COLUMN

施設開業|トレーニングエリア床材の選定、有酸素マシン導入|IFG LABO SENDAI(仙台市)
今回は、5月末に宮城県仙台市にオープンしたIFG LABO SENDAIさんに導入いただいた事例をご紹介いたします。 ご相談の背景 IFG LABOさんはゴルフライフをトータルサポートする会員制ゴルフ専用フィットネスジムとして2018年に宮崎県宮崎市に出店されました。 その後、事業の拡大に伴い先月5月末に宮城県仙台市に二店舗目をオープンされました。 今回の相談のポイントは以下の点でした。 耐久性に優れ、関節への負担を軽減できる床材を導入すること ゴルフに特化したトレーニングを安全に提供できるジムエリアににすること これから運動・ゴルフを始める方向けに基礎体力を向上させる有酸素マシンを導入すること ご相談を踏まえ導入いただいた中から、3つを紹介させていただきます。 ラバーマット ファンクショナルトレーナー&レッグプレス トータルボディトレーナー (1)ラバーマット ■導入のポイント ラバーマットはドイツ製のSPORTEC colorを導入。IFG LABO SENDAIさんではスイングだけでなく、スイングに必要な筋力や関節の可動域など、ゴルフに特化したトレーニングとしてさまざまなプログラムが提供されています。クライアントの安全性を重視し、膝など関節への負担軽減やトレーニング時の転倒防止を目的に高品質なラバーマットを導入いただきました。 ジムエリアと隣接する人工芝エリアではチップショットやパットの練習ができる大型グリーンが完備されています。今回はラバーマットと人工芝の境目に段差が出ないよう高さを合わせて施工していますが、お選びいただくラバーマットの種類によって高さが合わないケースもあります。その場合はスロープをつけて段差を軽減させる対策をとることもできるのでご安心ください。 (2)ファンクショナルトレーナー&レッグプレス ...

導入事例「指導の幅を広げる」ラック、ファンクショナルトレーナー|SYNERGY.さま(東京都)
今回は、東京都港区東麻布にあるSYNERGY.さんに導入いただいた事例をご紹介いたします。 ご相談の背景 代表の大瀧さんはフリーのトレーナーとしてご活躍後、2020年に東麻布にパーソナルトレーニングジムを出店されました。その後、会員増加など事業の拡大に伴い、すぐ近くのテナントへ「パーソナルトレーニングが受けられる24時間ジム」をコンセプトとして移転・リニューアルされました。 今回の相談のポイントは以下の点でした。 ・「パーソナルトレーニングが受けられる24時間ジム」というコンセプトにより「ボディメイク目的の男性」「ダイエットに励む女性」「高負荷を求めるアスリート」など幅広い層の顧客が対象となったこと ・上記の顧客に対して、提供できる指導の幅を広げる(制限しない)器具が必要なこと ご相談を踏まえ導入いただいた中から、3つを紹介させていただきます。 ・PB ハーフラック、DRAXスミスマシン・ファンクショナルトレーナー・シングルレッグスクワットスタンド (1)PB ハーフラック、DRAXスミスマシン ■導入のポイントPBハーフラック×DRAXスミスマシンは、今回のような顧客の幅が広い施設におすすめで、最近特に導入のお問い合わせが多い組み合わせです。PBハーフラックは、高重量を扱うアスリートの利用にも耐えるプロ仕様のスクワットラックです。ベースのバーに付いているフックや上部にあるチンニングバーもスーパーバンドなどと組み合わせることでエクササイズのバリエーションが無数に拡がります。 DRAXスミスマシンは、セーフティーブロックを設定することでトレーニングに慣れていない方でも安心してご使用いただけます。シャフトが一定の軌道を通るようになっている仕様に加えて、スタート位置を変更するカウンターウエイトのスムーズさも工夫されています。 (2)ファンクショナルトレーナー ■導入のポイントファンクショナルトレーナーは1台でトレーニングの幅が大きく広がる器具で、特にゴルフ・野球など回旋動作が重要なスポーツ選手の指導機会が多い施設では、今や必須となっているマシンです。上肢下肢のプッシュプル動作、一定負荷の回旋運動など様々な動作に対応しており、パフォームベタージャパンで開業・リニューアルを担当するケースではハーフラックと同様に80%以上の施設に導入いただいています。SYNERGY.さんの施設内には、前述のラック2台(PBハーフラック、DRAXスミスマシン)以外にもレッグプレスやバタフライ / リアデルトなど様々なウエイトスタックのマシンが並んでいますが、ファンクショナルトレーナーを導入することでトレーニングのバリエーションが更に拡がっています。ファンクショナルトレーナーを導入した施設への見学も承っておりますので、空気圧の負荷を体感したことがない方はぜひ一度お試しください。 (3)シングルレッグスクワットスタンド ■導入のポイントフリースペースのエリアにはシングルレッグスクワットスタンドを導入していただきました。脚をかけるパッド部分は高さの変更ができ、回転することでベンチやステップ台に足をかけるよりもスムーズにシングルレッグのトレーニングが出来る便利な器具です。アジャスタブルベンチやスタッカブルステップで代用する施設もありますが、同時に複数のお客様を指導する場合、本来の使い方ではない用途で使用されている器具があると利用者全体の時間が無駄になりかねません。今回のような「指導の幅を広げる(制限しない)」ことを目的とした器具導入では「必須ではないがあったら便利な器具」を1台導入することで、指導効率の向上やお客様のストレスを軽減に大きく寄与することがあります。予算に応じてぜひご検討ください。 大瀧さんをはじめとするSYNERGY.さんのトレーナーは日頃から知識・技術の研鑽を続けられていますが、それを活かすには充実した設備も必要になります。ソフト、ハードのどちらの面でも運動指導の可能性を制限しない素晴らしい事例の施設です。ブランドサイトもぜひチェックしてみてください。https://www.synergy-gym.co.jp/ 株式会社パフォームベタージャパン

