安くするか」を重要視する考え方もありますが、長期的に考えるとコストが高くつくケースもあるのであまりおすすめしていません。 安価な設備は短期間で劣化しやすく、修理や買い替えのコストが発生しますが、高品質な機器はリセールバリューも高く、資産価値を維持しやすい傾向にあります。 メンテナンスコストも考慮し、故障時の対応や保証期間、サポート体制を事前に確認することが必要です。 (3)トレンド、成功事例、差別化 フィットネス業界で成功するためには、最新トレンドや競合を意識した独自の強みを持つことが重要とされていますが、個人的にはトレンドや競合他社との差別化よりも重要なことは顧客の目標が達成されるかだと考えています。 トレーニングコンプコンセプトを実現して、競合を気にしなくてもいいほどの良いサービスを提供することが何よりも重要です。 2. マシン選定の基準 (1)安全性・耐久性、サポート体制 マシンの安全性と耐久性は、トレーニング効果と顧客満足度を維持する上で極めて重要です。...

【ミニバンド】活用の幅を広げるエクササイズ動画|PBのミニバンドが高耐久の理由
今回は定番商品のミニバンドを活用したエクササイズをご紹介いたします。定番商品であるが故に活用方法が固まってきてしまうと思いますが、本メールがエクササイズのバリエーションを増やすヒントになれば幸いです。また、PERFORM BETTERブランドのミニバンドが高品質な理由についてもご紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 Staggered Zigzag Walk + Shoulder Packing 目的、エクササイズ特性 殿筋群とコア・肩甲帯の協調 動作手順 1.膝の上と足首と手首にミニバンドをセットする。 2.肩のパッキングをしてから、スタッガードポジションになる。 3.肩のパッキングをしたまま、ジグザグにリニアウォークを行う。 Comerford Hip Complex 目的、エクササイズ特性 殿筋群の活性化 動作手順 1.膝の上にミニバンドをセットし、側臥位になる。 2.踵をつけたまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋後部線維) 3.大腿をやや離したまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋前部線維) 4.股関節外旋ポジションを保ったまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋後部線維+中殿筋前部線維) 5.股関節0度伸展ポジションを保ったまま、股関節の内外旋を行う。(大殿筋+中殿筋後部線維) Side Bear Crawl ...
【ミニバンド】活用の幅を広げるエクササイズ動画|PBのミニバンドが高耐久の理由

ウェビナーレポート|九鬼先生「Contextual Strength Training」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 本ウェビナーでは、AZCARE社が主宰する「Contextual Strength Training(CST)」の全体像とトレーニング例をご紹介いただきました。 ■テーマ:Contextual Strength Training ■開催日:2025年2月22日 ■講師:九鬼 靖太 (大阪経済大学 人間科学部 准教授) 1.CST(Contextual Strength Training)とは CSTとは、競技パフォーマンス向上を目的とした文脈的ストレングストレーニングであり、以下の3つの要素を統合したアプローチを指します。 1.特異的な負荷の提供 - 筋力トレーニングや競技動作の反復だけでは得られない負荷を与える。 2.運動学習の理論活用 - 競技動作のコアとなるアトラクターを学習し深化するための学習機会を提供する。 3.競技動作への転移 - 実際の競技場面で発揮される動作を意識したトレーニングを構築する。以上の内容を網羅的に学習するために、DMC(動的運動制御)、MLT(運動学習理論)、SSM(競技特異的動作)の3コースを認定しています。 2.筋トレや競技動作の反復だけで競技パフォーマンスが上がらない理由 「基礎的筋力トレーニング」と「競技動作の反復」の間にあるもの 一般的に、アスリートのトレーニングは「基礎的な筋力トレーニング」と「競技動作の反復」の2つに分けられます。 しかし、それらを行っても必ずしも競技パフォーマンスが向上するとは限りません。...

