COLUMN
ジムを超えた地域コミュニティの創出を -自然豊かな逗子で家族と描く未来- (倉田 勇樹さん)
Trainer's Journeyと題し、スタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、それぞれが大切にしている指導の理念や、その考えに至った背景、今後の挑戦について深掘りしていきます。第4弾は、神奈川県逗子市で新たにパーソナルジム「YOUTRAL(ユートラル)」を開業し、オンラインサロン、SNSでも活躍中の倉田 勇樹(くらた ゆうき)さんにお話を伺いました。 |29歳で脱サラして、トレーナーの道へ ーこれまでの経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。 大学まで柔道を続けていたのですが、卒業後は柔道を通して学んだことをビジネスの世界でも活かしたいと思い、一般企業で営業職として勤務していました。周りは警察官や消防士などの公務員、もしくは柔道選手として実業団に入る人が多かったので、かなり珍しい進路だったと思います。7年間勤務し仕事の手応えもそれなりに感じていたものの、30歳目前のタイミングで「このままこの仕事を続けるのか?」と悩んだ結果、現在のトレーナーの道に進むことを決めました。その後はフィットネスクラブやパーソナルトレーニングジムで経験を積み、現在の独立に至ります。現在は、自宅のある逗子市でパーソナルジム「YOUTRAL」を運営しています。11月にオープンしたばかりで、まだ1か月も経っていませんが、どんなお客様が来ても対応できる施設にしたくて、ピラティスマシンを取り入れたり、トレーニングの設備以外にもパルクールのようなダイナミックな動きもできるスペースを確保しました。お客様は女性の方が多く、ピラティスや機能的なトレーニングを希望される方が多いですね。 ートレーナーはいつ頃から目指されていたんですか? きっかけは、サラリーマン時代に会社として柔道の大会に出場する機会をいただいたことです。その時、大会に向けて会社がパーソナルトレーナーをつけてくれて。それまでパーソナルトレーナーと接する機会はなかったのですが、そのとき初めて「トレーナーという職業が成立している」ことを知りました。同時に「これなら自分もできるかもしれない」と思い、トレーナーとしての道を考えるようになりました。また、大学時代に柔道のオリンピック金メダリスト石井慧選手と共同生活を行い、トップアスリートのトレーニングや栄養について学んだ経験もトレーナーの道を目指そうと思った理由のひとつですね。 |クライアントの「主体的な学び」を尊重した指導 ー普段のトレーニング指導についてもう少し詳しく教えてください。 YOUTRALでは、ピラティスマシンを活用して、姿勢改善や筋力トレーニングだけでなく、体の機能性を高めるプログラムを提供しています。せっかく逗子に施設を出したので、今後はジムの安定した環境で体を動かすだけでなく、自然の中で体をうまく扱える状態に導くことも目指しています。海や山が近いので、ジムのトレーニングからさらに一歩進んで、自然の中で体を動かす楽しさを提供できたらと思っています。 ーアプローチで意識していることはありますか? 「クライアントの主体性を引き出すこと」を最も大切にしています。たとえば、スクワットを教える際、解剖学やバイオメカニクス的に「正しいフォーム」があるのは事実ですが、それをただ押し付けるだけでは、クライアントが主体的に学ぶことにはつながらないと思っています。クライアント一人ひとりに、これまでの経験や得てきた知識を元に持っている特性や感覚があるので、まずは「なぜその動きをしているのか」「その動きがどんなふうに感じられるのか」を対話しながら確認していきます。たとえば、「足の裏のどこに重心を感じているか」「膝の動きはどう感じるか」といった具体的な質問をしながら、クライアント自身に気づきを促すようにしています。さらに、クライアントが誤った動きをしている場合でも、「それは間違いです」とただ指摘するのではなく、その動きの背景にある考え方や学んできた情報を私が理解した上で、「どっちがやりやすいですか?」「この動かし方はどうですか?」などと提案していきます。こうした対話を重ねることで、クライアント自身が「こうした方がやりやすい」と気づき、主体的に正しいフォームを選べるようになります。この過程では、トレーナーとしての知識やエビデンスに固執するのではなく、クライアント自身の発見を引き出していくことを大事にしています。クライアントが主体的に動き、ご自身で気づきを見つけることはすごく大事だと思います。スクワットに限らず、様々な動作の主体的な発見はその経験自体が人生のさまざまな面において大きなインパクトを与えるものと考えています。 |過去からの学び、そしてコロナ禍での苦労と転機 ー前職での7年間のサラリーマン経験は今の指導に活きていますか? そうですね、一番活きているのは「コミュニケーション力」だと思います。先ほどお話ししたスクワットの例にもつながりますが、相手の話をしっかり聞いて、希望を引き出すことが、トレーナーとしての成果に直結するなと感じています。ただ指導するだけじゃなく、「どうしたらこの人が前向きにトレーニングに取り組めるか」を常に考えています。その姿勢でサービスを提供することは、前職で学んだことがベースになっているなと思いますね。 ーこれまでに苦労したことや乗り越えたきっかけなどあれば教えてください。 トレーナーの初期は業務委託契約だったため、収入が不安定でした。さらに、コロナ禍ではアルバイトをさせてもらっていたフィットネスクラブが営業停止になり、クラブからの報酬がゼロに。これをきっかけに「フィットネスクラブはもう辞めよう」と決心がつきました。元々、これ以上フィットネスクラブで働き続けることに限界も感じてたので、本当の意味でパーソナルトレーニングを仕事にしていかないといけないって気持ちになりました。そのタイミングで、ちょうど業務委託で働かせてもらっていたパーソナルトレーニングジムのメンバーと一緒にオンラインサロンを立ち上げることになりました。当時は自宅でZoomを使ってレッスンを提供するジムや、トレーニング関連のオンラインサロンがちょっとずつ出てきていて、私たちが立ち上げたサロンも幸いなことにうまくいったんです。そのオンラインサロンは、それなりの固定収入につながりましたし、サロンで知り合った方がジムに足を運んでくれるようにもなりました。そこから、仕事が少しずつうまく回り始めた手応えを感じることができましたね。 |逗子での暮らしと日々のインプット ートレーナーとしての業務で1日中お忙しいと思いますが、普段はどのように過ごされていますか? そうですね、日課にしているのは毎朝の妻と犬のこまちとの散歩です。暑い時期なんかは朝5時に出発して、1時間ほど散歩を楽しんでいます。その後、朝ごはんを食べてからジムに行き、セッションに集中。だいたい20時か21時くらいには終わるスケジュールです。ジムは自宅から徒歩10分圏内なので、空いた時間に家に帰って夕方の散歩をしたり、家族と食事をすることもあります。また、現在も週に2回は前職のジムにも出勤しています。逗子から電車で1時間ほどかかりますが、始発駅なので座れるのが助かっています。その時間を使って本を読んだり、移動を学びの時間として活用しています。 ー インプット方法についてご自身で工夫されていることはありますか? 日々のインプットはオンライン学習が中心で、特にPLAZ+やAZCARE ACADEMYを活用しています。オンラインなので、自分のペースで学べるのがいいですね。また、現地講習ではこれまで考えたことがなかったような新しい視点を得られるセミナーに積極的に参加しています。たとえば最近では、A-Yogaを受講したのですが「クライアントとの対話を重視したアプローチ」を学ぶことができ、日々の指導にも大きな影響を与えてくれています。 |今後の目指す姿 ー憧れのトレーナー像はありますか? 私が理想とするトレーナー像は、「家族との時間を大切にしながらも、仕事でしっかりと成果を出せるバランスを実現すること」です。この目標のきっかけとなったのが、前職の施設代表である久野との出会いです。久野は、家族との時間を大切にしながらもトレーナーとして成功されている姿を見せてくれました。当時、トレーナーという職業で安定した生活が送れるのか、家族をちゃんと養えるのかと不安だった私にとって、大きな影響を与えてくれました。私の周りには、家族や自分の時間を極限まで削って仕事に打ち込んで成果を出してるトレーナーがたくさんいます。その情熱や成果を出す姿勢に憧れる部分もありますが、業界全体を考えるとやっぱり家族の時間は大切にしつつ、でも仕事でもしっかりと成果を出すという働き方が広がらないいけない。そうしないとトレーナーが増えていかないと思うんです。私はこのトレーナーという職業、パーソナルトレーニングやフィットネスというものが、もっともっと世の中に広まってほしい。そのためには、トレーニングが良いものだと1人1人にしっかりと伝えていくと同時に、提供する側のトレーナーも増えなければなりません。そう考えると、みんながみんな仕事に全てを注ぐことができる訳ではないので、トレーナーという職業も人生の時間全てを捧げる覚悟を持たずとも成果が出せるものであるべきだと思います。私が目指すのは、家族や自分の時間を大切にしながらも、クライアントに質の高い指導を提供できるトレーナーです。これを実現することで、トレーニングを通じて多くの人がハッピーになり、業界全体がより良い方向に進むと信じています。 ーチャレンジしたいことや目指すべき姿はありますか?...
