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PODCAST #005 評価とアプローチをチーム内で統一する ゲスト:根城祐介さん
評価ができても結果が出ない、その正体は「共有」の問題。根城祐介さんが語る、チームで再現性をつくる方法 この記事のもとになったポッドキャストはこちらからお聴きいただけます:エピソードを聴く パフォームベタージャパンが普段お付き合いしているトレーナーや関係者をお招きして、施設のこと、専門知識、セミナー活動まで幅広くお話を伺うポッドキャスト。 今回はActive-Aid Program代表であり、パーソナルジムAID広尾代表でもある根城祐介さんをゲストにお招きしました。 「評価はできるのに、なぜか結果につながらない」—多くのトレーナーが一度はぶつかるこの壁を、個人の経験不足やセンスの問題として片づけてしまいがちです。しかし今回お話を伺った根城祐介さんの考えは違いました。これは多くの場合、評価そのものの問題ではなく「共有」の問題だという指摘です。 パフォームベタージャパンがこの対話をお届けするのは、根城さんの言葉が、個人のセンスに依存しない「再現性のある指導」という考え方を、具体的な手順とともに示してくれているからです。 根城祐介さんについて 根城さんはアメリカでチームに所属してトレーナー活動を行った後、帰国後は日本でフリーランスとして活動。その後、ここ1〜2年で施設の代表という立場に立ち、組織のマネジメントにも携わるようになりました。個人としての活動と、チームを率いる立場の両方を経験してきたからこそ語れる視点を、今回はたっぷりお話しいただきました。 個人と組織、評価の質を分けるもの 根城さんが指摘するのは、個人で活動している場合と組織で動く場合とでは、求められる強さの種類が変わるという点です。個人で活動していると、良くも悪くも全てが自分自身に委ねられます。ある程度「センス」、つまり鋭い感覚に頼ってやっていけてしまう。しかし組織になると、そのセンスが前面に出すぎることがむしろ足を引っ張るケースが出てくるといいます。 組織で強さを発揮するのは、起きている現象を言語化できる人です。なぜこのアプローチをするのかを、上司や部下、同僚に対して言葉で説明できること。これは学んで身につけられるものだと根城さんは明言します。個人で活動していても、結局はクライアントに説明する場面が必ず生まれます。そこを感覚だけで片づけてしまうと、サービスを受けた直後は良くなるけれど、施設を出た瞬間に元のパターンに戻ってしまう、つまり再現性が低い状態になってしまう。お客様への説明を重ねることで、自ずと言語力は磨かれていくという考え方です。 一般のフィットネス愛好家を相手にする場合は、さらに難しさが増します。アスリートであれば「パフォーマンスを上げたい」「怪我を治したい」という目的が明確ですが、趣味としてゴルフやテニス、登山に取り組む一般の方の場合、その動機をすくい上げて言語化する必要があります。 根城さんが運営するパーソナルジムAID広尾には、ゴルフやテニスに取り組むいわゆるアマチュアアスリート層が多く通っており、トレーニングの内容がその人自身の趣味のパフォーマンス向上につながるよう意識的に設計しているといいます。体を鍛えるという言葉だけで片づけず、結果としてQOL(生活の質)が上がることを目指す、という姿勢です。 ズレの本質は「評価」ではなく「評価の解釈」 評価ができるのに結果がついてこない、という違和感を抱えるトレーナーは少なくないと根城さんは言います。その原因について、根城さんは明確な仮説を持っていました。問題は評価そのものではなく、「評価の解釈」にあるという考え方です。 同じ動きを見ても、何を問題として捉えるかはトレーナーによって違ってきます。評価という行為自体は揃っているのに、その解釈がズレることで結果が揃わなくなる。だからこそ、Active-Aid Programでは「原理原則」を重視することを伝えているといいます。「これはこうですよ」という単純化されたメソッドの伝え方をしてしまうと、見るべきポイントが過度に統一化され、イレギュラーなパターンへの対応力が失われてしまう。ゴルフスイングひとつとっても百人いれば百通り違うという前提に立ち、原理原則をチームの共通言語として持つことを大事にしているそうです。 ゴールの置き方についても明確な考え方がありました。森の中でコンパスがずれたら、永久にずれた方向に進み続けてしまう。だからこそ、まずゴール地点を一つに定める。痛みの改善が目的であれば、痛みがなぜ起きているのかを細分化して分析し、ゴールに向けたマイルストーンを立てていく、いわゆるトップダウンの考え方を重要視しているといいます。 予想・把握・評価・改善」という共通サイクル 根城さんが運営するActive-Aid Programでは、社員全員がレベル1・レベル2の研修プログラムを修了した状態で入社します。そこで重要視されているのが「予想・把握・評価・改善」というサイクルです。 予想とはいわゆる初見の段階です。クライアントを見て「肩が下がっているな」といった気づきを得る。次の把握は問診にあたります。見えている状態について、何か思い当たることがあるかを尋ね、そこから深掘りしていく。出てきた回答をもとに評価を行い、改善へとつなげる。画像診断を行っているわけではないからこそ、原因の確率を高めていくフェーズが必要になる、という根城さんの説明には、断定を避ける慎重さがにじんでいました。このサイクルをセッション中ずっと回し続ける感覚を、社員は研修プログラムを修了した時点で身につけているため、根城さんはこの部分に関する追加の社員教育を行っていないといいます。 このサイクルの中でも特に経験値が出やすいのが「予想」の部分だと考えられますが、Active-Aid Programではここに対する工夫があります。採用しているのはプロジェクトベースドラーニング(問題解決型学習法)と呼ばれる手法で、課題に対して受講生同士で意見交換をしながら解決策を探っていく形式です。キャリア30年のベテランから学生まで、経験のばらつきが大きい受講者が混在していても、この学習法によって一人で学ぶよりも速いスピードで気づきを得られる。自分一人では気づけなかったことも、他の受講生の発見から学べる仕組みになっているということでした。 評価とアプローチをセットにする、という現場のルール 実際の施設運営において重要視しているのが、「評価して終わり」にしないことです。評価がどのアプローチにつながるかをセットで成形しておく、という考え方です。例えば腰痛を抱えるクライアントで、初見で肋骨が開いている状態が見えた場合、腹横筋などの活動低下を仮説として、呼吸へのアプローチから入っていく——というように、評価の後に取るべき行動がある程度セットで見える状態にして、現場に送り出しているといいます。 スタッフの指導についても、独特な手法を採用しています。根城さん自身が控室にいて、セッションの様子を音声だけで聞いているそうです。視覚情報に偏りがちな人間の認知特性を踏まえ、聴覚情報、つまり顧客の声のトーンや話す速度、トレーナーの応答の様子から、セッションが盛り上がっているか、お客様が退屈していないかを判断する。そしてその場で得た気づきをフィードバックとして伝えています。何でも話してくれるようにと、社員との距離感を意識的に縮めているという姿勢も伺えました。 施設運営を始めたことで、Active-Aid Programの研修内容自体もアップデートされてきたといいます。現場で実際に起きる出来事、スタッフがつまずくポイント、パーソナリティの違いによる気になる観点の違い——こうした実地の知見が、研修プログラムに反映され、また研修で伝えた言葉がスタッフを通じて現場に還元される。臨床の現場とアカデミックな部分、この両輪が相互に影響し合っているという話でした。...