ジム開業|野球×トレーニング BEYOND BASE (大阪府 北加賀屋)
今回は、大阪に新たにオープンしたトレーニング施設「BEYOND BASE」さまの開業事例をご紹介いたします。 1.ご相談時の要望 オーナーの木村さんはMLBやプロ野球をはじめ、学生、社会人などのアマチュアのトップ選手のトレーニングや野球の技術指導をされています。2023年からは現場指導以外に、オンラインサロンを中心とした野球の技術やトレーニングに関わる発信を行い、多くの野球選手へ有益な情報を提供しています。これまでフリーのトレーナーとして活動していた木村さんが、新たに自身の施設を持つにあたり重要視したポイントは以下の2つです。 野球の技術練習ができる人工芝エリア アスリートに対応する充実のウェイトトレーニングエリア 2.野球の技術練習ができる人工芝エリア この施設の最大の特徴は「野球の技術練習を十分に行える」ことです。人工芝のエリアには防球用ネットが設置されており、屋外グラウンドと同じ感覚で、力を加減せずに打撃や投球を行うことができます。人工芝の選定にあたっては、身体への負担を軽減するクッション性と野球の技術練習に適した耐久性を重視し、ご提案いたしました。さらに、技術練習に伴う摩耗のストレスを考慮し、長く快適に使用できる仕様となっています。また、仮設のブルペンやバッティングゲージなども導入され、非常に充実した練習環境が整っています。 3.身体作りができるウェイトトレーニングエリア 野球の技術練習エリアと並列して設置されているのが、ウェイトトレーニングエリアです。木村さんが担当するクライアントには、トップレベルの野球選手や、各年代でトップを目指す選手が多くいます。そのため、技術練習と並行して高品質なトレーニングを実施できる環境が求められ、充実した器具と床材の導入が不可欠でした。 導入器具 (1)Signature Series (連結可能なパワーラック・ハーフラック) BEYOND BASEさんに導入いただいた中でメインとなる器具は、PERFORM BETTERブランドの新製品「Signature Series 」のラックです。このシリーズは、パワーラックやハーフラック同士の連結と、豊富なタッチメントを選択して施設の用途に応じたカスタマイズが可能であることが特徴です。BEYOND BASEさんには、パワーラックとハーフラックの間に収納ラックを組み込んで連結し、さらにジャマーアーム、ラットプルダウン、ECTスリーブ、ロープアンカーを導入いただきました。この設備により、激しいトレーニングだけでなく、多種目のウェイトトレーニングが可能となり、幅広いアスリートに対応できる環境が整いました。 (2)セーフティスクワットバー アスリートや特に野球選手のトレーニングにおいて必要不可欠な器具がセーフティスクワットバーです。このバーには専用のハンドルが付いており、クライアントが顔の前でバーを支えられ、さらにパッドが付属していることで肩や首への負担を軽減しながら高重量のトレーニングを安全に実施できます。オーバーヘッドスポーツの選手や、肩、首に不安のあるアスリートがスクワットをする際には特にオススメです。BEYOND BASEさんには、ピッチャーのクライアントも多いため、施設の構想段階から導入を決めていました。 (3)プライオボックス アスリートのパフォーマンス向上に必要不可欠な器具として、プライオボックスも導入いただきました。プライオメトリクスのトレーニングで、ボックスに飛び乗る、またはボックスから降りるなど様々な用途でご活用いただけます。PERFORM BETTERのプライオボックスは、適度な重量による安定性と柔らかさが特徴です。商品開発段階はもちろん、販売後も現場で活躍するトレーナーの意見を取り入れながら改良を続けており、実際の使用感に優れた仕様となっています。これにより、トレーニング中の転倒リスクを軽減し、意図せずボックスに接触した場合でも、すねや膝を痛めにくいため、安心してトレーニングいただけます。 (4)ラバーマット すべてのトレーニングの安全性と効果を高めるために欠かせないのが、適切な床材の導入です。今回は、アスリートのトレーニングに適した適度なグリップ力とクッション性、耐久性を兼ね備えた8mm厚の「SPORTEC color 15」を導入いただきました。高重量のダンベルやメディシンボールの打ち付け、クライアントの激しい動きまでを想定した、安全面に配慮されたラバーマットです。このほかにも、ケトルベルやメディシンボール、アクアバッグ、オプティバーなどさまざまなツールも導入いただいています。...