ジムを超えた地域コミュニティの創出を -自然豊かな逗子で家族と描く未来- (倉田 勇樹さん)
サミットレポート(1/3)|前日カンファレンス(2024)
10月18日(金)〜20日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024」の内容の一部を全3回に分けてご紹介させていただきます。 本日は前日カンファレンスついてご紹介します。 今年は、サミット本体にもご登壇いただいた桂良太郎さん、近藤拓人さんの両名にご自身が主宰するアカデミーの新講座のイントロダクションをご講義いただきました。 テーマ:BPA-CFTイントロダクションコース ボディメイクを効果的に行うためのコンディショニングの理論と実践 - ボディメイクトレーニングに必要な機能改善と動作の秘訣 - 講師:桂 良太郎さん (株式会社 Best Performance Laboratory 代表取締役) 講義概要 今回の講義は、ボディメイク指導に特化したパーソナルトレーナーのために新たに開発された、以下2つのプログラムのイントロダクションの位置付けとなります。 1.現地プログラム:Mentorship Education Program - Fitness Course - メンターシップエデュケーションプログラム - フィットネスコース -2.完全オンラインのeラーニングコンテンツ:BPA-CFT(Certified...
サミットレポート(1/3)|前日カンファレンス(2024)
vol.8 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 1-Leg Deceleration Against Wall 目的・エクササイズ特性 ハムストリングスと殿筋群の等尺性収縮・伸張性収縮の耐性向上 ターゲット ハムストリングス・殿筋群・コア 使用アイテム ・スーパーバンド 2.9cm幅 パープル ・MEN'S OLYMPIC BAR 20kg ・ラバーバンパープレート 4.5kg 動作手順 1.壁に殿部と足の裏をつける。 2.軸脚の膝は軽く曲げ、壁につけた足の裏にはほぼ荷重しない。 3.体を長く保ち、胸を張ったまま、素早く前傾し、ボトムポジションで2-3秒キープする。 重要なポイント...
vol.8 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
【動画】3種のメディシンボールの使い分けと必要な設備
トレーニング施設には定番のメディシンボールですが、目的や施設の事情によって最適な種類が異なります。今回は3種類のメディシンボールのご紹介とトレーニング必要な設備をご紹介いたします。ご検討中の方はもちろんですが、既に導入いただいている施設の方にも更なる有効活用のヒントになれば幸いです。 目的によって使い分ける3種類のメディシンボール 1. 「投げる→受ける」の連続した動作が可能|適度な弾みがあるソフトトスメディシンボール Rotational Perpendicular Medicine Ball Throw Base Non Counter Movement. ソフトトスメディシンボールには適度な弾みがあるため、壁に打ちつけたボールを受け取るといった跳ね返りを利用した動作に適しています。 「投げる」「受ける」の動作を連続して実施したい場合にはソフトトスメディシンボールがおすすめです。 また、表面が滑りにくく掴みやすい形状のため、ボールを受けるのみのエクササイズにも適しています。 【使用アイテム】 ・ソフトトスメディシンボール 3.6kg ・ゲームスピード360 2. 「打ちつける」動作に最適|耐久性が高く弾みにくいジャムボール Lateral Twist Throw ジャムボールは跳ね返りがほとんどなく、壁から近い位置で投げつけても跳ね返りを気にせずに投げることが可能です。 そのため、壁や床に投げつける動作に適しています。 また、表面がラバー素材で破けにくく強度が高いため屋外でもご使用いただけます。 【使用アイテム】 ・ジャムボール...