PODCAST #001 運動指導者における設備、器具の重要性 ゲスト:近藤拓人さん
ハードがなければソフトは育たない。近藤拓人さんが語る「ラボを持つ教育者」という選択 この記事のもとになったポッドキャストはこちらからお聴きいただけます:エピソードを聴く 今回はAZCAREおよびAZCARE ACADEMY代表であり、パーソナルジムNEXPORTを運営する近藤拓人さんをゲストにお招きしました。 パフォームベタージャパンが普段お付き合いしているトレーナーや関係者をお招きして、施設のこと、専門知識、セミナー活動まで幅広くお話を伺うポッドキャスト。 トレーナーが「教育者」として活動を広げていくとき、現場を手放すことはどういう意味を持つのか。そして、なぜ施設を持つことが教育の質に直結するのか。パフォームベタージャパンがこのエピソードをお届けするのは、現場・教育・施設運営という三つの軸を同時に動かしている近藤拓人さんの思考が、現場で悩むトレーナーへの具体的な道筋を示してくれると感じたからです。 近藤拓人さんについて 近藤さんは日本の高校卒業後にアメリカの大学へ進学し、ATC(アスレティックトレーナー)の資格を取得しながら学生スポーツを中心に現場経験を積みました。帰国後は日本の大学院で感覚運動分野の研究を行いながら、フィットネスクラブでの運動指導やプロゴルファー、プロバスケットボールチームのトレーナーを歴任。その後AZCAREを2018年に創業し、現在は教育事業AZCARE ACADEMYの運営と、パーソナルジムNEXPORTでの現場指導を並行して行っています。 「自分の勉強代を稼ぐため」から始まった教育事業 近藤さんがキャリアの初期に持っていた目標は、「日本一のトレーナーになる」というものでした。何をもって一番かという明確な定義はなかったと本人は笑いながら振り返りますが、とにかく主観的に「自分がナンバーワンだ」と言えるようになりたかったと言います。 その延長で人に教える立場になったのも、当初は教育への情熱からではありませんでした。自分の勉強代を稼ぐための手段として講習会を開いていたのが始まりで、「自分が苦労して手に入れた知識を人に伝えることに喜びは感じなかった」と正直に話してくれました。 ところが実際に教え続けるうちに、受講生が現場で活躍する姿や感謝の言葉に触れていくなかで、教育の面白さを実感するようになったといいます。そして自分の関わり方が、一人のトレーナーとしての社会貢献から、教育者として貢献するというかたちにシフトしていった。 なぜ「ラボ」が必要なのか 教育者としてより長く、より大きな社会的インパクトを残すためにはどうすればいいかを考えた時、近藤さんは先人たちを参照しました。そこで見えてきたのが、優れた教育者はラボを持っているという共通点でした。 現場から離れてただ教えるだけになると、現場感が失われる。現場目線の教育ができなくなるだけでなく、技術の開発も難しくなる。近藤さんはこの状態を「教育者としての天井がそこで決まってしまう」と表現します。AZCARE ACADEMYの立ち上げに集中していた約2年間、近藤さんは現場から離れていました。その後、教育事業が一区切りを迎えたタイミングで、自らのラボとなる施設を作ることを決意したといいます。 もう一つの理由として挙げたのが、「人に教えている内容を自分がやっていないのはいかんだろう」という責任感です。自分が検証した上で人に伝えるという姿勢を保つためにも、ラボが必要だった。こうした経緯でNEXPORTが創業されました。 ハードがなければソフトは育たない NEXPORTの設備について話が及ぶと、近藤さんが繰り返した言葉があります。「ハードがなければソフトが育たない」です。 知識があっても、それを実際のプログラムに落とし込む時には環境が必要になる。たとえばピラティスマシンがあることで、自体重のリグレッション(負荷を段階的に落とす作業)ができる。自分の体をうまくコントロールできない人に対して、ピラティスマシンなしでリグレッションしようとすると、選択肢が一気に狭まります。逆に言えば、ツールがあるからこそ発揮できる技術があり、活かせる知識があるということです。 広いスペースがあれば多方向への動きを引き出せる。ストレングストレーニングは適切な外部負荷なしにはある一定のレベル以上の人には対応しきれない。NEXPORTの設備が当初から充実していたのは、こうした思想の直接的な表れでした。 低域値・中域値・高域値すべてを提供する意義 近藤さんが一貫して主張するのが、低域値から高域値まで幅広い強度帯の運動指導を一人のトレーナーが提供できることの重要性です。これは近藤さんがウェビナーやセミナーでも繰り返し用いている表現で、特にトレーニングにおける「中域値」は一般的な言い回しではなく、近藤さん独自の 表現ですが、低・中・高のどの強度帯も指導に欠かせないという考え方の核心を表しています。 身体の深層筋は低域値・リラックスした状態での動きによく反応します。ピラティスエクササイズが効果的とされるのはこのためで、低域値で実施できれば深層筋へのアプローチとして機能します。一方、表層筋はレバーが長く大きなトルクを発揮できる筋であり、高域値のエクササイズに反応します。筋力トレーニングが有効なのはこの理由からです。そして両者の間には中域値が存在し、この領域でのプログラムも機能改善に欠かせないと近藤さんは言います。 対象者の目的 —かっこよくなりたい、痛みから解放されたい、スポーツで成績を残したい— に即したプログラムを作ろうとすると、低域値・中域値・高域値すべてのエクササイズが必要になってくる。「ピラティスをやります」「筋トレをやります」という専門特化は、あくまで提供側の事情での差別化であって、顧客目線の差別化にはなっていないと近藤さんは言います。 提供側のメリットとしても、対象者の幅が広がることでやりがいが増す点を挙げていました。痛みを抱えた患者レベルの方、健康増進を目指すフィットネス層、アスリートと1日に複数の層を見ることの楽しさは、一つのメソッドだけでは得られないと話していました。 また、アスリートと一般の方で「やること」はそれほど変わらないという視点も印象的でした。体の構造は同じで、バイオメカニクス的に効果的な動き方も共通している。レベル設定や強度の分配を調整するだけであって、根本的にやらなければならないことはほぼ変わらないというのが近藤さんの立場です。...
