COLUMN
導入事例紹介|強豪社会人野球チーム
今回は、強豪社会人野球チームの施設に導入いただいた器具をご紹介いたします。 ご相談の背景 既存のトレーニングルームで使用していたマシンや器具、床材の買い替えを検討しているとオンラインショップからお問い合わせいただきました。 結果的にはご予算含め諸事情により一式買い替えには至りませんでしたが、「ケーブルマシン」「高重量ダンベル」「ジャンプBOX」についてご相談いただきました。 今回導入いただいた中から4つご紹介させていただきます。・KEISER ファンクショナルトレーナー・Pro Style ラバーダンベルセット25kg~35kg・Rubber Encased Dumbbell Set 36kg~45kg (アメリカから取り寄せ)・フォームプライオボックス (1)KEISER ファンクショナルトレーナー ケーブルマシンはKEISERのファンクショナルトレーナーを2台導入。 元々ウェイトタイプのケーブルマシンを使用されていましたが、関節などの負担を考慮し空気圧で常に一定の負荷を作り出せるファンクショナルトレーナーをご希望いただきました。ファンクショナルトレーナーは、スクワットラックだけでは実施が難しいプッシュ、 プルの同時エクササイズや投球や打撃に直結する水平面へ負荷をかけたエクササイズも補うことができます。また、空気圧のマシンでしか得られないリハビリの効果や機能改善、 競技パフォーマンス向上にもお役立ていただけます。 (2)Pro Style ラバーダンベルセット25kg~35kg & Rubber Encased Dumbbell Set 36kg~45kg 高重量のダンベルは2種類のダンベルを組み合わせたカスタムセットを導入。日本ではヘッドの丸いローレットハンドルが定番ですが、六角ダンベルもアメリカでは人気の商品です。グリップ部分が少し太めの作りとなっていることが特徴で、あえて握り込めなくすることで前腕の張りを抑え肘の可動域を広げるメリットがあります。また、六角形状でダンベルの転がり防止にもつながります。ダンベルヘッドはどちらもラバーでコーティングが施され、ダンベルの保護だけでなく落下時の衝撃や音を和らげる効果が期待できます。 (3)フォームプライオボックス...
Q&A|ジム開業準備でよく聞かれること
今回はジムの開業や施設リニューアル時の相談でよくいただく質問をQ&A形式でご紹介いたします。 Q 1. スペースは限られていますが、導入したい器具が多く迷っています A.「あったら便利な器具」は最初は買わない 導入したい器具は提供するサービス内容、プログラム構成によってリストアップされることと思います。ただ、リストアップする上で必要不可欠ではない器具の導入で判断に迷ったときには「あったら便利そうなものは最初は買わない」と考えることがおすすめです。初期導入器具を厳選することで、使用頻度が極端に少ない器具が生まれるリスクを最小限に抑えることができます。また、「トレーナーさん自身のトレーニングで使いたい器具」と「実際にサービスの提供で使用する器具」が混在しているケースも多くございます。優先順位を決める際には「必要不可欠なもの」「あったら便利そうなもの」「自分で使いたいもの」の3つに分けて考えると判断しやすくなります。最初から多くの器具でトレーニングスペースを埋めるのではなく、ある程度のフリースペースを確保した状態でスタートし、運営する中で必要な器具を徐々に揃えていくことをおすすめします。 Q 2. オススメの床材はありますか? A. 目的別におすすめの床材の例をご紹介します ■ストレングスストレーニングを行うエリア→衝撃を吸収しやすいラバーマット→黒系でハードな印象のもの以外にもフローリングやコルク調のラバーマットも ■アジリティーやスレッドを使用するトレーニング→グリップが効きすぎない人工芝 予算の問題でカーペットやフローリングなどトレーニングに適さない床材を使用されているケースもございますが、トレーニング効率や安全面も考慮した床材の選定は不可欠です。ラバーマットや人工芝は上位モデルからご予算を抑えた場合のモデルまで広くご用意しておりますので、施設で提供するプログラムやご予算に合わせてお選びください。 Q 3.ケトルベルやダンベルでどの重量を導入するか迷っています。 A.提供プログラムに応じて重量の刻み方を調整することで、スペースや予算を最小限に ケトルベルやダンベルは、施設利用者のメイン層や提供するプログラムによってある程度はご自身で導入したい希望の重量があるかと思います。軽重量から高重量までを2kg刻みで揃えると利便性は高いですが、その分予算やスペースがかさみます。指導対象のクライアントの条件が明確な場合には、 使用頻度の低い重量の幅は4kg刻みにして、頻度の高い重量は負荷を徐々に上げられるように細かく揃えるとスペースを最小限に抑えられます。また、ダンベルが同重量2個セットの1ペア単位での販売であるのに対して、ケトルベルは1個単位での販売が基本です。ただ、ケトルベルについても両手に同重量を持つエクササイズを提供するために同重量をペアで購入される場合もございます。