COLUMN

ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「運動療法としてのピラティス」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。本講座では、身体の痛みや不調を取り除き、日常生活や競技パフォーマンスを向上するためのピラティス指導についてお話しいただきました。 機能解剖学、機能神経科学、感覚運動科学などを統合したアプローチにご興味がある方、またピラティスをスキルセットに加えたい運動指導者・治療家などの多くの方々にご参加いただきました。 ■テーマ:運動療法としてのピラティス ■開催日:2025年1月12日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY 代表 / NEXPORT 代表) 1.ピラティスが担う感覚運動科学での役割 感覚運動科学は、慢性的な不調の緩和から根本的な改善からパフォーマンス向上までの以下の5つのブロックで構成されています。 その中で、ピラティスは「Corrective(是正・修正)」において非常に重要な役割を果たします。 Corrective (是正・修正) このフェーズの目的は、身体の動きや使い方に問題がある部分を見直し、よりスムーズで効率的な動作へと導くことです。ピラティスを取り入れることで、脊椎の柔軟性や安定性を改善し、身体全体のバランスを整えることを目指します。 ピラティスの強みは、身体の感覚を丁寧に引き出しながら、動きの問題を根本から解消することができる点です。このアプローチにより、次のステップである筋力強化や運動制御をより効果的に行うことができます。 ピラティスをCorrectiveに活用する目的 ・筋肉のバランス調整(働きすぎの筋肉を抑制、使われていない筋肉を活性化) ・可動性(Mobility)と安定性(Stability)の向上 ・感覚の統合(Sensory Integration)と動作パターンの修正 2.ピラティスエクササイズについて ピラティスを運動療法として活用する際には、マットエクササイズ、マシンエクササイズ、そして徒手療法を組み合わせることが効果的です。それぞれに独自の良さがあるため、それらを理解し、クライアントの状態や目標に合わせて使い分けることが重要です。 ピラティスで重要なプログレッションとリグレッション ピラティスエクササイズでは、クライアントの能力や状態に応じてエクササイズの難易度を調整する「プログレッション(進行)」と「リグレッション(後退)」が重要な役割を果たします。 このうち、特にリグレッションは高度な技術を要し、専門知識を持つ指導者でなければ適切に対応することが難しいとされています。 プログレッションとは?...
ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「運動療法としてのピラティス」

ウェビナーレポート|川合 智さん「スポーツニュートリション- 基礎 & 競泳編 -」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。前半はスポーツニュートリションの基礎と全てのスポーツに共通する栄養の基本について、後半は主に競泳にフォーカスを当てて具体的にお話しいただきました。 今回のウェビナーはトレーナーの皆さまだけでなく、競泳のコーチや選手、さらには保護者の方々にも多くご参加いただきました。 ■テーマ:スポーツニュートリション- 基礎 & 競泳編 -■開催日:2025年1月11日■講師:川合 智 (日本統合療法株式会社 代表取締役) アスリートの健康と栄養の基盤 アスリートにとって、健康は競技パフォーマンスを最大限に発揮するための基盤です。今回のセミナーでは、健康を支える「栄養療法」とその延長線上にある「スポーツニュートリション」について解説いただきました。 栄養状態の改善がもたらす効果 アスリートの中には健康状態に問題を抱えながら競技を続けているケースが多いことが指摘されました。適切な栄養療法を行うことで、日常生活の質や競技パフォーマンスを取り戻せる可能性がああります。 押さえておきたい栄養不足の2つのポイント 鉄欠乏(貧血) 鉄欠乏はアスリートの健康における大きな課題です。特に女性アスリートは注意が必要で、ヘモグロビンやフェリチンの数値を定期的に測定することが推奨されます。 具体例として、東京オリンピック金メダリストの大橋悠依選手が大学時代に貧血を診断され、パフォーマンス低下を経験したエピソードが紹介されました。このように鉄欠乏が競技力に与える影響は少なくありません。 糖質不足 糖質は筋収縮のエネルギー源や血糖値を維持するために不可欠です。しかし、特に競泳選手には糖質不足に陥っているケースが多く見られます。糖質が不足するとエネルギー供給が間に合わず、集中力の低下や筋力発揮の不足を引き起こす可能性があります。 栄養の役割 栄養そのものが直接的に競技能力を向上させるわけではありません。しかし、適切な栄養管理によって健康を維持し、本来のパフォーマンスを発揮できる土台を作ることが可能です。 アスリートに栄養アドバイスを行う際には、鉄欠乏や糖質不足を見逃さず、継続的なモニタリングと対応が重要です。特に定期的に血液検査を行い、数値に基づく指導を徹底することが求められます。 アスリートのエネルギー摂取量について 1日あたりのエネルギー必要量 成人が必要とするエネルギー量は、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」に基づいて定められています。一般的な目安として、1日あたりのエネルギー必要量は以下の通りです。 男性アスリート: 2,900〜3,150 kcal 女性アスリート:...

