COLUMN

科学と伝統の融合でポテンシャルを引き出す~“うまくなれなかった”元球児が見つけた答え~(木村 ...
トレーニングと野球の技術指導のハイブリッド型パフォーマンスコーチ 木村匠汰さん Trainer's Journeyと題し、スタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、それぞれが大切にしている指導の理念や、その考えに至った背景、今後の挑戦について深掘りしていきます。第5弾は、大阪市住之江区に野球特化型トレーニング施設「BEYOND BASE」を開業し、技術指導とトレーニング指導の両面から野球選手をサポートする木村匠汰さんにお話を伺いました。 指導者志望から野球パフォーマンスコーチへの道 ーまずはこれまでのご経歴と、木村さんがパフォーマンスコーチ(トレーナー)を志したきっかけについて教えてください。 私は小学生の頃から野球をしていて小中学校の頃は北海道の地元のチームでそれなりにプレーにも自信があったのですが、強豪校に進んで高校3年生の時にメンバーから外れてしまったことをキッカケに野球の指導者になりたいと考え、将来は高校野球の監督を目指して教員の道に進もうと思っていました。実際に教員免許を取得するために大学に進学し、野球部に入るつもりはなかったのですが、入学後に入部することになり、2年生の秋からはキャプテンになったり4年の春までプレーしました。プレーしていく中で「選手を指導するには身体の仕組みやトレーニングの専門知識も必要だ」と感じ始めて、大学3年生のときに日本トレーニング指導者協会(JATI)の資格を勉強して取得しました。その学びを通じて、「自分が本当にやりたいことはトレーナーだ」と気づき、指導者(教員)の道ではなくトレーナーを志しました。大学4年の春に野球部を引退してからは、本格的にトレーナーとしての勉強を開始。縁あって北海道の札幌国際大学で実績のあるストレングス&コンディショニングコーチの方の元で現場指導しながら学ばせてもらい、その頃にNSCA認定のストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)の資格も取得して本格的にトレーナーの道に進んで行きました。その後、お世話になったストレングス&コンディショニングコーチからの紹介もあり就職先として選んだのが大阪・堺市にある阪堺病院のトレーニングジムです。リハビリ施設に併設されたトレーニングジムで、野球の指導に力を入れていたこともあり、「ぜひここで学びたい」と新卒で飛び込みました。最初は正社員ではなく嘱託のような形からスタートしたのですが、熱意が伝わり正式に雇用していただくことになりました。阪堺病院SCAでは4年間勤務し、クライアントは小学生から社会人までの野球選手が半分ぐらいでそれ以外はリハビリを終えた一般の方や80〜90代の高齢の方など、本当に幅広い年代・目的の方々を指導させてもらいました。正直、最初の1〜2年は知らない分野だらけで苦労しましたが、理学療法士やドクターと連携してリハビリ後のトレーニングに関わるなど貴重な経験を積み、そのおかげで視野の広い指導ができるようになったと感じています。そして野球選手へのサポートにもっと専念したいという思いが強まり、4年勤めた後の26歳の時に職場を退職して筑波大学大学院に進学しました。大学院では野球の動作やトレーニングについて研究しつつ、並行して野球チームの指導現場にも関わりました。大学院修了後、大阪へ戻り、現在は自身の施設「BEYOND BASE」でプロ野球選手から小中学生まで幅広い野球選手の指導にあたっています。 科学と伝統を融合する独自の野球指導哲学 ー木村さんは現在、ご自身の施設でトレーニング指導と野球の技術指導の両方を行っているとのことですが、普段の指導ではどのようなアプローチや哲学を大事にされていますか? 施設ではMLBやNPBのトップ選手から小中学生も含めた野球選手のトレーニングから投げる、打つなどの野球の技術指導もしています。チームに帯同する時は試合中にベンチに入って選手交代や戦術に関わることがありますし、選手の身体データをとって特徴を活かすようなアドバイスをしたりスカウティングのようなことをすることもしています。指導をする際の大前提は「野球選手のパフォーマンスを向上させる」ことで、BEYOND BASEはそのために作った施設です。パフォーマンスを向上させるために必要なことを組み立てて提供しています。具体的には、まずストレッチやコレクティブエクササイズなどで身体機能の改善していきます。そして次に筋力・パワーを高めるためのウエイトトレーニング。さらにはオランダの運動学者フラン・ボッシュの理論を参考に、野球のプレーのパフォーマンスに転移する運動学習の要素も取り入れています。これらを組み合わせて多角的にアプローチすることで、野球のパフォーマンス向上と怪我の予防につなげていくことを心がけています。ただ、最新の科学に基づくトレーニング理論ばかりを押し付ければ良いわけではありません。野球界には昔からの指導法や大事にされてきた文化もありますし、現場の監督・コーチが従来の考え方を持っていることも多いです。私自身、高校野球で伝統的な指導も受けてきましたし、それらを完全に否定するつもりはありません。特に野球は特殊な面があって自分のパフォーマンスが最大限に発揮できたからといって必ずしも競技結果が良くなるわけではありませんし、実際に結果を出している選手の全員が科学的なトレーニングに取り組んでいるわけでもないです。なので関わる選手には科学的根拠に基づくトレーニングの意義や考え方のベースとして「こういうものだ」という最新のことを教育しつつ、従来の指導ともうまく折り合いをつけられるよう助言しています。 最新の知見と伝統的なトレーニングの融合 ーご自身も学生時代に選手に経験したことと、トレーナーとして最新のエビデンスを取り入れていく中で葛藤や切り替わっていくきっかけはありましたか? 正直、トレーナーとして学び始めた頃は効率的な動きや代償動作がこうだって指導に取り入れても、逆にパフォーマンスが上がっているかわかりませんでした。病院勤務の3年目ぐらいから動作パターンや脳や神経などのもっとベースの部分も学び始めたら、全部の正解はわからない中でもある程度の方向性というか、形が見えてきました。その時点の結論としては結局、伝統的なトレーニングだったり自分自身が学生時代に言われてたことも大事だってことです。その辺でアプローチもハイブリッドになってきた感じです。私の感覚としても正直「エビデンスはこうだ」「こういうのが正しい」とこだわってやっていた方が、うまくいかなかった感じはしています。今ではポテンシャルは高いけど野球につながっていない選手への指導が1番得意だという自負があります。私自身もベンチプレスやスクワットの重量が上がるだけでは野球のパフォーマンスは向上しなかったですし、野球の練習をいっぱいしても上手くなれなかったのでその悩みを解決できる指導者になりたいなという思いはずっとあります。 