「ペアや同重量を揃えたいけれども施設内のスペースやご予算の都合で難しい」という場合には、 重量の間隔を空けて全体の数を調整する方法もございます。ご自身の施設で提供するトレーニングの目的と合わせてご検討ください。 >>ダンベルとケトルベルの選び方について詳しく知りたい方はコラムをご覧ください。 Q 4. パーソナルジム開業時のテナントの選択で重要な点はありますか? A. 「天井の高さ」と「壁の強度」はテナント契約前に確認しておくことがおすすめです パーソナルジムの開業ではテナントがジム用に作られていないケースがほとんどです。テナント契約前に「天井の高さ」と「壁の強度」について最低限の確認をすることをおすすめします。天井高の目安としては、3m程度あればプライオメトリクスのトレーニングの実施や、大型器具の導入にもある程度対応できるかと思います。壁はメディシンボールの打ち付けやジャンプしたり走ったりする場合には振動が生じるため注意が必要です。また、先に挙げたようなプログラムを提供しない場合でも、業務用のトレッドミルなどはマシン自体の振動が壁に伝わることもございます。近隣のテナントや住民からのクレームになりかねませんので事前に確認をしておくことをおすすめします。そのほかにも、ご予算に応じた広さ、ジム出店の可否などの最低限の条件や、集客を考慮した立地については、不動産会社や然るべき専門家へご相談ください。 >>開業準備について詳しく知りたい方はコラムをご覧ください。 今回は、ジムの開業や施設リニューアル時の相談でよくいただく質問をご紹介いたしました。参考になりましたら幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン...
開催レポート後編|Active-Aid Program コラボウェビナー(3月16日)
先日、Active-Aid Program様とのコラボウェビナーの開催レポート(前編)を配信しました。 後編では、エクササイズに加え質疑応答も合わせて紹介いたします。 *前回の配信内容をご覧になりたい方はこちらからご覧ください。 ■開催日:2024年3月16日■テーマ:レジスタンストレーニングにおけるアジリティースピード向上法 1.ゲームスピード360を活用したエクササイズ エクササイズの原理原則の観点では、アシストから始めてレジスタンス(負荷)に移行しなければ怪我につながる可能性が高くなるとされています。 レポート前編では「アシスト」にあたるエクササイズを紹介しましたが、後編では「負荷」のエクササイズを紹介します。 ジャマー(負荷) ECTスリーブを使用したトレーニングもありますが、その場合は上半身にも負荷が加わります。 体幹部を引っ張られることでトリプルエクステンションに転換できた方がエクササイズ戦略として認知機能が向上しやすいという観点からゲームスピード360を使用をおすすめいたします。 ステップアップ- 股関節伸展(負荷) 前に加速する際に上半身まで連動させるエクササイズで股関節を伸展し前に進むための力を獲得するエクササイズです。前に加速する際に上半身まで連動させる動きを学習することができます。 動画ではベンチ台にゲームスピード360を通し、バーベルにストラップを括り付けて使用しています。 先述した通り、スーパーバンドで代用した場合「張力」によって伸ばすにつれて負荷が強くなってしまい、肩を痛めてしまう恐れがあるため、一定の負荷をかけられるゲームスピード360を使用することをおすすめいたします。 2.ゲームスピード360とスーパーバンドの違い アジリティトレーニングでは他にもスーパーバンドをご使用いただくこともありますが、それぞれツールの特徴が異なるためエクササイズの目的によって選択しなければなりません。 スーパーバンドは張力によって引っ張れば引っ張るほど限界値に近づきます。 限界値に近づくと引っ張られる力が強くなり、エクササイズ中の強弱のコントロールが難しくなります。 対してゲームスピード360は引っ張られる力がある程度一定に保てることが特徴です。 「アシスト」も「負荷」も一定の力が加えられるのでアジリティトレーニングをおこなう際は非常に有効なツールです。 3.質疑応答 Q.競技トレーニング中に発生した代償動作の対処はどうすれば良いですか? 競技トレーニング中に起きた代償動作を対処する際に、その場で対処するか代償動作を補うエクササイズを実施するのか、悩まれる方は多いと思います。 代償動作が発生した際の考え方として2つの観点から解説します。 1つ目、エクササイズを実施する前にスクリーニングによってしっかり評価を行わなければなりません。スクリーニングを行うと代償動作のパターンが見えてきます。 さらに競技中の動作を動画などで確認させてもらうことも重要です。 それによってトレーニング施設で行っている動作から出ている代償動作と競技中に起こっている代償動作を一致させ、エクササイズを介入させる指標にすることができます。 2つ目、エクササイズ中に代償動作が起きた場合はエクササイズをリグレッションします。リグレッションしたエクササイズで代償動作が出なければそのまま改善エクササイズとして割り当てます。...
