COLUMN

Webinar Report|質疑応答を公開!|感覚運動科学の基礎(近藤 拓人先生)
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 感覚運動科学の基礎から実践的な応用までを丁寧に解説し、現場で役立つ知識やスキルについて具体的にお話しいただきました。 今回のレポートではウェビナー終盤に受講者から寄せられた質問とそれに対する近藤先生の回答をまとめています。 本テーマは2024年12月にも実施されており、基本構造や理論の整理については、以下のコラム記事にてご紹介しています。 ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「感覚運動科学の基礎」 ご参加いただけなかった方や、復習したい方は是非あわせてご覧ください。 ■テーマ:感覚運動科学の基礎 ■開催日:2025年4月13日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY 代表 / NEXPORT 代表) 感覚・神経・運動を“情報の流れ”としてとらえる視点 運動を「筋肉を動かすこと」ではなく、感覚(入力)→ 神経系の判断 → 運動(出力)という一連の情報処理の流れとして捉える視点をもたなくてはなりません。 動きの質や学習を高めていくためには、目に見える出力だけではなく、「何を感じ取って、どんな判断を経て、その動きが生じているのか」までを含めて理解することが重要です。 このような視点が、医療・トレーニング・フィットネスなどあらゆる現場でのより本質的な評価と指導につながるとされています。 Q&Aセッション 感覚運動科学の理科をベースにウェビナー後半では医療・トレーニング・フィットネスといった多様な現場から寄せられた質問に対し、近藤さんが理論と実践をつなぐかたちで丁寧にご回答をいただきました。 以下、一部抜粋してご紹介します。 Q1:感覚運動科学は初めて聞いたお話しでしたが、今回の講義のようなアプローチをパーソナルトレーニングで提供する場合は、医療機関と提携すべきでしょうか?近藤さんが医療機関と提携されている内容や注意事項があれば教えてください。 A: 提携は手段であって目的ではありません。目的は「クライアントに安全で適切な運動を提供すること」です。...

Webinar Report |エクササイズ動画有|ツールを用いた制約主導アプローチの実例 メ...
今回は、先日開催したBest Performance Laboratory 様との無料コラボウェビナー第六弾の後編をご紹介いたします。 (前編の記事はこちら) ■テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのコンディショニング -ツールを用いた制約主導アプローチの実例 - ■開催日:2025年3月29日 ■講師:桂 良太郎 (株式会社Best Performance Laboratory 代表取締役) 制約主導アプローチ × メディシンボール 「制約主導アプローチ(Constraints-Led Approach)」では、“何を意識させるか”ではなく、“どのような状況に置くか”で動作を引き出すという考え方が重要視されます。 今回は、動作の制約として活用する3種類のメディシンボールに焦点を当て、ツールごとに異なる活用方法を、具体的なエクササイズとともに紹介いただきました。 ソフトメッドメディシンボール|特徴とエクササイズ例 軽量で片手でもしっかり握ることができる設計により、従来の大きなメディシンボールでは難しかった片手のスローイングやピッチングなどの回旋動作を安全かつ効果的なトレーニングができます。 この特性により、肩関節の外旋動作や片手操作を必要とする競技(野球、テニス、ハンドボールなど)におけるパフォーマンス向上と、傷害予防の双方に有効です。 Side Lying ER Toss / Upward...