ウェビナーレポート|FMS JAPAN「スポーツ現場でのFMS/SFMAの応用」
今回は、先日開催したFMS JAPAN様とのコラボウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。現役のチームスポーツのトレーナー、コーチをお招きして、現場でどのようにFMSを活用してチーム内の連携を図っているかなどを具体的にお話しいただきました。 ■テーマ:スポーツ現場でのFMS/SFMAの応用 -FMS/SFMAイントロ&若手セラピスト・トレーナーへのアドバイス - ■開催日:2024年12月1日 ■講師 ・中山 直人 (ヴィッセル神戸アスレティックトレーナー・鍼灸按摩マッサージ指圧師/JSPO-AT) ・中村 有希 (ガンバ大阪フィジオセラピスト・PT) ・上松 大輔 (FMS JAPAN) そもそもFMS/SFMAとは? 1990年代半ばからリハビリテーションやトレーニングにおける「動作の重要性」に着目して開発が進められてきた理論で、その基盤となる原理・原則は、身体部位の相互依存性、運動制御・学習、神経発育や発達に基づく動作評価にあります。 また、医療モデルからフィットネスやトレーニングモデルまで幅広く対応できる点が大きな特徴です。 現在、FMSとSFMAは世界40か国、16言語で展開されており、これまでに約10万人が資格を取得。アメリカでは、米軍や4大スポーツリーグとパートナーシップを結んでいるほか、消防や警察、一般企業など多様な分野で活用されています。 FMS/SFMAについて、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。https://www.functional-inc.co.jp/fms-japan/about-fms-sfma/ 中山 直人さんの活用方法 ヴィッセル神戸のアスレティックトレーナーを務める中山さんは、2015年にアメリカのトレーニング施設「EXOS」の日本人向けメンターシッププログラムに参加。そこで、EXOSがFMS(Functional Movement Screen)を包括的な選手評価システムに組み込んでいることを知り、ムーブメント(動作)の改善の重要性を学ばれました。以来、サッカーの分野で「ムーブメント」を軸に、メディカル・コンディショニング担当として活動を続けています。 中山さんには、これまでに携わった異なる環境の3つのチームでのFMS/SFMA(Selective Functional Movement...
ウェビナーレポート|FMS JAPAN「スポーツ現場でのFMS/SFMAの応用」

ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「感覚運動科学の基礎」
今回は、先日開催した無料ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。本講座では、感覚運動科学の基礎から実践的な応用までを丁寧に解説し、現場で役立つ知識やスキルについて具体的にお話しいただきました。感覚運動科学を初めて学ぶ、以下のような目標を持つ方々に多くご参加いただきました。「痛みや不調改善ができる運動指導者を目指したい」 「アスリートのパフォーマンス向上に貢献したい」 「現場指導をアップデートしたい」 ■テーマ:感覚運動科学の基礎 ■開催日:2024年12月15日 ■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY 代表 / NEXPORT 代表) 1.感覚運動科学5つのブロックの役割について 感覚運動科学は、クライアントの慢性的な不調やパフォーマンス低下を改善し、根本的な向上を目指す5つのブロックで構成されています。 (1)Treatment (準備のブロック) セッションの最初に行うステップです。 「治療」という意味を持ちますが、ここでは本来の治療ではなく、セッションをスムーズに進めるための準備に重点を置いています。 目的: 痛み、不安、恐怖、可動制限などを軽減し、後続のトレーニングに集中できる状態を作る 方法: 徒手療法や物理療法(電気治療や圧迫など)を短時間で最小限に実施 このブロックで整えた基盤の上に、次からの本格的なアプローチが続きます。 (2)Corrective (是正・修正) 身体のバランスや動きに不具合がある場合、それを是正・修正します。 主な内容: ・筋肉のバランス調整(働きすぎの筋肉を抑制、使われていない筋肉を活性化) ・可動性(Mobility)と安定性(Stability)の向上...
ウェビナーレポート|近藤 拓人さん「感覚運動科学の基礎」