vol.5 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Technical Buildup 50% Speed + Overhead 目的・エクササイズ特性 ・トップスピードにおけるヒップロック動作の習得・トップスピードにおける効率的動作の習得(立脚中期の交叉性伸展反射ポジション:Figure-5) レッグリカバリーの改善 ターゲット 下腿・殿筋群・骨盤周囲筋群・コア・肩甲帯周囲筋群 使用アイテム ・スーパーバンド 4.5cm幅 ブラック ・フリーボード+ 動作手順 1.スーパーバンドを2つ折りにして、両端を持ち頭上でホールドする。 2.フリーボードの上で50%のスピードでランニングする。 重要なポイント 1.立脚の膝よりも遊脚の膝を前にし、ヒールリカバリーは軸足の膝の高さにする [立脚中期の交叉性伸展反射ポジション(Figure-4)の獲得] 2.共収縮よる効率的な前捌きのポジティブランニングポジションを獲得する...
開催レポート前編|Active-Aid Program コラボウェビナー(3月16日)
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、Active-Aid Program様とのコラボウェビナーの内容を前編・後編に分けてご紹介いたします。 ■開催日:2024年3月16日■テーマ:レジスタンストレーニングにおけるアジリティースピード向上法 アジリティの定義と前提 アジリティとは「軽快かつ素早く方向を変え、体のポジションを変えるための技術で、動作実行中に身体がおこなえるもの」を指します。 はじめに、トレーニング施設でおこなっているアジリティトレーニングは「外的要因が少ない状態で実施するトレーニング方法」であることを理解しておかなければなりません。例えば、ボディコンタクトスポーツのアジリティ向上のためには競技中と同じく敵や味方との接触を考慮したトレーニングが必要ですが、外的要因が少ない環境でトレーニングを続けるだけでは競技中のパフォーマンスの向上にはつながりません。 アジリティに必要な能力 ■Posture (体勢の確保) 意味:走る(加速)ための姿勢に変える(股関節の屈曲位、膝関節の屈曲位、足関節の背屈) 姿勢:パワーポジション (力を発揮しやすい関節位置) ■Acceleration (加速) 意味:床半力を使うことができる(パワーポジションにて地面を蹴る) 動作:トリプルエクステンション(股関節、膝関節、足関節)を伸展させる *床を蹴る動作において足関節は伸展動作と定義することはできません ■Deceleration (減速) 意味:先述の体勢の確保と加速を止め切る ゲームスピード360を活用したエクササイズ エクササイズの原理原則の観点では、アシストから始めてレジスタンス(負荷)に移行しなければ怪我につながる可能性が高くなるとされています。今回は「アシスト」と「負荷」の動作を含む「ゲームスピード360」を使ったエクササイズを2つご紹介します。*ゲームスピード360の紹介ページはこちら サイドステップ(アシスト) シンプルなエクササイズですが「加速」と「減速」の両方を一度におこなえる有益なトレーニングです。「動きを止める(着地をする)」という観点では右方向に進んでいく慣性エネルギーを和らげアシストしていますが、「地面を蹴る・横にステップする」という観点では負荷となっています。 サイドステップ(負荷)+アクアボール 先ほどの「サイドステップ」をプログレッションさせたエクササイズで、アクアボールを前に突き出す動作を追加します。 「動きを止める」観点では進行方向に向かって引っ張り慣性エネルギーを助長するような負荷がかけられており、さらにアクアボールを前に突き出すことで中の水が揺れるため、体幹部を安定させる要素が加わります。サッカーやラグビーなどのボディコンタクトスポーツで有効な動作で、前述のような「+α」の負荷を加えることによって体幹部にスタビリティとしての影響を与えトレーニングプログラムが成立しやすくなります。 このエクササイズに使用するアクアボールは扱いやすいSサイズがおすすめです。 ツール使用時の注意点...