PODCAST #004 トレーナーの栄養指導どこまでやるべき? ゲスト:川合智さん
トレーナーこそ、栄養を学ぶべき理由。川合智さんが語る「人の身体の専門家」という視点 この記事のもとになったポッドキャストはこちらからお聴きいただけます:エピソードを聴く パフォームベタージャパンが普段お付き合いしているトレーナーや関係者をお招きして、施設のこと、専門知識、セミナー活動まで幅広くお話を伺うポッドキャスト。 栄養指導は、栄養士や管理栄養士だけの仕事ではない。そう言われると、少し構えてしまう方もいるかもしれません。「専門外のことを教えていいのか」という不安と、逆に「自分のダイエット経験を根拠に自信満々で話してしまう」というケース。現場のトレーナーには、この両極端が意外と多いようです。 パフォームベタージャパンがこのエピソードをお届けするのは、栄養の知識がトレーナーの活躍範囲を拡げる可能性があるからです。今回は、運動療法と栄養療法を実践し、全国でセミナー・講演活動を行う川合智さんをゲストにお招きし、「トレーナーが実践する栄養指導」をテーマに語っていただきました。 川合智さんについて 川合さんは日本統合療法株式会社の代表を務め、運動療法と栄養療法を土台とした統合療法を指導しながら、様々な慢性不調を抱える方のサポートやアスリートへの栄養アドバイスを行っています。現在は全国でのセミナー・講演活動に加え、パーソナルジム「PMパフォーマンス」も運営。もともとはボクサーとしてのキャリアを持ち、トレーナーとして活動するなかで栄養療法を本格的に学んだという経歴の持ち主です。現在は自身のオンラインアカデミー「栄養の力アカデミー」のほか、AZCARE ACADEMYが提供するオンラインサロン「PLAZ+」、ケンコーTVが主催する「1upアカデミー」、TTEAが展開する症例紹介コンテンツ「THE SHOWCASE」などで定期的に講義を提供しています。 「栄養、難しそう」と思っているトレーナーへ 川合さん自身、もともと栄養の専門家ではありませんでした。ボクサー時代は当時の書籍を頼りに「基礎代謝以下に抑えれば痩せるはず」という単純な足し算引き算で減量を試み、メロンパンだけで一日をやり過ごすような食生活を送っていたといいます。体重は確かに落ちたものの、体調は悪く、花粉症もひどくなった。それが栄養を本気で学ぶきっかけのひとつだったと話してくれました。 そういった経験を経て今の川合さんが言うのは、「栄養はそんなに構えるものじゃない」ということです。トレーナーを含む運動指導者はすでに毎日食事をしていて、栄養素についてのざっくりした知識も持っている。それを少し掘り下げるだけで、クライアントへの対応力は大きく変わる。むしろ川合さんは、すべての運動指導者・ヘルスケア従事者に栄養の知識を取り入れてほしいと考えています。 その理由として挙げるのが、パーソナルトレーナーは「人の身体の専門家」であるべきだという考え方です。人の体が動くためにはエネルギーが必要で、そのエネルギーは食事からしか来ない。運動療法の知識だけでは、人の体の全体像を支えきれない、というのが川合さんの一貫した立場です。 まず枝葉より幹を先に、三大栄養素から。 では、栄養を学び始めるとしたら何から手をつければいいのか。川合さんの答えは明快で、「三大栄養素を掘り下げること」です。 栄養療法の世界では、ビタミンやミネラルの話が多くなりがちです。もちろん不足すれば病気につながりますが、川合さんが実際のカウンセリングで繰り返し目にするのは、そこではなく「そもそも三大栄養素がちゃんと取れていない」という問題です。 慢性疲労を訴えてやってくる方が、朝は抜き、昼はパンとスープだけ、夜は肉と少量のご飯——というような食生活をしていることは珍しくない。あるいは、貧血改善のために鉄サプリを飲んでいるのに一向に改善しないというケースでは、ヘモグロビンが「鉄を含有するタンパク質」であることを踏まえると、タンパク質不足や糖質不足が実は根本にあることがある。枝葉(ビタミン・ミネラル)ばかりを見て、幹(三大栄養素)がおろそかになっているために改善しない——そういう例が多いと言います。 「体を大きくしたいのにBIG3をやらせていない」トレーナーの話を引き合いに出しながら、川合さんは笑ってこう言いました。栄養の話も同じで、基礎中の基礎を押さえることで意外なほど多くの不調に対応できる。その事実に気づくことが、第一歩だと。 「栄養素学」ではなく「栄養学」を 三大栄養素を学ぶ際、川合さんがセミナーでよく伝えることがあります。「栄養素学になってはいけない」という話です。 栄養とは、食べ物を口に入れて消化・吸収し、代謝するまでの一連の過程を指します。ところが、食品に含まれる栄養素だけを考えていると、その「代謝」の部分が抜け落ちてしまう。たとえば、筋肉がなかなかつかない・体重が増えないという方に消化不良が潜んでいることがある。カロリーもタンパク質も計算上は十分なのに、消化吸収の段階で問題が起きて、栄養素が体に入っていかないというケースです。 三大栄養素を深く掘り下げていくと、結局は人体そのものを学ばなければならなくなります。タンパク質の消化吸収の難しさ、脂質の代謝に必要な胆汁や膵液の役割、血液中を栄養素が巡るまでの時間 — こうした知識が積み重なることで、栄養療法として使える知識になる。これはトレーニング指導でも同じだと川合さんは言います。スクワットやスプリットスクワットを覚えるだけでは、関節の動きや体の使い方を理解していなければ効果的な指導はできない。栄養もトレーニングも、最終的には「人の体の専門家になること」がゴールだという考え方は、どちらの文脈でもぶれません。 栄養と運動を組み合わせると、何が変わるか 川合さんがパーソナルジムで実際に行っている指導では、運動指導が軸にあり、栄養の話は会話の中で自然に入ってきます。ボディメイクの話をしているだけで、睡眠の質が悪い・花粉症がきつい・風邪を引きやすい、といった困りごとが出てくる。そういう場面で栄養の知識があると、運動指導の延長として対応できることが増えると言います。 具体的な広がりとして、川合さんが挙げるのは内科的疾患への対応です。高血圧、二型糖尿病、高尿酸血症(痛風)など、運動の重要性はわかっていても、食生活の問題が根本にあるケースでは、運動療法だけでは適切な指導ができない。栄養療法と組み合わせることで、そういった方も担当できるようになる。 アレルギー症状についても同様です。花粉症などのアレルギーは粘膜や免疫系の破綻から来ており、栄養療法でかなり寛解できると川合さんは言います。また、慢性的に風邪を引きやすい方の免疫機能の低下にも、栄養療法で介入できる。こうした「ちょっとした困りごと」への対応力こそが、トレーナーとしての引き出しの広さにつながります。...