サミットレポート(3/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024
10月18日(金)〜20日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024」の内容の一部を全3回に分けてご紹介させていただきます。 本日は最終日の講義の模様を一部ご紹介させていただきます。 テーマ:Movement Variability - “動作多様性”の重要性と訓練法 講師:近藤 拓人 (AZCARE代表,NEXPORT代表) 近藤さんは、日米のスポーツチーム、クリニック、フィットネス施設での豊富な経験を基に、現在はAZCARE ACADEMY代表およびパーソナルトレーニング施設NEXPORT代表として、現場指導と教育活動に従事されています。本講義では、「Movement Variability - “動作多様性”の重要性と訓練法」をテーマにお話しいただきました。講義の前編では、動作多様性の重要性を支える科学的根拠を掘り下げて、後編では日常生活や競技動作とトレーニング施設での運動の間に生じる“差”(Bridging the Gap)を埋めるためには動作多様性が不可欠であること、さらに「マクロな多様性」と「ミクロな多様性」という視点から、多様性を向上させる具体的なアプローチをエクササイズの実例を交えご紹介いただきました。競技力向上や身体の柔軟な適応を促すための動作多様性の理解を深める講義となりました。 テーマ:Postural Restoration の観点から実践するローディングとアンローデイング 講師:石井 健太郎さん (PRI Japan 合同会社 代表 ) 石井さんは、男子サッカーアメリカ代表のアスレティックトレーナーとして活動する一方で、日本ではClinical...
サミットレポート(3/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024

サミットレポート(2/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024
10月18日(金)〜20日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024」の内容の一部を全3回に分けてご紹介させていただきます。 初日の講義の模様を一部ご紹介させていただきます。 テーマ:未病を予防する抗炎症食(前半)/ 睡眠栄養学(後半) 講師:川合 智さん (日本統合療法株式会社代表取締役) 川合さんは、運動療法と栄養療法を基盤とする「統合療法」によって慢性不調を改善に取り組む一方、アスリートへの栄養アドバイスも行なっています。本講義では「未病を予防する抗炎症食」と「睡眠栄養学」をテーマにお話しいただきました。講義では、睡眠不足が身体に及ぼす影響を解説し、睡眠の質を向上させるための食事アプローチについて具体例を交えて紹介いただきました。また、トレーナーが身体の不調を解剖学的観点から捉えがちな中で、栄養や睡眠の観点からアプローチする重要性についても解説されました。 栄養・睡眠の視点を取り入れることで不調を改善する具体的な方法が盛り込まれた内容であり、受講者の関心を大いに引きつけた講義となりました。 テーマ:パーソナル、スポーツチーム、行政、企業でも活用できるパッケージプログラムCELについて 講師:荒井 秀幸さん (株式会社R-body General Manager ) 荒井さんは、コンディショニングを提供するスポーツ運動療法施設「株式会社R-body」のGeneral Managerとして、トップアスリートや一般の方に向けたコンディショニングトレーニング指導を行っています。本講義では、「パーソナル、スポーツチーム、行政、企業でも活用できるパッケージプログラムCELについて」をテーマにお話しいただきました。講義では、R-bodyが構築したCELというシステムの中で用いられる腰痛改善プログラムについて、基礎知識からそれを応用したエクササイズに至るまで、具体例を交えて詳しく解説してくださいました。このプログラムは、身体に関する知識をお持ちでない方でも実践可能であり、スポーツチームから行政、一般企業など幅広い分野で活用されており、7割の方が腰痛改善を実現したという実績もございます。さらに、プログラムに用いられるトレーニング理論についても詳しく解説いただき、運動指導を行う上で重要な知識を深めることができる非常に有意義な講義となりました。 テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのConstraints-Led Approachの理論と実践 講師:桂 良太郎さん (株式会社Best Performance Laboratory代表) 桂さんは、東京南青山にあるパフォーマンス施設「Best Performance...
サミットレポート(2/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024

サミットレポート(1/3)|前日カンファレンス(2024)
10月18日(金)〜20日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024」の内容の一部を全3回に分けてご紹介させていただきます。 本日は前日カンファレンスついてご紹介します。 今年は、サミット本体にもご登壇いただいた桂良太郎さん、近藤拓人さんの両名にご自身が主宰するアカデミーの新講座のイントロダクションをご講義いただきました。 テーマ:BPA-CFTイントロダクションコース ボディメイクを効果的に行うためのコンディショニングの理論と実践 - ボディメイクトレーニングに必要な機能改善と動作の秘訣 - 講師:桂 良太郎さん (株式会社 Best Performance Laboratory 代表取締役) 講義概要 今回の講義は、ボディメイク指導に特化したパーソナルトレーナーのために新たに開発された、以下2つのプログラムのイントロダクションの位置付けとなります。 1.現地プログラム:Mentorship Education Program - Fitness Course - メンターシップエデュケーションプログラム - フィットネスコース -2.完全オンラインのeラーニングコンテンツ:BPA-CFT(Certified...
サミットレポート(1/3)|前日カンファレンス(2024)