PERFORM BETTER JAPAN SUMMITのご紹介
今回は弊社の毎年のメインイベントである「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT」についてご紹介いたします。 1.アメリカが起源のPERFORM BETTER SUMMIT アメリカのPERFORM BETTER本社では、20年以上前から毎年全米の4都市でサミットを開催しています。各都市3日間の会期中に20名以上の様々な分野の講師が講義と実技のパートで登壇し、1,000名を越える受講者が最新の情報を得るためにサミットへ参加しています。受講者にはS&Cコーチ、アスレティックトレーナーなどスポーツに関わる職種以外に、理学療法士や学校の先生、フィットネスインストラクター、スポーツ愛好家など様々な職種の方がいらっしゃり、受講者同士の職種を超えた情報交換の場としても活用されています。PERFORM BETTER SUMMITはアメリカをはじめ、世界中からトレーニング、ヘルスケアの最新の技術・知識が集まる場所として業界の発展にも貢献しています。 2.日本でのサミットの開催の背景と目的 日本でも2018年から開催がスタートしたPERFORM BETTER JAPAN SUMMIT。 本国のサミットのフォーマットを踏襲し、3日間で様々な分野の講師が登壇し、毎年150名以上の受講者に新たな学びや受講者同士の交流を求めてサミットへ参加していただいています。この日本版サミットの開催は、2015年にパフォームベタージャパンが設立されてから最初に目標として掲げていたことでした。ただ形式的に本国のサミットを模倣し開催するのではなく、中身を伴うものとすることが重要でした。「最新の知識と技術を共有する場所を作りたい」そして何より「そこに人が集い、パフォームベタージャパンを通して情報や人脈が行き交うことで新しい知識が正しく拡がり、業界の発展に少しでも貢献したい」という想いのもと、設立4年目の2018年に初めて日本版サミットの開催に至りました。 PERFORM BETTER JAPAN SUMMITの受講者のメインは「トレーナー」です。 日本ではさまざまな職種の専門家がスポーツ、フィットネスの現場などで一般的な名称として「トレーナー」と呼ばれますが、実際はアスレティックトレーナー、S&Cコーチ、フィットネスインストラクター、または理学療法士、鍼灸師など多種多様な職種があります。 PERFORM BETTER JAPAN SUMMITを通じて講師、受講者の輪を拡げ資格の垣根を越えた情報交換、交流、学びの場とすることを開催の目的としています。 ⒊サミットの楽しみ方 *こちらのスケジュールは2023年のものになります。 (1)自分が学びたいことを見つける サミットには10名以上の講師が登壇しますが、それぞれの講師がアカデミーやオンラインサロンなどのセミナー事業をご自身で主宰しています。サミットの短い時間でそれらの全てを学ぶことは難しいですが、それぞれの講師がどんな情報を発信しているのか少しずつ情報を得るには絶好の機会です。ぜひサミットを通じてご自身が1番学びたい講師と分野を見つけてください。...
【掲載情報】アイアンマン4月号
今回は、本日3月12日発売のウエイトトレーニング&スポーツニュートリション専門誌 カラダ改造マガジン アイアンマン4月号に弊社ファウンダーの北島康介のインタビュー記事が掲載されましたのでご紹介します。 北島康介が現役時代に取り組んでいたコンディショニングの重要性と当時競泳界では主流ではなかったウエイトトレーニングを始めた経緯や、長年の現役生活を支えたトレーナー、コーチとの関係性など自身の競技生活におけるトレーニングとの向き合い方から、現役中にパフォームベタージャパンを設立するに至った理由など幅広い内容を話したインタビューです。 また、自身が現在も取り組むパフォーマンストレーニングも画像とともに紹介されています。 その他にも、北島が現役時代からお世話になっている株式会社R-body 鈴木 岳.さんの記事やPERFORM BETTER JAPAN SUMMITにもご登壇いただいた鈴木 雅さん、桂 良太郎さんの対談など充実したコンテンツが掲載されています。 是非ご興味のある方はご購読いただきチェックいただけますと幸いです。 ...