技術コーチと信頼を築く対話力 ー技術コーチや選手とのコミュニケーションで意識していることはありますか?また、どのようにして現場から信頼されるようになっていったのでしょうか? 技術コーチの方と話すときにまず意識しているのは、「相手が何を大事にしていて、どんな考えで技術指導をしているのか」をちゃんと聞くことです。最初に直接お会いした時は必ずその方の考え方やスタンスを伺って、「これは言ってもよさそう」「これは控えた方がいいな」といった情報を自分の中で一度整理します。その上で、「今、チームとして改善したいことって何かありますか?」と先に聞くようにしています。そうすると、「あの選手がこういう状態で」とか「このバッティングが気になるんだよね」といった話が出てくるので、そこから少しずつ「だったらこういうアプローチもあるかもしれませんね」と、対話を通じて自然にこちらの提案を入れていくようにしてるんです。いきなり「これが正解です」みたいな言い方をするとやっぱり壁ができてしまうので、あくまで“対話ベース”で進めていくことが重要だと感じています。これは特に、新しく関わるチームや初対面の指導者の方と接する際には、すごく気をつけているところです。自分が大学院で得た知識や理論をベースにしたとしても、いきなり科学やエビデンスを押し付けてしまうと、技術系のコーチから警戒されてしまう場面は正直まだまだ多いので。実際、うまく対話にならないケースもあります。でもそういうときに、「それは僕に任せてもらって大丈夫です」と現場で信頼を得て任せてもらえるような立場になれることが、トレーナーとしての目標でもあります。また、選手との関係でも同じで、自分の考えを押しつけず、選手がどう感じているかをよく聞いて、そこに自分の知識や提案をうまく“重ねる”ようなコミュニケーションを心がけています。現場で「信頼されるパフォーマンスコーチ」になるには、知識や技術と同じぐらい、コミュニケーション能力が求められるなと実感しています。 野球界からも認められ始めたきっかけ ー何か具体的に認められ始めたことを実感したきっかけはありますか? 信頼を得てたと実感した一つ目の転機は、大学を卒業した1年目から国立の和歌山大学野球部に関わっていて、数年かけてチームが安定的に結果を出して今では優勝して全国大会に出るようなチームになっています。必ずしも高校野球で活躍した選手ばかりではないメンバーのパフォーマンスが上がり、チームとしての結果も出ていく過程で、「木村が関わってチームが強くなった」と野球界の中で徐々に認知されていったんです。そこから少しずつ、自分のトレーニングや考え方が周囲に認められるようになっていったという実感は初めてありましたね。その後、大学院に入ってから筑波大学の野球部にも指導させてもらう機会があって、その時にレギュラーではない選手がレギュラーになり、首位打者を獲り、最終的には日本代表合宿に呼ばれるようになりました。その頃に私もSNSなどで自分からも情報発信を積極的にしていてフォロワーも増えてきて実感が増していきました。更にそこからMLBの松井裕樹選手からお声がけ頂いたりプロ選手の指導にも携わるようになったので三段階で認めていただけていることを実感していきました。 大学院、SNS、往復生活…過酷な2年間 ーここまで順調にキャリアを積んできたように見えますが、振り返って「これは大変だった」「苦労した」という出来事はありますか?また、それをどのように乗り越えましたか? 最も大変だったのは、筑波大学大学院で過ごした2年間です。26歳で勤めていた病院を辞めて入学したわけですが、「大学院生」という立場だけに甘んじず、同時に指導者としての現場経験も積もうと決めていました。そこで当時、週の半分は関東の筑波で授業や研究、残りの半分は関西で野球チームや選手の指導をするという生活を2年間続けたんです。平日は筑波で研究に打ち込み、週末は大阪に戻って指導――まさに東奔西走の日々でした。研究では野球の動作解析など専門的な課題にも追われ、時には深夜まで分析作業をしてそのまま車で羽田空港へ向かい、早朝の便で伊丹空港に飛んで機内で睡眠をとり、着陸したら大学のグラウンドに直行なんてこともありましたね。肉体的にもハードでしたが、自分を鍛える意味では非常に濃密な2年間でした。また、この大学院時代に合わせて、自分の名前を野球界に広く知ってもらうための発信にも力を入れ始めました。具体的には先述したSNSでの情報発信をスタートし、さらに野球選手向けのオンラインサロン(コミュニティ)も立ち上げました。ちょうどコロナ禍で指導現場が制限される中、Zoomを使ったオンライン指導や情報交換が盛んになり始めた時期で、野球界ではオンラインサロンは珍しかったのですが、その先駆けとして挑戦したんです。同時に複数のチャレンジを抱えて正直しんどい部分もありましたが、結果的に大学院での研究で理論的土台を築け、SNSやオンライン活動で野球界に名を知ってもらう基盤を作ることができました。この過酷な2年間を乗り越えたことで、自分の指導者としての方向性が定まり、大きな自信にもつながったと感じています。 セミナーから海外視察まで、貪欲に学びを追求 ー常に最新の知識や技術を取り入れて指導されている印象ですが、ご自身のスキルアップのために日頃から心がけている学びの習慣はありますか? まず、指導者としてアップデートを続けるために、基本的に毎月何かしらのセミナーや研修会に参加するようにしています。最近では「AZCARE ACADEMY」というトレーナー向けのアカデミーにも入学しましたし、他にもパフォームベタージャパンさんのセミナーでよく名前を聞く方々のセミナーにもよく参加しています。月に一度は新しい知見をインプットし、自分の指導内容をブラッシュアップして精度を高めていく。そういった自己研鑽を欠かさずに続けています。さらに、自分の視野を広げるために海外にも目を向けています。大学院を修了した2年ほど前には、時間を作ってアメリカの野球トレーニング施設を視察しに行きました。BEYOND BASEを作るつもりだったので、メジャーリーガーを多く指導されていて私が最も尊敬しているエリック・クレッシー氏の施設にも実際に赴き、MLBの世界ではどんなトレーニングが行われているのか、施設の仕組みやトレーニングコーチ、バッティング、ピッチングコーチがどのように協業していて、指導体制はどうなっているのかを肌で感じました。初めての海外渡航だったのですが、本場の空気に触れて「さすがアメリカは環境が整っている」と刺激を受ける一方で、指導内容自体は「日本も負けていないな」「すでに入ってきているな」と思う部分も多かったですね。むしろ日本の方がきめ細かい指導ができている点もあると感じ、世界基準を知ったことで自国の強みを再認識できました。この経験によって、自分が進めている指導の方向性に自信を持てましたし、良いところは積極的に取り入れようという貪欲さも一段と増したように思います。...
科学と伝統の融合でポテンシャルを引き出す~“うまくなれなかった”元球児が見つけた答え~(木村 ...

