COLUMN
誰も語らないトレーニングの心理的側面:Susanah Fisher寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な情報をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回はフィットネス愛好家であり心理学の専門家として、トレーニングにおける精神的・感情的側面の探求に取り組んでいる Susanah Fisher がPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「The Psychological Side of Weight Training No One Talks About」をご紹介します。 トレーニングにおいて見過ごされがちな心理的な恩恵と課題に光を当て、身体と心の両面におけるバランスの取れたアプローチを啓蒙しているSusanah Fisherのコラムをぜひ最後までご一読ください。 誰も語らないウェイトトレーニングの心理的側面 ウェイトトレーニングは、身体だけを変えるものではなく、日々の自己認識にも影響を与えます。トレーニングの心理的側面は、自己対話、自信、そしてアイデンティティに現れます。1回1回の反復動作は、静かな「忍耐と信念のテスト」です。進歩は非常に個人的なものであるため、誇りもフラストレーションも強く感じます。多くのフィットネス情報では、こうした「心の負荷」については語られていません。トレーニングをストレス対処の手段として活用することもあります。しかし、結果が出にくい時期には、プレッシャーが急激に高まることもあります。調子が良く、何でもできるように感じる日もあります。一方で、バーベルよりも「不安の声」の方が大きく感じられる日もあります。継続、集中、長期的な成長。 それらを左右するのは、最終的には「精神状態」です。 数字・比較・そして自信の罠 ウェイトトレーニングは、気づかないうちに自信に影響を与え、自己ベスト更新を狙う日は、プレッシャーが急速に高まります。一方で、技術やコントロールに焦点を当てると、比較的落ち着いた状態を保てます。わずかな重量の変化でも、数値を自己評価と結びつけてしまい、自己不信につながることがあります。そしてSNSがこの傾向をさらに強めます。トレーニングの進歩が「公開されたスコア」として扱われ、実際には成長していても、他者と比べて遅れているように感じ、休養日は「怠けている」と罪悪感を抱くこともあります。強いメンタルは現実的で自分に正直な期待から始まります。他人と比較せず、自分の生活に合った目標を設定し、重量だけでなく、努力、睡眠、フォームも記録してください。この視点の変化がストレスを軽減しトレーニングを安定させ、繰り返し実行できることに集中することで、自信は積み上がります。 燃え尽き症候群・退屈・「なぜやっているのか分からない」時期 しっかりトレーニングを行い、食事にも気を配っていても、モチベーションは低下することがあります。「ジムには行くものの、ぼんやりして、気持ちが乗らない。」そのような状態になることもあります。しかし、それは失敗を意味するものではなく、多くの場合は回復が不十分なまま負荷をかけ続けているサインです。 燃え尽きは以下のように現れます。 ・ハードなトレーニング前に気が重くなる ・セット中にイライラを感じる ウォーミングアップを省いたり、レップ数を急いでこなしたり、途中で切り上げるといった行動も見られます。トレーニングが進歩していても、精神がそのプロセスに抵抗している状態です。必要なことは「継続可能なプログラム」です。ハードな日を1日減らし、軽めの負荷を正しいフォームで実施して、新しい種目を取り入れて集中力をリフレッシュしましょう。また、生活が不安定な時期は、セッション時間も短くする。これらの小さな成功がトレーニングの勢いを回復させ、その勢いがモチベーションを取り戻します。トレーニングは「エネルギー」に合わせるべきであり、「エゴ」に合わせるべきではありません。 種目ごとに異なる心理的負荷...