開催レポート(続編)|Active-Aid Program コラボウェビナー(2月17日)
先日、2月17日に実施したActive-Aid Program様とのコラボウェビナーについての開催レポートを配信いたしましたが、嬉しいことに多くの方から反響をいただきました。今回はその続編として、前回は掲載しきれなかった質疑応答なども交えながらご紹介させていただきます。*前回の配信内容をご覧になりたい方はこちらからご覧ください ■開催日:2024年2月17日■テーマ:コンディショニングからトレーニングにおけるアクアボールの活用法 ケトルベル/ダンベルとの違い 「アクアボール」と「ケトルベル/ダンベル」の違いを端的に言うと「有形」か「無形」かです。 「ケトルベル/ダンベル」は有形のため負荷のベクトルは重力に拮抗しますが、対して「アクアボール」は負荷となる水が無形のため内外的要因によって負荷が変化します。 重心の違い ・ケトルベル/ダンベル:確定 ・アクアボール:不確定 ケトルベルは玉の中心、ダンベルは持ち手のシャフト部分、いずれも重心は中央部(真ん中)から動きません。対して、アクアボールは身体の傾きによって重心が変わるため不確定です。 ベクトルの違い ・ケトルベル/ダンベル:重力鉛直線上 ・アクアボール:重力をベースに変化 いずれも重力は下方向に働きますが、アクアボールは持っている方向や傾けた方向によって水が流動的に変化し、それによりベクトルも常に変化します。 類似ツールにサンドバッグがありますが、砂の動きよりも水の動きの方がより流動的なため、アクアバッグやアクアボールの方が変化が起きやすく、変化のスピードも速いです。 このような点からアクアバッグやアクアボールは多様性の高いツールであることがわかります。 質疑応答 汎用性の高い重量(≒負荷)はどれくらい? 可能であれば、アクアバッグ、アクアボールともに2個ずつ用意しておくことを推奨しています。 1つは2kg程度で用意します。少し軽めと感じる方もいますが、意外と男性でも充分な重量です。 もう1つはボディコンタクトで外力によって身体を支えることに長けている人向けに5kg〜6kgの重量を用意しておくと良いでしょう。 また、同じ5kgでもアクアバッグとアクアボールで揺れ幅が異なるので、同じ重量であっても負荷のかかり方は変わります。クライアントに処方する際はご注意ください。 サイズの違いや選び方は? アクアバッグやアクアボールが大きければ水の揺れ幅が大きく、小さければ同じ重量でも揺れ幅は少なくなりかかる負担も変わります。 リハビリからトレーニングまで一貫して使用したい場合はSサイズで充分です。 トレーニングを目的により高負荷・高強度・広域地で使用したい場合はMサイズをお選びください。このような観点から一般の方からアスリートまで幅広く指導を行っている施設では複数用意があると非常に便利です。 アクアバッグ、アクアボールはリハビリからトレーニングまで幅広く活用できることが最大のメリットです。 重量の増減だけでなく他のツールと組み合わせて使用するとプログレッションやリグレッションが行いやすくなるため、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン
vol.4 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、是非最後までチェックしていただけますと幸いです。 Acceleration Wall Drills Ankle Tap Off to Load and Lift 1-Arm 目的・エクササイズ特性 ・足関節のスティッフネス(剛性)向上・加速におけるフロントサイドレッグメカニクスの効率性向上 ターゲット 下腿・殿筋群・骨盤周囲筋群・コア・肩甲帯周囲筋群 使用アイテム ・スーパーバンド 1.3cm幅 ブラック ・スタッカブルステップ H15.2cm ・ハイドロベスト 動作手順...
