COLUMN
バルスライドを使ったエクササイズ3選
今回は人気のバルスライドのエクササイズをご紹介いたします。定番の自重トレーニングからケトルベル、ウォーターバッグを活用したエクササイズバリエーションまで、動画と合わせて説明しております。ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 1.Shoulder Circle 使用器具:バルスライド、ミニバンド 手順 ・バルスライドの上に片手を置いて腕立て伏せの体勢を作る・バルスライドに置いていない方の手で身体を安定させながら、バルスライドを滑らせて肩で円運動を行う 2.Lateral Lunge 使用器具:バルスライド、アクアバッグ、スタッカブルステップ 手順 ・ステップ台に立ち、片足をバルスライドの上に置いて、ウォーターバックを抱える・バルスライドの上に片足を置いて伸ばした状態を維持しながら、ステップ台に乗せた足を曲げてバルスライドを横に滑らせる 3.Reverse Lunge 使用器具:バルスライド、ケトルベル 手順 ・バルスライトの上に片足を置いて、ケトルベルを同則の手の肩の位置で持つ・バルスライドに置いた側の足を後ろに滑らせながら、軸足は重心を掛けたまま膝を曲げる バルスライドは人工芝、フローリング、カーペットなどの床材が適していますのでラバーマットの上ではスライドボードをご使用ください。 株式会社パフォームベタージャパン
ジム開業 | ラバーマットの種類と選び方
今回は施設を設営する上で重要な要素になる「床材」についてご紹介します。 床材の種類については以前にもコラムでご紹介していますが、今回は「ラバーマット」にフォーカスしてご紹介させていただきます。 床材選びに迷われている方や、床材について考える機会がなかった方にとって、少しでもご参考にりましたら幸いです。 ※施設の床材についてのご紹介(過去のコラム) 1. 多様なニーズに対応できる万能型「ロール材」 ロール材は多様なニーズに応えることができる万能タイプで、トレーニング施設以外にもスタジアムや小売店、展示ホールなどでご使用いただいています。6mm〜10mm程度の厚みで、1ロールあたり8m〜12mほどの長さのご用意があります。 定番のブラック系統のカラーをはじめ、施設内を無骨な雰囲気ではなく、日常的な空間に近づけたい方に人気のコルク調のカラーなど、施設のコンセプトに合わせたカラーをお選びいただけます。施工は接着剤を使用しますので、物件選びの際に事前に確認が必要です。 ご希望の物件で接着施工がNGの場合には、以下でご紹介する接着材を使用しないタイル材やパズル材がおすすめです。 2. 厚みがあり、衝撃吸収と防音性に優れた「タイル材」 次に、高い衝撃吸収と防音性を発揮するタイル材のご紹介です。15mm~70mmの厚さがあり、2層構造(厚みのあるものは3層構造)とロール材よりクッション性に優れています。 重量物の床面への衝撃は下地のコンクリートや階下への衝撃振動などもたらす恐れがあるため、しっかりとした対策が必要となりますが、タイル材は重量物落下による損傷にも強いため、ダンベルやバーベルなどを扱うウエイトエリアの床材としてもおすすめです。この特性を生かして、ウエイトエリアだけタイル材にして他のエリアはロール材にするなど、エリアによって分けることも可能です。お悩みの際はご相談ください。また、タイル材は前述の通り、置き敷きや専用コネクターなど接着剤を使用しない施工が可能な点も利点の1つです。 3. 必要な分だけ組み合わせて使える「パズル材」 名前の通り、マット同士をパズルのように組み合わせて設置します。そのため異なる色の組み合わせが簡単にできパズル材ならではの幅広いデザインを可能にします。また、6mm~10mmの厚さがあり重量もあるマットのため安定性にも優れています。画像のように一部のエリアだけ敷きたい場合でもご使用いただける点や設置もご自身で行える点からコストを抑えたい方におすすめです。 【参考】ラバーマットに関連したお役立ち情報 タイル材とのつなぎ目の段差は「スロープ」でなくす 一部のエリアだけタイル材を施工した場合に生じる段差を解消します。段差をなくすことで、タイルエリアへ出入りする際につまずくリスクを軽減します。 ラバーマットへの「ペイント」も可能 ラバーマットは、敷設後にウレタン塗装によるペイントも可能なため、会社やチームのロゴや陸上トラックのレーンなどをペイントすることができます。 今回は、よくお問い合わせいただくことが多いラバーマットにフォーカスした内容でご紹介させていただきました。 床材選びに迷われている方や、床材について考える機会がなかった方などへ少しでも参考になれば幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン
失敗から学んだ、“自分たちらしい”組織作り(新井 颯太さん)
Trainer's Journeyと題し、新たにスタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、ご自身の指導で大切にしていることや、そのように考えるようになったきっかけ、今後挑戦したいことなどを深掘りしていきます。第二弾は、パーソナルトレーニング、介護事業、お風呂屋さんなど幅広く事業を展開している有限会社新井湯 P2M GroupのGMとして活動されている新井 颯太(あらい そうた)さんにお話をお伺いしました。 |父の誘いでフィットネス業界へ ーこれまでの経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。 東海大相模高校で野球をしていたこともあり、卒業後は東海大学体育学部のスポーツ&レジャーマネジメント学科に進学しました。当時は、将来スポーツ関連の職種につこうという思いはなかったため、あえて体育学部らしくない学科を選び、遊園地やテーマパーク、スポーツイベントの運営・マネジメントなどについて学んでいました。そして私が大学2,3年生ぐらいの頃に、父の誘いで現在勤務している有限会社新井湯のアルバイトとして働き始め、現在はその中のP2Mというフィットネス事業のグループでGMを務めています。そのほか、自社のアカデミー活動やフランボッシュ公認のセミナー「STC:Strength Training and Coordination」を日本ホストとして運営しています。 ーご実家の有限会社新井湯さんで働くことになった経緯について詳しく教えてください。 私の父が代表を務めている有限会社新井湯は1952年にお風呂屋さんから始まっている会社で、私が小中学生ぐらいだった2003年に介護事業がスタートしました。その後、コロナが流行り始める少し前にフィットネス事業部を立ち上げることに。