Webinar Report|質疑応答を公開!|感覚運動科学の基礎(近藤 拓人先生)
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 感覚運動科学の基礎から実践的な応用までを丁寧に解説し、現場で役立つ知識やスキルについて具体的にお話しいただきました。 今回のレポートではウェビナー終盤に受講者から寄せられた質問とそれに対する近藤先生の回答をまとめています。 本テーマは2024年12月にも実施されており、基本構造や理論の整理については、以下のコラム記事にてご紹介しています。 ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「感覚運動科学の基礎」 ご参加いただけなかった方や、復習したい方は是非あわせてご覧ください。 ■テーマ:感覚運動科学の基礎 ■開催日:2025年4月13日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY 代表 / NEXPORT 代表) 感覚・神経・運動を“情報の流れ”としてとらえる視点 運動を「筋肉を動かすこと」ではなく、感覚(入力)→ 神経系の判断 → 運動(出力)という一連の情報処理の流れとして捉える視点をもたなくてはなりません。 動きの質や学習を高めていくためには、目に見える出力だけではなく、「何を感じ取って、どんな判断を経て、その動きが生じているのか」までを含めて理解することが重要です。 このような視点が、医療・トレーニング・フィットネスなどあらゆる現場でのより本質的な評価と指導につながるとされています。 Q&Aセッション 感覚運動科学の理科をベースにウェビナー後半では医療・トレーニング・フィットネスといった多様な現場から寄せられた質問に対し、近藤さんが理論と実践をつなぐかたちで丁寧にご回答をいただきました。 以下、一部抜粋してご紹介します。 Q1:感覚運動科学は初めて聞いたお話しでしたが、今回の講義のようなアプローチをパーソナルトレーニングで提供する場合は、医療機関と提携すべきでしょうか?近藤さんが医療機関と提携されている内容や注意事項があれば教えてください。 A: 提携は手段であって目的ではありません。目的は「クライアントに安全で適切な運動を提供すること」です。...

Webinar Report |エクササイズ動画有|ツールを用いた制約主導アプローチの実例 メ...
今回は、先日開催したBest Performance Laboratory 様との無料コラボウェビナー第六弾の後編をご紹介いたします。 (前編の記事はこちら) ■テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのコンディショニング -ツールを用いた制約主導アプローチの実例 - ■開催日:2025年3月29日 ■講師:桂 良太郎 (株式会社Best Performance Laboratory 代表取締役) 制約主導アプローチ × メディシンボール 「制約主導アプローチ(Constraints-Led Approach)」では、“何を意識させるか”ではなく、“どのような状況に置くか”で動作を引き出すという考え方が重要視されます。 今回は、動作の制約として活用する3種類のメディシンボールに焦点を当て、ツールごとに異なる活用方法を、具体的なエクササイズとともに紹介いただきました。 ソフトメッドメディシンボール|特徴とエクササイズ例 軽量で片手でもしっかり握ることができる設計により、従来の大きなメディシンボールでは難しかった片手のスローイングやピッチングなどの回旋動作を安全かつ効果的なトレーニングができます。 この特性により、肩関節の外旋動作や片手操作を必要とする競技(野球、テニス、ハンドボールなど)におけるパフォーマンス向上と、傷害予防の双方に有効です。 Side Lying ER Toss / Upward...