【動画】3種のメディシンボールの使い分けと必要な設備
【FMSテストとは?】理論やメリット、必要な器具をご紹介
日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本コラムでは、さまざまな概念やトレーニング理論とそれを現場で活用するために必要な器具や具体的なエクササイズを動画付きでご紹介します。今回は日本でも10年近くにわたりセミナーが展開されている「FMS (Functional Movement Screen) 」をテーマにご紹介します。 FMSとは? FMS(Functional Movement Screen)は、疼痛のないクライアントを対象に、発育発達の原理原則に基づいて、日常生活や労働、スポーツの動作で使用される7つの機能的動作を包括的にスクリーニング・評価するためのシステムです。アメリカのFunctional Movement Systems社が開発したもので、スクワット、ランジ、回旋動作などの7種類の動作を通じて、動作における制限やリスクを見つけ出し、統一された評価基準に基づきスコアリングを行います。このスコアを共通認識することでクライアントやトレーナー、メディカルスタッフなどの関係者と短期的・長期的なトレーニングプランを設定しやすくし、円滑なコミュニケーションを可能にします。FMSは1997年に公表され、NFLや米軍の訓練で傷害予防に大きな効果を上げたことで注目を集め、2004年から世界各国でセミナーが行われています。現在、世界40カ国、16言語で使用され、認定資格者は70,000人にのぼります。その後、スポーツの現場だけでなく、コロラド州の消防局やカリフォルニア州の電力会社での健康経営や労災予防の効果が評価されるなど注目を集めました。2024年現在、MLB、NBA、NFL、NHLなどのドラフトコンバインにも採用。欧州のプロサッカークラブや各国代表チーム、医療機関、企業など幅広い分野で成果を上げています。 FMSについてこちらの動画もご覧ください。https://youtu.be/y77l_zKs5P8?si=-Pk9eeVgMUa_xMCd FMSの7つのテスト これらのテストを通して可動域、バランス、動作の制限からクライアントの現在地を知り、障害の予防から改善エクササイズ、パフォーマンス向上に向けたトレーニングプログラムの策定に役立てます。 1.ディープスクワット2.ハードルステップ3.インラインランジ4.ショルダーモビリティ5.アクティブ・ストレート・レッグレイズ6.トランクスタビリティプッシュアップ7.ロータリースタビリティ FMSを活用する主なメリット 1.ジムで初めてトレーニングをするクライアントの現状把握が容易に ジムで初めてトレーニングをする方の身体の状態のチェックとしてFMSの7つのテストが役立ちます。身体の状態を見極めてトレーニングの効果を最大化するには、目標に向かってトレーニングを始める前にまずはクライアントの身体がどういう状態なのかを正確に把握することが大切です。 2.リハビリテーション後半での評価のひとつに 患部のリハビリテーションが終わりに近づき、患者様に運動を再開・開始いただく際の評価の一つにご活用いただけます。痛みの結果、患部以外の部位へ機能が低下したかを評価することができます。 3.トレーナー間でのクライアント評価軸の統一 評価をトレーナーの主観ではなく、FMSテストに基づくことで個々のトレーナーによる評価の差が生まれにくくなります。また、統一されたテストで評価することでトレーナー間、またはチームスポーツであればメディカル部門や監督コーチとの連携もスムーズになり情報の乖離を防ぐことにも繋がります。 使用器具 FMSテストやセミナーで学ぶコレクティブエクササイズを実施するにあたり、必要不可欠な器具をご紹介します。 1.FMSテストキット 7つのテストを実施する上で必要不可欠なキットです。これ一台でFMSの全てのテストが実施可能です。 2.グレイクックバンド グレイクックバンドはFMS社が自社の推奨するエクササイズを実施するためにデザインし、創業者の一人「グレイクック」の名前がついたエクササイズバンドです。これ1本で幅広く身体の動作機能改善に役立てることができます。 チョップ、リフト、プレス、ASLRエクササイズなど、さまざまなエクササイズに使えるオールマイティなバンドです。 3.ケトルベル...