【FMSテストとは?】理論やメリット、必要な器具をご紹介
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本コラムでは、さまざまな概念やトレーニング理論とそれを現場で活用するために必要な器具や具体的なエクササイズを動画付きでご紹介します。今回は日本でも10年近くにわたりセミナーが展開されている「FMS (Functional Movement Screen) 」をテーマにご紹介します。 FMSとは? FMS(Functional Movement Screen)は、疼痛のないクライアントを対象に、発育発達の原理原則に基づいて、日常生活や労働、スポーツの動作で使用される7つの機能的動作を包括的にスクリーニング・評価するためのシステムです。アメリカのFunctional Movement Systems社が開発したもので、スクワット、ランジ、回旋動作などの7種類の動作を通じて、動作における制限やリスクを見つけ出し、統一された評価基準に基づきスコアリングを行います。このスコアを共通認識することでクライアントやトレーナー、メディカルスタッフなどの関係者と短期的・長期的なトレーニングプランを設定しやすくし、円滑なコミュニケーションを可能にします。FMSは1997年に公表され、NFLや米軍の訓練で傷害予防に大きな効果を上げたことで注目を集め、2004年から世界各国でセミナーが行われています。現在、世界40カ国、16言語で使用され、認定資格者は70,000人にのぼります。その後、スポーツの現場だけでなく、コロラド州の消防局やカリフォルニア州の電力会社での健康経営や労災予防の効果が評価されるなど注目を集めました。2024年現在、MLB、NBA、NFL、NHLなどのドラフトコンバインにも採用。欧州のプロサッカークラブや各国代表チーム、医療機関、企業など幅広い分野で成果を上げています。 FMSについてこちらの動画もご覧ください。https://youtu.be/y77l_zKs5P8?si=-Pk9eeVgMUa_xMCd FMSの7つのテスト これらのテストを通して可動域、バランス、動作の制限からクライアントの現在地を知り、障害の予防から改善エクササイズ、パフォーマンス向上に向けたトレーニングプログラムの策定に役立てます。 1.ディープスクワット2.ハードルステップ3.インラインランジ4.ショルダーモビリティ5.アクティブ・ストレート・レッグレイズ6.トランクスタビリティプッシュアップ7.ロータリースタビリティ FMSを活用する主なメリット 1.ジムで初めてトレーニングをするクライアントの現状把握が容易に ジムで初めてトレーニングをする方の身体の状態のチェックとしてFMSの7つのテストが役立ちます。身体の状態を見極めてトレーニングの効果を最大化するには、目標に向かってトレーニングを始める前にまずはクライアントの身体がどういう状態なのかを正確に把握することが大切です。 2.リハビリテーション後半での評価のひとつに 患部のリハビリテーションが終わりに近づき、患者様に運動を再開・開始いただく際の評価の一つにご活用いただけます。痛みの結果、患部以外の部位へ機能が低下したかを評価することができます。 3.トレーナー間でのクライアント評価軸の統一 評価をトレーナーの主観ではなく、FMSテストに基づくことで個々のトレーナーによる評価の差が生まれにくくなります。また、統一されたテストで評価することでトレーナー間、またはチームスポーツであればメディカル部門や監督コーチとの連携もスムーズになり情報の乖離を防ぐことにも繋がります。 使用器具 FMSテストやセミナーで学ぶコレクティブエクササイズを実施するにあたり、必要不可欠な器具をご紹介します。 1.FMSテストキット 7つのテストを実施する上で必要不可欠なキットです。これ一台でFMSの全てのテストが実施可能です。 2.グレイクックバンド グレイクックバンドはFMS社が自社の推奨するエクササイズを実施するためにデザインし、創業者の一人「グレイクック」の名前がついたエクササイズバンドです。これ1本で幅広く身体の動作機能改善に役立てることができます。 チョップ、リフト、プレス、ASLRエクササイズなど、さまざまなエクササイズに使えるオールマイティなバンドです。 3.ケトルベル...
【FMSテストとは?】理論やメリット、必要な器具をご紹介