誰も語らないトレーニングの心理的側面:Susanah Fisher寄稿
腰痛改善エクササイズ(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「腰痛改善エクササイズ:コンディショニングからトレーニングにおけるミニバンド&スーパーバンド活用法」の内容の一部をご紹介します。 ■テーマ:腰痛改善エクササイズ: コンディショニングからトレーニングにおけるミニバンド&スーパーバンド活用法 ■開催日:2026年3月10日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) 伸展型腰痛のポイント 伸展型腰痛に対するアプローチでは、単に腰痛という括りで対応するのではなく、 「なぜその代償が起きているのか」を整理することが重要です。 テンプレート的なアプローチでは改善率が上がりにくく、原理原則に基づいて身体の状態を捉えることで、より再現性の高い介入が可能です。 特に重要な要素として以下が挙げられます。 ・脊柱にかかる軸圧のコントロール ・胸椎・胸郭の可動性 ・体幹部の安定性(ダイナミックスタビリティ) これらをベースにアプローチを組み立てることが、改善への第一歩となります。 機能解剖学に基づくアプローチの手順 伸展型腰痛へのアプローチは、段階的なプログレッションが重要です。 基本的な流れは以下の通りです。 1.呼吸と体幹の安定化(等尺性収縮) 2.四つ這いなど低負荷環境でのコントロール獲得 3.マーチングによる代償の評価と修正 4.座位・立位への移行 5.回旋動作・外乱刺激の導入 この過程では、支持基底面を徐々に狭くしながら負荷を高めていくことがポイントです。また、エクササイズ中は常に 「矢状面・前額面・水平面」の3方向から代償動作を評価することが求められます。 ミニバンド・スーパーバンドの特性...
腰痛改善エクササイズ(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
アクアバッグの活用法(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「コンディショニングからトレーニングにおけるアクアバッグの活用」の内容の一部をご紹介します。 アクアバッグは多くの現場で活用されているツールですが、本講義では「原理原則を理解して使えているか?」という問いからスタートし、基礎から応用まで体系的に整理されました。 ■テーマ:コンディショニングからトレーニングにおけるアクアバッグの活用 ■開催日:2026年2月10日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) アクアバッグ/アクアボールの原理原則 原理原則とは、地球上で生活する限り変わらない不変の法則です。アクアバッグにおけるそれは、「変化する」という点にあります。 内部の水は液体であるため、動作に伴って形状や重心が常に変化します。移動方向に対しては慣性が働き、水は一度その場に留まろうとし、追従し、揺れ戻ります。 この揺れに対して身体をどう制御するかにアクアバッグ活用の本質があります。 有形と無形の違い ダンベルやケトルベルは重心が確定した「有形」の器具です。一方、アクアバッグは水の変化により重心が不確定な「無形」の器具であり、以下の特徴を持ちます。 ・重心が常に変動する ・負荷ベクトルが変化する ・内的・外的要因によって揺れが増幅する 原理原則を理解せずに使用すると、不安定性をむしろ助長する危険があるため、注意が必要です。 有効なコンディショニング部位 アクアバッグ/アクアボールは万能ではありません。重要なのは「どの部位にどんな制御を求めるか」という視点です。 揺れる負荷を保持することで、身体はフィードフォワード機構を通じて体幹を安定させます。その土台があってはじめて、四肢の動作が成立します。 スタビリティは、緊張や固定ではなく、必要な瞬間だけ安定できる能力である、という点が重要です。 使用に注意が必要なケース ・関節の不安定性が強い状態 ・痛みがある状態(ペインフリーでない) ・緊張で固定されている状態 まずは自重で安定できる状態を獲得した上で、外乱を加えることが重要です。 活用方法(エクササイズ)...
アクアバッグの活用法(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
vol.18 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Hip Circle 目的・エクササイズ特性 股関節のモビリティー ターゲット 股関節屈筋群・コア 使用アイテム ・ミニバンド ライト イエロー 10本パック 動作手順 1.ミニバンドを足に通し、腕立て伏せの体勢を作る。 2.体幹部に力を入れ安定させる。 3.片足の股関節を屈曲・外転・伸展の順に行う。 4.体幹部が終始動かないように、股関節から動作を実行する。 重要なポイント ・体幹部のニュートラルポジションを維持する。 ・股関節を体幹部から分離して動かせる(モビリティー)ようにする。 コーチングキー 骨盤が動かないように意識し股関節から動作を行う。 よくあるエラー 腰部伸展...