ジム開業|効率のいい配置の5つのポイント
今回はジムの開業をする上で非常に大切な「スペース」と「器具の配置」についてです。トレーニングの効率を最大化し、快適で機能的なジム作りを目指すためにジム開業における「代替がきく・きかない」を考慮したレイアウトと器具の選定について、5つのポイントに分けてご紹介します。 1. レイアウトの考え方:「どこに何を置く」より「どこで何をする」を先に考える 施設を設計する際、最も重要なのは「どこに何を置くか」ではなく、「どこで何をするか」です。レイアウトを考える前にまず、トレーニングメニューや施設のコンセプトを明確にしましょう。例えばプラットフォームを設置する場、スクワットラックやその他のウェイト器具は後からでもレイアウトの変更は可能ですが、プラットフォーム自体を移動または撤去するのは大掛かりな作業になります。プラットフォームや、メディシンボールウォールなど「専用のエリア」になる設備は「どこで何をするか」を事前にしっかりと見極めることを推奨しています。 2. フリースペースは必要? ジムの自由度や利便性を高めるためにフリースペースを取り入れるケースは増えていますが、全ての施設に必須ではありません。フリースペースを設ける際は、まず施設のメインの用途を考慮し、その上でどう活用するかを決めておくことが大切です。器具を置かずに「なんでもできるスペース」として準備したものの、ストレッチをするためだけの場所になってしまうケースも見受けられます。「代替がききすぎる」が故の悩みになりかねませんので、自身の施設のコンセプトからいくつかの用途を想定しておくことを推奨します。 3. 大型器具のスクワットラック、ファンクショナルトレーナーの配置 スクワットラックやファンクショナルトレーナーなどのケーブルマシンは大型器具は設置場所によって施設全体の効率や安全性が大きく変わります。特にスクワットラックは安全面も考慮し、周辺の器具との兼ね合いやフリースペースとの距離なども含めて慎重に決めてください。チームスポーツなどのアスリート向けの施設やパーソナルトレーニング限定のジムなど、利用者がトレーニングに慣れていたり、トレーナーの目が届くケースを除いてスクワットラックの周辺は自由度を持たさすぎないことをお勧めします。 4. 初期の段階は「買いたい器具」ではなく「提供したいトレーニング」を最優先 ジム開業時には、器具の購入を急ぐあまり、自分が使いたい器具を選びがちです。しかし、最初に選ぶべきは「提供したいトレーニング」や「施設の目的」に合った「必要な器具」です。また、器具によっては代替できることもあるため、利用頻度が少ないことが想定される場合は「複数の用途がある」ことも判断基準にすることをお勧めします。例えば、スーパーバンドをつなぐことでゲームスピード360を代替したり、スタッカブルステップとプライオボックスは優先度の高い方を選択しどちらかを代替するなど検討してみてください。 5. 安全な施設を作るためのポイント 「安全性」はジムを作るうえで最も大切な要素です。器具同士やエリア間の距離はもちろんですが、利用者やトレーナーがジム内でどう移動するかを想定することも重要です。例えば有酸素マシンは「トレーナーも不要で有酸素トレーニング以外に使うことはない」ケースがほとんどのため、ジム内では代替不可として独立して考えることをお勧めします。有酸素トレーニングだけの利用者が多く想定される場合には入り口付近のデッドスペースに設置するなど工夫すると施設内の無駄な導線が少なくなりストレスの軽減につながります。 施設の開業・改装についての無料相談も承っております パフォームベタージャパンではトレーニング器具のご購入だけでなく、以下のようなご相談も承っております。 床材の違いや選び方がわからない コンセプト実現のためにどのような物件を選ぶべきか悩んでいる 施設のコンセプトは決まったが「導入器具やレイアウトが決まっていない」ので、そこから相談したい 時期未定、構想段階でも構いません。また、器具や床材を一括でお任せいただいた場合の特別価格もご用意しております。 施設の設営についてお悩みやご不明点がありましたら、是非お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちらから

Webinar Report|明日から使える!ツールを用いた制約主導アプローチの実例 ケトルベ...
今回は、先日開催したBest Performance Laboratory 様との無料コラボウェビナー第六弾の内容を前編後編の2回に分けてご紹介いたします。 トレーナー・セラピスト・医療従事者・学生など、幅広い層が参加した本ウェビナ ーでは、理論と実践の両面から深い学びを提供いただきました。 ■テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのコンディショニング -ツールを用いた制約主導アプローチの実例 - ■開催日:2025年3月29日 ■講師:桂 良太郎 (株式会社Best Performance Laboratory 代表取締役) 制約主導アプローチとは? ~理論的背景と実践的意義~ 制約主導アプローチの理論的背景として、「非線形運動学習理論」「エコロジカルアプローチ」「運動制御理論」などをご紹介いただきました。 中でも注目されたのは、ロシアの運動科学者ニコライ・ベルンシュタインが提唱した「繰り返しのない繰り返し(Repetition without repetition)」という考え方です。 これは、“同じ結果を得るためには、毎回違う動作が必要である”というパラドックスのような概念で、従来の「理想的な動きを繰り返して習得する」というアプローチに一石を投じるものでした。 「熟練者ほど動作のばらつきが大きい」という事実を、プロ野球投手や熟練の鍛冶職人の動作解析例を用いて解説いただきました。 こうした背景を踏まえ、制約主導アプローチでは「環境」「生体(身体)」「タスク(課題)」という3つの制約が相互に作用することで、最適な動作が自然と導き出されるように設計しなければなりません。 その中でも「ツール=道具」はタスク制約の一つとして、動作を“導く”強力な仕掛けとなります。 「何を意識させるか」ではなく、「どのような状況に置くか」によって動作を引き出す。 こうした指導の発想転換が、現在のスポーツやリハビリ、フィットネス指導に求められています。 ケトルベルを活用したエクササイズ“正しい動作”と“エラー動作”の比較 正しい動作とよくあるエラー動作の理解を深めるため、実際の動作動画を用いながらクイズ形式で解説いただきました。...