当時の私は全く会社には関わってなかったんですけど、立ち上げスタッフが足りないという理由から父に誘われ、1店舗目のオープンのタイミングでアルバイトスタッフとしてフィットネス事業に関わり始めました。その時もトレーナーをやろうと思ったわけでもないですし、「人が足りないなら受付スタッフとして手伝うぐらいならいいかな?」という気持ちで働き始めました。 |大学生で経験した、ジムの立ち上げ責任者 ー受付のアルバイトからトレーナーに転身したキッカケは何だったのでしょうか? P2Mグループの1店舗目のジムは40歳以上にフォーカスした施設だったんですが、最初はそこで受付スタッフの業務だけをしていました。その後、その施設で夕方に開催していた小中学生向けの運動教室の指導をしてくれないか?と父に相談されて担当することになったのがキッカケです。トレーナーの勉強はしていなかったので全く分からないところからのスタートだったんですけど、とりあえず他のトレーナーが作ったメニューの通り進めてほしいと言われて、受付のアルバイトを始めたのと同様に自分の意思だけではなく誘われる感じでトレーナーとしてのキャリアが始まりました。運動教室の指導を始めてみると、「せっかくやるんだったらしっかりと突き詰めて目の前にいる子供たちへより良いサービスを届ける方法はないかな?」と思い始めて、その頃からトレーナーとしての業務や運動指導に関わる勉強にもスイッチが入りました。 ーそこから今のように事業を展開していくキッカケや苦労されたことを教えてください。 最初は受付と子供たちの指導だけを任されていたのですが、たまたま近くに空き物件ができて、そこで子供の運動教室に特化した施設を作ることになりました。大学の同級生と2人で受付スタッフをやっていたのですが、代表から「これぐらいの金額を出してあげるから、学生二人でやってみるだけやってみるか?」と話をいただき、全くトレーナーの経験のない2人がジュニア専門のジムを立ち上げることに。施設を作っていく過程では、施設の準備ももちろん大変だったんですけど、それ以上に仲間集め、それからその仲間たちとのコミュニケーション、チームビルディングに非常に苦悩した記憶があります。 ー大学生でありながらジム立ち上げの責任者を任されるというのはかなりのプレッシャーですね。立ち上げ当時に苦労したことやそこからの学びはありますか? そうですね、正直な話をするとジュニア専門ジムの立ち上げ初期メンバーとしてなんとか5人ほど集めたものの、今現在残っているスタッフは誰一人いないんです。当時のメンバーが全員辞めてしまったというのが僕の苦い経験です。スタッフがなぜこうもやめてしまうのか、その当時の僕には全く理解できませんでした。ただ、なぜかやめていってしまうという現実に直面して、理由に思いを巡らせる中で「原因は自分にあった」と心の底から思いました。自分がもっとスタッフが働きやすい環境を作り、それぞれの強みが生かせるような役割分担を行っていれば…。もっと目指すべき方向を指し示し、スタッフとのコミュニケーションを円滑にできていれば…と反省し、このことをきっかけによりよい組織作りを目指すようになりました。それからは、様々な経営者の方のお話を聞いたり、いわゆるリーダーと言われるような方々の書籍を読んだり動画を見たりして、チームを作る上での重要なポイントを掴んでいきました。その中から「ここは外してないよね」という共通項を見出し、自分たちらしい組織作りに取り組んできました。 ー苦い経験を経て “自分たちらしい組織作り”を行ううえで、上手くいった事例や大事にしている考えがあれば教えてください。 3つあるのですが、まずは「とにかくコミュニケーション量を増やすこと」を意識しました。初期はみんな学生だったのですが、ちょうどコロナの影響で授業がオンラインだったので基本的には全員が毎日施設にいるような状況だったことも幸いしました。2つ目は「スタッフ一人一人が成長できる環境」を必死に作りました。1年、2年と長く勤めていく先にどんな自分が待ってるのか、この会社にいたら成長を実感できる、未来の自分にわくわくできる、そんな風に感じてもらえる職場を目指しました。具体的には、月に数回は新たな知識を得るための研修会を必ず開催したり、トレーニングセッションの合間に業務内容の事細かな確認をしたりと、スタッフの学びに対する欲に応えられる環境作りに力を入れました。スタッフの興味関心や前のめりな姿勢にもとても感謝しています。最後に「自分たちの組織の目指すべき方向を指し示すこと」です。これがとても大変だったのですが、本当にやって良かったし、今もそれがない状態は無しにしようと思っています。やっぱりこの組織がどこに向かって進んでるのかわからない状態では、メンバーやアルバイトの学生達にも「一緒に働こう」とは言えないですし。自分たちがどんな目的でこういうサービスを提供しているとか、どんな目的でこの現場に立ってるのかっていうところを常に確認できるようにしています。たとえば、一番星を見ると、星ってすぐにわかると思うんですけど、そこにたどり着けるかというと、たどり着けないかもしれない、でも星を見ると、あそこまで行ってみたいなって思える。そんな風にみんなが向いている方向がいつでも分かる組織にしたいなと思っています。ただ、逆に近すぎる目標もよくないと思っていて。たとえば東京タワーの上なんかだと少し頑張れば手が届いてしまいそうですよね。組織としてはもっと上の目標を設定した方が良いと思っています。そのうえで、経営者が組織として目指すべき“一番星”を作り、スタッフの鼓舞につながるような夢を語ってみせる。どうなるかわかんないけど、そこに向かって全力で一緒に走ってみない?と当時の学生達に問いかけ、だから一緒に働こうっていう話をしていました。 |2歳児から101歳まで。地域の方すべてがクライアント ー普段のトレーニング指導についてもお聞かせください。 有難いことに毎日幅広い年齢層の方々のトレーニングを担当させていただいています。昨日もイベントで2,3歳の子供達を現場で指導していたのですが、小さなお子様を相手にグループ指導を行うことも多いです。スケジュールは日によって違いますが、1日中セッションを担当する日は午前中に介護事業で高齢者の方に運動指導、夕方は小中学生に向けてスポーツが上手くなるためにはこんな体が必要だよっていうような指導して、18時頃からは高校生や大学生、社会人アスリートに対してパフォーマンスアップのための指導も行なっています。そのほかの時間には、主婦やビジネスマン、ご高齢の方々のトレーニングを担当しています。 ーまさに地域の方々全てがクライアントですね。 はい、おっしゃる通りです。品川区から介護予防事業の委託を受けていて、65歳以上の方々への運動教室の指導員として現場に立つことももちろんあります。P2M Performance...