ジム開業|効率のいい配置の5つのポイント
今回はジムの開業をする上で非常に大切な「スペース」と「器具の配置」についてです。トレーニングの効率を最大化し、快適で機能的なジム作りを目指すためにジム開業における「代替がきく・きかない」を考慮したレイアウトと器具の選定について、5つのポイントに分けてご紹介します。 1. レイアウトの考え方:「どこに何を置く」より「どこで何をする」を先に考える 施設を設計する際、最も重要なのは「どこに何を置くか」ではなく、「どこで何をするか」です。レイアウトを考える前にまず、トレーニングメニューや施設のコンセプトを明確にしましょう。例えばプラットフォームを設置する場、スクワットラックやその他のウェイト器具は後からでもレイアウトの変更は可能ですが、プラットフォーム自体を移動または撤去するのは大掛かりな作業になります。プラットフォームや、メディシンボールウォールなど「専用のエリア」になる設備は「どこで何をするか」を事前にしっかりと見極めることを推奨しています。 2. フリースペースは必要? ジムの自由度や利便性を高めるためにフリースペースを取り入れるケースは増えていますが、全ての施設に必須ではありません。フリースペースを設ける際は、まず施設のメインの用途を考慮し、その上でどう活用するかを決めておくことが大切です。器具を置かずに「なんでもできるスペース」として準備したものの、ストレッチをするためだけの場所になってしまうケースも見受けられます。「代替がききすぎる」が故の悩みになりかねませんので、自身の施設のコンセプトからいくつかの用途を想定しておくことを推奨します。 3. 大型器具のスクワットラック、ファンクショナルトレーナーの配置 スクワットラックやファンクショナルトレーナーなどのケーブルマシンは大型器具は設置場所によって施設全体の効率や安全性が大きく変わります。特にスクワットラックは安全面も考慮し、周辺の器具との兼ね合いやフリースペースとの距離なども含めて慎重に決めてください。チームスポーツなどのアスリート向けの施設やパーソナルトレーニング限定のジムなど、利用者がトレーニングに慣れていたり、トレーナーの目が届くケースを除いてスクワットラックの周辺は自由度を持たさすぎないことをお勧めします。 4. 初期の段階は「買いたい器具」ではなく「提供したいトレーニング」を最優先 ジム開業時には、器具の購入を急ぐあまり、自分が使いたい器具を選びがちです。しかし、最初に選ぶべきは「提供したいトレーニング」や「施設の目的」に合った「必要な器具」です。また、器具によっては代替できることもあるため、利用頻度が少ないことが想定される場合は「複数の用途がある」ことも判断基準にすることをお勧めします。例えば、スーパーバンドをつなぐことでゲームスピード360を代替したり、スタッカブルステップとプライオボックスは優先度の高い方を選択しどちらかを代替するなど検討してみてください。 5. 安全な施設を作るためのポイント 「安全性」はジムを作るうえで最も大切な要素です。器具同士やエリア間の距離はもちろんですが、利用者やトレーナーがジム内でどう移動するかを想定することも重要です。例えば有酸素マシンは「トレーナーも不要で有酸素トレーニング以外に使うことはない」ケースがほとんどのため、ジム内では代替不可として独立して考えることをお勧めします。有酸素トレーニングだけの利用者が多く想定される場合には入り口付近のデッドスペースに設置するなど工夫すると施設内の無駄な導線が少なくなりストレスの軽減につながります。 施設の開業・改装についての無料相談も承っております パフォームベタージャパンではトレーニング器具のご購入だけでなく、以下のようなご相談も承っております。 床材の違いや選び方がわからない コンセプト実現のためにどのような物件を選ぶべきか悩んでいる 施設のコンセプトは決まったが「導入器具やレイアウトが決まっていない」ので、そこから相談したい 時期未定、構想段階でも構いません。また、器具や床材を一括でお任せいただいた場合の特別価格もご用意しております。 施設の設営についてお悩みやご不明点がありましたら、是非お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちらから

Webinar Report|明日から使える!ツールを用いた制約主導アプローチの実例 ケトルベ...
今回は、先日開催したBest Performance Laboratory 様との無料コラボウェビナー第六弾の内容を前編後編の2回に分けてご紹介いたします。 トレーナー・セラピスト・医療従事者・学生など、幅広い層が参加した本ウェビナ ーでは、理論と実践の両面から深い学びを提供いただきました。 ■テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのコンディショニング -ツールを用いた制約主導アプローチの実例 - ■開催日:2025年3月29日 ■講師:桂 良太郎 (株式会社Best Performance Laboratory 代表取締役) 制約主導アプローチとは? ~理論的背景と実践的意義~ 制約主導アプローチの理論的背景として、「非線形運動学習理論」「エコロジカルアプローチ」「運動制御理論」などをご紹介いただきました。 中でも注目されたのは、ロシアの運動科学者ニコライ・ベルンシュタインが提唱した「繰り返しのない繰り返し(Repetition without repetition)」という考え方です。 これは、“同じ結果を得るためには、毎回違う動作が必要である”というパラドックスのような概念で、従来の「理想的な動きを繰り返して習得する」というアプローチに一石を投じるものでした。 「熟練者ほど動作のばらつきが大きい」という事実を、プロ野球投手や熟練の鍛冶職人の動作解析例を用いて解説いただきました。 こうした背景を踏まえ、制約主導アプローチでは「環境」「生体(身体)」「タスク(課題)」という3つの制約が相互に作用することで、最適な動作が自然と導き出されるように設計しなければなりません。 その中でも「ツール=道具」はタスク制約の一つとして、動作を“導く”強力な仕掛けとなります。 「何を意識させるか」ではなく、「どのような状況に置くか」によって動作を引き出す。 こうした指導の発想転換が、現在のスポーツやリハビリ、フィットネス指導に求められています。 ケトルベルを活用したエクササイズ“正しい動作”と“エラー動作”の比較 正しい動作とよくあるエラー動作の理解を深めるため、実際の動作動画を用いながらクイズ形式で解説いただきました。...