代替の効かない器具やスペースを考慮した効率の良いレイアウトを作る5つのポイント
今回はジムの開業をする上で非常に大切な「スペース」と「器具の配置」についてです。 トレーニングの効率を最大化し、快適で機能的なジム作りを目指すためにジム開業における「代替がきく・きかない」を考慮したレイアウトと器具の選定について、5つのポイントに分けてご紹介します。 1. レイアウトの考え方:「どこに何を置く」より「どこで何をする」を先に考える 施設を設計する際、最も重要なのは「どこに何を置くか」ではなく、「どこで何をするか」です。レイアウトを考える前にまず、トレーニングメニューや施設のコンセプトを明確にしましょう。 例えばプラットフォームを設置する場、スクワットラックやその他のウェイト器具は後からでもレイアウトの変更は可能ですが、プラットフォーム自体を移動または撤去するのは大掛かりな作業になります。 プラットフォームや、メディシンボールウォールなど「専用のエリア」になる設備は「どこで何をするか」を事前にしっかりと見極めることを推奨しています。 2. フリースペースは必要? ジムの自由度や利便性を高めるためにフリースペースを取り入れるケースは増えていますが、全ての施設に必須ではありません。フリースペースを設ける際は、まず施設のメインの用途を考慮し、その上でどう活用するかを決めておくことが大切です。 器具を置かずに「なんでもできるスペース」として準備したものの、ストレッチをするためだけの場所になってしまうケースも見受けられます。 「代替がききすぎる」が故の悩みになりかねませんので、自身の施設のコンセプトからいくつかの用途を想定しておくことを推奨します。 3. 大型器具のスクワットラック、ファンクショナルトレーナーの配置 スクワットラックやファンクショナルトレーナーなどのケーブルマシンは大型器具は設置場所によって施設全体の効率や安全性が大きく変わります。 特にスクワットラックは安全面も考慮し、周辺の器具との兼ね合いやフリースペースとの距離なども含めて慎重に決めてください。チームスポーツなどのアスリート向けの施設やパーソナルトレーニング限定のジムなど、利用者がトレーニングに慣れていたり、トレーナーの目が届くケースを除いてスクワットラックの周辺は自由度を持たさすぎないことをお勧めします。 4. 初期の段階は「買いたい器具」ではなく「提供したいトレーニング」を最優先 ジム開業時には、器具の購入を急ぐあまり、自分が使いたい器具を選びがちです。しかし、最初に選ぶべきは「提供したいトレーニング」や「施設の目的」に合った「必要な器具」です。 また、器具によっては代替できることもあるため、利用頻度が少ないことが想定される場合は「複数の用途がある」ことも判断基準にすることをお勧めします。 例えば、スーパーバンドをつなぐことでゲームスピード360を代替したり、スタッカブルステップとプライオボックスは優先度の高い方を選択しどちらかを代替するなど検討してみてください。 参考活用例: https://www.performbetter.jp/blogs/lab/2023081516 5. 安全な施設を作るためのポイント 「安全性」はジムを作るうえで最も大切な要素です。器具同士やエリア間の距離はもちろんですが、利用者やトレーナーがジム内でどう移動するかを想定することも重要です。 例えば有酸素マシンは「トレーナーも不要で有酸素トレーニング以外に使うことはない」ケースがほとんどのため、ジム内では代替不可として独立して考えることをお勧めします。 有酸素トレーニングだけの利用者が多く想定される場合には入り口付近のデッドスペースに設置するなど工夫すると施設内の無駄な導線が少なくなりストレスの軽減につながります。