ジム開業|FLUX 六本木
今回はパフォームベタージャパンが施設プロデュースを担当する FLUX CONDITIONINGS の新施設がオープンしましたのでご紹介いたします。FLUX CONDITIONINGSは2015年に代官山でオープンしたトレーニングジム、カフェ、流水プール、スパ、指圧マッサージ等を一つの施設に集約させた統合型トレーニングソリューション施設です。PERFORM BETTER JAPANも同年に設立され、施設プロデュースを担当し、機材や床材の選定以外にもセミナーや研修のお手伝い、またFLUX CONDITIONINGSのトレーナーにパフォームベタージャパンサミットをサポートいただいたりとお互いの事業の多くを協業しております。 3店舗目として六本木にオープン FLUX CONDITIONINGS 代官山店のオープン以来、2021年の下北沢に続き3店舗目の施設として六本木に新店舗がオープンしました。メイン顧客は30代以上の高所得の男性で、施設にはジム以外にもマッサージルームと高温サウナ、水風呂が導入されておりトレーニング以外の用途でも日常的な使用を想定しています。 施設を作る上でのポイントは以下の通りです。・パーソナルトレーニングとフリー利用の併用・一度に使用する人数は最大で5名程度を想定・メインターゲットはトレーニング愛好家の30代以上の男性 1.床材 トレーニング、ストレッチなどエリアごとに色を変更 新店舗では1フロアにトレーニング、ストレッチ、マッサージができるエリアをそれぞれ作る必要がありました。また、フリー利用時でも会員さん同士のストレスを軽減するためにお互いが「導線やパーソナルスペースで干渉しない」よう配慮し、かつスペースを有効的に活用できることもポイントでした。器具や収納ラックで「エリア分け」と「スペースの有効活用」も可能ですが、ラックのサイズが合わなかったり、意図した器具が置けずにジムの効率が下がり本末転倒になるケースもあります。それらを考慮した上で、今回は「床材の色」でエリアを分けることにしました。画像のようにトレーニングエリアをグレー系、ストレッチ、マッサージエリアをブラウン系にして視覚的にエリアが異なることを認識させ、フリー利用の会員さんにも施設側が意図しない場所でトレーニングやストレッチを実施しないように明確化しています。マシンがあるエリアはトレーニングエリアだと明確になりますが、ストレッチや自重トレーニングのエリアが曖昧だと会員さん同士のパーソナルスペースに影響が出てストレスを感じる可能性もございます。エリア分けの方法の1つの参考にされてください。 *施工後のレイアウト変更で床材の色を変えるのは、手間と費用が掛かりますのでご注意ください。レイアウト変更に影響の無い箇所への施工をおすすめします。 2.導入器具とマシンレイアウト パーソナルトレーニングで使用する頻度の高い器具を壁際に配置 ハーフラックやファンクショナルトレーナーなどのパーソナルトレーニングで使用する頻度の高い器具を壁際に配置し、ラッチプルダウンやレッグカール・エクステンションなどのウエイトスタックのマシンは中央にレイアウトしています。比較的安全性の高いウエイトスタックのマシンは間隔を詰めて置いても安全性がある程度確保されるため、中央にまとめることで会員さんの利便性を向上させ、同時に壁際のスペースを確保することでパーソナルトレーニングでハーフラックを利用する場合の安全性も確保しました。また、有酸素マシンはバイクと自走式のトレッドミルを導入していますが、自走式のトレッドミルの後ろのスペースは確保してバイクは空いたスペースに配置し、会員さまの安全性と導線を両立させています。 トレーニング以外の設備 FLUX CONDITIONINGS六本木ではトレーニングルーム以外のサウナ、水風呂と合わせて更衣室内も充実しており仕事や会食の合間にも不自由なく利用できるよう配慮されています。立地やメイン顧客によって重要視する設備が異なりますのでご自身の施設にあった導入設備をご検討ください。導入器具や設備に関するお問い合わせはパフォームベタージャパンまでご連絡ください。FLUX CONDITIONINGS六本木への直接の施設見学のお問い合わせはご遠慮ください。
vol.7 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Ankle Tap-Off & Toe-Off Stability Diagonal Lift 目的・エクササイズ特性 ・足関節のスティッフネス(剛性) ・向上立脚後期の安定性の獲得 ターゲット 下腿、ハムストリングス、殿筋群、コア 使用アイテム ・スーパーバンド 1.3cm幅 ブラック ・フォームプライオボックス H45.8cm ・スタッカブルステップ H15.2cm ・Gravity ケトルベル 26kg...