vol.18 動画|ミニバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
運動指導の「気付き」の瞬間|Michael Boyle氏寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回は Mike Boyle Strength & Conditioning(MBSC)の創設Michael BoyleがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「Mike Boyle's "Ah-Ha" Moments」をご紹介します。 トップアスリートのトレーニング指導者としてはもちろん、民間のトレーニング施設としても成功を収めているMBSCの創業者としても活躍中のMike Boyleコラムをぜひ最後までご一読ください。 マイク・ボイルの「Ah-Ha(気づき)の瞬間」 私の親友であるアルウィン・コスグローブは、「Cosgrove’s Five Ah-Ha! Moments: The Education of a Misguided Trainer」という記事を書きました。アルウィンは様々な面で私にインスピレーションを与えてくれます。多くの場合、それは彼が二度がんを克服したという人生経験から来るものです。しかし今回は、彼の文章そのものから大きな刺激を受けました。 以下は、リハビリ、トレーニング、栄養に関する私自身の「Ah-Ha(気づき)」の瞬間の数々です。これまでの常識を覆されるかもしれません。 まず最初に、あなたがまだ聞いたことのない最も賢い人物を簡単に紹介します。これまでビル・ハートマンがその称号を持っていたと言われていましたが、今や多くの人が彼の卓越性を知っています。私が今回「世に知られていない天才」と推薦したいのは、理学療法士の Dr. Dan...
運動指導の「気付き」の瞬間|Michael Boyle氏寄稿
アスリートにおける腰痛(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
今回は、先日開催した根城 祐介先生による無料ウェビナー「アスリートにおける腰痛」の内容の一部をご紹介します。 競技現場で多くみられる非特異性腰痛をテーマに評価・分析・エクササイズの実際を通してアプローチの考え方を解説いただきました。 ■テーマ:アスリートにおける腰痛 ■開催日:2026年1月20日 ■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program 代表) 非特異性腰痛の特徴 腰痛の約8割を占めるといわれる「非特異性腰痛」は、レントゲンやMRIなどの画像診断で原因が特定できないタイプの腰痛を指します。 構造的な損傷だけでなく、動作・姿勢・負荷のかかり方・可動性のアンバランスといった複合的な要因が重なって生じるケースが多いです。 アメフト選手を対象にした調査では、約3割が腰痛を抱えており、シーズンを棒に振る選手も少なくありません。 全競技の怪我のうち約10〜15%が腰痛関連であり、繰り返し動作や過度な姿勢保持が大きなリスク因子となっています。 腰痛リスクを高める動作として「屈曲」「回旋」「不良姿勢での反復」が挙げられ、競技種目に限らず、日々の動作や負荷の蓄積が負担となっているかを観察する姿勢が求められます。 動作分析 アスリートの腰痛は、運動時間・強度・特異的動作の3点が一般的なケースと大きく異なります。 高強度で非日常的な動きを繰り返すことで、腰部へのせん断ストレスが増し、股関節・体幹・胸郭の連動性が崩れることが痛みの要因になります。 股関節のモビリティが低下すると、体幹が代償的に動いてしまい、結果的に腰部へ過剰なストレスが集中します。 股関節と体幹の協調を欠いた瞬間に“画像には映らない腰痛”が起こるという考え方は、腰痛を「構造的損傷」ではなく「動作の破綻」として捉える重要な視点となります。さらに、体幹と骨盤の位置関係が崩れると、力の伝達効率や軸回旋も乱れ、パフォーマンス低下や慢性的な負荷の蓄積につながります。 ニュートラルポジションの維持が腰部保護とパフォーマンス両立の鍵になります。 エクササイズ 腰痛の改善や再発予防においては、体幹のスタビリティと胸郭のモビリティを中心に再教育することが重要です。 股関節の働きを引き出すためには、その上位構造である体幹・胸郭の機能を整える必要があります。 体幹スタビリティエクササイズ(三ヶ月ポジション) レバーベルを使用し先端に負荷をかけた状態で叩く動作を行うことで、腹圧を保ちながら上肢を動かす。 ミニバンドを膝に装着し股関節外転を加えることで、フィードフォワード型の安定性が高まり、体幹と下肢の協調が促されます。 胸郭モビリティエクササイズ 片手で支え、もう一方の手でスライドさせながら胸郭の回旋と伸展を引き出す動作です。 バルスライドを使うことで、物体を操作しながら自分の身体を制御する感覚を養うことができます。...