導入事例紹介|強豪社会人野球チーム
今回は、強豪社会人野球チームの施設に導入いただいた器具をご紹介いたします。 ご相談の背景 既存のトレーニングルームで使用していたマシンや器具、床材の買い替えを検討しているとオンラインショップからお問い合わせいただきました。 結果的にはご予算含め諸事情により一式買い替えには至りませんでしたが、「ケーブルマシン」「高重量ダンベル」「ジャンプBOX」についてご相談いただきました。 今回導入いただいた中から4つご紹介させていただきます。・KEISER ファンクショナルトレーナー・Pro Style ラバーダンベルセット25kg~35kg・Rubber Encased Dumbbell Set 36kg~45kg (アメリカから取り寄せ)・フォームプライオボックス (1)KEISER ファンクショナルトレーナー ケーブルマシンはKEISERのファンクショナルトレーナーを2台導入。 元々ウェイトタイプのケーブルマシンを使用されていましたが、関節などの負担を考慮し空気圧で常に一定の負荷を作り出せるファンクショナルトレーナーをご希望いただきました。ファンクショナルトレーナーは、スクワットラックだけでは実施が難しいプッシュ、 プルの同時エクササイズや投球や打撃に直結する水平面へ負荷をかけたエクササイズも補うことができます。また、空気圧のマシンでしか得られないリハビリの効果や機能改善、 競技パフォーマンス向上にもお役立ていただけます。 (2)Pro Style ラバーダンベルセット25kg~35kg & Rubber Encased Dumbbell Set 36kg~45kg 高重量のダンベルは2種類のダンベルを組み合わせたカスタムセットを導入。日本ではヘッドの丸いローレットハンドルが定番ですが、六角ダンベルもアメリカでは人気の商品です。グリップ部分が少し太めの作りとなっていることが特徴で、あえて握り込めなくすることで前腕の張りを抑え肘の可動域を広げるメリットがあります。また、六角形状でダンベルの転がり防止にもつながります。ダンベルヘッドはどちらもラバーでコーティングが施され、ダンベルの保護だけでなく落下時の衝撃や音を和らげる効果が期待できます。 (3)フォームプライオボックス...
導入事例紹介|強豪社会人野球チーム

Q&A|ジム開業準備でよく聞かれること
今回はジムの開業や施設リニューアル時の相談でよくいただく質問をQ&A形式でご紹介いたします。 Q 1. スペースは限られていますが、導入したい器具が多く迷っています A.「あったら便利な器具」は最初は買わない 導入したい器具は提供するサービス内容、プログラム構成によってリストアップされることと思います。ただ、リストアップする上で必要不可欠ではない器具の導入で判断に迷ったときには「あったら便利そうなものは最初は買わない」と考えることがおすすめです。初期導入器具を厳選することで、使用頻度が極端に少ない器具が生まれるリスクを最小限に抑えることができます。また、「トレーナーさん自身のトレーニングで使いたい器具」と「実際にサービスの提供で使用する器具」が混在しているケースも多くございます。優先順位を決める際には「必要不可欠なもの」「あったら便利そうなもの」「自分で使いたいもの」の3つに分けて考えると判断しやすくなります。最初から多くの器具でトレーニングスペースを埋めるのではなく、ある程度のフリースペースを確保した状態でスタートし、運営する中で必要な器具を徐々に揃えていくことをおすすめします。 Q 2. オススメの床材はありますか? A. 目的別におすすめの床材の例をご紹介します ■ストレングスストレーニングを行うエリア→衝撃を吸収しやすいラバーマット→黒系でハードな印象のもの以外にもフローリングやコルク調のラバーマットも ■アジリティーやスレッドを使用するトレーニング→グリップが効きすぎない人工芝 予算の問題でカーペットやフローリングなどトレーニングに適さない床材を使用されているケースもございますが、トレーニング効率や安全面も考慮した床材の選定は不可欠です。ラバーマットや人工芝は上位モデルからご予算を抑えた場合のモデルまで広くご用意しておりますので、施設で提供するプログラムやご予算に合わせてお選びください。 Q 3.ケトルベルやダンベルでどの重量を導入するか迷っています。 A.提供プログラムに応じて重量の刻み方を調整することで、スペースや予算を最小限に ケトルベルやダンベルは、施設利用者のメイン層や提供するプログラムによってある程度はご自身で導入したい希望の重量があるかと思います。軽重量から高重量までを2kg刻みで揃えると利便性は高いですが、その分予算やスペースがかさみます。指導対象のクライアントの条件が明確な場合には、 使用頻度の低い重量の幅は4kg刻みにして、頻度の高い重量は負荷を徐々に上げられるように細かく揃えるとスペースを最小限に抑えられます。また、ダンベルが同重量2個セットの1ペア単位での販売であるのに対して、ケトルベルは1個単位での販売が基本です。ただ、ケトルベルについても両手に同重量を持つエクササイズを提供するために同重量をペアで購入される場合もございます。「ペアや同重量を揃えたいけれども施設内のスペースやご予算の都合で難しい」という場合には、 重量の間隔を空けて全体の数を調整する方法もございます。ご自身の施設で提供するトレーニングの目的と合わせてご検討ください。 >>ダンベルとケトルベルの選び方について詳しく知りたい方はコラムをご覧ください。 Q 4. パーソナルジム開業時のテナントの選択で重要な点はありますか? A. 「天井の高さ」と「壁の強度」はテナント契約前に確認しておくことがおすすめです パーソナルジムの開業ではテナントがジム用に作られていないケースがほとんどです。テナント契約前に「天井の高さ」と「壁の強度」について最低限の確認をすることをおすすめします。天井高の目安としては、3m程度あればプライオメトリクスのトレーニングの実施や、大型器具の導入にもある程度対応できるかと思います。壁はメディシンボールの打ち付けやジャンプしたり走ったりする場合には振動が生じるため注意が必要です。また、先に挙げたようなプログラムを提供しない場合でも、業務用のトレッドミルなどはマシン自体の振動が壁に伝わることもございます。近隣のテナントや住民からのクレームになりかねませんので事前に確認をしておくことをおすすめします。そのほかにも、ご予算に応じた広さ、ジム出店の可否などの最低限の条件や、集客を考慮した立地については、不動産会社や然るべき専門家へご相談ください。 >>開業準備について詳しく知りたい方はコラムをご覧ください。 今回は、ジムの開業や施設リニューアル時の相談でよくいただく質問をご紹介いたしました。参考になりましたら幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン...