開催レポート|Active-Aid Program コラボウェビナー(2月17日)
今回は、Active-Aid Program様とのコラボウェビナーの内容を一部ご紹介いたします。■開催日:2024年2月17日■テーマ:コンディショニングからトレーニングにおけるアクアボールの活用法 アクアバッグ・アクアボールの原理原則を理解する アクアバッグやアクアボールは、慣性の法則に従う水の移動を利用し、負荷のベクトルや荷重のバランスを変化させて負荷を加えるツールです。 【ポイント】 (1)水が流動的なため、動作にも伴い負荷の方向が変化する(2)水が移動し切ったら、負荷はある程度一定化する(3)水の移動方向により、動作を行いやすくすることも可能となる (1)、(2)についてはアクアバッグやアクアボールにおける原理原則となり、水の動きによって負荷が変化し身体にかかる負担も変化します。 (3)は性質が少し異っており、何らかの動作を遂行する際にその動きを助長するアシスティブな負荷の働きをします。例えば、アクアバッグを胸の前で平行に持ったまま真っ直ぐ歩いた場合、水は進行方向(前後)に揺れます。この水の揺れに合わせて歩くことで、前方への推進力の助長に役立ちます。この水が動く力を上手く利用することで股関節伸展等を行いやすくすることが可能です。 アクアバッグ・アクアボールの使用の向き・不向き 原理原則によって「動いているものを制御する方法」、「動いた場合に安定させる方法」の2つを習得することができます。 コンディショニングやトレーニングなどの目的やどの部位をターゲットにするかによってどこの方向に振り、どのように動かすかが変わります。 アクアバッグやアクアボールの使用に注意が必要なケース ■使用しない方が良いケース ・関節の不安定な方が使用した場合、シュラッグ動作が起き、正しいアライメントから抜け出た位置での筋収縮を学習させている状態になってしまうため、エクササイズを行うことによって身体に悪影響を与えてしまいます。 ・過緊張の状態でエクササイズを行う場合も同様にシュラッグ動作により重点が高い位置になるため、腰椎や骨盤に負担がかかってしまいます。 ・アクアバッグやアクアボールを持った状態でバランストレーナーの上でスクワットしたり、ビームの上を歩行するといったバランストレーニングに有効なエクササイズがありますが、これらをバランス不良の方や腰痛を持っている方が行うと、より体幹部が不安定になるため使用しない方が良いと言えます。このようなケースではダンベルやケトルベルの使用をおすすめします。 ■効果が得られないケース 「筋肥大」「パワーの発揮」「ストレングスの向上」などが目的の場合には、あまり効果は得られない可能性が高いです。これはアクアバッグやアクアボールでは筋肥大のために有効なウエイトの許重量に満たないことが理由です。 アクアボールの活用方法 1. 3mo position+外力 【動作手順】 (1)3ヶ月ポジションをとり、重力の鉛直線上に水が負荷として肩に加わっている状態でキープし棒や手でアクアボールを押してもらう (2)押されたことによって中の水が揺れ、この揺れを肩甲胸郭、肩甲上腕関節でしっかりと安定をさせる 【ポイント】 あえて3ヶ月ポジションで脚を股関節屈曲進展位させることで体幹部も関与させることを狙った運動動作です。ケトルベル等では同じ効果は生まれず、アクアボールでしかできない運動動作になるため覚えていて損はないエクササイズ種目です。 2. スクワット+揺らし 【動作手順】...
改装事例紹介|Best Performance Laboratoryさま
今回は、Best Performance Laboratoryさまの施設リニューアルの事例をご紹介いたします。 施設の開業やリニューアルを検討されている方のご参考になれば幸いです。 ご相談の背景 Best Performance Laboratoryはオリンピック選手やプロアスリートのトレーニング指導をはじめ、一般企業へのコンディショニング指導やスポーツチームへトレーナーを派遣するなどのコンサルティング事業、またトレーナー・運動指導者に向けた教育・育成事業など幅広いサービスを提供しています。 今回の施設リニューアルでは、コンディショニングサービス拡充のために1階グランドフロアを増床し、施設面積を2倍に拡張。弊社には「増床フロアをトレーニングスペースとして最大限活用するための収納ラック」についてご相談いただきました。 今回導入いただいたラックの中から3つご紹介させていただきます。 PB Extreme Single-Sided Spectrum Rack (アメリカからの取り寄せ商品) アジャスタブルウォールマットラック PB Extreme Tubing And Jump Rope Rack With Wheels (アメリカからの取り寄せ商品) (1)PB Extreme Single-Sided...