ウェビナーレポート|近藤拓人さん(PBJサミット事前ウェビナー)
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、パフォームベタージャパンサミット2024の事前ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年8月8日■講師:近藤 拓人 (AZCARE ACADEMY / NEXPORT)■テーマ:LMS for Athletic Rehabilitation - LMSをアスリートのリハビリに活用する方法- LMSとは さまざまな障害物を用意して超えたり利用したりして、A地点からB地点まで移動するトレーニングです。 パルクールに馴染みがある方はイメージがつきやすいかと思います。 Locomotor:移動器 Movement:動作 Skill:スキル 目標指向型運動を通じて認知機能・身体機能・自己効力感を再獲得するプログラムです。 立つ、起きる、回る、組む、渡るのようなさまざまな動作を活用して移動をしますが、この移動機能を鍛えることで前述の移動器・動作・スキルも鍛えることができます。 一般の方の身体作りやアスリートのパフォーマンス向上にも効果的に活用できますが、特に子供の発育時に良いアプローチ方法になりますのでおすすめです。 目標指向型運動 プログラムの流れ 苦手な動き、動かしづらい関節、弱い筋肉を鍛えることからスタートします。 ピラティスエクササイズは狙った機能を鍛えやすくプログラムの初期で活用することが多いです。 次に強度の高いエクササイズをして筋機能を向上させるステータスに移行します。 これにより筋力がついたり、パワーが向上します。 これで終わらせてしまうケースが多いのですがこれでは不十分です。 認識→計画→実行→フィードバック→調整の流れが必要になる運動を取り入れることが重要です。...
ウェビナーレポート|近藤拓人さん(PBJサミット事前ウェビナー)

開催レポート|8月1日ウェビナー(講師:庄村 康平)
今回は、パフォームベタージャパンサミット2024の事前ウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年8月1日■講師:庄村 康平 (ネクストベース・アスリートラボ)■テーマ:パワー発揮を高めるための段階かつ個別的なトレーニング戦略 1.パワーとは何か 「力」と「パワー」は別物 力とパワーは混同して考えられることがありますが、厳密には全く異なるものです。 定義と違いは以下の通りです。 ・筋力(Muscular Force):筋によって発揮された力 ・筋力(Muscular Strength):筋力(Muscular Force)によって外的な物体や抵抗に対して行使された力 ・筋パワー(Muscular Power):筋力(Muscuar Strength)によって外的な物体や抵抗に対して1秒間にできる仕事量(力×変位) 力学的パワーとは「1秒間にできる仕事量(=仕事率)」を指し、スポーツ現場では、 「パワー(W)=力(N)×速度(m/s)」だとよく耳にすることがあるかと思います。 よく混同される事例として、アイソメトリックがあります。 このように関節角度の動きがない、もしくは速度がない場合には、パワーはどれだけ力を発揮したとしても0になります。 そのため大前提として、力とパワーは分けて考える必要があります。 パワーを解釈する時の注意点 「地面に対して発揮されたパワー」は「筋によって発揮された生理学的なパワー」と同じではありません。 筋がパワーを発揮し、それがさまざまなものを介し地面に加えられているので、地面に対して発揮されたパワーは筋パワーとはイコールではないので注意しましょう。 身体のどこの部位が大きなパワーを発揮しているのか? 例えば、下肢の爆発的な筋力が重要な競技スポーツを行う男性のエリートアスリートを対象とした研究では、高いジャンプをするには股関節のパワー発揮が重要であるという結果が出ています。 そのため股関節の伸展筋力を鍛えるというのが昨今アスリートのトレーニングで重要視されてきています。 パワーの向上はパワートレーニングだけでは不十分 パワーを高めるにはパワートレーニングをやろうとする方もいると思いますが、パワーの変数の力(N)と速度(m/s)関係の全域において向上させるためにはパワートレーニングだけ行えば良いわけではないというのが研究結果からも出ています。 高負荷・低速度のストレングストレーニング、...
開催レポート|8月1日ウェビナー(講師:庄村 康平)

開催レポート|encounter コラボウェビナー(講師:根城 祐介)
今回は、encounter様とのコラボウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年7月24日■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program)■テーマ:腰椎骨盤帯の安定性を向上する -歩行・ジョギングに繋げる運動療法- 床反力の捉え方 「床反力」とは、垂直方向のベクトルで10kgの力で床を押したとした場合、10kgの力で押し返してくる働きのことを指します。この床反力には考慮すべきポイントが3つあります。 1.ベクトル ベクトルは体勢や床を蹴る方向などによって変わってきます。 日常生活の中で、さまざまな姿勢を維持したり、さまざまな体勢になったりしますが、その際に力のベクトルを考慮しないと、正しい運動療法を提供することができなくなります。 2.力の伝達 床反力を受け取ったら、次は歩行やジョギングなど移動する力に変えなければなりません。 力の連動性を高めることができない限り正しく移動することができない、不効率な移動方法になってしまいます。各関節の動き、姿勢などから判断していく必要性があります。 3.重力 非常に重要な環境要因で、地球上に生活する限り重力を受け取るということが必ず発生します。動作の中で重力を認知し適用するように筋肉を収縮し姿勢を保持しなければなりません。 重力に拮抗するために ハムストリングスを例に挙げて解説すると、腰椎骨盤帯が不安定になっていた場合、骨盤帯が前方にローテーションし、坐骨結節は斜め後方を向きます。 つまりハムストリングスの起始部が斜め後方を向き、ハムストリングスの働きやすい位置覚を失ってしまうことになります。 だからこそアライメントを重要視し重力に拮抗しながらハムストリングスが使えるようにならないといけません。 そのほか、大内転筋・臀筋郡にも同様のことが言えますが、重要なのはこれらの筋肉を単純に動かすだけではなく、能動的に制御しながら認知機能が備わっている状態です。 CKC&OKCで必要な考え方 CKCの動作 上行性、下行性の力を1つ前の動画で挙げた筋群によって制御できると、胸郭も柔軟に使うことができ、ビームの上をバランスをとって歩くことができます。 「床反力を伝達させる」ことや「連動性を認知」していないと難しい動作です。 OKCの動作 座位や立位姿勢でおこなう運動動作は重力は真下にかかるので脊柱内圧が高まりやすいです。 OKCの動作は地面に足がついていない状態なので脊柱重力圧を軽減させる効果があります。 そのため腰痛患者にはおすすめの運動動作になります。また、支持基底面も拡大させることができる体勢です。 エクササイズ...
開催レポート|encounter コラボウェビナー(講師:根城 祐介)