【FMSテストとは?】理論やメリット、必要な器具をご紹介
日本人の健康寿命を100歳へ-リアル・デジタルの双方向から目指す理想の社会 (高尾 勇斗さん)
Trainer's Journeyと題し、新たにスタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、それぞれが大切にしている指導の理念や、その考えに至った背景、今後の挑戦について深掘りしていきます。第3弾は、SNSやオンラインサロンで「ユウトレ」として大活躍され、2024年には東京都内にご自身の施設「NewAns(ニュアンス)西新宿」を出店し、リアル・デジタル領域の双方で運動指導のサービスを提供している高尾勇斗(たかお ゆうと)さんにお話をお伺いしました。 |安定志向の公務員から夢を追い、トレーナーの道へ ーこれまでの経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。 大学卒業後、大手パーソナルジムに入社。その後、フリーランスのトレーナー・ピラティストレーナーとして活動を始め、現在はオンラインサロンや今年の4月にオープンした施設「NewAns(ニュアンス)西新宿」の運営を行っています。また「ユウトレ」として、主に女性をターゲットにSNSでの発信や書籍の執筆も行なっています。 ートレーナーはいつ頃から目指されていたんですか? 元々は安定志向が強く、公務員になろうとしていました。学生時代は陸上部に所属し体を動かすことが好きだったので、体力が強みになるであろう警察や消防を目指していたんです。ですが、高校3年生のときに受験するもすべて不合格になってしまい意図せず大学に進学しました。諦めきれず公務員専門の予備校に通い、大学4年生の時に公務員試験にようやく合格したのですが、トレーナーという仕事にずっと興味があり卒業後の進路に迷いが生じました。自分で出した結論は、3年ほど公務員として働き、お金を貯めた後にトレーナーとして活動し始めるということでした。夢であったトレーナーは、公務員と比べると平均年収や安定感に不安を覚えたので、先に公務員になろうと考えていました。ただ、そのことを今も一緒に仕事をしている仲間に相談したところ「トレーナーという夢があるのに、遠回りするのは勿体無い。好きなことを仕事にできる環境なのだから、若いうちにチャレンジした方がいい。公務員は後からまた挑戦できる。」と言われハッとし、申し訳ないのですが、公務員の内定を辞退しました。そこからパーソナルトレーニングジムの面接を受けて、トレーナーの道へ進みました。 ー公務員の道を捨ててまで志したトレーナーを目指すキッカケを教えてください。 キッカケは、大学生のときに受けたパーソナルトレーニングの体験です。 独学で筋トレを頑張っていたのですが、成長を実感できずに伸び悩む時期がありました。当時は学生だったので金銭的余裕がなかったのですが、なけなしのお金(苦笑)で、とあるパーソナルトレーナーの方に教えていただきました。スクワット一つの動きでもバーの持ち方、立ち方、腹圧など非常に細かく教えてくださり、そのアドバイスをもとに運動すると、みるみる体にいい変化が生まれていったんです。「トレーナーってなんて素晴らしい仕事なんだ!」と身をもって体感しましたし、その時の感動は今でも忘れられません。そのような良いキッカケ作りができるトレーナーでありたいと考えるようにもなりました。 ー高尾さんといえば「ユウトレ」のイメージが強いのですが、一般向けの動画配信を始めたキッカケを教えてください。 まず、SNSではユウトレという名前で活動しているのですが、名前の「勇斗(ユウト)」と「トレーニング」を組み合わせています。トレーナーになるべくしてなったような名前なのだと、今となっては思います。両親に感謝です。最初はコロナが流行り始めた頃にXで発信していて、その後にYouTubeを始めました。今でこそ女性に向けたような情報がメインですが、実は元々は男性向けに発信していました。当初はフィジーク(総合的な筋肉美を競うカテゴリー)で世界大会に出ていた方の元で働いていました。その方が憧れで、自分自身も筋トレに力を入れていたので発信内容は「体を大きくさせる筋トレ」がメインでした。しかし、その方を見ていると「明らかな才能」を感じるのです。 もちろん、積み重ねた努力が身体にあらわれているのですが、当時の私は「身体の大きさや骨格の差」に敗北感を覚えました。