PODCAST #003 代表チームで求められるそれぞれぞの役割:ゲスト小泉圭介さん
答えのない現場で、どう判断するか。小泉圭介さんが語る「トレーナーの人間力」 この記事のもとになったポッドキャストはこちらからお聴きいただけます: エピソードを聴く パフォームベタージャパンが普段お付き合いしているトレーナーや関係者をお招きして、施設のこと、専門知識、セミナー活動まで幅広くお話を伺うポッドキャスト。今回ゲストにお招きしたのは、理学療法士・アスレティックトレーナーとして競技スポーツの最前線に立ち続けてきた小泉圭介さんです。 この収録を通じて小泉さんにはチームで働くことのポイントや、知識や技術を活かす現場力、それを支える人間としての土台など存分に語っていただきました。 小泉圭介さんについて 小泉さんは理学療法士・アスレティックトレーナーとして、北島康介さんをはじめとする多くの競泳選手のサポートに長年携わってきた方です。JISS(国立スポーツ科学センター)に2006年に入り、競泳を中心に水球など複数の競技現場でキャリアを積んできました。競技スポーツの現場では「困った時の小泉」と呼ばれるほど幅広い場面で頼られており、現在は東都大学の准教授として次世代の理学療法士の育成にも従事しながら、全国での講演・学会発表など幅広く活躍されています。 泳げなかったからこそ、理解できた 小泉さんが競泳に関わり始めたのは、泳ぎが得意だったからではありませんでした。前任スタッフの後任として「競泳を見てほしい」と言われ、水泳経験がほぼない状態でその世界に入ったというのが出発点です。 水泳経験がないことへの苦労は当然あったといいます。ただ小泉さんはそれを逆手に取りました。「理解するための努力は人一倍した」と言い切り、コーチ・科学スタッフ・選手本人と徹底的に話し込み、動画を見まくり、誰もが当たり前だと思っていることを一つひとつ掘り起こしていったそうです。 この姿勢について小泉さんは、若い理学療法士にもよく話すことがあると言います。「脳卒中になったことがないのに、脳卒中の方のリハをしているでしょ」という言葉です。経験がないことは、理解の妨げにはならない。理解するための想像力と、それを支えるための知識と対話の積み重ねがあれば、経験のない領域でも人の意図を汲み取る力は育てられる、という考えです。 さらに興味深いのは、競泳を知らなかったからこそ「先入観がなかった」という側面です。自分が平泳ぎの選手だったら、北島康介とそのテーマを対等に話すことへの抵抗が生まれていたかもしれない。経験がないことで、むしろ素直に「キックはずっとかかっているの?」というような、誰も聞かないような質問を自然にできたと話していました。 代表チームの現場で求められるもの—ATとPT、SCとコーチの役割論 現場を知る人間として、小泉さんはAT・PT・SC・競技コーチそれぞれの役割をどう整理しているのでしょうか。 アスレティックトレーナー(AT)は、今競技をしている選手をいい状態で試合に送り出すこと、すなわちコンディショニング全般を担う仕事だと小泉さんは言います。一方で理学療法士(PT)の役割の本質は、マイナスをゼロに戻すこと、つまり怪我や問題を抱えた選手を現場に戻すことにあります。だからこそ所属チームではPTが存在感を持つ一方、代表チームではその役割の必要度が競技によって変わってくると指摘します。ストレングスアンドコンディショニング(SC)はフィジカルを強化することが中心で、コーチは技術・戦術面で勝てる要素を引き出すのが役割です。 ただし代表チームという場では、いわば「寄せ集め」の状態で活動することになるため、ATであれPTであれSCであれ、コンディショニングへの対応力が最も問われる、というのが小泉さんの現場感です。小泉さん自身も理学療法士・ATというバックグラウンドを持ちながら、代表チームではコンディショニングを高めることをメインの仕事として位置づけています。 オリンピックの現場についても興味深い話がありました。一般的にはオリンピックこそ大人数のスタッフが動員できると思われがちですが、選手団に入れるカードの枚数は出場選手数の原則半数程度しかもらえないため、実際にはスタッフの人数で苦労することも多い。世界選手権の方がトレーナーの数が多い場合もあるそうです。競泳の場合、会場が閉鎖空間であり選手が毎日入れ替わりながらも連日出場するという特殊な状況があるため、スタッフの配置は毎回複雑な調整を要すると言っていました。 「ジャパンウェイ」の起源と、海外が注目する理由 国際大会の現場で変化を実感したエピソードも聞けました。かつての世界選手権では、各国ともベッドを並べてひたすら選手にマッサージをするのがスタンダードだった時代がありました。その中で日本チームだけがマットを敷いてさまざまなエクササイズを行っていたといいます。 その後、最近のパリ大会では各国もマットを使い、バランスボールやスーパーバンドを取り入れた陸上でのウォーミングアップを行うようになっていたそうです。アメリカのコーチが日本チームのコンディショニング目的のトレーニングを動画に撮り、「自分はジャパンのファンだ」と言っていたというエピソードも印象的でした。 この「ジャパンウェイ」が生まれた背景には、水泳という競技の特性があります。水圧では強い負荷をかけられないため、泳ぐだけでは筋力が落ちてしまう。だからこそレースのギリギリまでフィジカルを高め、コンディションを整えた上で一分・二分の勝負に挑む、というコンセプトが必要だったと小泉さんは言います。これはパラ水泳でも同様で、関わり始めて10年が経ちますが、陸上でのトレーニングの重要性がようやく浸透してきたと感じているそうです。 現場力とは何か—知識や技術の先にあるもの 現場力という言葉があります。小泉さんはこれを「現場にいないとわからない」と言い切りながら、ではそれはどう育てるかという問いに向き合っていました。 小泉さんが実践しているのは、経験者と若手を組み合わせて現場に出すことです。若手が自分のキャパを超えた時にベテランが対応できる体制にしておくことで、安心して力を発揮できる環境をつくる。そうすることで経験が積み上がっていくという考えです。 ただ、現場力の入り口には「素養」があると小泉さんは言います。それはクリエイティブな柔軟性であり、迷いのなさ、そして決断力です。 例えば派遣スタッフを決める管理者が経験の少ないスタッフに「行く?」と聞いたら「行かせてください!」という決断と、現場で「こうしましょう」と決める決断は、根本的に近いものだと話していました。 この決断力は、技術と同様にトレーニング可能だと小泉さんは考えます。現場に出る前から、日常のあらゆる判断の積み重ねの中でそれは培われているし、それができているかどうかは、人に与えられた仕事に対してまずやってみようと言えるかどうかに表れる。そして大切なのは振り返りです。やりっぱなしにせず、マルだったのかバツだったのか三角だったのかを確認することで、次の判断の確率が上がっていく。 もう一つ、小泉さんが重視しているのが「わからなければ聞く」という姿勢です。自分の限界がわかっていて、それを正直に言える人間の方が信頼できるし、よく伸びると話していました。横から見て「わかっていない」状態で突っ走るのが一番危ない、と言葉に力を込めていました。 器具がなくてもできることを、常に考える 現場では設備や器具の制限があることがほとんどです。競泳のプールサイドに持ち込めるものは限られていますし、海外遠征では荷物の重さも制約になります。...