SPECIAL INTERVIEW 近藤拓人さん続編
パフォームベタージャパン オンラインショップの新コンテンツとして近藤拓人さんのSPECIAL INTERVIEW続編が公開されました。 今回は、2024年8月にオープンしたNEXPORT横浜中華街の構想や施設へのこだわりについてお話しいただきました。 前回のインタビューはこちらからご覧いただけます。 https://www.performbetter.jp/blogs/column/takuto-kondo NEXPORT / AZCARE 代表 近藤拓人さん 医療からスポーツにかけて、ヘルスケアの広範囲をカバーする多業種連携 近藤さんは米国へ留学後、プロスポーツチームやプロゴルファーの専属トレーナー、フィットネスクラブでの活動を経て、NEXPORTを開業されました。 NEXPORTは理学療法士、アスレティックトレーナー、ストレングスコーチなど多業種が連携した包括的アプローチを実践する施設として、要介護者のリハビリからアスリートのトレーニングまで幅広くサービスを提供しております。また、多業種連携を実現するための教育活動にも力を入れており、身体、運動、健康に関わる網羅的な知識を学ぶ「AZCARE ACADEMY」やオンラインサロン「PLAZ+」を運営されています。 質問項目 Q.手がけられている事業についてQ.NEXPORTはどのようなジムか?Q.NEXPORT横浜中華街についてQ.設備や器具に関して特にこだわったポイントは?Q.開業を決意したきっかけ・目的などは? NEXPORTをはじめとする近藤さんの活動や最新情報を知りたい方は以下のページをご覧ください NEXPORT ブランドサイトはこちらから AZCARE ACADEMY ブランドサイトはこちらから PLAZ+ 公式サイトはこちらから 株式会社パフォームベタージャパン
航空自衛隊からトレーナーへ -すべての基盤はクライアントとの信頼関係-(重成 悠馬さん)
Trainer's Journeyと題し、新たにスタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、ご自身の指導で大切にしていることや、そのように考えるようになったきっかけ、今後挑戦したいことなどを深掘りしていきます。第一弾は、FLUX CONDITIONINGで5年間勤務されたのちに独立し、現在はフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動されている重成 悠馬(しげなり ゆうま)さんにお話をお伺いしました。 |SP専門学校→航空自衛隊を経て、トレーナーの道へ ーこれまでの経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。 トレーナー活動の始まりは、専門学校時代のドームアスリートハウスでの2年間のインターンでした。契約選手のみを対象としていたため、トップアスリートのトレーニングサポートをメインに行っていました。その中で、僕の師匠にあたるトレーナーさんからお声掛けいただき、卒業後はFLUX CONDITIONINGで働かせていただくことに。5年間勤務した後に、パーソナルトレーナーとして独立。クライアントの指導と並行して、専門学校で解剖学やトレーニング科学の講義も行っていた時期もありました。 現在はフリーランスのパーソナルトレーナーとして、トレーニング指導はもちろん、高校生サッカー部の指導、自宅でのボディコンテスト出場者のトリートメントや企業向けセミナー、パーソナルジムの開業支援などを行なっています。開業支援はコンサルティングのようなイメージで、提供プログラムを一緒に考案したり、動画教材を作成・提供することで人材育成のサポートも行なっています。 ーかなり幅広く活動されていますね。トレーナーはいつから目指されていたんですか? 実は最初からトレーナーになろうと思っていた訳ではなかったんです。元々はドラマで見たSPがカッコよくて、そのための専門学校に行っていました。身長や体重の基準はクリアしていたし、格闘技もやっていたからちょうどいいかなって。ただ試験に落ちてしまい、航空自衛隊に入隊することに。仲の良い教官といろいろ調べて「こうやったら筋肉がつくらしいですよ」とか言いながら身体を鍛えていたんですが、ある時ふと「こういうことを仕事にできないかな?」と思って調べてみたら色々な専門学校があることが分かり。そうしてやっと今の方向性に落ち着きました。 |一般の方の身体作りから、アスリートのケアまで広くサポート ー普段のトレーニング指導についてもう少し詳しく教えてください。 一般の方からアスリートの競技パフォーマンスアップまで担当しています。ベース考え方は同じで、まずは歪みや弱いところを整えリセットをする、そしてある程度整ったら適切に力が伝わるようにトレーニングを行い、その後力そのものを強くするフィジカルベースのトレーニングにシフトという流れで進めています。アスリートに関しては、カッピングなどの治療に近いことも行なっていて、身体の調整やケアの部分も含めて全般的にお任せていただいる方も多いです。 ーアプローチで意識していることはありますか? まずはリセット、そして呼吸を適正化することを心がけています。呼吸が整うと、頭もクリアになって頭に入りやすくなるというメリットも。それから、世の中ではまだ1軸でのトレーニングが主流ですが、回旋も意識してトレーニングに取り入れています。これは近藤拓人さんの感覚運動科学のセミナーで「まっすぐ歩行している人間も実は回旋している」という事実に衝撃を受けたのがきっかけです。その後、回旋をトレーニングへどう取り入れるか悩んでいた時に、デイビッド・ウェック考案のトレーニングメソッドRMTの研修を受けたんですが、それによって自分が探していたピースが見つかったような感覚があり、いまの指導の型が出来上がりました。 |悔しさをバネに。クライアントとの “信頼関係”の重要性 ー指導する中で大切にしていることはありますか? “信頼関係”ですね。トレーニング指導を行う上で一番大事だと思っています。やっぱり不信感を抱かれると出る効果も出ないんですよね。僕は実際にそれを感じたことがあって。20代の頃に担当していたクライアントで、僕の言葉をなかなかストレートには聞きいれてもらえない方がいて。この方の知り合いに、たまたま僕と全く同じことを言う有名な大学の教授の方がいたんです。