アスリートにおける腰痛(根城 祐介先生)|ウェビナーレポート
なぜケトルベルを活用するのか?|Don Saladino氏寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回は The Elite Trainer’s Perspective Don SaladinoがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「Why The Kettlebell?(なぜケトルベルなのか?)」をご紹介します。既に多くの施設やチーム、個人に導入いただいているケトルベルの利便性や活用についての考え方を紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 なぜケトルベルなのか? トレーナーの視点から見た“最強のトレーニングツール”(原題:Why the Kettlebell? — Don Saladino & Christopher Holder) フィットネスの世界には、さまざまな器具やツールがあります。マシン、ダンベル、バーベル、あるいは最新のトレーニングガジェットまで選択肢は数え切れません。その中で、なぜケトルベルはトップトレーナーたちに選ばれ続けているのでしょうか? トップトレーナーがケトルベルを選ぶ理由 ニューヨークを拠点に活躍する著名パーソナルトレーナー、ドン・サラディーノはこう語ります。 「私のクライアントには、映画撮影を控えた俳優も多くいます。怪我をせずに高いパフォーマンスを発揮し、なおかつ“見た目”も周囲から求められるレベルに仕上げなければならない。そんなハリウッド俳優の身体づくりにも、ケトルベルは最適なんです。」 彼がケトルベルを「最も動的で、有効性の高いトレーニングツール」と評価する理由は、大きく分けて次の3つです。 1. 1つのツールで5つのトレーニング要素をカバー ケトルベルトレーニングは、...
なぜケトルベルを活用するのか?|Don Saladino氏寄稿
ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート
今回は、昨年末に開催した九鬼靖太先生による無料ウェビナー「Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説-」の内容の一部をご紹介します。 ベーシックな筋力トレーニングと競技動作の間を埋める“中間領域”として注目を集めるCST(Contextual Strength Training)。 本講義ではその理論的背景と実践的アプローチをもとに、CSTの中核をなす「ヒップロック」について詳しく解説いただきました。 ■テーマ:Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説- ■開催日:2025年12月28日 ■講師:九鬼 靖太 (大阪経済大学 人間科学部 准教授、CST講師) CST(Contextual Strength Training)とは? CSTとは、競技パフォーマンス向上を目的とした文脈的ストレングストレーニングであり、以下の3つの要素を統合したアプローチを指します。 1.特異的な負荷の提供 - 筋力トレーニングや競技動作の反復だけでは得られない負荷を与える。 2.運動学習の理論活用 - 競技動作のコアとなるアトラクターを学習し深化するための学習機会を提供する。 3.競技動作への転移 - 実際の競技場面で発揮される動作を意識したトレーニングを構築する。 以上の内容を網羅的に学習するために、DMC(動的運動制御)、MLT(運動学習理論)、SSM(競技特異的動作)の3コースを認定しています。...
ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート
vol.16 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Single Leg Jammer 目的・エクササイズ特性 ・下肢の強化(レジスタンス)+体幹部の安定・加速時の爆発的動作 ターゲット 臀筋群・大腿四頭筋・ハムストリングス・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 1.9cm幅 イエロー ・フォームプライオボックス H61cm 動作手順 1.スーパーバンド2本を、両肩にそれぞれ掛けて立つ。2.スーパーバンドの片側をパワーラックにかけもう片方を肩にかけます。3.スクワットのようにしゃがみ、斜め前方へジャンプするように爆発的に膝・股関節を伸展する(片足だけ)。4.伸展後は、前方に置いたボックスに手をつき、元に戻る。 重要なポイント ・ニーインを起こさないようにする。・膝関節+股関節伸展を同時に行いコーディネートされた(協調性のある)求心性収縮を爆発的に行う。 コーチングキー 片足で地面を爆発的に蹴り、対側の脚を前方へ膝蹴りするイメージを持つ。 よくあるエラー 腰部伸展 Resisted Lever...