PODCAST #002 足部からパフォーマンスを考える - 現在の最適解:ゲスト阿部勝彦さん
「教える」のではなく「共有する」── 阿部さんが語る、見過ごされてきた"足"という土台 この記事のもとになったポッドキャストはこちらからお聴きいただけます:エピソードを聴く パフォームベタージャパンが普段お付き合いしているトレーナーや関係者をお招きして、施設のこと、専門知識、セミナー活動まで幅広くお話を伺うポッドキャスト。その第2回ゲストに、STRIDE ReMOVの阿部さんをお迎えしました。 私たちがこの対談をブランドサイトでお届けする理由はシンプルです。現場の第一線に立ち続けてきた指導者が「いま何を考えているのか」を、同じ現場に立つ仲間に共有したい。阿部さん自身が繰り返し口にする「教えるのではなく、共有する」という姿勢は、業界全体で知見を持ち寄り、ともに育てていきたいという私たちの考えとも重なります。本稿では、その内容をトレーナーをはじめとする専門家の皆さん向けにまとめます。 阿部さんという指導者 阿部さんは、アメリカの著名なアスリートパフォーマンス施設であるEXOSを中心に、さまざまな競技のアスリートのトレーニング指導を歴任してきた指導者です。帰国後はバスケットボール日本代表やプロ野球チームでの活動を経て、昨年12月にプロ野球球団との契約を終え、今年1月から株式会社ストライドのグループ子会社として株式会社ストライドリムーブを立ち上げました。代表ではなく取締役という立場で、経営の一角を担いながら事業を立ち上げています。 「野球の人」「バスケの人」「EXOSの人」── 受け取る人によってイメージはさまざまですが、共通しているのは、トップアスリートを長く見続けてきたという事実です。その阿部さんが、いまなぜ"足"と"一般の人が動ける喜び"に向かうのか。そこに今回の対談のテーマがあります。 なぜ「足」なのか 阿部さんがSTRIDE ReMOVで掲げるのは、競技者から一般の方まで、足に対する教育と認知を広めていくことです。その背景には、阿部さん自身の関心の重なりがあります。競技者のトレーニングを見続けてきた一方で、阿部さん自身もロードバイクやマウンテンバイク、トレイルランニング、クライミング、スキーなど、体を使ったアウトドアのアクティビティを心から楽しんできました。「動けることの喜び」を多くの人に広げたい── その入口として、足に着目しています。 足は、楽しいアクティビティに欠かせない土台です。そして近年、世界的にも「歩く機能の低下」が健康課題の一つとして語られています。歩けなくなることで活動量が減り、それが心臓病をはじめとする他の疾患につながり、最終的には寿命にも影響する。そうした論文や調査が数多く挙げられているといいます。歩けなくなれば活動量が減るのは自然なことで、それが他の不調の引き金になるのは想像に難くありません。アメリカで先行して語られてきたこうした「足の機能の見直し」が、いま日本にも入ってきている。そこに阿部さんは強く腑に落ちるものを感じ、事業として広めていきたいと考えています。 運動連鎖の「土台」としての足 ここからは、トレーナーであれば思い当たる節のある話ではないでしょうか。 阿部さんが現場で繰り返し目にしてきたのは、足部の機能が十分でないがゆえに起こる運動連鎖の破綻でした。スクワット、シングルレッグでのバランス、シングルレッグスクワット、RDL。こうした動作のなかで、足部が安定しないために膝が内に入り、X脚的になり、その崩れが骨盤へと波及して、最終的にスクワット動作そのものの不全につながっている選手を数多く見てきたといいます。 競技動作でも同じです。たとえばピッチャーの投球動作。並進(へいしん)の局面で股関節からプレートを押す動作は非常に重要ですが、その押す段階ですでに足部の機能が破綻していると、最後までラバープレートを押し切れず、足が跳ねて力の伝達や体重移動がうまくいきません。前足部の減速動作も同様です。右ピッチャーでいう左足は、マウンドの傾斜に負けないよう最終的に足で固定し、それを軸に体重移動して、その跳ね返りでスピードを生みます。ところが足が安定しないと膝が揺れる。「投球動作で前足の膝が重要だ」と多くの人が語りますが、ではその膝が揺れる原因は何かと突き詰めると、足部に行き着くのではないか── 阿部さんはそう感じてきました。 この「足を診る」という視点には、原体験があります。アメリカ時代、まだ駆け出しだった阿部さんが現地の球団で仕事をしていたとき、関わったあるピッチャーから「トレーニング指導をするなら、絶対に下から診たほうがいい」「運動は足から決まっているから、足を診られるようになればいい指導者になれる」と言われたことを、今でも覚えているそうです。以来、選手を診るときは「最終的に地面とどうつながっているか」を必ず見る。足の機能、足の環境設定を確認したうえで、全体の運動を見ていく。靴の重要性や、素足でのトレーニングを早くから許容してきたのも、その延長線上にあります。 ここで強調しておきたいのは、阿部さんは「足だけを診る人」になったわけではない、ということです。むしろ大きな筋群や大きな関節を優先してトレーニングするのは、それだけの理由がある。大きな力を生めるからこそ大きな筋群なのであって、高くジャンプしたいときに足部のトレーニングだけをする人はいません。股関節をやり、膝の伸展能力に必要な筋を鍛え、最後に足関節へ── そうした運動連鎖を考えるのが自然です。だからこそ「足、足、足」と前面に押し出しにくかった理由も阿部さん自身がよく理解しています。土台が崩れていれば上をどれだけ積み上げても難しい場面があると感じつつ、優先順位の現実とも折り合いをつけてきた。その両方を踏まえたうえで、いま改めて「とっかかりは足から」と伝えている、というわけです。 測定が突きつけた現実 では、足の課題はどれほど深刻なのか。阿部さんはSTRIDE ReMOVでの測定を通じて、その一端を実感したといいます。 一つは、下腿のヒラメ筋の出力測定です。論文ベースで「これくらいあったほうがよい」という指標を設け、無料イベントとしてフィードバックを行いました。およそ30人を測定したところ、その指標に届いた人はほぼゼロ。しかも対象の多くは、週に2〜3回、3〜4回ほど運動している人たち、つまり「運動不足」とは言えない層でした。 もう一つは、片足でのバランステストです。床反力計を用いて、足圧中心の移動距離を開眼・閉眼の両条件で見ました。開眼では視覚を使ってバランスを取り、閉眼では体性感覚・固有受容器を使ってバランスを取る、という評価です。結果、開眼ではできるのに、閉眼になった瞬間に大きくバランスを崩す人が予想以上に多かった。固有受容器の感覚が鈍っている、言い換えれば「使えていない」人が多かったのです。 ここで阿部さんが誠実なのは、この結果を断定しない点です。設けた指標が適切でない可能性もあるし、測定そのものが初めての人にとっては「出力の発揮の仕方がわからない」「思ったより力が出なかった」といった慣れの問題も当然ある。一度きりの測定で判断するのは難しく、本来は何度も繰り返して数値の傾向を見る必要がある── そうした留保をはっきり添えたうえで、それでも「届いていない人が多かった」という事実は意外だった、と語ります。...
感覚運動科学とストレングス(近藤 拓人先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した近藤 拓人先生による無料ウェビナー「感覚運動科学とストレングストレーニング -出力を最大化する感覚入力」の内容の一部をご紹介します。 近藤先生は10/17〜18に開催するパフォームベタージャパンサミット2026にもご登壇いただきますのでご検討中の方はぜひご確認ください。 ■テーマ:感覚運動科学とストレングストレーニング -出力を最大化する感覚入力 ■開催日:2026年5月5日 ■講師:近藤 拓人(AZCARE代表,NEXPORT代表) トレーニングの全体像(5つのブロック) トレーニングを単体で捉えるのではなく、5つのブロックを統合してアプローチしています。 ・トリートメント:運動しやすい環境づくり・コレクティブ:動作パターンの是正・ストレングス:筋機能の向上・ムーブメント:実環境に近い運動・エアロビック:持久的能力の向上 それぞれが独立しているのではなく、段階的かつ相互に影響しながら機能する構造として整理されています。 ストレングストレーニング ストレングストレーニングでは、 ・構造的な変化(筋肥大)・神経的な変化(筋力・パワー)・競技特異的な変化 といった側面が扱われます。 筋肥大を達成するためには仕事量が必要であり、そのためには外部負荷を用いることが重要とされています。 低負荷で同様の仕事量を確保しようとすると、反復回数が増加し、時間効率やストレスの観点で課題が生じます。 動的安定性と感覚運動システム ストレングストレーニングに先立ち、動的安定性の獲得が重要とされています。 動的安定性は、 ・体性感覚・視覚・前庭覚 といった感覚情報を統合し、環境の変化に応じて身体を制御する能力です。 前庭機能が適切に働かない場合、脳は身体が不安定であると判断し、筋緊張を高めることで安定性を確保しようとします。 この状態では過剰な緊張が生じ、運動出力に制限がかかる可能性があります。 下降局面におけるコントロール スクワット動作において、下降局面(エキセントリック)は上昇局面(コンセントリック)よりも制御が難しいとされています。 下降局面では、 ・床反力の低下・弾性エネルギーの利用・外力のコントロール...