そのことをきっかけに、僕の言うことに対しても聞く耳を持ってくださるようになったんですが、今までとやっていることは同じはずなのに効果がまるで違ったんです。その時にトレーニングの効果を最大化するには「コミュニケーションや信頼関係ってすごく大切だな」と実感しましたね。 ートレーナーとしては非常に悔しいエピソードでもありますね。 そうですね。学びがあった反面、当時はかなり悔しかったです。当時勤めていたジムは、代官山という土地柄もあり、経営者のクライアントが多くて。年齢的にも若い、人生経験も浅い、経営についても分かっていない僕の話はなかなか聞き入れてもらえなかったんですね。けれども、大学教授のようなすごい肩書きの人が言えばあっさりと受け入れてもらえる。その事実を目の当たりにして「まだまだ自分には、知識や指導力も足りないし、説得力もないんだな」と痛感しました。そこからは、勉強するペースも自然と上がっていきました。悔しいから勉強して、勉強するとクライアントにそれが伝わり信頼され、信頼されると自分にも自信がついてさらに自分の立ち振る舞いや考え方も変わって、それが嬉しくてまた勉強して…という良い循環になっています。 |エビデンス重視での、セミナー選びやインプット ー重成さんは普段からかなりお勉強されている印象ですが、この出来事をきっかけにインプットの方法にも何か変化はありましたか? 医学書を自分で読むようになりましたね。元々は毎週末セミナーに行ってというのが中心だったんですが、僕らみたいな若い人間がいける範囲のセミナーだと自分と同じトレーナーさんが行うものがほとんどで。もちろん、それもすごく参考になるんですけど、徐々に講師の方が提示するエビデンス自体が徐々に気になるようになりました。やっぱり自分の相対する一般の方、特に経営者層の方に伝えるのであれば「業界で有名なトレーナーさんが言っていた」よりも「有名な大学の〇〇教授がこう言っていた」という方が納得感を持ってもらいやすい。自分の発言に説得力を持たせるという意味でも、エビデンスに基づく事実ベースで書かれた書籍や論文を選んで読み込むようになりました。今では本棚が医学書で埋まっています(笑) ー医学書や論文といえば外国語で書かれているものも多くありますが、何かご自身で工夫されていることはありますか? 僕は日本語しか読めないので基本的に日本語で書かれたものを選ぶんですけど、論文なんかはやっぱりアメリカなど海外の方が最先端であることが多いので、最近はChatGPTを活用しながら読んでいます。ChatGPTで全文翻訳→自分で重要な部分を抽出→そこをさらにChatGPTに要約してもらうといった、3ステップでの学習が気に入っています。 ーセミナーにもよく行っているとのことでしたが、セミナーを選ぶときに意識していることはありますか? セミナーを受けてもっと詳しく話を聞いてみたい、この人の話には信憑性があるなと感じたら別のセミナーも受講ということが多いです。また、最近は論文などを読み進める中で見かけた方のセミナーがあれば参加するということも増えてきました。自分は色々と受けていたんですけど、いま若い子に「どんなセミナーを受けたらいいか?」と相談されたら、信頼できるビッグネームのトレーナーさん、たとえば近藤さんや根城さん、桂さんなどを挙げて、ある程度名指しでおすすめすると思います。ただ、若い頃はあまりスコープを絞りすぎないことも大事だと思っているので、あくまでも提案という形で伝えますね。...
器具を“長持ち”させるお手入れ術
今回は、よくご相談いただく定番器具のメンテナンス方法を3つご紹介します。器具を長持ちさせ、見た目を美しく保つための日常的なメンテナンスのヒントになれば幸いです。 1. エクササイズバンドは、乾かしながら掛けて保管 トレーニング施設で最も多く使用される消耗品のミニバンドやスーパーバンドですが、使用頻度はもちろんお手入れや日常の保管方法によっても耐久性が大きく変わります。エクササイズバンドはゴム素材のため、汗で濡れた状態で畳んだり丸めて長時間放置すると素材同士がくっつき劣化を早めてしまいます。使用後はアルコールスプレーでの除菌・乾拭きをルールとしている施設もあるかと思いますが、使用頻度が多いと毎回その手間をかけられないケースもあるのではないでしょうか?そこで、パフォームベターでは乾かす手間を省くために「ラックに掛けて保管」を推奨しております。 ■長持ちの秘訣・濡れたまま保管しない・丸める、折りたたむなどのように、1箇所に負荷が掛かる保管は避ける 画像のようにマットラックの片側をバンド用にすることでスペースの有効活用にもつながります。ぜひお試しください。 2.ケトルベルの軽微な傷は“キズペン”で隠す 使用期間が長くなり、ケトルベルのサビや傷などの汚れが気になる方も多いのではないでしょうか?使用中の汗によるサビや床などに当たる際にできる傷が大きな原因ですが、ラックから出し入れする際に、他のケトルベルとぶつかってしまい傷ができるケースもあります。どうしても避けられない軽微な傷には、以下の方法をお試しください。 ■お手入れ方法車のボディなどに使用するキズペンを少しずつ該当箇所に塗布する ■ポイント・傷の状態によっては塗った箇所は大きく色が変わってしまう可能性もあるため少しづつ塗る・クレヨンタイプだと塗る量を調整しやすい あわせて日常のメンテナンスとして、サビ防止のためにトレーニング後に汗や水分が付いたら乾拭きするとより効果的です。 3.スクワットラックに溜まった汚れはクリーナーでリセット スクワットラックは使用期間が長くなるにつれて、プレートホルダー、セーフティバーや支柱などの汚れが気になる方も多いのではないでしょうか?それらの汚れのほとんどは「汗などの水分による錆び」が原因です。清潔に保つには、スクワットラック本体だけでなく、オリンピックシャフトやハーフラックの懸垂バーなどの手で握って汗が付きやすい箇所をこまめに乾拭きすることをおすすめします。汚れが溜まった場合は、以下の方法をお試しください。 ■お手入れ方法パーツクリーナーのスプレーを「少量」吹きかけしっかりと拭き上げる ■ポイント・プラスチック使用可のモデルであれば、パーツを傷つける心配が少なくおすすめ・大量にスプレーすると、吹き残しにより埃が溜まり逆効果になることも 株式会社パフォームベタージャパン
新動画公開|MINI BAND & SUPER BAND Lab.