開催レポート|encounterコラボウェビナー(講師:桂 良太郎)
今回は、encounter様とのコラボウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。 ■開催日:2024年7月11日■講師:桂 良太郎 (Best Performance Laboratory)■テーマ:スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のためのConstraints-Led Approachの理論と実践 「部分最適」と「全体最適」の問題 部分最適とは「特定の問題に対して一部分のみが最適化されている状態」のことを指し、例えば、リハビリテーションで足関節や股関節が改善・最適化された状態がそれにあたります。 対して、全体最適は「選手や患者の身体パフォーマンス全体として最適な状態」を指します。 問題は、部分最適されたからといって全体最適されるわけではないということです。 身体パフォーマンスで考えた場合、各関節や体幹の強さが最適化されても選手のパフォーマンスは全く変わらないケースもあります。 その事実を認識すると、トレーニングやリハビリテーション根幹の考え方を変えなければならないことがわかります。 制約主導アプローチ 反復のない反復 反復において完全に同じ動作は存在しません。 安定したパフォーマンス結果には、動作の安定性と変動性が重要です。 動作の安定性と変動性の組み合わせによって動作のコツを掴めるようになります。そのため同じ動作を繰り返しおこなうのではなく、少しだけ変動性を加えて繰り返すアプローチが必要になり、この変動性の掛け方が制約主導アプローチにおいて非常に重要になってきます。 同じ運動結果を出すために必要なこと 野球で例えると、コントロールの良いピッチャーはいつも同じところでリリースしているかというとそうではありません。 コントロールの悪いピッチャーはリリースポイントが一定で、コントロールの良いピッチャーはリリースポイントがバラバラであったという研究結果も出ています。例えば、マウンドの傾斜や気温など環境が変わっていなくても、自分自身の疲労が加わるため1球目と100球目では動き方が異なってきます。 そのような疲労という生体制約下で同じ結果を出し続けるには、自ずと1球目のリリースポイントと100球目のリリースポイントは違ってくるということです。 同じ結果を出すためには、さまざまな動作ソリューションを身につけなければなりません。 「同じ運動結果を出すために、異なる複数の解決方法を持つ」これこそが環境変化に柔軟に対応し、いつもハイパフォーマンスを出せるクライアント・患者の共通した特徴です。 適応性、制約、変動性を考察していくアプローチが制約主導アプローチの根源的な考え方になります。 トレーニングを競技パフォーマンスに転移させるには? トレーニングで強化したことは、競技パフォーマンスに勝手に出現するものではなく「種まき」が必要です。そのためには、トレーニングを競技パフォーマンスに転移させるために何が必要なのかを学ぶ必要があります。 例えばサッカーの「ジャンピングボレーシュート」の練習は、「垂直跳び」と「シュート」のトレーニングを別々にやっても上手くならないことは理解いただけるかと思います。「ジャンピングボレーシュート」は「ジャンピングボレーシュート」の練習をしないと上手くなりません。前述の通り、競技パフォーマンスを上げるためにおこなうトレーニングを分解しすぎてしまうと、結果パフォーマンスは変わらないケースもあるため、どの程度分解するのかを見極めることがポイントになります。 細かく分解した部分最適のトレーニングが必要なケースもたくさんありますが、目的を「競技パフォーマンスの向上」とするならば、この考え方が非常に重要です。...
開催レポート|encounterコラボウェビナー(講師:桂 良太郎)