感覚運動科学とストレングス(近藤 拓人先生)|ウェビナーレポート
再現性のあるコンディショニング指導法(荒井 秀幸先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した株式会社R-body の荒井秀幸先生による無料ウェビナー「知識・経験ゼロからでも結果が出せる!再現性のあるコンディショニング指導法」の内容の一部をご紹介いたします。 荒井先生は10/17〜18に開催するパフォームベタージャパンサミット2026にもご登壇いただきますのでご検討中の方はぜひご確認ください。 ■テーマ:知識・経験ゼロからでも結果が出せる!再現性のあるコンディショニング指導法 ■開催日:2026年4月7日 ■講師:荒井 秀幸 (株式会社R-body Chief Technical Officer) コンディショニングを適切に行うために大切なこととは コンディショニングの必要性自体は広く認識されていますが、 現場では ・改善してもすぐに戻ってしまう ・トレーニングをしているのに不調が残る といったケースが少なくありません。 これは「何をやるか」ではなく、「どのように・なぜ行うか」が整理されていないことが一因です。 コンディショニングは、単発のエクササイズではなく、身体の状態を段階的に変化させていくプロセスとして設計される必要があります。 再現性とは“技術”ではなく“構造” 「再現性」は、特定のスキルや経験に依存するものではなく、「同じ手順・同じ考え方で進めれば、一定の結果に繋がる構造」です。 実際に、経験豊富なコーチだけでなく、トレーナー未経験者であっても短期間の学習を通じて改善を引き出せている点は、この“構造化された指導”の特徴を示しています。 コンディショニングの一例 実技パートでは、肩こりへのアプローチを例に、 1.筋緊張の抑制(インヒビション) 2.安定性の獲得(アクティベーション) 3.動作への統合(インテグレーション) という流れで進められました。 ここで重要なのは、それぞれが独立したエクササイズではなく、「次の段階に繋げるための準備として位置づけられている」という点です。 例えば、筋肉を緩めるだけでは不十分であり、その後に安定性を作り、最終的に動作に統合されなければ、日常生活や競技動作には繋がりません。 「できるようになる」で終わらせない...
再現性のあるコンディショニング指導法(荒井 秀幸先生)|ウェビナーレポート
慢性疲労に対する栄養療法(川合 智先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した川合 智先生による無料ウェビナー「慢性疲労に対する栄養療法」の内容の一部をご紹介します。 ご参加いただけなかった方や、復習したい方は是非ご確認ください。 ■テーマ:慢性疲労に対する栄養療法 ■開催日:2026年4月24日 ■講師:川合 智(日本統合療法株式会社代表取締役) 慢性疲労は「未病」として捉える 慢性疲労というと「疲れが抜けない状態」と捉えられがちですが、今回のウェビナーではまずこの前提が整理されました。 血液検査などで異常が見つからないにも関わらず、日常生活に支障をきたすほどの不調が続く状態。 このような状態は、「健康」と「病気」の間にある未病として捉えられます。 現場でも、 ・朝起きられない ・十分に寝ても疲れが取れない ・日中の集中力が続かない といったケースに多く遭遇しますが、こうした状態こそが慢性疲労の入り口である可能性があります。 なぜ疲労は抜けないのか? 慢性疲労は単一の原因ではなく、構造的に起きています。 特に重要な要素として ・慢性炎症・低血糖・消化機能の低下 上記3つが挙げられます。 これらは独立しているのではなく、相互に影響し合いながら悪循環を生み出します。 例えば、慢性炎症によってホルモンバランスが乱れ、血糖コントロールが不安定になり低血糖を引き起こす。 さらに交感神経の過活動により消化機能が低下し、栄養の吸収効率が落ちる。 このような連鎖によって、「回復できない状態」が続いてしまうと考えられます。 トレーナーが見落としやすい視点 運動が必ずしも改善につながるとは限らないという点は重要なポイントです。 慢性疲労の状態では、 ・トレーニングによる炎症の増加 ・回復ホルモンの消耗...
慢性疲労に対する栄養療法(川合 智先生)|ウェビナーレポート
【大好評】足から変える運動連鎖(阿部 勝彦先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した阿部 勝彦先生による無料ウェビナー「足から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー」の内容の一部をご紹介します。 本テーマは2月6日にも実施されており多くの反響をいただき、今回も見逃した方や再受講のニーズを受けて開催となりました。 基本構造や理論の整理については、以下のコラム記事にてご紹介しています。https://www.performbetter.jp/blogs/column/20260220 ご参加いただけなかった方や、復習したい方は是非あわせてご覧ください。 ■テーマ:「足」から変える運動連鎖 ー 足部機能の再構築によるパフォーマンス向上戦略 ー ■開催日:2026年3月19日 ■講師:阿部 勝彦 (Stride ReMOV チーフ テクニカル オフィサー) 本ウェビナーのポイント ・足部昨日は「横アーチ」を含めた構造理解が重要 ・内在筋、感覚入力を含めたフットコアという考え方 ・エクササイズだけでなく環境設定(シューズ)も重要な要素 足から変わる運動連鎖という視点 トレーニング指導において、体幹や股関節へのアプローチは一般的ですが、一方で「足部」への介入は見落とされがちな領域でもあります。 しかし実際の現場では、筋力や体幹機能が向上しているにも関わらず、ケガを繰り返すケースが見られます。 その一因として挙げられるのが、足部の機能低下です。 足部の状態は、 偏平足 → 下腿内旋...