迫力のある筋肉美が評価されるこの分野では戦えないと実感。そうなると、私が発信できることはなんだろう?と考えたときに「簡単さ」を追求することを決めました。当時は、今のように短時間で簡単にできるトレーニング動画があまりなく、多くは解説メインのものでした。「これだ!」とひらめき「時短でわかりやすく」を心がけた動画投稿を続けていくうちに「ユウトレ」という名前も自然と広まっていきました。 |女性をメインに、あらゆる角度から徹底アプローチ ー普段のトレーニング指導について詳しく教えてください。 ジムに通っていただいているお客様の9割以上は女性の方で、20代〜70代と、幅広い年齢層の方にお越しいただいています。また、男性のお客様からもお問い合わせをいただくことがありますが、もちろん入会可能です。初回はカウンセリングとインボディによる体組成の測定、コンディビューを使った自律神経のチェックをします。これらを行う理由はお客様の現在地を知るためです。例えば、体脂肪率が30%を超えていて自律神経の数値が低い場合、体は疲労度が高い可能性があります。その状態で激しいトレーニングをしても逆効果になるので、初回のカウンセリングで何から始めるべきか見極めます。次に、ピラティスマシンを使って、体の可動性を広げ、正しいフォームを学び、体の使い方を改善していきます。今まで使えていなかった筋肉・関節・骨が動くようになり、インナーマッスルが鍛えられ、体の左右差の改善や、動かし方が変わります。元々はピラティスマシンのない環境で運動指導をしていたのですが、身体がガチッと緊張して思った通りに体を動かすことができないお客様が多いなと思っていました。近藤拓人さん含むさまざまな方から学び始めて、最初は身体をリラックスさせることが大事なのだと気がついて、指導にピラティスを取り入れるようになりました。体が整えられたら最後にトレーニングを行います。人の体はもともと多種多様な動きができるのですが、慢性的な運動不足、スマートフォンやパソコンの酷使、大人になり自由に食べ物にアクセスできることからの体重増加などで、本来持っている能力が失われつつあります。だからこそ反り腰・猫背・ストレートネック、筋力の低下、肩こり、腰痛などの体の不調を抱えてしまいます。それらを解決するために、本来持っている能力をよみがえらせるアプローチをします。例えば、重いものを持ってしゃがむ、ぶら下がる、凸凹な床を歩く、ジャンプ(縄跳び)、ボールを勢いよく投げるなど、日常生活ではあまり経験しない(しなくなっている)トレーニングです。体の不調を改善し、バランスが整った状態でトレーニングを行うことで適切に筋肉が鍛えられ、ウエストの引き締め、お尻のたるみ改善、引き締まった背中といった、自分の理想のボディメイクができると思っています。 — ご自身の施設のコンセプトやこだわりについてもお聞かせください。 ジムの内装は、木から感じるぬくもりや優しさを大切にしていて、デザイナーの方や仲間、トレーナーの先輩方と相談しながら作り上げた自慢のジムです。室内にはグリーンやお花を散りばめ、フローラルな香りや柑橘系のアロマを取り入れたおしゃれで心地よい空間を提供しています。更衣室内にあるボディーシートはアユーラのもの。森林浴をしている気分になれる香りで、ジムの雰囲気にもピッタリ。(私のお気に入りのブランドです)そして、床材は最高級なものを。トレーニング業界でも人気の床材をパフォームベタージャパンさんから購入しました。床と足は唯一、接地している部分なので非常に重要。質の悪い床材だと、お客様の体に負担が生じ、長時間働くトレーナーにも悪影響が出ます。またジムといえば、やはりラックやベンチ台。ピラティススタジオではなく「ジム」として推したかったので、導入したかったのですが、ブラックカラーのものがほとんどで、ジムの雰囲気には合いませんでした。そこでパフォームベタージャパンさんに相談したところ、海外からホワイトカラーのラックとベンチ台を輸入することができました。せっかく高いお金を払っていただき、お客様がいらっしゃるので空間づくりにもこだわっています。「ジムらしくない、まるでカフェのような空間ですね」とお客様にも言っていただくことが多いです。通っていただく方々は運動初心者であることが多いので、ピラティスマシンを採用しています。海外では、ご高齢の方がスムーズな歩行をするための練習や筋力が衰えないためにピラティスマシンを用いて運動する光景が多くみられます。それほどハードルが低いです。