現在オンラインショップにて公開中のコンテンツ「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」に新たに動画が加わりました。 MINI BAND & SUPER BAND Lab.では、お馴染みのミニバンド・スーパーバンドの2商品にフォーカスして、定番の使用方法ではなく「他の器具とのコンビネーション」「新たなアイデア」という切り口で使用するエクササイズを動画でご紹介しています。 今回の動画は、Active-Aid Program代表 根城祐介さんに監修いただきました。 こちらは事前にご理解いただきたい重要なポイントをまとめた動画です。エクササイズ集ご視聴の前にぜひご覧ください。 MINI BAND & SUPER BAND Lab.の各エクササイズページでは、エクササイズの目的・特性や動作手順、重要なポイントなども詳しく記載しております。 多様なタスク・環境を生み出し、指導のバリエーションを増やすヒントにご活用いただけますと幸いです。 MINI BAND & SUPER BAND Lab.はこちらhttps://www.performbetter.jp/pages/mini-band-super-band-lab
ウェビナーレポート|近藤拓人さん(PBJサミット事前ウェビナー)
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、パフォームベタージャパンサミット2024の事前ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年8月8日■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY / NEXPORT)■テーマ:LMS for Athletic Rehabilitation - LMSをアスリートのリハビリに活用する方法- LMSとは さまざまな障害物を用意して超えたり利用したりして、A地点からB地点まで移動するトレーニングです。 パルクールに馴染みがある方はイメージがつきやすいかと思います。 Locomotor:移動器 Movement:動作 Skill:スキル 目標指向型運動を通じて認知機能・身体機能・自己効力感を再獲得するプログラムです。 立つ、起きる、回る、組む、渡るのようなさまざまな動作を活用して移動をしますが、この移動機能を鍛えることで前述の移動器・動作・スキルも鍛えることができます。 一般の方の身体作りやアスリートのパフォーマンス向上にも効果的に活用できますが、特に子供の発育時に良いアプローチ方法になりますのでおすすめです。 目標指向型運動 プログラムの流れ 苦手な動き、動かしづらい関節、弱い筋肉を鍛えることからスタートします。 ピラティスエクササイズは狙った機能を鍛えやすくプログラムの初期で活用することが多いです。 次に強度の高いエクササイズをして筋機能を向上させるステータスに移行します。 これにより筋力がついたり、パワーが向上します。 これで終わらせてしまうケースが多いのですがこれでは不十分です。 認識→計画→実行→フィードバック→調整の流れが必要になる運動を取り入れることが重要です。...
サミットレポート|PBアメリカ
今回は、アメリカ本社が開催しているPERFORM BETTER SUMMITについて、8/23〜25でロードアイランドで開催されたSUMMITのレポートも交えてご紹介いたします。 PERFORM BETTER SUMMITとは PERFORM BETTER SUMMITは20年以上前から毎年アメリカ各地で開催している3日間のセミナーで、各会場で30名近い講師が登壇し約1,000人の受講者が参加します。登壇する講師はアスレティックトレーナー、S&Cコーチ、理学療法士、フィットネスインストラクター、栄養士、元アスリートなど資格、職種ともに多岐に渡ります。受講者は講師同様の資格、職種に加えて、中学、高校の先生やフィットネス愛好家など日本のセミナーではあまり見かけない業種の人たちも多く参加しています。各SUMMITの会場ではLecture roomとHands-onのそれぞれ2部屋が用意されており、合計で4つのセミナーが1コマあたり75分で同時に進行していきます。受講者は自分の好みのセミナーを毎時間ごとに選択しますが、セミナールームの出入りは自由なため、お目当ての講師、初めて受講するテーマ、または自分の専門外のテーマのセミナールームに入ったりと多種多様な受講方法でサミットを楽しんでいます。 PERFORM BETTER SUMMIT2024 今年はオーランド、シカゴ、ロサンゼルス、プロビデンスの4ヶ所でSUMMITが開催され、合計約3,000人以上の受講者が最先端の知識・技術を求めて参加しました。プロビデンスはPERFORM BETTER SUMMIT本社がある東海岸のロードアイランド州のため、4会場では最も参加者が多く、SUMMITではお馴染みのMichael Boyle , Lee Burton , Gray Cookなど西海岸のロサンゼルスや他の会場にはあまり登壇しない人気講師のセミナーもあり特に大盛況です。昨年まではコロナウイルスの影響を引きずっており、比較的に受講者の数や会場の活気も低調だったようですが、今年は受講者の総数、州をこえて参加する受講者数ともに以前の人数が戻ってきていました。 SUMMITの特徴 1.Hands-on(実技) 1番の特徴はPERFORM BETTER製品を活用した実技セミナーです。会場内にはミニバンド、スーパーバンド、ケトルベル、メディシンボールなどの定番商品はもちろん、SUMMITが開催される時期の新商品も準備されていて、講師が運動指導で実際に実践している活用法をご紹介します。今回も例えば「肩へのアプローチ」など身体の部位をテーマにした実技では受講者がペアになりトレーナーとクライアント役で分かれて、複数種類の器具を使いさまざまなエクササイズをより実践的に学んでいきます。 他にも器具名がテーマに入っている場合もあり「Kettlebell Evolution 」というセミナーでは、受講者が5〜6グループに分かれてケトルベルを使用するサーキットトレーニング形式でセミナーが進んでいきます。あくまでもセミナーですが、講師はもちろん、受講者も本格的なトレーニングセッションのように取り組んでいます。多い時は数百人単位でトレーニングが行われるため、セミナールーム内が物凄い活気と熱量になります。...