【アメリカ本社事例】プロチーム、大学チーム等の施設
今回はアメリカ本社が手がけた実際のジム開業事例をご紹介いたします。 施設のレイアウトや設備の配置を最適化することで、トレーニング効率やスペースの最大活用の実現が可能です。ぜひご自身の理想的なジム作りに役立ててください。 1. Miami Dolphins(NFL)- プロフェッショナルチームのトレーニングルーム 面積:1486㎡ アメリカンフットボールチーム、Miami Dolphinsのトレーニングルームは広大な面積を活かし、パワーラックとハーフラックを向かい合わせにしたスクワットラックユニットが10台以上並べられています。この配置により、チーム全員がトレーニングできる空間が確保され、プラットフォームやケーブルマシン、ダンベル、ケトルベルなども完備されています。スペースに余裕があれば、スクワットラックとプラットフォームを分けて設置することで、同時にトレーニングできる人数が増え、効率的なトレーニングが可能になります。 2. Lakeshore Learning - プライベートジム 面積:408㎡ カリフォルニアにあるLakeshore Learningは、長い直線の人工芝エリアとウェイトトレーニングエリア、さらにサスペンショントレーニング器具を設置できる専用のラックエリアに分かれたデザインが特徴です。施設の面積が広いため日本にそのまま参考になるわけではありませんが、このレイアウトを縮小すれば、パーソナルジムやフリー利用エリアとして非常に機能的なジムが作れるでしょう。有酸素マシンの導入が一般的な日本市場においても、フリーエリアとパーソナルエリアをうまく組み合わせることで、利用者のニーズに対応したジムが実現できます。 3. University of Rhode Island - 大学のトレーニングルーム 面積:510㎡ PERFORM BETTER本社があるロードアイランド大学のトレーニングルームでは、スクワットラックが壁沿いと人工芝エリアに並べられ、それぞれ背中合わせになっています。ラックにはプラットフォームが設置され、ファンクショナルトレーナーも人工芝エリアに向けて配置されています。日本のジムでは、スクワットラックやファンクショナルトレーナーを壁沿いに設置するレイアウトが多いですが、正方形に近いジムではこのレイアウトが非常に有効です。フリースペースを充実させることで、利用者の動きやすさを確保でき、より効果的なトレーニング空間を提供できます。 4. Holliston High...

ジム改装|床材の一部入れ替え (川合智さん / PM Performance)
今回は、パフォームベタージャパンサミットにも毎年ご登壇いただいている川合智さんが運営するパーソナルトレーニンジム「PM Performance」の床材の一部リニューアルを担当いたしましたのでご紹介します。 ご要望 ・既存の人工芝が痛んできたので別の材質に変更したい ・トレーニングがしっかりとできることに加えて、お手入れしやすい材質が好ましい 上記を踏まえ、パネル式やロール式、厚みの違いやカラーなど複数のパターンを提案いたしました。 導入いただいた床材|ラバーマット 厚みがあり、衝撃吸収と防音性に優れた「30mmタイル」ラバーマットのグレーを導入いただきました。また、汚れも目立たずに掃除などのお手入れも簡単なため、今回のご要望に最適な材質です。 ご自身のご希望に合う床材が気になる方は、ぜひこちらのコラムもご覧ください。ラバーマットの種類と選び方 Before 施設オープン時から使用していた人工芝は一部が剥がれ、隙間ができている状態でした。PM Performanceのように利用者が多い施設では、人工芝の劣化が早く、お手入れに手間がかかるケースもございます。 After 既存の人工芝の一部は残して、トレーニングエリアのみにラバーマットを施工しました。床材のグレーと壁のライトグレーがマッチし、より一層ジムの雰囲気を高める仕上がりとなりました。 また、人工芝とラバーマットの高さに約25mm程度の違いが出たため、境目にはスロープ材を設置し、安全性にも配慮しています。 今回のように、既存の床材の一部入れ替えも承っておりますのでお気軽にご相談ください。 株式会社パフォームベタージャパン

【新製品】SIGNATURE SERIESのご紹介
いつもパフォームベタージャパンのコラムをご覧いただきありがとうございます。 今回はPERFORM BETTERブランドの新製品SIGNATURE SERIESをご紹介いたします。今回の新規取扱に伴い、事前の仕様チェックとしてファウンダーの北島康介とアメリカ本社にも出張に行ってきました。 SIGNATURE SERIESは昨今のトレーニング器具では主流になってきているスクワットラック同士を連結させたり、収納ラックや懸垂バーをラックの間に入れてスペースの効率化やジム内の移動を最小限に抑えるなど利便性に優れたシリーズです。 1.SIGNATURE SERIESの主な特徴 SIGNATURE SERIESは、スクワットラック同士の連結や、収納ラックと懸垂バーを効率的に配置することでジム内のスペースを有効に活用することができます。さらに、ECTスリーブやラットプルダウン、ジャマーアームズなどトレーニングツールをアタッチメントとして取り付けることでラックの利便性が向上します。 このシリーズはアスリート向けに開発されましたが、一般のフィットネス愛好者向けのジムでもスペースの効率化に非常に役立ちます。 ⑴ラックの組み合わせが選べる ラック同士の連結 SIGNATURE SERIESはハーフラック、ダブルハーフラック、パワーラックの3種類のラックをご用意しています。それぞれのラックを好みのレイアウトで組み合わせることで理想のトレーニングルームを作ることができます。 パワーラックやハーフラックを横並びや向かい合わせに連結することで、ジム内のスペースを最大限に活用できます。 縦長のジムではスクワットラックを壁沿いに効率的に配置することができ、広いジム空間を確保できます。 また、向かい合わせに配置すれば同時に多くの人がトレーニングを行えるため、チームスポーツでのトレーニングにも最適です。 横並びの連結 ハーフラックを横並びに配置することで奥行きも最小限に抑えられ、フリースペースや他の器具の配置に余裕が生まれます。収納ラックも連結すれば重量のある器具を効率的にまとめ、トレーニングバリエーションも広がります。 向かい合わせの連結 スクワットラックを向かい合わせで連結すると、限られたスペースでも同時にトレーニングできる人数が多く確保できます。また、片側をパワーラックにするとラック内外のセーフティバーを活用して、同時にトレーニングできる人数が更に増えます。チームスポーツで多くのアスリートが同時にトレーニングを行う場合に最適です。 スクワットラックを壁沿いではなく一角にまとめたい場合はパワーラックを向かい合わせにすることで四角形に近い形でレイアウト可能です。 ⑵収納ラックとの連結 スクワットラックの間に収納ラックを連結することで、メディシンボールやケトルベル、ダンベルなどの重量器具を効率よくまとめることができます。最大5列の収納トレイを設置可能で、十分な収納スペースを確保できます。 ⑶ラットプルダウン、ロープルを設置 スクワットラック以外にもパワーラックやハーフラックにラットプルダウンやロープルを反対側の柱に設置できます。これにより、個別に器具を設置するよりもラックのスペースを有効活用できます。壁際のデッドスペースも使えるため、ジム全体の効率化が図れます。 2.トレーニングツールで効率的なトレーニングとスペース活用 ⑴ランドマインアタッチメント(ECTスリーブ) ラックのベース部分に取り付けることでランドマインエクササイズをラック付近で行えるようになります。従来のECTスリーブではバンパープレートを錘として固定する必要がありましたが、ラックに固定することでトレーニング時のセッティングの手間も大幅に軽減されます。...
【新製品】SIGNATURE SERIESのご紹介