代替の効かない器具やスペースを考慮した効率の良いレイアウトを作る5つのポイント
今回はジムの開業をする上で非常に大切な「スペース」と「器具の配置」についてです。 トレーニングの効率を最大化し、快適で機能的なジム作りを目指すためにジム開業における「代替がきく・きかない」を考慮したレイアウトと器具の選定について、5つのポイントに分けてご紹介します。 1. レイアウトの考え方:「どこに何を置く」より「どこで何をする」を先に考える 施設を設計する際、最も重要なのは「どこに何を置くか」ではなく、「どこで何をするか」です。レイアウトを考える前にまず、トレーニングメニューや施設のコンセプトを明確にしましょう。 例えばプラットフォームを設置する場、スクワットラックやその他のウェイト器具は後からでもレイアウトの変更は可能ですが、プラットフォーム自体を移動または撤去するのは大掛かりな作業になります。 プラットフォームや、メディシンボールウォールなど「専用のエリア」になる設備は「どこで何をするか」を事前にしっかりと見極めることを推奨しています。 2. フリースペースは必要? ジムの自由度や利便性を高めるためにフリースペースを取り入れるケースは増えていますが、全ての施設に必須ではありません。フリースペースを設ける際は、まず施設のメインの用途を考慮し、その上でどう活用するかを決めておくことが大切です。 器具を置かずに「なんでもできるスペース」として準備したものの、ストレッチをするためだけの場所になってしまうケースも見受けられます。 「代替がききすぎる」が故の悩みになりかねませんので、自身の施設のコンセプトからいくつかの用途を想定しておくことを推奨します。 3. 大型器具のスクワットラック、ファンクショナルトレーナーの配置 スクワットラックやファンクショナルトレーナーなどのケーブルマシンは大型器具は設置場所によって施設全体の効率や安全性が大きく変わります。 特にスクワットラックは安全面も考慮し、周辺の器具との兼ね合いやフリースペースとの距離なども含めて慎重に決めてください。チームスポーツなどのアスリート向けの施設やパーソナルトレーニング限定のジムなど、利用者がトレーニングに慣れていたり、トレーナーの目が届くケースを除いてスクワットラックの周辺は自由度を持たさすぎないことをお勧めします。 4. 初期の段階は「買いたい器具」ではなく「提供したいトレーニング」を最優先 ジム開業時には、器具の購入を急ぐあまり、自分が使いたい器具を選びがちです。しかし、最初に選ぶべきは「提供したいトレーニング」や「施設の目的」に合った「必要な器具」です。 また、器具によっては代替できることもあるため、利用頻度が少ないことが想定される場合は「複数の用途がある」ことも判断基準にすることをお勧めします。 例えば、スーパーバンドをつなぐことでゲームスピード360を代替したり、スタッカブルステップとプライオボックスは優先度の高い方を選択しどちらかを代替するなど検討してみてください。 参考活用例: https://www.performbetter.jp/blogs/lab/2023081516 5. 安全な施設を作るためのポイント 「安全性」はジムを作るうえで最も大切な要素です。器具同士やエリア間の距離はもちろんですが、利用者やトレーナーがジム内でどう移動するかを想定することも重要です。 例えば有酸素マシンは「トレーナーも不要で有酸素トレーニング以外に使うことはない」ケースがほとんどのため、ジム内では代替不可として独立して考えることをお勧めします。 有酸素トレーニングだけの利用者が多く想定される場合には入り口付近のデッドスペースに設置するなど工夫すると施設内の無駄な導線が少なくなりストレスの軽減につながります。