【ケトルベル】悩みがちな重量選び〜活用方法まで一挙にご紹介
パフォームベタージャパンの定番商品でもあるケトルベルですが、「使い方や適切な重量がわからず導入を迷っている」という声も多く耳にします。そこで今回は、ケトルベルの特徴からエクササイズバリエーションまで、改めてご紹介いたします。施設にあると非常に便利な器具ですので、ぜひご検討ください。 特徴は「特有の形状」と「重心位置」 ケトルベルは、その名の通り“kettle = やかん”のような形状の持ち手と重心位置が特徴です。重心が握った手の外側に位置することで、ケトルベルスイングやターキッシュゲットアップなどのエクササイズにおいて重要な役割を果たします。この特性を活かしたエクササイズには多くのバリエーションがあり、アスリートだけでなく、フィットネス愛好家の全身強化にも活用されています。 重量の選び方の目安 パフォームベタージャパンでは2kg~44kgまで幅広い重量のケトルベルを取り揃えています。ラインナップを見る 施設のトレーニングコンセプトやお客様のニーズに合わせてお選びください。 ■2kg~10kg (軽量) アスリートのコレクティブエクササイズからフィットネス愛好家のトレーニングまで活用可能 ■6~16kg (中量) 最も汎用性が高く、プロスポーツチームからパーソナルトレーニングジム、女性向けフィットネスなどさまざまな施設におすすめ ■24kg以上 (重量) アスリートや上級者向け 「握り方」で変わるエクササイズ効果 ケトルベルの握り方は、エクササイズの効果を最大化するために重要です。特にケトルベルスイングを行う際は、小指と薬指を強調して握り込むことを推奨しています。 この握り方により、肩のパッキングがしやすくなり、安定性が高まり、正しいフォームを維持しやすくなります。パフォームベタージャパンのケトルベルは、手にフィットしやすい形状とサイズで設計されており、長時間使用しても手の甲や指が痛くならず、トレーニング効果を最大限に引き出すことができます。ケトルベルの握りやすさは、エクササイズのパフォーマンス向上と安全確保に不可欠な要素です。 握り方について詳しく知りたい方は以下のコラムもご覧ください。ケトルベルの握り方 4種のエクササイズ紹介 ケトルベルはその独特な形状と重心により、他のトレーニング器具では難しいエクササイズもスムーズに行うことができます。今回は、ケトルベルの形状を活かした単体で実施可能なエクササイズを3つ、別の器具と組み合わせて相乗効果を生み出すエクササイズを1つご紹介します。 1.ケトルベルスイング 2.ターキッシュゲットアップ 3.アームバー 4.【組み合わせ】ケトルベル × スーパーバンド オリンピックバーにスーパーバンドでケトルベルを結びつけると、ケトルベルの動きが不規則になります。本来、不安定な環境でのトレーニングにはアクアバッグやアクアボールなどの専用の器具が必要ですが、その代替品としての活用もおすすめです。トレーニングバリエーションの拡大にぜひご活用ください。...
【ケトルベル】悩みがちな重量選び〜活用方法まで一挙にご紹介

改装事例|スギヤマカンラボ「既存店舗の雰囲気を残した床材リニューアル」
今回は、パフォームベタージャパンサミットにもご登壇いただいている杉山幹さんの施設の床材リニューアルを担当させていただきましたので、ご紹介いたします。 1.ご相談内容 既に徒手療法やトレーニングができる施設として稼働しておりましたが、以下の3点についてご相談いただきました。 ・床材を既存のフローリングから、クライアントの負担を軽減し、床や器具にも傷が付きにくいトレーニング用ラバーマットに変更したい。 ・ただ、高重量を扱うような激しいトレーニングやボディメイクではなく、徒手療法や機能改善のエクササイズを主としたサービスを提供するため、ハードな印象は避けたい。 ・セミナー会場としても使用するため、既存の店舗の雰囲気は残したい。 上記のご要望を実現するため、複数の素材やカラーのサンプルを用いて打ち合わせを重ねました。 2.施工内容 素材の選定 素材は「SPORTEC®UNI versa」を採用し、カラーは壁のコンクリートの色調に合わせてライトグレーを選択しました。高機能・高品質な「SPORTEC®UNI versa」は4mm厚の薄い床材で、優れた弾性と衝撃吸収性を備えており、伸縮性アンダーレイヤーなしでも通常のトレーニングであれば安心して使用できます。高価ではありますが、厚みのある床材を敷きたくない場合や、適度な硬さと弾性、衝撃吸収を確保したい場合に特におすすめの素材です。さらに、壁の色と床材を統一することで、現在の施設の雰囲気を大きく変えることなく、セミナー会場としてもそのままご利用いただけるように配慮いたしました。 施工スペース トレーニングエリアには新たな床材を施工しましたが、受付やシューズの履き替え場所は従来の床材をそのまま使用しています。今回は4mm厚の薄い素材のためさほど気になりませんが、通常は安全面から段差部分に見切り材(スロープ)の設置を推奨しております。 今回のように、既に運営している施設でも床材の変更は可能です。施設の休館日や予約のない日の作業にはなりますが、施工面積によっては半日程度で完了する場合もございます。(作業工程など日程についても調整させていただきます)ご検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。 株式会社パフォームベタージャパン

導入事例|盛岡中央高等学校様 トレーニングルーム新設