改装事例紹介|Best Performance Laboratoryさま
今回は、Best Performance Laboratoryさまの施設リニューアルの事例をご紹介いたします。 施設の開業やリニューアルを検討されている方のご参考になれば幸いです。 ご相談の背景 Best Performance Laboratoryはオリンピック選手やプロアスリートのトレーニング指導をはじめ、一般企業へのコンディショニング指導やスポーツチームへトレーナーを派遣するなどのコンサルティング事業、またトレーナー・運動指導者に向けた教育・育成事業など幅広いサービスを提供しています。 今回の施設リニューアルでは、コンディショニングサービス拡充のために1階グランドフロアを増床し、施設面積を2倍に拡張。弊社には「増床フロアをトレーニングスペースとして最大限活用するための収納ラック」についてご相談いただきました。 今回導入いただいたラックの中から3つご紹介させていただきます。 PB Extreme Single-Sided Spectrum Rack (アメリカからの取り寄せ商品) アジャスタブルウォールマットラック PB Extreme Tubing And Jump Rope Rack With Wheels (アメリカからの取り寄せ商品) (1)PB Extreme Single-Sided...

開業事例紹介|浜松市 Private Gym Plax さま
今回は、今年の夏に静岡県浜松市にオープンしたPrivate Gym Plaxさまに導入いただいた機材についてご紹介します。施設の開業・リニューアルや器具の導入をご検討されている方のご参考になれば幸いです。 Private Gym Plaxはトレーニング面積が22平米のパーソナルトレーニングジムです。クライアントは、これまでのジムに満足できなかった方や運動初心者の方を中心にアスリートまでと幅広く、ダイエットやボディメイク、スポーツのパフォーマンス向上やリハビリなどの目的に合わせたサービスを提供しています。 今回導入いただいた器具の中から3つご紹介いたします。・ハーフラック・ファンクショナルトレーナー・コンセプト2 (1)ハーフラック アスリートのトレーニングもサポートしているPlaxでは高重量を扱うトレーニングでも安心してお使いいただけるよう安定性の高いPBオリジナルのハーフラックを導入。 ベンチプレス、スクワット、デッドリフトなどベーシックなトレーニングに加え、合わせて導入いただいたECTスリーブを使ったランドマインプレスなどバリエーション豊富なウェイトトレーニングで活用いただいています。 ■導入のポイント 天井や壁にバーの取り付けができない施設では、ハーフラック付属のバーで懸垂を行なったり、サスペンション器具の設置をしたりと、ウェイトトレーニングのバリエーションを増やす用途でも有効活用されています。 スクワットラックを選ばれる際には、施設の環境や他の器具との組み合わせによる必要性も含めてご検討ください。 (2)ファンクショナルトレーナー ケーブルマシンはKEISERのファンクショナルトレーナーを導入。ハンドルだけでなくバーやベルト、アンクルストラップなどアタッチメントを変えることで全身のトレーニングにご活用いただけます。空気圧のマシンでしか得られないリハビリの効果や機能改善、 アスリートのパフォーマンス向上に対応する目的で導入いただきました。■導入のポイントスクワットラックだけでは実施が難しいプッシュ、 プルの同時エクササイズや水平面へ負荷をかけたエクササイズはファンクショナルトレーナー1台で補うことができます。パーソナルトレーニング施設ではスペースの問題で導入を見送るケースも多いですが、 限られたスペースで多種多様のエクササイズを幅広く実施するにはファンクショナルトレーナーがおすすめです。 (3)コンセプト2 有酸素マシンにはスターラインジャパンのコンセプト2を導入。ローイング動作で、脚力、腹筋、腕力、背筋といった全身を鍛えることができます。また、関節への衝撃も少ないため、 膝や腰に不安がある方や体力に自信がない方でも負荷を調節しながらクライアントのレベルに合わせてご利用いただけます。今回は、「最小限のスペースでアスリートからリハビリ目的の方まで幅広く対応できる有酸素マシン」という条件を満たすものとしてこちらの器具を導入いただきました。■導入のポイント他の有酸素マシンとの違いとして、使用していない時の保管方法が挙げられます。トレッドミルやエアロバイクなどは使用しない時でもスペースをとってしまうのに対し、 コンセプト2はマシンを2つに分離させコンパクトに保管することができるためスペースを有効活用することが可能です。今回のようにスペースの都合上トレッドミルやエアロバイクの導入が難しい場合には、コンセプト2の導入がおすすめです。 今回は、 Plaxさまの事例をもとに、施設開業時の導入器具の選び方についてご紹介させていただきました。施設の開業や改装を検討される際の考え方として参考になりましたら幸いです。 施設の開業・改装についてのご相談も承っております パフォームベタージャパンではトレーニング器具のご購入だけでなく、以下のようなご相談も承っております。 床材の違いや選び方がわからない コンセプト実現のためにどのような物件を選ぶべきか悩んでいる 施設のコンセプトは決まったが「導入器具やレイアウトが決まっていない」ので、そこから相談したい 時期未定、構想段階でも構いません。施設の設営についてお悩みやご不明点がありましたら、是非お気軽にご相談ください。...
開業事例紹介|浜松市 Private Gym Plax さま