【ジム開業】前テナントがオフィスの場合のチェックポイント|床・天井・レイアウトの注意点
今回は「パーソナルジム出店時に前テナントがオフィスだった」場合、事前に注意しておくべきポイントをご紹介いたします。 オフィス物件をトレーニング施設にリニューアルする際は、床・天井・設備の仕様によっては大きな制約が発生することがあります。 「既存の設備をどこまで変更する必要があるのか?」「オフィス仕様のデメリットを知りたい」など、お悩みの方のご参考になれば幸いです。 1.オフィスの床、天井、壁について 何度も本コラムでもご紹介しておりますが、まずはジムを作る上でハードの面で重要なのは床、天井、壁です。 (1)床:施設の安全面を考慮して既存の仕様を確認 既存施設が会議室であればカーペットやフローリングなどトレーニングに不向きな床材が使われているケースが多いと思います。 床材についてはラバーマット、人工芝など選択肢が複数あり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 詳しくは以下のコラムをご覧ください。 施設の床材についてのご紹介 https://www.performbetter.jp/blogs/column/20221203 また、オフィス仕様の床だと、配線などを床下に隠すことを目的としてOAフロアを採用しているケースがあります。OAフロアだとトレーニングルームの床材としては強度が充分ではない可能性が高いため、床材を剥がすなどの対応が必要になりますので注意が必要です。 (2)天井:最低2800mmの高さが必要 オフィステナントでは天井高が不十分なケースがよくあります。スクワットラックやケーブルマシンの活用、両手挙上でのツール使用、プライオメトリクスなどを想定すると、日本人の平均身長を踏まえて理想は3,000mm以上、最低でも2,800mmは必要です。 一般的なマンションやオフィスビルは2,500〜2,600mm程度が多く、提供できるトレーニング種目が限られる場合があります。その場合は天井を抜いて高さを確保する方法もありますが、建物の構造や消防法により天井を抜けないこともありますので、必ず事前の確認をお願いします。 また、前述の通りOAフロアを撤去すると5~10cm程度、床が下がることもありますので合わせてご確認ください。 (3) 壁:強度の確認と振動に注意 施設内の設備で一番見落とされがちなのが壁です。 特にオフィステナントでは造作壁の場合が多く、強度が十分ではないケースがほとんどですので確認しておくべきポイントと、主な用途をご紹介します。 -壁に手をつくウォールドリル 壁に少し体重をかける程度のウォールドリルであれば強度はさほど心配しなくても問題ないですが、音や振動がジム内や他の階、部屋に伝わってしまう恐れもありますので、隣接する部屋や、近隣のテナントの状況を踏まえて壁の強度などを事前に確認しておくことをおすすめします。 -足の裏を壁につくエクササイズ ウォールドリルと同様に最低限の強度を確保する必要がありますが、それ以外にも汚れの問題を考慮する必要があります。 施設内を土足禁止にしてもラバーマットからの色移りや、どうしても清掃しきれない床の汚れで靴の裏は意外と汚れていますので、壁に汚れが付いてしまうことが多々あります。 あらかじめ該当のエクササイズを行う壁を汚れが目立ちにくい色、もしくは清掃しやすい素材にするなど施設の空間デザインも考慮したうえで工夫が必要です。 -メディシンボールなどのツールを投げるエクササイズ 壁を使ったトレーニングで一番注意が必要なのは、メディシンボールなどのツールを壁に投げるケースです。 壁自体の強度はもちろん必要ですが、建物の躯体への影響や上下階のフロアや横の部屋への影響も考慮しなければなりません。 建物の構造上、不動産会社に確認が取れていれば安心して使用できますが、心配な場合は専用の壁を作ることをおすすめいたします。...
誰も語らないトレーニングの心理的側面:Susanah Fisher寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な情報をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回はフィットネス愛好家であり心理学の専門家として、トレーニングにおける精神的・感情的側面の探求に取り組んでいる Susanah Fisher がPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「The Psychological Side of Weight Training No One Talks About」をご紹介します。 トレーニングにおいて見過ごされがちな心理的な恩恵と課題に光を当て、身体と心の両面におけるバランスの取れたアプローチを啓蒙しているSusanah Fisherのコラムをぜひ最後までご一読ください。 誰も語らないウェイトトレーニングの心理的側面 ウェイトトレーニングは、身体だけを変えるものではなく、日々の自己認識にも影響を与えます。トレーニングの心理的側面は、自己対話、自信、そしてアイデンティティに現れます。1回1回の反復動作は、静かな「忍耐と信念のテスト」です。進歩は非常に個人的なものであるため、誇りもフラストレーションも強く感じます。多くのフィットネス情報では、こうした「心の負荷」については語られていません。トレーニングをストレス対処の手段として活用することもあります。しかし、結果が出にくい時期には、プレッシャーが急激に高まることもあります。調子が良く、何でもできるように感じる日もあります。一方で、バーベルよりも「不安の声」の方が大きく感じられる日もあります。継続、集中、長期的な成長。 それらを左右するのは、最終的には「精神状態」です。 数字・比較・そして自信の罠 ウェイトトレーニングは、気づかないうちに自信に影響を与え、自己ベスト更新を狙う日は、プレッシャーが急速に高まります。一方で、技術やコントロールに焦点を当てると、比較的落ち着いた状態を保てます。わずかな重量の変化でも、数値を自己評価と結びつけてしまい、自己不信につながることがあります。そしてSNSがこの傾向をさらに強めます。トレーニングの進歩が「公開されたスコア」として扱われ、実際には成長していても、他者と比べて遅れているように感じ、休養日は「怠けている」と罪悪感を抱くこともあります。強いメンタルは現実的で自分に正直な期待から始まります。他人と比較せず、自分の生活に合った目標を設定し、重量だけでなく、努力、睡眠、フォームも記録してください。この視点の変化がストレスを軽減しトレーニングを安定させ、繰り返し実行できることに集中することで、自信は積み上がります。 燃え尽き症候群・退屈・「なぜやっているのか分からない」時期 しっかりトレーニングを行い、食事にも気を配っていても、モチベーションは低下することがあります。「ジムには行くものの、ぼんやりして、気持ちが乗らない。」そのような状態になることもあります。しかし、それは失敗を意味するものではなく、多くの場合は回復が不十分なまま負荷をかけ続けているサインです。 燃え尽きは以下のように現れます。 ・ハードなトレーニング前に気が重くなる ・セット中にイライラを感じる ウォーミングアップを省いたり、レップ数を急いでこなしたり、途中で切り上げるといった行動も見られます。トレーニングが進歩していても、精神がそのプロセスに抵抗している状態です。必要なことは「継続可能なプログラム」です。ハードな日を1日減らし、軽めの負荷を正しいフォームで実施して、新しい種目を取り入れて集中力をリフレッシュしましょう。また、生活が不安定な時期は、セッション時間も短くする。これらの小さな成功がトレーニングの勢いを回復させ、その勢いがモチベーションを取り戻します。トレーニングは「エネルギー」に合わせるべきであり、「エゴ」に合わせるべきではありません。 種目ごとに異なる心理的負荷...
誰も語らないトレーニングの心理的側面:Susanah Fisher寄稿
ジム開業|STRIDE ReMOV|阿部勝彦さん参画のトレーニング施設
今回は、東京・日本橋に新しくオープンしたトレーニング施設「STRIDE ReMOV」をご紹介します。 STRIDE ReMOVは、現役時代の北島康介をはじめ多くのトップアスリートのトレーニング指導を歴任する 阿部勝彦さん が参画し、足部の機能テストや機能改善エクササイズをベースとしたトレーニング施設です。 今回の施設では、 ・トレーニング器具の選定・限られたスペースでのレイアウト設計・足部測定を行うための専用スペースの設計 などを含め、パフォームベタージャパンがサポートさせていただきました。本記事では、STRIDE ReMOVの施設コンセプトと、実際に導入されたトレーニング器具についてご紹介します。 1. STRIDE ReMOVとは 『動くことを、人生の楽しみに。』 歩く、走る、登る。 働く、遊ぶ、旅する。 足元から、一生涯動き続けられる身体をつくる。 STRIDE ReMOVは、このコンセプトのもとセミナーやワークショップを中心に活動している組織で、2026年に東京の日本橋人形町にトレーニング施設をオープンしました。近年、トレーニングやコンディショニングの現場では、足部機能の重要性が改めて注目されています。足部は身体の中で唯一地面と接している部位であり、歩行やランニングにおいて地面からの力を受け取り、それを全身へと伝える役割を担っています。 特にランニング動作では、足部の機能が低下していると ・膝や股関節への過度な負担 ・フォームの乱れ・パフォーマンスの低下更に姿勢の悪化といった問題につながるケースも少なくありません。そのため、足部の評価と機能改善は、アスリートだけでなくランニングやフィットネスを楽しむ一般の方にとっても重要な要素として見直されています。 阿部勝彦さんの参画により、啓蒙活動と合わせて足部機能の評価や足部からの運動連鎖をベースにアスリートだけでなく一般のランニング・フィットネス愛好家のサポートする拠点として施設をオープンしました。 2.トレーニング施設開業の相談経緯 阿部勝彦さんがこれからの運動指導の拠点にすることは前提として、STRIDE ReMOVのメイン活動であるさまざまな足部の測定ができる施設にするためのレイアウトや導入器具などトータルでご相談いただきました。 アメリカで活動していた時代から長年にわたりPERFORM BETTER 製品をご愛用いただいていた縁もあり、今回の取引となりました。施設のコンセプトや目的、サービス内容が具体的にイメージがあったため、導入機材の選定なども弊社からの提案も比較的にスムーズな進行となりました。 3.施設づくりでご相談いただいたポイント ①スクワットラックを導入したい...