開催レポート|8月1日ウェビナー(講師:庄村 康平)
今回は、パフォームベタージャパンサミット2024の事前ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年8月1日■講師:庄村 康平 (ネクストベース・アスリートラボ)■テーマ:パワー発揮を高めるための段階かつ個別的なトレーニング戦略 1.パワーとは何か 「力」と「パワー」は別物 力とパワーは混同して考えられることがありますが、厳密には全く異なるものです。 定義と違いは以下の通りです。 ・筋力(Muscular Force):筋によって発揮された力 ・筋力(Muscular Strength):筋力(Muscular Force)によって外的な物体や抵抗に対して行使された力 ・筋パワー(Muscular Power):筋力(Muscuar Strength)によって外的な物体や抵抗に対して1秒間にできる仕事量(力×変位) 力学的パワーとは「1秒間にできる仕事量(=仕事率)」を指し、スポーツ現場では、 「パワー(W)=力(N)×速度(m/s)」だとよく耳にすることがあるかと思います。 よく混同される事例として、アイソメトリックがあります。 このように関節角度の動きがない、もしくは速度がない場合には、パワーはどれだけ力を発揮したとしても0になります。 そのため大前提として、力とパワーは分けて考える必要があります。 パワーを解釈する時の注意点 「地面に対して発揮されたパワー」は「筋によって発揮された生理学的なパワー」と同じではありません。 筋がパワーを発揮し、それがさまざまなものを介し地面に加えられているので、地面に対して発揮されたパワーは筋パワーとはイコールではないので注意しましょう。 身体のどこの部位が大きなパワーを発揮しているのか? 例えば、下肢の爆発的な筋力が重要な競技スポーツを行う男性のエリートアスリートを対象とした研究では、高いジャンプをするには股関節のパワー発揮が重要であるという結果が出ています。 そのため股関節の伸展筋力を鍛えるというのが昨今アスリートのトレーニングで重要視されてきています。 パワーの向上はパワートレーニングだけでは不十分 パワーを高めるにはパワートレーニングをやろうとする方もいると思いますが、パワーの変数の力(N)と速度(m/s)関係の全域において向上させるためにはパワートレーニングだけ行えば良いわけではないというのが研究結果からも出ています。 高負荷・低速度のストレングストレーニング、...
ジム開業|天井・壁・床の押さえるべきポイント
今回はジム、トレーニングスペースを作る上で見落とされがちな「施設の天井・壁・床」についてご紹介いたします。パーソナルジム、スポーツチームのトレーニングルームなど、どんな施設でも重要なポイントですので参考になれば幸いです。 1.天井:最低2800mmの高さが必要 トレーニングを実施するうえで、施設内の天井は最低でも2800mmは確保することが理想です。スクワットラックやケーブルマシンを有効的に活用したり、両手を挙上した状態でツールを持ったり、プライオメトリクスのトレーニングを実施するのであれば、日本人の平均身長を踏まえると最低限必要な高さだと考えています。ただ、一般的なマンションやオフィスビルだと2500~2600mm程度の高さが多く、目的に応じたトレーニング種目が提供できないことが多く見受けられます。その場合には、天井高を確保するために既存の天井を撤去し配管などが露出した状態にするケースもございます。高さを確保することで、雲梯や懸垂バーなどの設置が可能になり設備の選択肢が拡がるメリットもございます。建物の構造上や消防法などで天井が抜けないことも多々ありますので、物件契約前のご確認をおすすめいたします。 2.壁:強度や振動、汚れを考慮する 施設内の設備で一番見落とされがちなのが壁です。用途別に注意すべき点として、以下のものが挙げられます。 壁に手をつくウォールドリル 壁に少し体重をかける程度のウォールドリルであれば強度はさほど心配しなくても問題ないですが、音や振動がジム内や他の階、部屋に伝わってしまう恐れもありますので、近隣のテナントの状況や壁の強度などを事前に確認しておくことをおすすめします。 足の裏を壁につくエクササイズ ウォールドリルと同様に最低限の強度を確保する必要がありますが、それ以外にも汚れの問題を考慮する必要があります。施設内を土足禁止にしてもラバーマットからの色移りや、どうしても清掃しきれない床の汚れで靴の裏は意外と汚れていますので、壁に汚れが付いてしまうことが多々あります。あらかじめ該当のエクササイズを行う壁を汚れが目立ちにくい色、もしくは清掃しやすい素材にするなど施設の空間デザインも考慮したうえで工夫が必要です。 メディシンボールなどのツールを投げるエクササイズ 壁を使ったトレーニングで一番注意が必要なのは、メディシンボールなどのツールを壁に投げるケースです。壁自体の強度はもちろん必要ですが、建物の躯体への影響や上下階のフロアや横の部屋への影響も考慮しなければなりません。建物の構造上、不動産会社に確認が取れていれば安心して使用できますが、心配な場合は専用の壁を作ることをおすすめいたします。建物の壁に影響しないように、衝撃を吸収する材質を埋め込んだ新たな壁を作れば耐久性や騒音の問題も安心です。また、表面を床材と合わせると内装により一体感を持たせることができます。 3.床:安全面では1番重要 床材については過去にコラムなどでもご紹介しておりますが選択肢もラバーマット、人工芝など複数あり、それぞれにメリットとデメリットがあります。気になる方は以下のコラムをご覧ください。>>床材選びのポイント トレーニング中の負担や、器具を落とした場合の破損や傷など安全面、メンテナンスの手間を考慮すると1番のおすすめはラバーマットです。ラバーマットの中でもロール材、パネルタイプ、プラットフォームの設置など目的に応じた選定が必要なためご自身の施設に合わせた仕様をお選びください。人工芝を設置する場合は、ムーブメントトレーニングやスレッドを使用するトレーニングなど大きく動けることでよりメリットが生まれるため、ある程度の直線、またはスクエアのスペースを確保することをおすすめします。また、ストレッチエリア用に小スペースで人工芝を選定されるケースもございますが、使用時にはマットを敷くことが多いため、機能面では人工芝にこだわる理由は多くはありません。掃除機かけ、汗の拭き取り、除菌スプレーなどのメンテナンス面も考慮してご一考ください。 今回は、「天井・壁・床のポイント」をそれぞれお伝えいたしました。これらはクライアントのパフォーマンスを最大限に高め、トレーナーの知識や技術を余すことなく発揮するためにもぜひこだわっていただきたい点です。そして本コラムでも繰り返しお伝えしておりますが、施設を作るうえで一番最初に決めておくべきことは「どんな施設か」の前に「どんなサービス(トレーニング)を提供したいか」です。設備や器具、レイアウトに迷ったら一つの判断基準にしてみてください。 株式会社パフォームベタージャパン