ジム開業|よく相談いただく出店準備について
今回は、頻繁にご相談いただく「施設の出店準備」についてご紹介いたします。「物件選びのポイント」や「ホームページや予約システムの必要性」など、出店をご検討されている方の参考になれば幸いです。 1.「立地や広さだけではない」物件選びのポイント ジムを出店するにあたり多くの方が1番最初に決めるのは「どこに」「どれぐらいの広さ」のテナントを借りるかだと思います。不動産業者への相談やインターネットで検索される際には「トレーニングジムの出店が可能か」などの基本条件と合わせて、ぜひ以下のポイントも踏まえた上で探してみてください。 ⑴天井の高さはどの程度か 意外と見落とされがちなのが「天井の高さ」です。一般的なジムであれば、300cm以上の天井高があれば理想ですが、事務所として使われていたテナントの天井高は250~260cm程度とやや低いものが多く、「スクワットラックやファンクショナルトレーナーなどの器具が入らない」「高さが必要なトレーニング時に器具を充分に使いきれない」といったことが起こりえます。造作の天井を抜き、建物自体の天井を使う前提で内装をデザインすれば解決することもありますが、建物が古いと抜いた天井が汚れていることもあるため注意が必要です。 ⑵床や壁の振動が近隣に影響するか 提供するサービスによって考慮すべき度合いは変わりますが、ジャンプしたり走ったりする場合には振動が生じるため注意が必要です。また、業務用のトレッドミルなどマシン自体が振動して床や壁に影響することもありますので、近隣のテナントが振動や音を気にする業種なのかもチェックしておくことをお勧めいたします。 ⑶施設の看板は目立つ場所に出せるか 路面店かビルの2階以上かによっても異なりますが、店舗の「看板の設置可否」も大きなポイントです。集客の方法には、ブランドサイトやSNSでの発信、ネット広告など様々ございますが、やはり近隣の住民や通行人の方々へ「ジムができた」と認知してもらうには、店舗への看板設置が非常に効果的です。建物の前に看板を置けるか、ビルの壁面や入り口、窓にポスターが設置できるかなど事前に確認しておくことをお勧めします。物件選びの際には、このほかにも「電気、水道などの工事の必要性」や「マーケティングの観点からの出店場所の検討」など考慮すべきことが多数ございます。ご不安な場合は専門家へ一度ご相談されることお勧めいたします。 2.ホームページは「新規顧客の獲得」を目指すなら必要 新規で施設をオープンする場合に「ホームページは必要だと思いますか?」とご相談を受けることが多くあります。 特にフリーのトレーナーさんが施設をオープンする時に悩まれるようですが、既存以外の新規のお客様を獲得するならば、確実にホームページは準備していただいたほうが良いと思います。 内容は凝ったものを作る必要はなく、新たにジムを探している方が必要とする「サービス内容、価格、設備、トレーナーのプロフィール」などの最低限の情報が網羅されていれば問題ありません。 また、ホームページをご自身で制作しようとする方もいらっしゃるのですが、専門家と同等の知識と技術がない限り、WEBサイトを制作してくれる専門家や会社に依頼することをお勧めいたします。 トレーナーさんが「トレーニング、不調改善などの運動全般は専門家に依頼することが最も効果的だ」と言うのと同様に、知識・技術がない方が制作するWEBサイトでは時間と労力が余計にかかりますし、それに見合った効果は得られないことが多いからです。 3.予約システムの導入で「運用の効率化」を ブランドサイトの次にご相談いただくのが「予約」についてです。LINE、電話、メールなど連絡ツールでご予約を受けられる方も多いと思いますが、その都度空いている枠をご案内するための電話対応、メールの返信などの事務作業が発生し、本来のサービスに支障が出たり、さらにはスタッフの業務過多にもつながったりと、デメリットを感じている方も多いのではないでしょうか。また、予約システムがないことで「施設が忙しい時間帯や、営業時間外での予約ができない」などといった会員さまの利便性の低下も考慮し、開業時に1名の場合でも複数人のスタッフでスタートされる場合でも、何らかの予約システムを導入することをお勧めしております。パフォームベタージャパンが提携するAZCAREさんが予約システムをサービス提供しておりますので、ご興味があればご検討ください。小規模施設に特化した店舗運営システム「AZZIST」の詳細はこちらhttps://azzist.azcare.jp/ 今回は開業時に器具や床材の選定と合わせて多くご相談いただくことについて、弊社の見解をご紹介いたしました。あくまでもの1つの意見として参考にされてください。パーソナルジムの開業について悩まれている方はパフォームベタージャパンの提携しているNEXPORTさんのフランチャイズ制度もぜひご検討ください。NEXPORTフランチャイズ加盟の詳細はこちらhttps://nexport.co.jp/fc/ 株式会社パフォームベタージャパン

開業事例紹介|札幌市 MAX TRAINING LABO さま
今回は、今年の夏に北海道札幌市にオープンした MAX TRAINING LABOさまの事例をもとに、施設開業時のレイアウトや導入器具の選び方についてご紹介させていただきます。 テナント決定後に当社にご相談をいただき、レイアウトの考案や導入器具の選定から関わらせていただきました。施設の開業・リニューアルや器具の導入をご検討されている方のご参考になれば幸いです。 1.レイアウト MAX TRAINING LABOはトレーニング面積が約20坪(68㎡)のパーソナルトレーニングジムです。施設内で提供するサービスはアスリートのトレーニングからピラティス・マッサージ・整体と幅広く、各サービスに対応できるレイアウトになっています。主に分けられているエリアは、以下4つです。・アスリートも激しく動けるフリースペース・ウェイトトレーニングスペース・有酸素スペース・マッサージなどをおこなう施術エリア 代表の東さんがソフトテニスの選手、指導者でもあるためアスリートのムーブメント、アジリティトレーニングにも対応できるようハーフラック、バイク、ロウイングマシンなどの大型の器具を壁際に設置し中央のフリースペースは充分な広さを確保しています。また、マッサージが受けられる施術エリアはトレーニングスペースとは別で個室に設けられています。 このように施設のコンセプトと提供するサービスに基づきエリアを分けることは、トレーニング時間の効率化や運営がスムーズとなり、結果的に顧客満足度の上昇へつながります。 効率的なレイアウトもサービスの一部であると考え、「余計なストレスのない効率的なトレーニング」をクライアントに提供できる空間作りが重要です。 ■「ジム開業のポイント」について詳しく知りたい方は以下のコラムをご覧くださいジム開業|失敗しない施設レイアウトと導入器具の決め方 2.導入器具 (1)ハーフラック ウェイトトレーニングの実施に必要不可欠なスクワットラックは、PBオリジナルのハーフラックを導入。スクワット、デッドリフトなどのベーシックなトレーニングはもちろん、角度をつけたプッシュアップなどさまざまなウェイトトレーニングで活用いただけます。 ■導入のポイントハードなアスリートのトレーニングにも耐えられる頑強な作りのハーフラックは高重量でも安定した環境でサービスを提供できます。また、天井や壁にバーの取り付けができない施設では、ハーフラック付属のバーで懸垂を行なったり、サスペンション器具の設置をしたりと、ウェイトトレーニングのバリエーションを増やす用途でも有効活用されています。スクワットラックを選ばれる際には、施設の環境や他の器具との組み合わせによる必要性も含めてご検討ください。 (2)ヘックスバー ハーフラックがない場所でもスクワット、デッドリフトを安全に実施できるヘックスバーを導入。クライアントが六角形のバーの中へ入ることにより、前後重量バランスのセンターに立つことができ、身体の中心から離れる心配がなく腰部、股関節に過度な負担を掛けずにシャフトを大腿付近で持ち、安全にトレーニングが実施できます。 ■導入のポイント施設面積から考えるとハーフラック2〜3台を十分に導入できるスペースはありましたが、フリースペースの確保を優先し、ハーフラックは1台のみの導入となりました。その代わりとして、ラック以外のスペースでもスクワット、デッドリフトを安全に実施できるようにヘックスバーを導入いただきました。 今回のように、ウェイトトレーニングのスペースを確保したいものの、スペースの都合上ハーフラックの複数台導入が難しい場合にはヘックスバーの導入がおすすめです。 (3) マットラック スペースの有効活用とマットの劣化を防ぐためマットラックを導入。キャスター付きのマットラックは両面合わせてハンギングクラブマットを12枚まで収納できます。キャスター付きのため、施設内のレイアウトを変更する場合も容易に移動が可能です。 ■導入のポイントマットラック導入による主なメリットは以下の2点です。・スペースの有効活用・マットを丸めて保管しなくて済む マットを床に置いたり、丸めて保管をするとスペースが取られてしまうため、MAX TRAINING LABOさんのように複数名が同時にトレーニングをしたり、フリースペースが重要になる施設では導入をお勧めしています。また、汗や除菌スプレーのアルコールなどの水分が残ったまま丸めて保管するとマットの劣化を早めます。マットラックを使用することで保管と乾燥を同時におこなえるため、衛生面や器具の寿命を伸ばす意味でも有効な製品です。 今回は、 MAX...
開業事例紹介|札幌市 MAX TRAINING LABO さま