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、当社が担当させていただいた盛岡中央高等学校様のトレーニングルーム新設プロジェクトについてご紹介いたします。学校やスポーツチームでトレーニングルームを新設、改装をご検討をされている皆さまのご参考になれば幸いです。 1.ご相談の経緯とご要望 伝統ある教育環境の中で、生徒の健康と運動能力向上に力を注ぐ盛岡中央高等学校様では、運動部だけでなく、全校生徒が安全かつ効果的にトレーニングできる環境を目指し、トレーニングルームを新設することになりました。当社は、学校側との綿密な打ち合わせを重ね、床材の選定からトレーニング器具の導入まで、トータルでサポートさせていただきました。 主なご相談内容は以下の通りです。 ・従来、トレーニング指導は外部トレーナーを中心に実施していたが、設備面の制約によりトレーニング内容が限定されていた ・設備を整えることで、運動部がより効果的にトレーニングに取り組める環境を実現したい ・運動部の激しいトレーニングに対応し、怪我を防ぐための丈夫な床材を選定したい 2.床材 ご相談当初は、予算を可能な限り器具に充てるため、既存の床材を移設する案が検討されていました。 しかし、長年の使用によりラバーの劣化(伸縮性低下など)が見受けられたこと、運動部が激しいトレーニングを行うことを考慮し、当社からは床材の新調をご提案。種類も、怪我防止の観点からコンクリートやフローリングではなく、ラバーマットの採用をご提案しました。複数の選択肢をご検討いただいた結果、裏面に細粒子・高密度チップを使用することで高いクッション性と衝撃吸収性を実現した20mm厚のマットを採用いただきました。パフォームベタージャパンでは、プロスポーツチームが使用する上位モデルから、コストを 抑えたモデルまで幅広く取り扱っており、目的に応じた最適な床材のご提案が可能です。 3.導入器具 ハーフラック 生徒の安全かつ効果的なトレーニング環境を実現するため、スクワットラックとして特に安全性に優れたハーフラックを2台採用いただきました。 ・最大耐荷重量250kgの堅牢な構造 ・安定性が高く、激しいトレーニング時でも安全に使用可能 ・バーキャッチャーやセーフティアームがデッドリフトポジションまで下げられる設計で、万が一の事故も防止 ヘックスバー ハーフラックの向かいにはヘックスバーを4台設置。この配置により、一度に4名がトレーニングできるため、部員数の多い運動部でも効率的にローテーションが可能となりました。ヘックスバーは、バーの内側に立ってトレーニングを行う設計になっており、前後の重量バランスの中心でバランスを取ることができるため、以下のメリットがあります。 ・バーのシャフトが身体の中心からずれず、大腿付近でしっかりグリップできるため、腰部や股関節に過度な負担がかからない ・初心者でも安全にデッドリフトやスクワット系のトレーニングが可能 今回は、盛岡中央高等学校様のトレーニングルーム新設事例をご紹介しました。 このように「安全かつ効果的なトレーニング環境」というコンセプトを明確にすることで、導入する器具やマシンの選定がスムーズになります。学校やスポーツチームにトレーニングルームの新設や改装を検討される際の参考になれば幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン

ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「運動療法としてのピラティス」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。本講座では、身体の痛みや不調を取り除き、日常生活や競技パフォーマンスを向上するためのピラティス指導についてお話しいただきました。 機能解剖学、機能神経科学、感覚運動科学などを統合したアプローチにご興味がある方、またピラティスをスキルセットに加えたい運動指導者・治療家などの多くの方々にご参加いただきました。 ■テーマ:運動療法としてのピラティス ■開催日:2025年1月12日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY 代表 / NEXPORT 代表) 1.ピラティスが担う感覚運動科学での役割 感覚運動科学は、慢性的な不調の緩和から根本的な改善からパフォーマンス向上までの以下の5つのブロックで構成されています。 その中で、ピラティスは「Corrective(是正・修正)」において非常に重要な役割を果たします。 Corrective (是正・修正) このフェーズの目的は、身体の動きや使い方に問題がある部分を見直し、よりスムーズで効率的な動作へと導くことです。ピラティスを取り入れることで、脊椎の柔軟性や安定性を改善し、身体全体のバランスを整えることを目指します。 ピラティスの強みは、身体の感覚を丁寧に引き出しながら、動きの問題を根本から解消することができる点です。このアプローチにより、次のステップである筋力強化や運動制御をより効果的に行うことができます。 ピラティスをCorrectiveに活用する目的 ・筋肉のバランス調整(働きすぎの筋肉を抑制、使われていない筋肉を活性化) ・可動性(Mobility)と安定性(Stability)の向上 ・感覚の統合(Sensory Integration)と動作パターンの修正 2.ピラティスエクササイズについて ピラティスを運動療法として活用する際には、マットエクササイズ、マシンエクササイズ、そして徒手療法を組み合わせることが効果的です。それぞれに独自の良さがあるため、それらを理解し、クライアントの状態や目標に合わせて使い分けることが重要です。 ピラティスで重要なプログレッションとリグレッション ピラティスエクササイズでは、クライアントの能力や状態に応じてエクササイズの難易度を調整する「プログレッション(進行)」と「リグレッション(後退)」が重要な役割を果たします。 このうち、特にリグレッションは高度な技術を要し、専門知識を持つ指導者でなければ適切に対応することが難しいとされています。 プログレッションとは?...
ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「運動療法としてのピラティス」

ジム開業|壁や床に器具やラックを固定する際の注意点
今回は、施設の壁や床に器具や収納ラックを固定する場合の注意事項についてご紹介いたします。施設開業時のテナント契約や建物の設計段階で事前の確認が漏れると、床への固定ができず、希望のラックを最適な場所に設置できないケースもありますので注意が必要です。 トレーニング器具 (1)スクワットラック トレーニング施設に欠かせないスクワットラックですが、パフォームベターのハーフラックのように本体の重量が十分あるモデルであれば、床に固定しなくても、本体とプレートホルダーに設置しているプレートの重さで安定させることが可能です。そのため、床に固定せずに使用している施設も多く見られます。ただ、「本体重量の軽いモデル」や、「複数台を連結させて横長になるモデル」の場合は安全性の観点から固定することをお勧めしています。画像のスクワットラックは、Perform Betterの新シリーズ「Signature Series」です。ラック同士を横並びまたは向かい合わせに連結したり、収納ラックやラットプルダウンなどを組み合わせて設置できる仕様になっています。単体でも床に固定せずに使用できますが、ハーフラックと比べて本体重量が軽いため、スクワットラックや連結先の収納ラックを含め、床に固定することをおすすめしています。 【固定時の注意点】 1.使用するボルトと固定箇所 ・各支柱のベースにある4か所のボルト穴を使い、床のコンクリートに固定してください。 *支柱が4本ある場合は、合計16本のボルトが必要になります。 2.ボルト埋め込みと床材の厚み ・10cmのボルトを使用することで、約9cm程度がコンクリートに埋まる設計です。 ・床材の上からボルトを固定する場合は、床材の厚みや周辺の条件を踏まえて、必要に応じてボルトの長さを変更してください。 3.コンクリート内の鉄板の有無 ・コンクリート内部に鉄板が埋め込まれている場合があります。事前に建築図面などを確認し、10cmのボルトがしっかり埋め込めるかご確認ください。 (2)ファンクショナルトレーナー ファンクショナルトレーナーをはじめとするケーブルマシンは床に固定せずに使用することも可能ですが、その場合は1.4m程度のベースの足を左右に設置する必要があります。安全性の面ではどちらでも問題はありませんが、トレーニングスペースを有効活用したい場合は床への固定をお勧めいたします。 【固定時の注意点】 1.使用するボルトと固定箇所 ・ベースにある4か所のボルト穴を使い、床のコンクリートに固定してください。 2.ボルト埋め込みと床材の厚み ・必要なコンクリート厚:127mm(コンクリートへのアンカー最低埋め込み量:76mm) ・床材の上からボルトを固定する場合は、床材の厚みや周辺の条件を踏まえて、必要に応じてボルトの長さを変更してください。 3.コンクリート内の鉄板の有無 ・コンクリート内部に鉄板が埋め込まれている場合があります。事前に建築図面などを確認し、10cmのボルトがしっかり埋め込めるかご確認ください。 (3)トレーニングロープアンカー トレーニングロープはスクワットラックや収納ラック、スレッドに固定するケースもありますが、ロープアンカーを壁に設置して固定することも可能です。ラックやその他の器具に固定すると本来の目的での使用が制限されるため、スペースに余裕がある際はアンカーの設置をお勧めしております。 【固定時の注意点】 1.使用するボルトと固定箇所 ・ベースにある4か所のボルト穴を使い、壁に固定してください。...
ジム開業|壁や床に器具やラックを固定する際の注意点
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物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定などで押さえておきたいポイントをまとめた全30ページの資料です。ジムの開業や、トレーニングルームのリニューアルを検討している方にもお役立ていただけます。
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