【アメリカ本社事例】プロチーム、大学チーム等の施設
今回はアメリカ本社が手がけた実際のジム開業事例をご紹介いたします。 施設のレイアウトや設備の配置を最適化することで、トレーニング効率やスペースの最大活用の実現が可能です。ぜひご自身の理想的なジム作りに役立ててください。 1. Miami Dolphins(NFL)- プロフェッショナルチームのトレーニングルーム 面積:1486㎡ アメリカンフットボールチーム、Miami Dolphinsのトレーニングルームは広大な面積を活かし、パワーラックとハーフラックを向かい合わせにしたスクワットラックユニットが10台以上並べられています。この配置により、チーム全員がトレーニングできる空間が確保され、プラットフォームやケーブルマシン、ダンベル、ケトルベルなども完備されています。スペースに余裕があれば、スクワットラックとプラットフォームを分けて設置することで、同時にトレーニングできる人数が増え、効率的なトレーニングが可能になります。 2. Lakeshore Learning - プライベートジム 面積:408㎡ カリフォルニアにあるLakeshore Learningは、長い直線の人工芝エリアとウェイトトレーニングエリア、さらにサスペンショントレーニング器具を設置できる専用のラックエリアに分かれたデザインが特徴です。施設の面積が広いため日本にそのまま参考になるわけではありませんが、このレイアウトを縮小すれば、パーソナルジムやフリー利用エリアとして非常に機能的なジムが作れるでしょう。有酸素マシンの導入が一般的な日本市場においても、フリーエリアとパーソナルエリアをうまく組み合わせることで、利用者のニーズに対応したジムが実現できます。 3. University of Rhode Island - 大学のトレーニングルーム 面積:510㎡ PERFORM BETTER本社があるロードアイランド大学のトレーニングルームでは、スクワットラックが壁沿いと人工芝エリアに並べられ、それぞれ背中合わせになっています。ラックにはプラットフォームが設置され、ファンクショナルトレーナーも人工芝エリアに向けて配置されています。日本のジムでは、スクワットラックやファンクショナルトレーナーを壁沿いに設置するレイアウトが多いですが、正方形に近いジムではこのレイアウトが非常に有効です。フリースペースを充実させることで、利用者の動きやすさを確保でき、より効果的なトレーニング空間を提供できます。 4. Holliston High...

ジム改装|床材の一部入れ替え (川合智さん / PM Performance)
今回は、パフォームベタージャパンサミットにも毎年ご登壇いただいている川合智さんが運営するパーソナルトレーニンジム「PM Performance」の床材の一部リニューアルを担当いたしましたのでご紹介します。 ご要望 ・既存の人工芝が痛んできたので別の材質に変更したい ・トレーニングがしっかりとできることに加えて、お手入れしやすい材質が好ましい 上記を踏まえ、パネル式やロール式、厚みの違いやカラーなど複数のパターンを提案いたしました。 導入いただいた床材|ラバーマット 厚みがあり、衝撃吸収と防音性に優れた「30mmタイル」ラバーマットのグレーを導入いただきました。また、汚れも目立たずに掃除などのお手入れも簡単なため、今回のご要望に最適な材質です。 ご自身のご希望に合う床材が気になる方は、ぜひこちらのコラムもご覧ください。ラバーマットの種類と選び方 Before 施設オープン時から使用していた人工芝は一部が剥がれ、隙間ができている状態でした。PM Performanceのように利用者が多い施設では、人工芝の劣化が早く、お手入れに手間がかかるケースもございます。 After 既存の人工芝の一部は残して、トレーニングエリアのみにラバーマットを施工しました。床材のグレーと壁のライトグレーがマッチし、より一層ジムの雰囲気を高める仕上がりとなりました。 また、人工芝とラバーマットの高さに約25mm程度の違いが出たため、境目にはスロープ材を設置し、安全性にも配慮しています。 今回のように、既存の床材の一部入れ替えも承っておりますのでお気軽にご相談ください。 株式会社パフォームベタージャパン