ジム開業|安全な施設を作るためには?
安全性には、トレーニング時のクライアント同士の距離や、設置器具の安定性、施設内の導線などさまざまな要素が関わり合っていますが、今回は開業前に考えておくべき重要なポイントを3つご紹介いたします。 安全な施設を作るための3つのポイント 1. 床材選び 安全な施設を作るためには、施設の広さやコンセプトに関わらず「床材選び」にこだわることが重要です。例えば、ストレングストレーニングを行うエリアでは衝撃を吸収しやすいラバーマットを選ぶことで、クライアントの負担軽減やトレーニング時の転倒防止だけでなく、万が一落下させた場合にも器具の破損も防ぐことができるなど安全性を高めることができます。黒色でハードなイメージのあるラバーマットですが、最近はフローリングやコルク調のラバーマットもございます。施設内を無骨な雰囲気ではなく、日常的な空間に近づけたい方におすすめです。 コルク調のラバーマットの使用例(NEXPORT新小岩) そのほか、フリースペースやアジリティトレーニングを実施するスペースに適した床材の選び方についてはこちらをご覧ください。床材選びのポイントまとめ 2. 器具選び 器具を選ぶ上で「耐久性」と「扱い易さ」は非常に重要です。 今回は消耗品と重量を扱う器具を選ぶ上で重視すべきポイントをご説明いたします。 (1) 消耗品は「劣化しづらいもの」を選ぶ エクササイズバンドなどの消耗品は劣化に伴い破れることがありますが、表面の加工や素材によって耐久性が大きく異なります。 特にバンドの張力が高くなるムーブメントトレーニングの負荷やチンニングのサポートとして使用する場合には、大きな怪我につながる可能性があるため、耐久性の高いバンド選びや劣化状況のこまめな確認が重要です。 一般的にエクササイズバンドはつなぎ目の部分に負荷がかかり破れることが多いのですが、PERFORM BETTERのエクササイズバンドは筒状の塊から周りをくり抜く手法でつなぎ目(貼り合わせ箇所)がなく破れやすい部分がございません。加えて表面が劣化しにくいオイルを散布後に検品・出荷しているため、従来のエクササイズバンドよりも耐久性が高く安心してご利用いただけます。 (2) 重量を扱う器具は「握りやすさ」と「体への負担」で選ぶ 例えばケトルベルでは「握りやすさ」や「体に過度な負担が掛からないこと」などの取り扱いやすさがトレーニングの安全性を高めます。 ケトルベルの使いやすさを決める要因は、表面の素材による握りやすさも影響しますが、ハンドルと重量部分のバランスが大きく関わります。 ケトルベルはメーカーによって「ハンドルの形状」に違いがあり、グリップの太さ、ハンドル部分が必要以上に大きいと重量部分との重さに差が少なくなり、扱いにくいことに加えて、ケトルベルを使用するメリットも少なくなってしまいます。ケトルベルの重量の揃え方や握り方について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。ケトルベルの仕様と握り方 また、PERFORM BETTERではトレーニングの安全性を高める器具として「ヘックスバー」の導入をおすすめしています。ヘックスバーは「絶対に必要な器具」ではないため、予算の都合で導入を見送られる方も多いかと存じますが、通常のシャフトでは得られない「怪我の予防」や「過度な体への負担を軽減」といったメリットがございます。ヘックスバーについてご興味のある方は以下をご覧ください。ヘックスバーの特徴 器具の仕様にこだわることでトレーニング効率が上がることはもちろん、安全性を高めることでクライアントの不要なストレスを低減させることができます。「安全な施設づくり」も重要な観点としてぜひ施設設営にお役立てください。 ...