vol.16 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
ケトルベルを活用したパワーエンデュランストレーニング|Jason C. Brown氏寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回はフィットネス、スポーツ分野におけるケトルベルトレーニングの国際的な第一人者であり、フィットネス専門家向けプログラム「Kettlebell Athletics Certification」創設者のJason C. Brownが、PERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した『ケトルベルを使ったパワーエンデュランストレーニング』をご紹介します。既に多くの施設やチーム、個人に導入いただいているケトルベルのトレーニングプログラムの考え方を紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 ケトルベルを使ったパワーエンデュランストレーニング (著:ジェイソン・C・ブラウン) ほとんどのスポーツ競技は、長い時間にわたって爆発的な動きを生み出す能力を中心に展開されます。この運動能力は「パワーエンデュランス(Power Endurance)」として知られています。パワーエンデュランスのトレーニングは非常に過酷ですが、最も高いパワーエンデュランスを持つアスリートが、最終的に勝利を収めることが多いのです。 ケトルベルトレーニングは、スポーツパフォーマンス向上の分野では比較的新しいトレーニング方法です。しかし、パワーエンデュランスを向上させるためのトレーニングツールを1つ選ぶとすれば、それはケトルベルでしょう。 ケトルベルトレーニングは、伝統的に修正されたオリンピックリフトのバリエーションを高回数で行うことを中心に構成されています。この高回数と修正版オリンピックリフトの組み合わせこそが、ケトルベルトレーニングをパワーエンデュランス向上に理想的な方法にしているのです。 では、この組み合わせがなぜ効果的なのでしょうか? オリンピックリフトおよびそのバリエーションは、その設計上、ゆっくりと行うことはできません。スナッチ、クリーン、ジャークといった動作は、素早く実行しなければなりません。この高速リフティングのプロトコルを組み合わせることで、長時間にわたって高い出力を生み出すよう身体を訓練することができます。 ケトルベル・クラスター(Kettlebell Clusters) ケトルベル・クラスターでは、一定の時間内に20秒ごとに1回の反復を行います。さらに刺激を加えるために、私はよく1回ごとに異なるドリルをローテーションさせます。 たとえば、最初の反復ではスナッチを行い、20秒休み、次にクリーンを行い、さらに20秒休んでハイプルを行う、といった具合です。 パートナーと一緒にケトルベル・クラスターを行うのも非常に良い方法です。互いに次の反復で行うドリルをコールし合うことで、ワークアウトに少しの混乱と多くの楽しさを加えられます。また、お互いが競い合うことでより熱のこもったトレーニングになります。 ただし、選ぶドリルは爆発的で素早く実行でき、パートナーのスキルに適したものであることが重要です。 1分間のケトルベル・クラスターの一例をご紹介します。 ケトルベル・スナッチ ×1回 → 20秒休憩ケトルベル・クリーン&ジャーク ×1回 → 20秒休憩ケトルベル・プッシュプレス...