開催レポート後編|Active-Aid Program コラボウェビナー(3月16日)
先日、Active-Aid Program様とのコラボウェビナーの開催レポート(前編)を配信しました。 後編では、エクササイズに加え質疑応答も合わせて紹介いたします。 *前回の配信内容をご覧になりたい方はこちらからご覧ください。 ■開催日:2024年3月16日■テーマ:レジスタンストレーニングにおけるアジリティースピード向上法 1.ゲームスピード360を活用したエクササイズ エクササイズの原理原則の観点では、アシストから始めてレジスタンス(負荷)に移行しなければ怪我につながる可能性が高くなるとされています。 レポート前編では「アシスト」にあたるエクササイズを紹介しましたが、後編では「負荷」のエクササイズを紹介します。 ジャマー(負荷) ECTスリーブを使用したトレーニングもありますが、その場合は上半身にも負荷が加わります。 体幹部を引っ張られることでトリプルエクステンションに転換できた方がエクササイズ戦略として認知機能が向上しやすいという観点からゲームスピード360を使用をおすすめいたします。 ステップアップ- 股関節伸展(負荷) 前に加速する際に上半身まで連動させるエクササイズで股関節を伸展し前に進むための力を獲得するエクササイズです。前に加速する際に上半身まで連動させる動きを学習することができます。 動画ではベンチ台にゲームスピード360を通し、バーベルにストラップを括り付けて使用しています。 先述した通り、スーパーバンドで代用した場合「張力」によって伸ばすにつれて負荷が強くなってしまい、肩を痛めてしまう恐れがあるため、一定の負荷をかけられるゲームスピード360を使用することをおすすめいたします。 2.ゲームスピード360とスーパーバンドの違い アジリティトレーニングでは他にもスーパーバンドをご使用いただくこともありますが、それぞれツールの特徴が異なるためエクササイズの目的によって選択しなければなりません。 スーパーバンドは張力によって引っ張れば引っ張るほど限界値に近づきます。 限界値に近づくと引っ張られる力が強くなり、エクササイズ中の強弱のコントロールが難しくなります。 対してゲームスピード360は引っ張られる力がある程度一定に保てることが特徴です。 「アシスト」も「負荷」も一定の力が加えられるのでアジリティトレーニングをおこなう際は非常に有効なツールです。 3.質疑応答 Q.競技トレーニング中に発生した代償動作の対処はどうすれば良いですか? 競技トレーニング中に起きた代償動作を対処する際に、その場で対処するか代償動作を補うエクササイズを実施するのか、悩まれる方は多いと思います。 代償動作が発生した際の考え方として2つの観点から解説します。 1つ目、エクササイズを実施する前にスクリーニングによってしっかり評価を行わなければなりません。スクリーニングを行うと代償動作のパターンが見えてきます。 さらに競技中の動作を動画などで確認させてもらうことも重要です。 それによってトレーニング施設で行っている動作から出ている代償動作と競技中に起こっている代償動作を一致させ、エクササイズを介入させる指標にすることができます。 2つ目、エクササイズ中に代償動作が起きた場合はエクササイズをリグレッションします。リグレッションしたエクササイズで代償動作が出なければそのまま改善エクササイズとして割り当てます。...

開催レポート前編|Active-Aid Program コラボウェビナー(3月16日)
日頃よりパフォームベタージャパンをご愛顧いただきましてありがとうございます。 今回は、Active-Aid Program様とのコラボウェビナーの内容を前編・後編に分けてご紹介いたします。 ■開催日:2024年3月16日■テーマ:レジスタンストレーニングにおけるアジリティースピード向上法 アジリティの定義と前提 アジリティとは「軽快かつ素早く方向を変え、体のポジションを変えるための技術で、動作実行中に身体がおこなえるもの」を指します。 はじめに、トレーニング施設でおこなっているアジリティトレーニングは「外的要因が少ない状態で実施するトレーニング方法」であることを理解しておかなければなりません。例えば、ボディコンタクトスポーツのアジリティ向上のためには競技中と同じく敵や味方との接触を考慮したトレーニングが必要ですが、外的要因が少ない環境でトレーニングを続けるだけでは競技中のパフォーマンスの向上にはつながりません。 アジリティに必要な能力 ■Posture (体勢の確保) 意味:走る(加速)ための姿勢に変える(股関節の屈曲位、膝関節の屈曲位、足関節の背屈) 姿勢:パワーポジション (力を発揮しやすい関節位置) ■Acceleration (加速) 意味:床半力を使うことができる(パワーポジションにて地面を蹴る) 動作:トリプルエクステンション(股関節、膝関節、足関節)を伸展させる *床を蹴る動作において足関節は伸展動作と定義することはできません ■Deceleration (減速) 意味:先述の体勢の確保と加速を止め切る ゲームスピード360を活用したエクササイズ エクササイズの原理原則の観点では、アシストから始めてレジスタンス(負荷)に移行しなければ怪我につながる可能性が高くなるとされています。今回は「アシスト」と「負荷」の動作を含む「ゲームスピード360」を使ったエクササイズを2つご紹介します。*ゲームスピード360の紹介ページはこちら サイドステップ(アシスト) シンプルなエクササイズですが「加速」と「減速」の両方を一度におこなえる有益なトレーニングです。「動きを止める(着地をする)」という観点では右方向に進んでいく慣性エネルギーを和らげアシストしていますが、「地面を蹴る・横にステップする」という観点では負荷となっています。 サイドステップ(負荷)+アクアボール 先ほどの「サイドステップ」をプログレッションさせたエクササイズで、アクアボールを前に突き出す動作を追加します。 「動きを止める」観点では進行方向に向かって引っ張り慣性エネルギーを助長するような負荷がかけられており、さらにアクアボールを前に突き出すことで中の水が揺れるため、体幹部を安定させる要素が加わります。サッカーやラグビーなどのボディコンタクトスポーツで有効な動作で、前述のような「+α」の負荷を加えることによって体幹部にスタビリティとしての影響を与えトレーニングプログラムが成立しやすくなります。 このエクササイズに使用するアクアボールは扱いやすいSサイズがおすすめです。 ツール使用時の注意点...