スピード&アジリティ|人気商品3選
今回はスピード & アジリティトレーニングに使用される器具のうち、特に人気の高いものを3つご紹介いたします。 動画もございますのでぜひ使用シーンをイメージしながらご覧ください。 1.ハイドロベスト 背負うだけでエクササイズバリエーションが増える 「不安定な状態を作り出すことができる」という点は他のアクアバッグと同様ですが、背負うことで両手が空き、さまざまな器具と組み合わせてエクササイズできるという点が最大の特長です。使い方も背負うだけと簡単で、加えて他の器具とも組み合わせやすいため、チームや施設に1つあると日常トレーニングのバリエーションが広がりとても便利です。 安定性が自然と身につく 従来のムーブメントやストレングストレーニングに新しい負荷を加えることで、さまざまな動作の安定性の向上につながります。たとえば、競技中に相手からのコンタクトやディフェンスをかわしながらのドリブルのように、混乱した状況下で対応する能力を身に付けられるため多くのアスリートに活用されています。また、アスリートだけでなく、歩行などの日常動作だけではどうしても落ちてしまう体幹の安定性を身につけることを目的にフィットネスジムやデイサービスなどでも導入いただいています。 Linear-Horizontal Hurdle Bound Non-Counter Movement to Stick Loading-Position with Medicine ball *通常のアクアバッグではベストにセットできません。ハイドロベスト専用のアクアバッグをご使用ください。 2.バナナステップ 軽くて頑丈なため、屋外での使用にも最適 バナナステップは4種類の高さがあるミニハードルです。軽量で持ち運びやすく頑丈な仕様のため、踏んだりぶつけたりしても割れにくく、屋内だけでなく屋外フィールドでも使用可能です。また、設置場所や向きを変えることで、チームスポーツでさまざまな種目のウォーミングアップを実施したい場合にも便利です。オンラインショップでは1台からご注文可能なため、小規模施設でもすぐに導入いただけます。 転倒リスクの軽減 手や足が引っかかると簡単にハードル自体が倒れるため、引っ掛けた際の転倒リスクが低く安全にご使用いただける点も魅力の1つです。そのためアスリートだけでなく、デイサービスやフィットネスクラブでは高齢者の方にもご活用いただいています。 活用例:Creeping on Beam over...
サミットレポート(3/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2023
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 10月7日(土)〜9日(祝月)に開催したPERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2023 の一部をご紹介させていただきます。 本日は二日目の講義の模様を一部ご紹介させていただきます。 テーマ:Neural Performance -感覚運動科学の観点からフィジカルトレーニングを再考する 講師:近藤 拓人さん (AZCARE ACADEMY 代表、NEXPORT 代表) 日米のスポーツチーム、クリニック、フィットネス施設での経験を生かし、現在はAZCARE ACADEMY代表、パーソナルトレーニング施設NEXPORT代表として現場指導と教育活動に従事されている近藤さんには、専門の感覚運動科学の観点から「フィジカルトレーニングを再考する」をテーマにお話しいただきました。 *以下、講義一部抜粋 ■実行機能を鍛えることでパフォーマンスを向上できる 実行機能は認識、判断、行動の三つのフェーズで構成されています。 スポーツ競技でいえば、サッカーやバスケットボールのディフェンスのように相手の動きに対応する動作や、野球の打撃やバレーボールのレシーブのように素早く反応・判断をして意図した動作を正確に行う動作も実行機能が密接に関連しています。 実行機能が低いと判断が遅れてしまったり反応ができないといったプレーに繋がってしまいます。 実行機能を鍛えることで競技や日常生活におけるパフォーマンスも向上します。 ■実行機能の訓練方法 実行機能の訓練を自分の身体を思い通りに動かせないまま行うと危険が伴います。 そのため、使いづらい部位があればコントロールできるように鍛えてから次のステップに進まなければなりません。 STEP 1...
vol.3 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、是非最後までチェックしていただけますと幸いです。 High Heels Pause on 3 + Lateral Push Out 目的・エクササイズ特性 立脚中期の交叉性伸展反射共収縮による効率的動作の獲得 ターゲット 下腿・殿筋群・骨盤周囲筋群・コア・肩甲帯周囲筋群 使用アイテム スーパーバンド 2.9cm パープル 動作手順 1.スーパーバンドを胸の前でホールドし、ハイヒールで前方に移動しながら3カウントで側方に押し出す。 2.交互に繰り返す。 重要なポイント 踵を後ろではなく、真上に引き上げる。 コーチングキー...