また、有酸素運動のマシンは曲線美が際立つノルドというブランドからランニングマシンとバイクを導入しました。日本で取り入れているジムは少ない木製のマシンです。廃材を出さない製法で、熟練の職人がひとつひとつハンドメイドしているそう。環境にやさしいコンセプトに惹かれました。ランニングマシンは機械に支配されない、自分で動かすタイプでより消費カロリーが上がるので、効率的です。歩行時に下半身の力の入れ具合に左右差が出ると、地面を蹴る力が均等ではなくなり、さらに姿勢が悪い状態だと、バランス良くマシンの上で歩いたり、走ったりができません。ただ歩くだけ走るだけですが、その差が歴然とあらわれるのが自走式マシンのメリットです。 ーまさに高尾さんのこだわりが詰まったジムですね。ジムでの「アプローチで意識していることはありますか? はい、仲間と作り上げた、とても思い入れのあるジムです。体力レベルの低い方であれば、徒手療法(直接体に触れる手技)や呼吸、脱力やリラックスを促すアプローチをします。また、体力レベルの高い方であれば、認識判断行動が伴う実行機能訓練(例:日常生活でつまずきやすい方であれば、脳や目、身体の反射神経などを養うためにランダムで光る複数の手のひらサイズのボタンを目の前に置き、光った瞬間にボタンにタッチしてもらう)やウェイトトレーニング、ストレングス(身体の動きをより良くする、パフォーマンスアップ)などのトレーニングも行います。そのほかに日常生活の過ごし方についてもご提案しています。例えば自律神経を測る機械のコンディビューの測定結果の数値が低い場合には、交感神経や副交感神経の機能を高めるための方法として、うがい、冷水を浴びる、お腹を温める、耳栓やアイマスクなどの具体的な提案をお伝えしています。 |「ユウトレ」としてSNSの発信も毎日継続 ー1日の過ごし方を教えてください。 起床後、勉強やSNSのコメント返事&いいねを押しながらチェックします。その後、10時〜22時でジムのお客様を対象にパーソナルトレーニングを10本程度セッションしています。その間に空き時間があれば、所属トレーナーの研修、SNS更新、オンラインサロンの資料作成などをして、日によってはオンラインサロンのライブ配信もしています。 — 学習はどのようにされていますか? 主にオンラインではAZCAREとPLAZ+で勉強しています。身体に関わることのほとんど全てを網羅されていて、そこから気になることを徹底的に調べています。内容がどんどんアップデートされていくので、とても楽しく学べています。 実際に足を運ぶセミナー関連では、今はA-yoga(リハビリとヨガの要素を組み合わせたもの)の半年コースに通っています。過去にはフランス発祥のスポーツ「パルクール」、ランニングのパフォーマンスアップを狙うもの、脳・視覚・聴覚などの機能・生理学にまつわるセミナーなどを受講しました。お客様ひとりひとりのニーズを汲み取るためには多くの知識が必要なため、なるべく多くの分野を追究することを心がけています。 —...
日本人の健康寿命を100歳へ-リアル・デジタルの双方向から目指す理想の社会 (高尾 勇斗さん)
バルスライドを使ったエクササイズ3選
今回は人気のバルスライドのエクササイズをご紹介いたします。定番の自重トレーニングからケトルベル、ウォーターバッグを活用したエクササイズバリエーションまで、動画と合わせて説明しております。ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 1.Shoulder Circle 使用器具:バルスライド、ミニバンド 手順 ・バルスライドの上に片手を置いて腕立て伏せの体勢を作る・バルスライドに置いていない方の手で身体を安定させながら、バルスライドを滑らせて肩で円運動を行う 2.Lateral Lunge 使用器具:バルスライド、アクアバッグ、スタッカブルステップ 手順 ・ステップ台に立ち、片足をバルスライドの上に置いて、ウォーターバックを抱える・バルスライドの上に片足を置いて伸ばした状態を維持しながら、ステップ台に乗せた足を曲げてバルスライドを横に滑らせる 3.Reverse Lunge 使用器具:バルスライド、ケトルベル 手順 ・バルスライトの上に片足を置いて、ケトルベルを同則の手の肩の位置で持つ・バルスライドに置いた側の足を後ろに滑らせながら、軸足は重心を掛けたまま膝を曲げる バルスライドは人工芝、フローリング、カーペットなどの床材が適していますのでラバーマットの上ではスライドボードをご使用ください。 株式会社パフォームベタージャパン