【無料ダウンロード】ジム開業トレーニングスペース導入完全ガイド
今回は、8月からオンラインショップで公開している「ジム開業トレーニングスペース導入完全ガイド」についてご紹介させていただきます。 「ジム開業トレーニングスペース導入完全ガイド」とは? ・物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定など、ジム開業時に押さえておきたいポイントをまとめた全30ページのPBJオリジナルの無料お役立ち資料・日本のトレーニング施設だけでなく、アメリカのプロスポーツチームや大学など、 これまでに数多くの施設の開業・改装に関わってきたPerform Betterのノウハウを凝縮 ・どなたでもオンラインショップから無料でPDF資料をダウンロード可能 この資料で分かること ・物件探しの前に必ず考えておくべきこと・床材の選び方・施設レイアウトの考え方・導入器具の選び方 このような方におすすめ ・今まさにトレーニングジムの開業を構想している方や、将来的な独立を検討している方 ・トレーニングスペースの導入、改装を検討しているチーム・団体のご担当者さま 将来的に施設の開業や導入を検討されている方にもお役立ちいただける内容です。 ご興味のある方は、ぜひこの機会に資料をお受け取りください。https://www.performbetter.jp/pages/gym-perfect-guide
ジム開業|NEXPORT横浜中華街
今回は、弊社が提携するパーソナルトレーニングジムNEXPORTの新店舗「NEXPORT横浜中華街」の事例をご紹介します。 NEXPORT横浜中華街とは? 「この施設で出来ないトレーニングはない」と言い切れる施設を目指して構想がスタート 敷地面積150坪(約500㎡)と、パーソナルトレーニングジムとしては国内屈指の広さで設備・器具も充実した施設 施設内にはトレーニングエリア、障害物を組み上げたムーブメントエリア、ピラティスルームや低酸素ルームに加えてリカバリーエリアも常設 今回は、床・壁、器具、収納の3つのポイントに絞りご紹介いたします。 1.全てのトレーニングに対応する床と壁 床材 施設内の主な床材はドイツの sportec製のラバーマットを施工しています。エクササイズ時の快適性はもちろん、衝撃と吸音効果と優れた耐久性でダンベルやバーベル、マシンからの耐摩耗性にも優れている高品質のマットです。クライアントの快適性に加えて、トレーナーの身体への負担も軽減されます。フリーウエイトのエリアには、30mmのSPORTEC styleと階下への衝撃の遮音に効果が期待できるアンダーレイを組み合わせたプラットフォームを設置して高重量、高強度のトレーニングにも耐えられる安全性の高い設備になっています。 壁 ムーブメントエリアには、メディシンボールを投げつけられる強化壁が設置されています。コンクリートブロック、衝撃緩衝材などを組み合わせて衝撃を緩和させる壁を作り、表面は床材と同じマットを壁に施工してジム内の雰囲気やデザインも統一させています。 2.バリエーション豊富なトレーニング器具 ハーフラックやケトルベル、ダンベルなどの定番器具に加えて、低強度のトレーニングを実施するためのピラティスマシンから、高強度トレーニングに対応するためのタイヤ付きスレッド、オプティバーまで幅広く導入されています。また、十分なフリースペースが確保されているため、不安定な環境でトレーニングができるハイドロベスト、アクアバッグ、スタビバーなどもバリエーション豊富に揃っています。低酸素ルームに設置した有酸素マシンも、どなたでも使いやすいKEISER m3バイクから導入事例の少ないステアクライマー、アスリート御用達の自走式トレッドミルまで、リハビリ目的からアスリートのトレーニングに広く対応できるラインナップを網羅。トレーニング器具に関してはまさに「この施設で出来ないトレーニングはない」内容です。 3.施設の生産性を高める収納ラック 広い面積と多くの器具を有効活用するには生産性の高いスペースの確保が必要です。そのためには器具の配置が乱雑にならないよう収納ラックの選定と配置が非常に重要です。今回はダンベルラック、ケトルベルラックの専用ラックに加えてスペクトラムラックが導入されています。 *スペクトラムラックについて詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。 場所はウェイトトレーニングとフリースペースの間に設置しており、その場で懸垂やサスペンショントレーニングができます。また、フリースペースで使用するアクアボールやバッグ、バナナステップもすぐに出せるため、施設の生産性向上にもつながっています。 今回は紹介しきれなかった各器具の詳細や低酸素ルーム、ムーブメントエリアなどは改めてご紹介いたします。 施設見学をご希望の方へ 今回紹介した商品に関するお問い合わせや、開業準備や商品の導入のご検討でNEXPORT横浜中華街の施設見学をご希望の場合は、弊社までお問い合わせください。 ※NEXPORT横浜中華街への直接のご連絡はお控えください。 また、NEXPORT横浜中華街では、トレーナー・セラピストなどの同業者向けの体験チケットもございます。合わせてご検討ください。 NEXPORT横浜中華街https://nexport.co.jp/yokohama-chukagai/
ジム開業・改装などを
検討中の方へ
施設見学・一括お見積もりを承っております
導入器具に関するご相談はもちろん、物件選びや施設レイアウト、床材の選び方などの初期段階からご相談いただけます。時期未定、構想段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
詳しく見る無料のお役立ち資料を配布しております
物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定などで押さえておきたいポイントをまとめた全30ページの資料です。ジムの開業や、トレーニングルームのリニューアルを検討している方にもお役立ていただけます。
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