vol.11 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Drop Off Jump 目的・エクササイズ特性 下肢の着地制御(リグレッション) ターゲット 臀筋群・大腿四頭筋・ハムストリングス・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 1.9cm幅 イエロー ・フォームプライオボックス H61cm 動作手順 1.プライオボックスの上に立つ。2.ボックスからジャンプし、バンドの張力を活用して体重負荷を軽減させながら、正しく着地する。 重要なポイント ・ニーインを起こさないようにする。 ・膝関節+股関節屈曲を同時に行いコーディネートされた(協調性のある)遠心性収縮を行う。 コーチングキー なるべく音を立てないように滑らかに着地する。 よくあるエラー ニーイン(膝が内側へ入る) セッティング手順...
vol.11 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介

vol.10 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 All Four Leg Extension 目的・エクササイズ特性 臀筋群の活性化(レジスタンス) ターゲット 臀筋群・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 0.7cm幅 オレンジ 動作手順 1.バンドを両手首・片足にかけ四つ這い姿勢をとる。 2.姿勢を崩さないようにし、バンドをかけた脚を股関節伸展する。 3.臀筋群の収縮を感じる。 4.【応用】股関節を回す動作を入れると、より股関節周囲の筋肉収縮が感じられる。 重要なポイント 体幹部のニュートラルポジションを維持する。 コーチングキー 股関節伸展時に腰部伸展を行わないようにする。 よくあるエラー ・股関節伸展ができない...
vol.10 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介

ジム開業|病院内トレーニングエリア新設 (福山かた・ひざ・こしのクリニック様)
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、クリニックの増築に伴い、トレーニングエリアを新設した 福山かた・ひざ・こしのクリニック 様 の事例をご紹介します。 施設について 福山かた・ひざ・こしのクリニック様は、受傷から競技復帰までのリハビリを中心に、将来的には競技復帰後のパフォーマンスアップまでサポートできる体制を視野に入れた、メディカルフィットネスへの展開を目指すクリニックです。対象は、高校生から50代までの学生アスリートやスポーツ愛好者が中心で、回復期からパフォーマンス強化期まで一貫した支援を提供されています。 ご相談時の要望 ご相談いただいた主な内容は以下3つです。 1.リハビリ患者の関節への負担を軽え減するため、衝撃吸収に優れたラバーマットを選定したい 2.サスペンションを用いたグループレッスンを実施するための設備を整えたい 3.高負荷を扱えない患者でも安全に使用できるマシンを導入したい 1.衝撃吸収に優れた「床材」 施設内の床材には、ドイツ製のSPORTECラバーマットを施工。 衝撃吸収や吸音効果をはじめ、高重量のダンベルやバーベル、マシンからの耐摩擦性にも優れた高品質のマットです。リハビリやパフォーマンス向上を目的とした患者にとって関節の負担を軽減できる床材は非常に重要な要素です。また、選定にあたっては、患者の身体への負担を軽減することはもちろん、長時間指導するトレーナーの身体的負担軽減も配慮しています。 2.サスペンションを用いたグループレッスンに必要な「雲梯」 サスペンションを用いたグループレッスンの実施を想定し、天井に雲梯を設置しました。 こちらは、弊社からご案内させていただいたnexport横浜中華街店様の施設見学を通じて、導入いただいたものです。雲梯は1からのオーダーメイド商品のため、サイズはもちろんバーの間隔や高さなどの細部にもこだわった設計となっています。また、今回の仕様はシンプルなですが、以下のように目的に応じたカスタマイズも可能です。 側面にもバーを追加して左右の動きに対応させる 回転機能を加える 3.高負荷を扱えない患者でも安全に使用できる「ファンクショナルトレーナー」 空気圧により常に一定の負荷を作り出すことで、動作速度に関わらず安定した負荷をかけることができるマシンです。身体への負担軽減にもつながるため、リハビリでの使用を想定し導入いただきました。また、プレートの重りでは実現できないグラム単位での細かい負荷の調整が可能なため、アスリートはもちろん子供から高齢者に至るまで幅広い世代の方に安全にご使用いただけます。 ご紹介した器具や施設の開業にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 株式会社パフォームベタージャパン