ジム開業|事例紹介 NEXPORT心斎橋
今回は8月1日に新たにオープンしたNEXPORT心斎橋のレイアウトと導入機材についてご紹介いたします。施設の開業・リニューアルや器具の導入をご検討されている方のご参考になれば幸いです。 1.レイアウト NEXPORT心斎橋は約18坪(60㎡)のパーソナルトレーニングジムです。ロゴの入った奥の壁側から、提供するプログラムの順に以下のようにレイアウトを組んでいます。・ピラティスエリア・立位バランス(フリースペース)エリア・ストレングストレーニングエリア・有酸素エリア 限られた時間とスペースで効率的にクライアントへサービスを提供するには、「施設のコンセプトに合うレイアウト」であることはもちろんですが、トレーナーがサービスを提供しやすいという視点も重要です。効率的なレイアウトもサービスの一部であると考え、「余計なストレスのない効率的なトレーニング」をクライアントに提供できる空間作りを目指してただければと思います。 ■「ジム開業のポイント」について詳しく知りたい方は以下のコラムをご覧くださいジム開業|失敗しない施設レイアウトと導入器具の決め方 2.導入器具 (1)ハーフラック ウェイトトレーニングの実施に必要不可欠なスクワットラックは、PBオリジナルのハーフラックを導入。スクワット、デッドリフトなどのベーシックなトレーニングはもちろん、角度をつけたプッシュアップなどさまざまなウェイトトレーニングで活用いただけます。 ■導入のポイント天井や壁にバーの取り付けができない施設では、ハーフラック付属のバーで懸垂を行なったり、サスペンション器具の設置をしたりと、ウェイトトレーニングのバリエーションを増やす用途でも有効活用されています。スクワットラックを選ばれる際には、施設の環境や他の器具との組み合わせによる必要性も含めてご検討ください。 (2)ファンクショナルトレーナー ケーブルマシンはKEISERのファンクショナルトレーナーを導入。ハンドルだけでなくバーやベルト、アンクルストラップなどで全身のトレーニングにご活用いただけます。パーソナルトレーニング施設ではスペースの問題で導入を見送るケースも多いですが、NEXPORT心斎橋では、空気圧のマシンでしか得られないリハビリの効果やパフォーマンスの向上を求めるアスリートにも対応する目的で導入いただきました。 ■導入のポイントスクワットラックだけでは実施が難しいプッシュ、プルの同時エクササイズや横方向への負荷を使ったエクササイズにはファンクショナルトレーナーが不可欠です。NEXPORT心斎橋のように、ボディメイクだけでなく、不調・動作の改善やアスリートのパフォーマンス向上を目指すクライアントまで幅広く対応する施設の開業を検討されている方にはぜひ導入をおすすめいたします。 3. 床材 床材はドイツ製のSPORTEC styleを導入。NEXPORT心斎橋では、身体に不調を抱える方からアスリートまで幅広いクライアントに対して、ピラティスや立位バランス、ウェイトトレーニングなどさまざまなプログラムが提供されます。クライアントの安全性を重視し、関節への負担軽減やトレーニング時の転倒防止を目的に高品質な床材を導入いただきました。 ■導入のポイントトレーニング施設のコンセプトはさまざまですが、「安全性」「効率性」の2つはどの施設にも外せない視点です。施設を作る際には軽視されがちな床材ですが、クライアントの身体への負担やトレーニング効率の面から見てもトレーニング施設においてとても重要な要素です。ご自身の施設コンセプトやコストと合わせて、安全性・効率性の観点からも最適な床材をお選びいただければと思います。 NEXPORT心斎橋では、このほかにもミニバンド、アクアバッグを中心としたエクササイズ器具やピラティスマシンなども導入されています。また、NEXPORTではフランチャイズ加盟店の募集も行われていますので、ご興味のある方は問い合わせてみてください。NEXPORTフランチャイズ詳細ページ 施設の開業・改装についてのご相談も承っております パフォームベタージャパンではトレーニング器具のご購入だけでなく、以下のようなご相談も承っております。 床材の違いや選び方がわからない コンセプト実現のためにどのような物件を選ぶべきか悩んでいる 施設のコンセプトは決まったが「導入器具やレイアウトが決まっていない」ので、そこから相談したい 時期未定、構想段階でも構いません。 施設の設営についてお悩みやご不明点がありましたら、是非お気軽にご相談ください。 株式会社パフォームベタージャパン

ジム開業|フリースペース導入の3つのポイント
今回は「フリースペース」について、弊社がファシリティデザインを担当した FLUX CONDITIONINGSを事例にあげながら、3つの重要なポイントをご紹介いたします。フリースペースの設置要否・広さなどを検討するうえで参考にしていただければ幸いです。*「フリースペース」について本メールでは、スクワットラックやファンクショナルトレーナー、有酸素マシンなど「固定されている器具がないスペース」といたします。 1. 施設のコンセプトを起点に考える FLUX CONDITIONINGSでは、以下のコンセプトにもとづきフリースペースを設けています。【コンセプト】筋力やパワーの向上だけでなく、柔軟性や全身持久力など、パフォーマンスを最大限高めるすべての要素を組み合わせ、アスリートの競技パフォーマンスアップから、思い通りのボディデザインやシェイプアップメニュー、そして、肩痛や腰痛を改善したい方のリハビリテーションメソッドまで、目的に合った、パーソナルコンディショニングを提供します。(一部抜粋。コンセプトの全文はこちら) 「パフォーマンス向上からリハビリまで、幅広いニーズに応える」コンセプトの実現ために、中央に30㎡程度の広い人工芝のフリースペースを設け、自体重のエクササイズやプライオメトリクス、アジリティトレーニングの提供が可能となっています。上記はアスリートの指導も想定した施設の考え方ですが、たとえばフィットネス愛好家をメインの利用者とするジムの場合には、ストレングトレーニングや有酸素運動のスペース確保を優先し、フリースペースは狭く設定する、といった考え方が必要になります。過去のコラムでもご紹介いたしましたが、コンセプトを起点に施設のあり方を考えることは、3つのポイントの中でも特に重要です。 2. スペースの「メインの用途」を決める FLUX CONDITIONINGS では、以下の3つをフリースペースのメインの用途と定め、人工芝の広いフリースペースを設けております。・アジリティ、プライオメトリクスのトレーニング・自体重のエクササイズ・グループトレーニング人工芝は見栄えがよく、アジリティトレーニングにも適していますが「どんなジムでも人工芝が最適」というわけではありません。スペースの用途を「色んな用途に使う」とあいまいに考えていると、実際にはストレッチにしか使用せず、床材のメリットを活用しきれなかったというケースもございます。「フリースペース」といえども、コンセプトをもとに「活用方法はある程度は決めておく」ことをおすすめします。 3. 安全性に配慮し他者との距離を空ける FLUX CONDITIONINGSでは、安全性を高めるために以下の工夫を行なっています。・人工芝の上にはフリースペースで使う器具しか置かないことで、周囲との距離を確保する・有酸素マシンを入口(画像右側)に設置することで、有酸素マシンだけを利用するお客様はフリースペースを通らないようにする・スクワットラックは鏡に向かって使用するため、フリースペース側が死角となることを考慮し、特に広く距離を確保する フリースペースで「プライオボックスなどのバランスを崩しやすい器具を使う」「アジリティトレーニングで素早く移動する」といった指導を提供する場合は、上記のように周囲との距離や利用者の死角に配慮し、安全な環境でサービスを提供する必要があります。フリースペースの導入を検討する際は、スペースの使い勝手のみを切り離して考えるのではなく「コンセプト」「主な用途」「安全性」の3つの観点から、全体のレイアウトとあわせて複合的に考える必要があります。 お悩みの際はパフォームベタージャパンへ是非一度ご相談ください。*本件に関してFLUX CONDITIONINGSへ直接のお問い合わせはお控えいただくようお願いします。 株式会社パフォームベタージャパン