開催レポート|Active-Aid Program コラボウェビナー(2月17日)
今回は、Active-Aid Program様とのコラボウェビナーの内容を一部ご紹介いたします。■開催日:2024年2月17日■テーマ:コンディショニングからトレーニングにおけるアクアボールの活用法 アクアバッグ・アクアボールの原理原則を理解する アクアバッグやアクアボールは、慣性の法則に従う水の移動を利用し、負荷のベクトルや荷重のバランスを変化させて負荷を加えるツールです。 【ポイント】 (1)水が流動的なため、動作にも伴い負荷の方向が変化する(2)水が移動し切ったら、負荷はある程度一定化する(3)水の移動方向により、動作を行いやすくすることも可能となる (1)、(2)についてはアクアバッグやアクアボールにおける原理原則となり、水の動きによって負荷が変化し身体にかかる負担も変化します。 (3)は性質が少し異っており、何らかの動作を遂行する際にその動きを助長するアシスティブな負荷の働きをします。例えば、アクアバッグを胸の前で平行に持ったまま真っ直ぐ歩いた場合、水は進行方向(前後)に揺れます。この水の揺れに合わせて歩くことで、前方への推進力の助長に役立ちます。この水が動く力を上手く利用することで股関節伸展等を行いやすくすることが可能です。 アクアバッグ・アクアボールの使用の向き・不向き 原理原則によって「動いているものを制御する方法」、「動いた場合に安定させる方法」の2つを習得することができます。 コンディショニングやトレーニングなどの目的やどの部位をターゲットにするかによってどこの方向に振り、どのように動かすかが変わります。 アクアバッグやアクアボールの使用に注意が必要なケース ■使用しない方が良いケース ・関節の不安定な方が使用した場合、シュラッグ動作が起き、正しいアライメントから抜け出た位置での筋収縮を学習させている状態になってしまうため、エクササイズを行うことによって身体に悪影響を与えてしまいます。 ・過緊張の状態でエクササイズを行う場合も同様にシュラッグ動作により重点が高い位置になるため、腰椎や骨盤に負担がかかってしまいます。 ・アクアバッグやアクアボールを持った状態でバランストレーナーの上でスクワットしたり、ビームの上を歩行するといったバランストレーニングに有効なエクササイズがありますが、これらをバランス不良の方や腰痛を持っている方が行うと、より体幹部が不安定になるため使用しない方が良いと言えます。このようなケースではダンベルやケトルベルの使用をおすすめします。 ■効果が得られないケース 「筋肥大」「パワーの発揮」「ストレングスの向上」などが目的の場合には、あまり効果は得られない可能性が高いです。これはアクアバッグやアクアボールでは筋肥大のために有効なウエイトの許重量に満たないことが理由です。 アクアボールの活用方法 1. 3mo position+外力 【動作手順】 (1)3ヶ月ポジションをとり、重力の鉛直線上に水が負荷として肩に加わっている状態でキープし棒や手でアクアボールを押してもらう (2)押されたことによって中の水が揺れ、この揺れを肩甲胸郭、肩甲上腕関節でしっかりと安定をさせる 【ポイント】 あえて3ヶ月ポジションで脚を股関節屈曲進展位させることで体幹部も関与させることを狙った運動動作です。ケトルベル等では同じ効果は生まれず、アクアボールでしかできない運動動作になるため覚えていて損はないエクササイズ種目です。 2. スクワット+揺らし 【動作手順】...
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