【新製品】SIGNATURE SERIESのご紹介
いつもパフォームベタージャパンのコラムをご覧いただきありがとうございます。 今回はPERFORM BETTERブランドの新製品SIGNATURE SERIESをご紹介いたします。今回の新規取扱に伴い、事前の仕様チェックとしてファウンダーの北島康介とアメリカ本社にも出張に行ってきました。 SIGNATURE SERIESは昨今のトレーニング器具では主流になってきているスクワットラック同士を連結させたり、収納ラックや懸垂バーをラックの間に入れてスペースの効率化やジム内の移動を最小限に抑えるなど利便性に優れたシリーズです。 1.SIGNATURE SERIESの主な特徴 SIGNATURE SERIESは、スクワットラック同士の連結や、収納ラックと懸垂バーを効率的に配置することでジム内のスペースを有効に活用することができます。さらに、ECTスリーブやラットプルダウン、ジャマーアームズなどトレーニングツールをアタッチメントとして取り付けることでラックの利便性が向上します。 このシリーズはアスリート向けに開発されましたが、一般のフィットネス愛好者向けのジムでもスペースの効率化に非常に役立ちます。 ⑴ラックの組み合わせが選べる ラック同士の連結 SIGNATURE SERIESはハーフラック、ダブルハーフラック、パワーラックの3種類のラックをご用意しています。それぞれのラックを好みのレイアウトで組み合わせることで理想のトレーニングルームを作ることができます。 パワーラックやハーフラックを横並びや向かい合わせに連結することで、ジム内のスペースを最大限に活用できます。 縦長のジムではスクワットラックを壁沿いに効率的に配置することができ、広いジム空間を確保できます。 また、向かい合わせに配置すれば同時に多くの人がトレーニングを行えるため、チームスポーツでのトレーニングにも最適です。 横並びの連結 ハーフラックを横並びに配置することで奥行きも最小限に抑えられ、フリースペースや他の器具の配置に余裕が生まれます。収納ラックも連結すれば重量のある器具を効率的にまとめ、トレーニングバリエーションも広がります。 向かい合わせの連結 スクワットラックを向かい合わせで連結すると、限られたスペースでも同時にトレーニングできる人数が多く確保できます。また、片側をパワーラックにするとラック内外のセーフティバーを活用して、同時にトレーニングできる人数が更に増えます。チームスポーツで多くのアスリートが同時にトレーニングを行う場合に最適です。 スクワットラックを壁沿いではなく一角にまとめたい場合はパワーラックを向かい合わせにすることで四角形に近い形でレイアウト可能です。 ⑵収納ラックとの連結 スクワットラックの間に収納ラックを連結することで、メディシンボールやケトルベル、ダンベルなどの重量器具を効率よくまとめることができます。最大5列の収納トレイを設置可能で、十分な収納スペースを確保できます。 ⑶ラットプルダウン、ロープルを設置 スクワットラック以外にもパワーラックやハーフラックにラットプルダウンやロープルを反対側の柱に設置できます。これにより、個別に器具を設置するよりもラックのスペースを有効活用できます。壁際のデッドスペースも使えるため、ジム全体の効率化が図れます。 2.トレーニングツールで効率的なトレーニングとスペース活用 ⑴ランドマインアタッチメント(ECTスリーブ) ラックのベース部分に取り付けることでランドマインエクササイズをラック付近で行えるようになります。従来のECTスリーブではバンパープレートを錘として固定する必要がありましたが、ラックに固定することでトレーニング時のセッティングの手間も大幅に軽減されます。...
【新製品】SIGNATURE SERIESのご紹介

vol.11 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Drop Off Jump 目的・エクササイズ特性 下肢の着地制御(リグレッション) ターゲット 臀筋群・大腿四頭筋・ハムストリングス・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 1.9cm幅 イエロー ・フォームプライオボックス H61cm 動作手順 1.プライオボックスの上に立つ。2.ボックスからジャンプし、バンドの張力を活用して体重負荷を軽減させながら、正しく着地する。 重要なポイント ・ニーインを起こさないようにする。 ・膝関節+股関節屈曲を同時に行いコーディネートされた(協調性のある)遠心性収縮を行う。 コーチングキー なるべく音を立てないように滑らかに着地する。 よくあるエラー ニーイン(膝が内側へ入る) セッティング手順...
vol.11 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介

vol.10 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 All Four Leg Extension 目的・エクササイズ特性 臀筋群の活性化(レジスタンス) ターゲット 臀筋群・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 0.7cm幅 オレンジ 動作手順 1.バンドを両手首・片足にかけ四つ這い姿勢をとる。 2.姿勢を崩さないようにし、バンドをかけた脚を股関節伸展する。 3.臀筋群の収縮を感じる。 4.【応用】股関節を回す動作を入れると、より股関節周囲の筋肉収縮が感じられる。 重要なポイント 体幹部のニュートラルポジションを維持する。 コーチングキー 股関節伸展時に腰部伸展を行わないようにする。 よくあるエラー ・股関節伸展ができない...
vol.10 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介