ケトルベルを活用したパワーエンデュランストレーニング|Jason C. Brown氏寄稿
vol.15 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Scapular Adductor Stretch 目的・エクササイズ特性 ・肩甲骨周囲のストレッチ・胸郭モビリティーの向上 ターゲット 菱形筋・僧帽筋中部 使用アイテム スーパーバンド 0.7cm幅 オレンジ 動作手順 1.スーパーバンドを背中を通して右肩につける。2.右膝をついて、左足を外転して地面につき、体を支える。3.左手を地面につき、右手を頭の後ろにおく。4.胸郭を右回旋・左回旋し、肩甲骨周囲のストレッチと胸郭の回旋を行う。 重要なポイント ・脊柱のニュートラルポジションを維持する。・胸椎回旋を意識する。 コーチングキー 脊柱の長軸を意識し軸上でコマのように回旋する。 よくあるエラー 体幹部側屈が入る セッティング手順 ・スーパーバンド2本を結ぶ。・スーパーバンドをラックにつける。 Jammer 目的・エクササイズ特性...
vol.15 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
フォームローラーの活用法|Michael Boyle氏寄稿
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回は Mike Boyle Strength & Conditioning(MBSC)の創設Michael BoyleがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「Using Foam Rollers(フォームローラーの活用)」をご紹介します。既に多くの施設やチーム、個人に導入いただいているフォームローラーの活用法や効果を紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 はじめに 20年前、ほとんどのストレングスコーチやアスレティックトレーナーは、長さ90cmほどの円柱状のフォームローラーを見て、「これは何のためのものか?」と首をかしげていたことでしょう。それが現在では、ほぼすべてのアスレティックトレーニングルームや多くのストレングス&コンディショニング施設に、長さや硬さの異なる複数のフォームローラーが備えられています。 フォームローラーの普及の背景 フォームローラーが広く使われるようになったのは、マッサージに対する意識の変化によるものです。これまで私たちは、アイソキネティクスや電子機器を用いた怪我へのケアを中心にアプローチを行ってきましたが、より欧州的な手技による軟部組織のケアへと徐々にシフトしてきました。現在では、マッサージ、 Muscle Activation(MAT)、アクティブリリース(ART)などが、痛みや怪我を抱えたアスリートに非常に有効であることがわかっています。 エリートアスリートの間では、「健康を維持したければ、信頼できるマニュアルセラピストを味方につけるべき」という認識が一般的です。そのため、あらゆるレベルのアスリートが何らかの形で軟部組織のケアを求めるようになっています。 フォームローラーの意義 フォームローラーは、軟部組織へのケアの恩恵を大人数のアスリートに効率的に提供する手段として注目されました。エリートアスリートがさまざまな好影響を受けるのを見たコーチたちが、「大人数のアスリートに手頃なコストでマッサージを提供する方法は?」というを悩みから、フォームローラーの導入に至りました。 National Academy of Sports Medicine の会長、Michael Clark 博士(DPT, MS,...
フォームローラーの活用法|Michael Boyle氏寄稿
vol.14 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Pulled Bear Crawl 目的・エクササイズ特性 ・下肢の強化(レジスタンス)・肩甲胸郭関節の安定・床半力の認知向上 ターゲット 大腿四頭筋・ハムストリングス・コア・肩甲骨周囲の筋群 使用アイテム スーパーバンド 1.9cm幅 イエロー 動作手順 1.スーパーバンドの中に体を入れてパートナーにバンドを持ってもらう。2.四つ這いの体勢を作り体幹部を安定させる。3.そのまま膝を浮かせ前進する。4.しっかりと床を押し体を安定させながら進み続ける。 重要なポイント 体幹部のニュートラルポジションを維持する。 コーチングキー 前方へ出す手の幅と足の幅が同じになるように進む。 よくあるエラー 腰部伸展 セッティング手順 スーパーバンド2本を結ぶ。 Lunge...