【体験レポート】R-body ACADEMY Basicコース
今回は、昨年10月にカリキュラムがアップデートされた「R-body ACADEMY Basicコース」を受講させていただきましたのでご紹介させていただきます。 株式会社R-bodyとは スポーツ医学の最前線コンセプトをもとに創設されたライフパフォーマンスをサポートするトレーナーカンパニーです。 オリンピックアスリートを中心に1,000名以上のトップアスリートのコンディショニングを担当してきた実績と経験があり、「ホンモノを身近に」をコンセプトに一般の方のライフパフォーマンスを上げるためさまざまなサービスを提供しています。https://r-body.com/ R-body ACADEMYとは 「知って終わりではない、できて終わりでもない、目の前のクライアントのカラダを改善できるコンディショニングコーチ」の育成をコンセプトとしたアカデミーです。知識を増やすことに終止せず、得た知識を使いこなし、目の前のクライアントのカラダを改善させることこそがゴールと捉え、ライフパフォーマンスの向上やケガをしないカラダづくり(フィジカルコンディショニング)に必要な「知識」と、クライアントのカラダの機能を改善に導くために必要な「実践の場」の両方を提供されています。https://r-body.com/for_trainers/ 今回受講したBasicコースとは R-bodyが推奨するコンディショニングプログラムと、機能的なカラダづくりを行う上で知っておくべき原理原則、コーチング概論を学ぶことができます。トレーニング指導の経験がなく、コンディショニングを基礎から学びたい方にオススメのコースです。詳細はHPをご確認ください。https://r-body.com/course/basic/ どのような方が受講しているのか 既にトレーナーとして実績のある方や運動指導者、アスリートとして第一線で活躍されていた方、これから指導を始める方などさまざまとのこと。私もトレーナーや運動指導者の立場ではありませんが、ライフパフォーマンス向上における知識やエクササイズを行う際の正しいフォーム、エラー動作が起きた場合の対処法など習得することを目的に受講させていただくことにいたしました。何よりPERFORM BETTERで取り扱っている器具が現場でどのように使われているのかは、普段は目にすることができないことであり、自社製品についての理解を深める良い機会になると思ったことも理由の1つです。 Basicコースを受講してみて (1)基本情報 講義動画によるオンデマンド学習にて知識のインプットを行い、合計12時間の対面形式での実践訓練を2日間にわたり実施します。場所は東京リゾート&スポーツ専門学校にて開催され、受講者12名に対してメイン講師1名、サブ講師1名、アシスタント2名体制での進行でした。今回受講したテーマは「専門知識“0”から痛みの再発防止や予防、スポーツのパフォーマンスアップができるコンディショニングコーチへ」。各パートの内容は以下の通りです。 オンデマンド学習:コンディショニング概論、機能的動作の原理原則、コーチングプログラム、カラダの構造と傷害に関する知識を解説 実践訓練(対面形式):コンディショニング指導実践 (2)良かったこと ・専門知識がないため受講前は不安に思うこともありましたが、1つ1つ受講者が理解しやすいように分かりやすく解説いただいたこと ・実践で起きた失敗は受講者間で共有しながら進めるため、さまざまなケースの対処法を知ることができたこと 受講動機として挙げた、ライフパフォーマンス向上における知識やエクササイズの正しいフォーム、エラー動作の対処法などの基礎知識を習得したことにより、認定試験にも無事合格することができました。 (3)おすすめしたい方 ・Basicコースは難しい言葉は使わずに、知識がない人にもわかりやすく解説していただけるのでこれから知識を深めたいと考えている初学者の方でも安心してご受講いただけます ・既にトレーナーとして実績がある方や運動指導者の方でも「知識を使いこなす力」や「コーチング力」を身につけたいと考えている方にもおすすめです 今回の受講を通して、トレーナーや運動指導者を志すにあたって様々な知識の習得も大事ですが、その先の「知識を使いこなす力」や「コーチング力を発揮できるか」がいかに重要であるかを身をもって学ぶことができました。トレーナーとしてのスキルをさらに深めたいと考えている方はぜひ一度ご検討ください。 もっと詳しく知りたい方へ 株式会社R-bodyのサービスをもっと詳しく知りたい方は以下のリンクよりご確認ください。https://r-body.com/ Basicコースの受講を希望される方へ...
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