ジム開業|ダンベルとケトルベルの違いと選び方
今回は「ダンベルとケトルベル」をご紹介いたします。特徴や使用用途には大きな違いがあるものの、 どちらも「片手で扱えるウエイト器具」という共通点を持つため、導入時にどちらが良いか悩まれる方もいらっしゃいます。本コラムを通じて、改めてその違いや選び方のポイントを整理するきっかけになれば幸いです。 1. 違いと使い分け (1)最大の違いは「重心の位置」 ダンベルが握った手と同じ高さで左右対称に重心が位置するのに対して、ケトルベルは握った手の外側に重心が位置します。 *詳しくは別のコラムでもご紹介しておりますので是非ご覧ください。 (2)垂直方向へ安定した負荷をかけるなら「ダンベル」 左右均等の重心のため動作を安定させやすく、名前の通り「ダンベルプッシュ」や「ダンベルフライ」に代表される上肢のプッシュエクササイズで多く活用されます。 安定した環境で垂直方向への負荷を求めるのであればダンベルの活用がおすすめです。 (3)遠心力を利用したり、不安定な環境下でのエクササイズなら「ケトルベル」 ケトルベルは握った位置から重心が離れるため、ダンベルでは作り出しにくいエクササイズ環境を作り出すことが可能です。具体的には、遠心力を利用した「ケトルベルスイング」や、 「ターキッシュゲットアップ」時に重心を手の甲側に移動させ不安定な環境を作り出す場合などが当てはまります。 また、ケトルベルは他の器具と組み合わせて使用することもおすすめです。動画のようにケトルベルのハンドル部分にスーパーバンドを結んで使用することで、ケトルベルの重量がスーパーバンドの張力で不規則にバウンドし、エクササイズ環境を不安定な状態にセットすることが可能となります。 スクワットやランジ動作など日常のトレーニングにバリエーションを加えてみてください。 2. ダンベルとケトルベルの選び方 通常、ダンベルセットでは重量の最小値と最大値の幅が広くセットされていますが、指導対象のクライアントの条件が明確な場合には、 重量の幅を限定しその範囲内で負荷を徐々に上げられるようにバラで細かく重量を揃えることもおすすめです。 例えばアスリートや男性のボディメイクの需要がある施設では高重量が必要になる場合が多く、ダンベルは ラバーダンベルセット に加えてバラで23kg以上のものを数ペア、ケトルベルは10kg以下の軽量のものは最小限に抑えて、10~24kg程度の重量のものを中心に選択されます。 一方で、女性のクライアントが多いパーソナルジムでは高重量の必要性は少なく、ビニールカバーダンベルは6.8kg以下、ケトルベルも2kg~10kgに限定して2kg刻みでの導入を検討されることが多いです。 パフォームベタージャパンでは以下のラインナップをご用意しており、 重量を細かく揃えていただくことが可能です。ぜひご自身のクライアントの属性に合わせて必要な器具を検討してみてください。ビニールカバーダンベル|0.5~6.8kg ※1LB(=約0.45kg)刻み ラバーダンベル|2.3kg~45kg ※5LB(=約2.3kg)刻み ケトルベル|2kg~44kg ※2kg刻み また「重量の”範囲”を絞る」ことには、使用頻度の低い器具の導入を防ぎ、スペースの有効活用にもつながるという利点もございます。スペースの有効活用を優先する場合には、重量可変式のパワーブロックもおすすめです。専用スタンドを使用することで最低限のスペースで50SPであれば2.3kg~23kg、SP EXP...
ジム開業|ダンベルとケトルベルの違いと選び方

ジム開業|スクワットラックの選び方・効果的な使い方
今回は世界中のプロスポーツチームやパフォーマンスジムなどで広くご愛用いただいているPERFORM BETTERオリジナルの「ハーフラック」がテーマです。 ジムの開業やニューアルを検討されている方はもちろん、既にスクワットラックを導入されているが参考になる「導入時に重視していただきたい点」と「より使いこなすための方法」の二つのポイントを中心にご紹介しています。 1. オリンピックシャフトを使う「高負荷のスクワット」を提供する際に必要 名前の通り、スクワットを実施するときに使用しますが、シャフトを使用した高負荷のスクワットを安全に行うために必要不可欠な器具です。 同じスクワットでも、「器具を使用しない自体重のスクワット」や、重量を持つ場合でも「ケトルベルを身体の前に持つゴブレットスクワット」などを実施する場合は必須ではありません。 2. 「安全性=耐荷重量」で選ぶ スクワットラックを選択する時に重要なことは「安全性」です。安全性を高めるためには、ラック自体の「耐荷重量」を確認する必要があります。 耐荷重量には家庭用として流通している100kg程度の低いものから、アスリートのトレーニングに対応できる耐荷重量の高いものまで様々ございます。ご自身が提供したいトレーニング強度に合わせてご選択ください。また、 耐荷重量が高く重厚なモデルは比例してラックの揺れが少なく安定性が高まるというメリットもございます。それによって、幅広いクライアントを安心して指導できる だけでなく、ラックの揺れを気にすることなくシャフトをラックに戻すことができるため、 トレーニング時のクライアントのストレス軽減にもつながります。PERFORM BETTERのスクワットラックはハーフラックでも「耐荷重量(※)」が545kgのため、プレートを付けていない状態の20kgシャフトのみで使用した場合でも安定の違いが実感できると思います。 (※)PERFORM BETTERのスクワットラックにおける耐荷重量は「トレーニング時に使用可能な重量」ではなく、「トレーニング時にシャフトにつけるプレートと、スクワットラックのプレートホルダーにあるスペアのプレートも含めた総重量」となります。 3. 他の器具と組み合わせて、より効果的に使いこなす 重量を扱うトレーニング施設であればスクワットラックの導入は必須ですが、他の器具との組み合わせで更に便利かつ効果的に使用していただけます。今回はエクササイズバリエーションを2つご紹介いたします。 (1)スーパーバンド オリンピックシャフトを使用したスクワットではシャフトとプレートの重量がトレーニングの負荷となりますが、スーパーバンドをプラスすることでゴムの張力を負荷にプラスすることができます。 PERFORM BETTERオリジナルのスクワットラックはベース部分にバンドアタッチメントがついており、スーパーバンドがセットしやすい仕様です。 トレーニングのバリエーションを増やすのにぜひご活用ください。 (2)セーフティースクワットバー 通常、プレートで重量を追加したスクワットを行う際には オリンピックシャフトを使用しますが、セーフティスクワットバーを用いることで、より安全にトレーニングを行うことができおすすめです。 首と肩を保護するパッドや、顔の前でしっかりとグリップできるハンドルがついていることで、首や肩に不安を抱えるクライアントでも無理なく安全にスクワットを実施することが可能です。 スクワットラックはさまざまなモデルが流通しているので迷われるかと思いますが、今回ご紹介した項目をぜひご参考にしてください。...
ジム開業|スクワットラックの選び方・効果的な使い方