ジム開業|病院内トレーニングエリア新設 (福山かた・ひざ・こしのクリニック様)
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、クリニックの増築に伴い、トレーニングエリアを新設した 福山かた・ひざ・こしのクリニック 様 の事例をご紹介します。 施設について 福山かた・ひざ・こしのクリニック様は、受傷から競技復帰までのリハビリを中心に、将来的には競技復帰後のパフォーマンスアップまでサポートできる体制を視野に入れた、メディカルフィットネスへの展開を目指すクリニックです。対象は、高校生から50代までの学生アスリートやスポーツ愛好者が中心で、回復期からパフォーマンス強化期まで一貫した支援を提供されています。 ご相談時の要望 ご相談いただいた主な内容は以下3つです。 1.リハビリ患者の関節への負担を軽え減するため、衝撃吸収に優れたラバーマットを選定したい 2.サスペンションを用いたグループレッスンを実施するための設備を整えたい 3.高負荷を扱えない患者でも安全に使用できるマシンを導入したい 1.衝撃吸収に優れた「床材」 施設内の床材には、ドイツ製のSPORTECラバーマットを施工。 衝撃吸収や吸音効果をはじめ、高重量のダンベルやバーベル、マシンからの耐摩擦性にも優れた高品質のマットです。リハビリやパフォーマンス向上を目的とした患者にとって関節の負担を軽減できる床材は非常に重要な要素です。また、選定にあたっては、患者の身体への負担を軽減することはもちろん、長時間指導するトレーナーの身体的負担軽減も配慮しています。 2.サスペンションを用いたグループレッスンに必要な「雲梯」 サスペンションを用いたグループレッスンの実施を想定し、天井に雲梯を設置しました。 こちらは、弊社からご案内させていただいたnexport横浜中華街店様の施設見学を通じて、導入いただいたものです。雲梯は1からのオーダーメイド商品のため、サイズはもちろんバーの間隔や高さなどの細部にもこだわった設計となっています。また、今回の仕様はシンプルなですが、以下のように目的に応じたカスタマイズも可能です。 側面にもバーを追加して左右の動きに対応させる 回転機能を加える 3.高負荷を扱えない患者でも安全に使用できる「ファンクショナルトレーナー」 空気圧により常に一定の負荷を作り出すことで、動作速度に関わらず安定した負荷をかけることができるマシンです。身体への負担軽減にもつながるため、リハビリでの使用を想定し導入いただきました。また、プレートの重りでは実現できないグラム単位での細かい負荷の調整が可能なため、アスリートはもちろん子供から高齢者に至るまで幅広い世代の方に安全にご使用いただけます。 ご紹介した器具や施設の開業にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 株式会社パフォームベタージャパン