vol.14 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
Michael Boyle氏寄稿|ラテラルスピードとアジリティの向上
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。今回は Mike Boyle Strength & Conditioning(MBSC)の創設Michael BoyleがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「Improving Lateral Speed And Agility(ラテラルスピードとアジリティの向上)」をご紹介します。既に多くの施設に導入いただいているラダー、アジリティリング、ミニハードルの使い分けも紹介しておりますのでぜひ最後までご一読ください。 ラテラルのスピードとアジリティのウォームアップ ラテラルのスピードとアジリティのウォームアップは、ラテラルの動きの向上を目的としたトレーニングに備えるために身体を準備するために活用されます。このウォームアップは、最初に8分間のアジリティラダー(ラダートレーニング)を行い、その後5分間のラテラルのダイナミックストレッチを行います。重要なのは、アブダクター(外転筋群)とアダクター(内転筋群)に線形のウォームアップでは実現できないレベルで負荷を加えることです。ウォームアップは、もちろん競技や活動の要求に特化して行うべきです。陸上競技などの「直線的な」影響によって、ウォームアップが一方向、または単一平面に偏ることが多い現状があります。ラテラルのウォームアップは、選手をラテラルの動作やスピードを上げたトレーニングに備えさせます。 ラテラルアジリティの向上 「スピードは教えられない」という昔からの格言は、長年にわたり誤りだと証明されています。しかし、依然として多くのコーチがアジリティやコーディネーションは教えられないと信じています。実際には、ラテラルの動きの本質である方向転換は教えることができ、これは3つのシンプルな要素に分けられます。 1.シングルレッグのストレングスは充分か? シングルレッグのストレングスは、単純に動きを止めるだけでなく、その後に再度動き出すために必要であり、アジリティを高めるためにも重要な要素です。シングルレッグのストレングスが充分になければ、どんなにアジリティを高めても選手がトップスピードでカットを行うことはできません。 2.減速動作ができるか? Eccentric strength(伸張性収縮)が鍵です。Eccentricは、重量を下ろす力ではなく、体を急速に止める力と考えてください。Eccentric strengthは「ブレーキをかける力」です。 3.安定した着地ができるか? proprioceptive system(固有受容覚)は、安定した着地を作るための準備ができていますか? アスリートはアジリティの基本概念を理解する必要がある 左に動くためには、選手は右脚で押し出さなければなりません。 進む方向に脚を踏み出すだけでは素早い移動はできないので、進みたい方向とは逆の脚で地面を押し出さなければなりません。 しかし、方向転換に必要な押し出す力を発揮する前に、減速し、安定して着地する必要があります。コーチが「アジリティトレーニング」として実施する多くのトレーニングは、単に動きのタイミングを合わせることに過ぎません。私たちの哲学は、動作を教えることであって、タイミングだけを教えることではありません。アスリートにコーンを周りながらタイムを縮めさせることはしません。アスリートには、右ターン、左ターン、または45度のカットを正しく実施する方法を教えます。そのために私たちは、「1-2 スティック」と呼ばれるシンプルなドリルから始めます。...
【ケトルベル活用】Gray Cook氏寄稿『新しい視点で見るバランス』のご紹介
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本コラムでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な器具をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。 今回はFMS(Functional Movement Screen)の創設者 Gray CookがPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「新しい視点で見るバランス」をご紹介します。既に多くの施設に導入いただいている「ケトルベル」を活用した内容になっておりますのでぜひ最後までご一読ください。 バランスを再考する:新しい視点で見るバランス 著者:Gray Cook(FMS) 私の最初の著書『Athletic Body in Balance』は、キャリアの初期に目の当たりにしたことへの反応として書きました。スポーツと整形外科の理学療法士、そしてパートタイムのストレングスコーチとして、さまざまな身体の動きや活動を見てきました。そこでは多くの予想外の発見をしましたが、特に感じたのはアスリートや患者、クライアントの評価を行う際の「均等性の欠如」でした。 