ジム開業|失敗しない施設レイアウトと導入器具の決め方
今回はジムの開業、リニューアルで多くの方が迷われる「施設内のレイアウト」についてです。 さまざまな書籍でレイアウトを決める手順やポイントが紹介されていますが、本コラムでは、当社のお客様から過去に相談いただいた内容や、伺った失敗談などをもとに「失敗しにくい」レイアウトの考え方をご紹介いたします。 1. 施設のコンセプトを決める レイアウトに限らず、設備や器具について考えるうえで何より重要なのはその施設のコンセプト(利用者とトレーニング目的)です。コンセプトによって必要な器具やフリースペースの広さ、最適なレイアウトは大きく変わります。まずはご自身の施設コンセプト「誰が、どんな目的でトレーニングをする施設なのか」を明確にしてみてください。 2. まずは「必要最小限の器具」で開業する 開業時には施設のスペースが埋まるほどの器具は導入せずに、少しスペースに余裕をもって必要最低限の器具を選定することをおすすめいたします。必要不可欠ではない器具の導入で判断に迷ったときは「あったら便利そうなものは、最初は買わない」と考えて、器具を厳選することで、使用頻度が極端に少ない器具が生まれてしまうリスクを最小限に抑えることができます。 3. 「どこに何を置く」よりも「どこで何をする」が先 最後にレイアウトを決めていきますが、パフォームベタージャパンとしておすすめする考え方は「どこに何を置く」よりも「どこで何をする」を重要視することです。「器具のサイズや場所」を起点にレイアウトを考えてしまうと「きれいに配置できたつもりが、実際に使ってみると器具を運ぶ距離が長く不便だった」「実際のトレーニングセッションの導線に沿っていなかった」といったことがよく起こります。「施設内のどこで何をするか」をイメージして「トレーニングの場所」を起点にレイアウトを決めていきましょう。 4. 具体的なレイアウトの考え方 具体的に「北島康介トレーニング全編」動画を元にご紹介したいと思います。各ブロックごとにさまざまなエクササイズを実施していますが、使用スペースや器具に分けて考えていきます。 ①RESET〜BREATHING〜MOBILITY マット1枚ほどのフリースペースで実施しています。使用器具も置き場所に困るほどの大きな器具は使用しておらず最低限のスペースと器具で実施が可能です。 主な使用器具 (柔軟性&リカバリー)https://www.performbetter.jp/collections/flexibility-and-recovery-training ②MOTOR CONTROL〜MOVEMENT PREPARATION〜PLYOMETRICS MOTOR CONTORLではスペースはさほど使用していませんが、多くのツールが使用されています。このブロックをどこで実施するか想定して使用頻度の高いツールの収納スペースも近くにレイアウトすることで、セッション中に取りに行ったり、ツールを戻す時間が短縮できるので「実施する場所」から「収納する場所」を考えることがおすすめです。 MOVEMENT PREPARATION以降は一定の平面スペースが必要です。また、天井高が低い物件ではPLYOMETRICSの垂直方向の動きに適した場所を選択するなど、注意をする必要があります。動画内では使用されていませんが、プライオボックスを導入する場合には「エクササイズの実施」「ボックスの収納」のどちらにもスペースが必要です。運ぶ手間もかかるためその点も考慮してレイアウトが組めるとよりスムーズな運営が可能です。 主な使用器具 (バランス&安定性トレーニング)https://www.performbetter.jp/collections/balance-and-stabilization-training?page=1 ③MEDICINE BALL...

施設の床材についてのご紹介
今回は施設を設営する上でとても重要な要素になる床材についてご紹介いたします。 アメリカ本社のPERFORM BETTERも「機能的なトレーニング施設を設営するには器具の選定の前に床、壁、天井をしっかりと決めることが重要」と明言するほど大事な要素です。 床材選びに迷われている方や、床材について考える機会がなかった方などへ少しでも参考になれば幸いです。 床材は「トレーニング内容」と「作りたい雰囲気」で選ぶ トレーニング施設に使用される床材は大きく分けて3つの傾向があり、日本でも目的に応じて使い分けられています。 ①身体や器具を守る「ラバーマット」 1つ目はウェイトトレーニングをする上で必要不可欠なラバーマットです。 クライアント、アスリートのトレーニング時の負担を軽減させたり、防音や器具の破損など、トレーニング施設の床材としての安全性と利便性は1番高い素材です。 施設のコンセプトやご予算、内装のデザインに応じて厚みやカラーもご選択いただけます。 導入施設:NEXPORT新小岩 ②アジリティトレーニング向きの「人工芝」 2つ目は人工芝です。走る、止まるなどのドリルやスレッドを押す、引くなどオンラインショップのプロダクトカテゴリーの スピード&アジリティトレーニング には1番用いられる素材です。 アスリート向けの施設はもちろんですが、一般のパーソナルトレーニング施設でもラバーマットより施設の雰囲気がハードになりすぎないために最近は多く導入されています。 ラバーマットではスムーズに滑らないバルスライドなどのスライドディスクも人工芝であればそのままで使用が可能です。 導入施設:Athle コンディショニングセンター ③ジムの雰囲気をハードにしない「フローリング」「カーペット」 3つ目はそれ以外のフローリング、カーペットなど一般的な家庭で用いられるような床材です。激しいトレーニングやダンベル、バーベルを落とす危険性がないのであれば充分な場合も多分にありますが、安全面はもちろんですが清掃などの手入れを考えるとあまりお勧めはしておりません。 ただ、施設内のデザイン、雰囲気からトレーニングジムの要素を限りなく減らしたい目的でラバーマットや人工芝以外を選択する方も多くいらっしゃいます。 最近はラバーマットでも表面がフローリングのようなデザインのモデルもありますのでそちらも合わせて、ご検討されてください。 導入施設:GROUND RULE *画像に使用されている各施設の詳細はこちらのページでご確認ください。 GYM &...
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