Webinar Report|ジム開業を目指す方必見!トレーニングコンセプトに基づいたジム設備...
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 本ウェビナーでは、オンラインアカデミーのAZCARE ACADEMYやオンラインサロン PLAZ+を主宰し、パーソナルトレーニングジムNEXPORTでは代表として施設の運営を手掛ける近藤拓人さんに、運動施設における器具の選定方法や設備投資への考え方についてご講義いただきました。 ■テーマ:トレーニングコンセプトに基づいたジム設備の選定 ■開催日:2025年3月9日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE代表,NEXPORT 代表) 1. ジム設備の選定基準 (1)トレーニングコンセプトを実現できるか 設備の選定の前にまずは施設で提供するトレーニングコンセプトを決める必要があります。 コンセプトを決めた上で提供するサービスに合った機器を選ぶことが最も重要です。 24時間ジムやオンラインの運動指導では実現できないパーソナルジムならではの個別指導やオーダーメイドのプログラム、予約制によるコミットメント、高い技術力を活かせる設備を整える必要があります。 構想段階で理想のアプローチを実現するために、どの設備が必要か明確にすることをおすすめします。 (2)予算と経営効率 設備投資はジム運営において大きなコスト要因となるため、長期的な視点で考えることが重要です。 「初期投資をいかに安くするか」を重要視する考え方もありますが、長期的に考えるとコストが高くつくケースもあるのであまりおすすめしていません。 安価な設備は短期間で劣化しやすく、修理や買い替えのコストが発生しますが、高品質な機器はリセールバリューも高く、資産価値を維持しやすい傾向にあります。 メンテナンスコストも考慮し、故障時の対応や保証期間、サポート体制を事前に確認することが必要です。 (3)トレンド、成功事例、差別化 フィットネス業界で成功するためには、最新トレンドや競合を意識した独自の強みを持つことが重要とされていますが、個人的にはトレンドや競合他社との差別化よりも重要なことは顧客の目標が達成されるかだと考えています。 トレーニングコンプコンセプトを実現して、競合を気にしなくてもいいほどの良いサービスを提供することが何よりも重要です。 2. マシン選定の基準 (1)安全性・耐久性、サポート体制 マシンの安全性と耐久性は、トレーニング効果と顧客満足度を維持する上で極めて重要です。...

【ミニバンド】活用の幅を広げるエクササイズ動画|PBのミニバンドが高耐久の理由
今回は定番商品のミニバンドを活用したエクササイズをご紹介いたします。定番商品であるが故に活用方法が固まってきてしまうと思いますが、本メールがエクササイズのバリエーションを増やすヒントになれば幸いです。また、PERFORM BETTERブランドのミニバンドが高品質な理由についてもご紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 Staggered Zigzag Walk + Shoulder Packing 目的、エクササイズ特性 殿筋群とコア・肩甲帯の協調 動作手順 1.膝の上と足首と手首にミニバンドをセットする。 2.肩のパッキングをしてから、スタッガードポジションになる。 3.肩のパッキングをしたまま、ジグザグにリニアウォークを行う。 Comerford Hip Complex 目的、エクササイズ特性 殿筋群の活性化 動作手順 1.膝の上にミニバンドをセットし、側臥位になる。 2.踵をつけたまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋後部線維) 3.大腿をやや離したまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋前部線維) 4.股関節外旋ポジションを保ったまま、股関節の内外旋を行う。(中殿筋後部線維+中殿筋前部線維) 5.股関節0度伸展ポジションを保ったまま、股関節の内外旋を行う。(大殿筋+中殿筋後部線維) Side Bear Crawl ...
【ミニバンド】活用の幅を広げるエクササイズ動画|PBのミニバンドが高耐久の理由

ウェビナーレポート|九鬼先生「Contextual Strength Training」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 本ウェビナーでは、AZCARE社が主宰する「Contextual Strength Training(CST)」の全体像とトレーニング例をご紹介いただきました。 ■テーマ:Contextual Strength Training ■開催日:2025年2月22日 ■講師:九鬼 靖太 (大阪経済大学 人間科学部 准教授) 1.CST(Contextual Strength Training)とは CSTとは、競技パフォーマンス向上を目的とした文脈的ストレングストレーニングであり、以下の3つの要素を統合したアプローチを指します。 1.特異的な負荷の提供 - 筋力トレーニングや競技動作の反復だけでは得られない負荷を与える。 2.運動学習の理論活用 - 競技動作のコアとなるアトラクターを学習し深化するための学習機会を提供する。 3.競技動作への転移 - 実際の競技場面で発揮される動作を意識したトレーニングを構築する。以上の内容を網羅的に学習するために、DMC(動的運動制御)、MLT(運動学習理論)、SSM(競技特異的動作)の3コースを認定しています。 2.筋トレや競技動作の反復だけで競技パフォーマンスが上がらない理由 「基礎的筋力トレーニング」と「競技動作の反復」の間にあるもの 一般的に、アスリートのトレーニングは「基礎的な筋力トレーニング」と「競技動作の反復」の2つに分けられます。 しかし、それらを行っても必ずしも競技パフォーマンスが向上するとは限りません。...