「均等性」という言葉を使う際に意味するのは、動作やフォームなど身体機能における以下の全てを含めてご理解ください。 ・上半身の発達が過剰で、下半身が未発達・下半身の発達が過剰で、上半身が未発達・特定の部位に制限がある一方で、他の部位に制限がほとんどない・一部の動作パターンで制限が顕著だが、他のパターンには制限がない・身体の前面の筋肉の発達が過剰で、後面の筋肉が未発達・身体の後面の筋肉の発達が過剰で、前面の筋肉が未発達・プッシュ動作は得意だが、プル動作は充分にできない・プル動作は得意だが、プッシュ動作は充分にできない・身体の左右の非対称性 これらのうち、特に左右の非対称性は怪我のリスクに関連しているエビデンスが出ています。実際、私の講義の多くは、動作スクリーニングや評価を通じて非対称性や運動制御の問題を発見し、それが怪我や再傷害のリスクファクターであることに焦点を当てています。私の専門的な仕事は、常にエビデンスと研究に基づいていますが、それに加えて他の要素にも配慮しています。ここではこれらについてさらに掘り下げていきましょう。 特定の活動に特化したトレーニングを受けた体の特徴 それぞれ異なる方法で鍛えられた身体は、発達させてきた活動の種類やスタイルが特徴として現れます。 特定の活動に特化したトレーニングを続けるとその活動に適した身体の特徴になっていきますが、場合によっては過剰に型にはまってしまい、私たちが本来持っている動作のポテンシャルをすべて奪ってしまうことがあります。だからこそ、私は専門性の高いアスリートに対して、機能的な動作パターンをバランスよく維持することをアドバイスしています。全ての動作パターンをトレーニングする必要はなく、重要なのはそれらを維持することです。機能的な動作パターンが失われると、バランスの取れた身体の基盤にひびが入る前兆となります。専門化自体が悪いわけではなく、重要なのは特定の活動に過剰に適応しすぎてバランスを失うことが問題であるということです。 パワーのバランスを考慮したトレーニング 優れたストレングスコーチは、パワーのバランスに関心を持っています。彼らの焦点は動作パターンのバランスにあるわけではありませんが、少なくともバランスには配慮しています。彼らはパフォーマンスのバランス、プッシュとプルなどの能力に見られる基本的なバランスを重視しています。これが直感的な判断でわかるのは、私たちの動作パターンは対向するパターンから成り立っているからです。理学療法の学校では、スパイラルと対角線の固有受容性神経筋促通法(PNF)パターンが、身体の中心を軸として頭に向かって動く動作(feeding patterns)と、頭から離れていく動作(protection patterns)を表していると説明されました。パンチや投げる、振るなどの動きがこれらの基本的なパターンから成り立つ様子がわかりやすいです。 プッシュとプルの動作のバランス 優れたストレングスコーチやトレーナーは、プッシュとプルのパターンをしっかりと確立することで、より専門的なパターン(両方を組み合わせたもの)を支える土台が築かれることも理解しています。私はこれまで、リフトをプッシュ、プル、そしてコンビネーションに分類してきました。それは、「単一の筋肉だけを使ったリフト」という考え方から抜け出すためです。基本的に、プル動作とプッシュ動作は同じ筋肉を異なる方法で使用します。動かす筋肉と安定させる筋肉の役割は、しばしば逆転しています。最高のリフトは常に全身の筋肉を使いますが、私たちは依然として主動筋でリフトを分類する傾向があります。プッシュとプル動作の強さのバランスを取ることで、スポーツの種目に関係なく、安定した身体のプラットフォームを作ることができます。私からの唯一の注意点は、まず動作パターンを必要十分なものにすることです。これは私の習慣なのですが、専門家として動きの基本、つまり最低レベルの動作パターンの能力なしに運動を論じるべきではないからです。つまり、プッシュやプルを鍛えるだけで動作の修正が得られるとは考えないということです。それらのエクササイズは、ベースとなる適切なムーブメントパターンの上で成り立つコンディショニングエクササイズと考えるべきです。言い換えれば、FMSの最低ラインである非対称性が少なく各テストで2点以上を獲得できる状態です。 これらの理解が難しければ、まずはこちらの書籍をご確認ください。『ムーブメント -ファンクショナルムーブメントシステム:動作のスクリーニング,アセスメント,修正ストラテジー』 クリーンとプッシュプレス:シンプルな動作が最適?...
ジム開業・改装などを
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物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定などで押さえておきたいポイントをまとめた全30ページの資料です。ジムの開業や、トレーニングルームのリニューアルを検討している方にもお役立ていただけます。
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