Webinar Report|ジム開業を目指す方必見!トレーニングコンセプトに基づいたジム設備...
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 本ウェビナーでは、オンラインアカデミーのAZCARE ACADEMYやオンラインサロン PLAZ+を主宰し、パーソナルトレーニングジムNEXPORTでは代表として施設の運営を手掛ける近藤拓人さんに、運動施設における器具の選定方法や設備投資への考え方についてご講義いただきました。 ■テーマ:トレーニングコンセプトに基づいたジム設備の選定 ■開催日:2025年3月9日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE代表,NEXPORT 代表) 1. ジム設備の選定基準 (1)トレーニングコンセプトを実現できるか 設備の選定の前にまずは施設で提供するトレーニングコンセプトを決める必要があります。 コンセプトを決めた上で提供するサービスに合った機器を選ぶことが最も重要です。 24時間ジムやオンラインの運動指導では実現できないパーソナルジムならではの個別指導やオーダーメイドのプログラム、予約制によるコミットメント、高い技術力を活かせる設備を整える必要があります。 構想段階で理想のアプローチを実現するために、どの設備が必要か明確にすることをおすすめします。 (2)予算と経営効率 設備投資はジム運営において大きなコスト要因となるため、長期的な視点で考えることが重要です。 「初期投資をいかに安くするか」を重要視する考え方もありますが、長期的に考えるとコストが高くつくケースもあるのであまりおすすめしていません。 安価な設備は短期間で劣化しやすく、修理や買い替えのコストが発生しますが、高品質な機器はリセールバリューも高く、資産価値を維持しやすい傾向にあります。 メンテナンスコストも考慮し、故障時の対応や保証期間、サポート体制を事前に確認することが必要です。 (3)トレンド、成功事例、差別化 フィットネス業界で成功するためには、最新トレンドや競合を意識した独自の強みを持つことが重要とされていますが、個人的にはトレンドや競合他社との差別化よりも重要なことは顧客の目標が達成されるかだと考えています。 トレーニングコンプコンセプトを実現して、競合を気にしなくてもいいほどの良いサービスを提供することが何よりも重要です。 2. マシン選定の基準 (1)安全性・耐久性、サポート体制 マシンの安全性と耐久性は、トレーニング効果と顧客満足度を維持する上で極めて重要です。...

【ミニバンド】活用の幅を広げるエクササイズ動画|PBのミニバンドが高耐久の理由
今回は定番商品のミニバンドを活用したエクササイズをご紹介いたします。定番商品であるが故に活用方法が固まってきてしまうと思いますが、本メールがエクササイズのバリエーションを増やすヒントになれば幸いです。また、PERFORM BETTERブランドのミニバンドが高品質な理由についてもご紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 Staggered Zigzag Walk + Shoulder Packing 目的、エクササイズ特性 殿筋群とコア・肩甲帯の協調 動作手順 1.膝の上と足首と手首にミニバンドをセットする。 2.肩のパッキングをしてから、スタッガードポジションになる。 3.肩のパッキングをしたまま、ジグザグにリニアウォークを行う。 Comerford Hip Complex 目的、エクササイズ特性 殿筋群の活性化 動作手順 1.膝の上にミニバンドをセットし、側臥位になる。 2.踵をつけたまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋後部線維) 3.大腿をやや離したまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋前部線維) 4.股関節外旋ポジションを保ったまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋後部線維+中殿筋前部線維) 5.股関節0度伸展ポジションを保ったまま、股関節の内外旋を行う。(大殿筋+中殿筋後部線維) Side Bear Crawl ...
【ミニバンド】活用の幅を広げるエクササイズ動画|PBのミニバンドが高耐久の理由

ウェビナーレポート|九鬼先生「Contextual Strength Training」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 本ウェビナーでは、AZCARE社が主宰する「Contextual Strength Training(CST)」の全体像とトレーニング例をご紹介いただきました。 ■テーマ:Contextual Strength Training ■開催日:2025年2月22日 ■講師:九鬼 靖太 (大阪経済大学 人間科学部 准教授) 1.CST(Contextual Strength Training)とは CSTとは、競技パフォーマンス向上を目的とした文脈的ストレングストレーニングであり、以下の3つの要素を統合したアプローチを指します。 1.特異的な負荷の提供 - 筋力トレーニングや競技動作の反復だけでは得られない負荷を与える。 2.運動学習の理論活用 - 競技動作のコアとなるアトラクターを学習し深化するための学習機会を提供する。 3.競技動作への転移 - 実際の競技場面で発揮される動作を意識したトレーニングを構築する。以上の内容を網羅的に学習するために、DMC(動的運動制御)、MLT(運動学習理論)、SSM(競技特異的動作)の3コースを認定しています。 2.筋トレや競技動作の反復だけで競技パフォーマンスが上がらない理由 「基礎的筋力トレーニング」と「競技動作の反復」の間にあるもの 一般的に、アスリートのトレーニングは「基礎的な筋力トレーニング」と「競技動作の反復」の2つに分けられます。 しかし、それらを行っても必ずしも競技パフォーマンスが向上するとは限りません。...
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導入器具に関するご相談はもちろん、物件選びや施設レイアウト、床材の選び方などの初期段階からご相談いただけます。時期未定、構想段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
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物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定などで押さえておきたいポイントをまとめた全30ページの資料です。ジムの開業や、トレーニングルームのリニューアルを検討している方にもお役立ていただけます。
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