ジム開業|野球×トレーニング BEYOND BASE (大阪府 北加賀屋)
今回は、大阪に新たにオープンしたトレーニング施設「BEYOND BASE」さまの開業事例をご紹介いたします。 1.ご相談時の要望 オーナーの木村さんはMLBやプロ野球をはじめ、学生、社会人などのアマチュアのトップ選手のトレーニングや野球の技術指導をされています。2023年からは現場指導以外に、オンラインサロンを中心とした野球の技術やトレーニングに関わる発信を行い、多くの野球選手へ有益な情報を提供しています。これまでフリーのトレーナーとして活動していた木村さんが、新たに自身の施設を持つにあたり重要視したポイントは以下の2つです。 野球の技術練習ができる人工芝エリア アスリートに対応する充実のウェイトトレーニングエリア 2.野球の技術練習ができる人工芝エリア この施設の最大の特徴は「野球の技術練習を十分に行える」ことです。人工芝のエリアには防球用ネットが設置されており、屋外グラウンドと同じ感覚で、力を加減せずに打撃や投球を行うことができます。人工芝の選定にあたっては、身体への負担を軽減するクッション性と野球の技術練習に適した耐久性を重視し、ご提案いたしました。さらに、技術練習に伴う摩耗のストレスを考慮し、長く快適に使用できる仕様となっています。また、仮設のブルペンやバッティングゲージなども導入され、非常に充実した練習環境が整っています。 3.身体作りができるウェイトトレーニングエリア 野球の技術練習エリアと並列して設置されているのが、ウェイトトレーニングエリアです。木村さんが担当するクライアントには、トップレベルの野球選手や、各年代でトップを目指す選手が多くいます。そのため、技術練習と並行して高品質なトレーニングを実施できる環境が求められ、充実した器具と床材の導入が不可欠でした。 導入器具 (1)Signature Series (連結可能なパワーラック・ハーフラック) BEYOND BASEさんに導入いただいた中でメインとなる器具は、PERFORM BETTERブランドの新製品「Signature Series 」のラックです。このシリーズは、パワーラックやハーフラック同士の連結と、豊富なタッチメントを選択して施設の用途に応じたカスタマイズが可能であることが特徴です。BEYOND BASEさんには、パワーラックとハーフラックの間に収納ラックを組み込んで連結し、さらにジャマーアーム、ラットプルダウン、ECTスリーブ、ロープアンカーを導入いただきました。この設備により、激しいトレーニングだけでなく、多種目のウェイトトレーニングが可能となり、幅広いアスリートに対応できる環境が整いました。 (2)セーフティスクワットバー アスリートや特に野球選手のトレーニングにおいて必要不可欠な器具がセーフティスクワットバーです。このバーには専用のハンドルが付いており、クライアントが顔の前でバーを支えられ、さらにパッドが付属していることで肩や首への負担を軽減しながら高重量のトレーニングを安全に実施できます。オーバーヘッドスポーツの選手や、肩、首に不安のあるアスリートがスクワットをする際には特にオススメです。BEYOND BASEさんには、ピッチャーのクライアントも多いため、施設の構想段階から導入を決めていました。 (3)プライオボックス アスリートのパフォーマンス向上に必要不可欠な器具として、プライオボックスも導入いただきました。プライオメトリクスのトレーニングで、ボックスに飛び乗る、またはボックスから降りるなど様々な用途でご活用いただけます。PERFORM BETTERのプライオボックスは、適度な重量による安定性と柔らかさが特徴です。商品開発段階はもちろん、販売後も現場で活躍するトレーナーの意見を取り入れながら改良を続けており、実際の使用感に優れた仕様となっています。これにより、トレーニング中の転倒リスクを軽減し、意図せずボックスに接触した場合でも、すねや膝を痛めにくいため、安心してトレーニングいただけます。 (4)ラバーマット すべてのトレーニングの安全性と効果を高めるために欠かせないのが、適切な床材の導入です。今回は、アスリートのトレーニングに適した適度なグリップ力とクッション性、耐久性を兼ね備えた8mm厚の「SPORTEC color 15」を導入いただきました。高重量のダンベルやメディシンボールの打ち付け、クライアントの激しい動きまでを想定した、安全面に配慮されたラバーマットです。このほかにも、ケトルベルやメディシンボール、アクアバッグ、オプティバーなどさまざまなツールも導入いただいています。...
ジム開業・改装などを
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物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定などで押さえておきたいポイントをまとめた全30ページの資料です。ジムの開業や、トレーニングルームのリニューアルを検討している方にもお役立ていただけます。
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