腰痛改善エクササイズ(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「腰痛改善エクササイズ:コンディショニングからトレーニングにおけるミニバンド&スーパーバンド活用法」の内容の一部をご紹介します。 ■テーマ:腰痛改善エクササイズ: コンディショニングからトレーニングにおけるミニバンド&スーパーバンド活用法 ■開催日:2026年3月10日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) 伸展型腰痛のポイント 伸展型腰痛に対するアプローチでは、単に腰痛という括りで対応するのではなく、 「なぜその代償が起きているのか」を整理することが重要です。 テンプレート的なアプローチでは改善率が上がりにくく、原理原則に基づいて身体の状態を捉えることで、より再現性の高い介入が可能です。 特に重要な要素として以下が挙げられます。 ・脊柱にかかる軸圧のコントロール ・胸椎・胸郭の可動性 ・体幹部の安定性(ダイナミックスタビリティ) これらをベースにアプローチを組み立てることが、改善への第一歩となります。 機能解剖学に基づくアプローチの手順 伸展型腰痛へのアプローチは、段階的なプログレッションが重要です。 基本的な流れは以下の通りです。 1.呼吸と体幹の安定化(等尺性収縮) 2.四つ這いなど低負荷環境でのコントロール獲得 3.マーチングによる代償の評価と修正 4.座位・立位への移行 5.回旋動作・外乱刺激の導入 この過程では、支持基底面を徐々に狭くしながら負荷を高めていくことがポイントです。また、エクササイズ中は常に 「矢状面・前額面・水平面」の3方向から代償動作を評価することが求められます。 ミニバンド・スーパーバンドの特性...
腰痛改善エクササイズ(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
ジム開業|動作改善パーソナルトレーニング紡様(岡山県浅口市)
今回は、昨年12月岡山県浅口市にオープンした「動作改善パーソナルトレーニング紡」様の導入事例をご紹介します。 施設コンセプト 紡様では単に身体を鍛えるだけではなく正しい身体の使い方を学ぶトレーニングを提供されています。 身体評価をベースに、ピラティスや雲梯を活用したトレーニングも取り入れながら動作の質を高めていくアプローチが特徴です。幅広い層に対応しながらも、一人ひとりの身体に合わせた指導を行える環境が求められていました。 ご相談時の要望 開業にあたり、事前に以下のご相談をいただきました。 ・グループレッスンでも使用できる、強度と安定性を備えた雲梯を導入したい ・全身のトレーニングに対応できるケーブルマシンを導入したい 単なる設備導入ではなく、評価〜トレーニングまで一貫して行える空間設計がポイントでした。 グループレッスンでも使用できる強度と安定性を備えた雲梯 施設の中心となるエリアには複数人での使用にも対応できる雲梯を設置しました。 当初は天井から吊るす形での設置を検討していましたが、確認の結果、十分な強度を確保することが難しいことが判明。 安全性を最優先に考え、床に柱を固定する自立型の構造へと変更することになりました。 この施工にあたっては、現地の内装業者様とも連携しながら進行。 設置環境に合わせた形で調整を行うことで、強度と安全性を両立した形での導入が実現しました。これにより、安定性を確保しながらぶら下がり動作や支持動作など多様な動きを安心して行える環境を構築しました。 雲梯は1からのオーダーメイド商品のため、サイズはもちろんバーの間隔や高さなどの細部にもこだわった設計となっています。 側面にもバーを追加して左右の動きにも対応するできたり、回転機能を加えたり目的に応じたカスタマイズも可能です。 全身のトレーニングに対応できるケーブルマシンを導入したい ケーブルマシンにはファンクショナルトレーナーを導入いただきました。 空気圧により負荷を作り出すことでプレートの重りでは実現できない100グラム単位での細かい負荷の調整が可能なため、子供から高齢者に至るまで幅広い世代の方に安全にご使用いただけます。 評価結果に応じた細かな負荷設定が求められる環境においても段階的なトレーニングが可能になります。 ケーブルの角度を変えたり、アタッチメントを変更することにより、仰臥位・座位でのトレーニングやジャンプ動作・回旋動作も実施できるので本格的なトレーニング以外にも動作や姿勢の改善を目的としたエクササイズにも使用可能なマシンです。 評価からトレーニングへ繋げるツール 施設内にはFMSテストキットをはじめ、ケトルベルなどの各種コンディショニングツールも導入されています。FMSテストキットによって身体の状態や動作の特徴を評価。 可動性や安定性といった観点から現状を把握することでどのようなアプローチが必要かを明確にしていきます。 その評価をもとにトレーニングへと展開。 例えば、ケトルベルを活用することでヒンジ動作や体幹の安定性、全身の連動性といった要素を実際の動きの中で習得していきます。単にツールを揃えるのではなく、評価からトレーニングまでを一貫して行えることが紡様の大きな特徴です。 今回は動作改善パーソナルトレーニング紡様の事例を紹介いたしました。 紡様のように設備単体ではなく、評価からトレーニングまでの流れをどう設計するかといった視点も施設づくりにおいて重要なポイントです。 施設開業やコンセプト転換をご検討の際はぜひお気軽にお問い合わせください。...
vol.19 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Resisted Shoulder Flexion 目的・エクササイズ特性 肩周囲筋群の活性化(レジスタンス) ターゲット 肩甲骨周囲の筋群 使用アイテム ・ミニバンド ライト イエロー 10本パック 動作手順 1.ミニバンドに両手を通し、壁に寄りかかる(背中を壁にしっかりと付ける)。 2.肩を外転させミニバンドの張力に負けないようにする。 3.腰部が壁から離れないようにし肩を屈曲する。 4.肩外転が低下しないように屈曲し元に戻す。 重要なポイント ・体幹部のニュートラルポジションを維持する。 ・ミニバンドの幅を必ず維持しながら屈曲する。 コーチングキー 腰部が壁から離れないように維持する。 よくあるエラー...
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導入器具に関するご相談はもちろん、物件選びや施設レイアウト、床材の選び方などの初期段階からご相談いただけます。時期未定、構想段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
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物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定などで押さえておきたいポイントをまとめた全30ページの資料です。ジムの開業や、トレーニングルームのリニューアルを検討している方にもお役立ていただけます。
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