バルスライドを使ったエクササイズ3選
ジム開業 | ラバーマットの種類と選び方
今回は施設を設営する上で重要な要素になる「床材」についてご紹介します。 床材の種類については以前にもコラムでご紹介していますが、今回は「ラバーマット」にフォーカスしてご紹介させていただきます。 床材選びに迷われている方や、床材について考える機会がなかった方にとって、少しでもご参考にりましたら幸いです。 ※施設の床材についてのご紹介(過去のコラム) 1. 多様なニーズに対応できる万能型「ロール材」 ロール材は多様なニーズに応えることができる万能タイプで、トレーニング施設以外にもスタジアムや小売店、展示ホールなどでご使用いただいています。6mm〜10mm程度の厚みで、1ロールあたり8m〜12mほどの長さのご用意があります。 定番のブラック系統のカラーをはじめ、施設内を無骨な雰囲気ではなく、日常的な空間に近づけたい方に人気のコルク調のカラーなど、施設のコンセプトに合わせたカラーをお選びいただけます。施工は接着剤を使用しますので、物件選びの際に事前に確認が必要です。 ご希望の物件で接着施工がNGの場合には、以下でご紹介する接着材を使用しないタイル材やパズル材がおすすめです。 2. 厚みがあり、衝撃吸収と防音性に優れた「タイル材」 次に、高い衝撃吸収と防音性を発揮するタイル材のご紹介です。15mm~70mmの厚さがあり、2層構造(厚みのあるものは3層構造)とロール材よりクッション性に優れています。 重量物の床面への衝撃は下地のコンクリートや階下への衝撃振動などもたらす恐れがあるため、しっかりとした対策が必要となりますが、タイル材は重量物落下による損傷にも強いため、ダンベルやバーベルなどを扱うウエイトエリアの床材としてもおすすめです。この特性を生かして、ウエイトエリアだけタイル材にして他のエリアはロール材にするなど、エリアによって分けることも可能です。お悩みの際はご相談ください。また、タイル材は前述の通り、置き敷きや専用コネクターなど接着剤を使用しない施工が可能な点も利点の1つです。 3. 必要な分だけ組み合わせて使える「パズル材」 名前の通り、マット同士をパズルのように組み合わせて設置します。そのため異なる色の組み合わせが簡単にできパズル材ならではの幅広いデザインを可能にします。また、6mm~10mmの厚さがあり重量もあるマットのため安定性にも優れています。画像のように一部のエリアだけ敷きたい場合でもご使用いただける点や設置もご自身で行える点からコストを抑えたい方におすすめです。 【参考】ラバーマットに関連したお役立ち情報 タイル材とのつなぎ目の段差は「スロープ」でなくす 一部のエリアだけタイル材を施工した場合に生じる段差を解消します。段差をなくすことで、タイルエリアへ出入りする際につまずくリスクを軽減します。 ラバーマットへの「ペイント」も可能 ラバーマットは、敷設後にウレタン塗装によるペイントも可能なため、会社やチームのロゴや陸上トラックのレーンなどをペイントすることができます。 今回は、よくお問い合わせいただくことが多いラバーマットにフォーカスした内容でご紹介させていただきました。 床材選びに迷われている方や、床材について考える機会がなかった方などへ少しでも参考になれば幸いです。 株式会社パフォームベタージャパン
失敗から学んだ、“自分たちらしい”組織作り(新井 颯太さん)
Trainer's Journeyと題し、新たにスタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、ご自身の指導で大切にしていることや、そのように考えるようになったきっかけ、今後挑戦したいことなどを深掘りしていきます。第二弾は、パーソナルトレーニング、介護事業、お風呂屋さんなど幅広く事業を展開している有限会社新井湯 P2M GroupのGMとして活動されている新井 颯太(あらい そうた)さんにお話をお伺いしました。 |父の誘いでフィットネス業界へ ーこれまでの経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。 東海大相模高校で野球をしていたこともあり、卒業後は東海大学体育学部のスポーツ&レジャーマネジメント学科に進学しました。当時は、将来スポーツ関連の職種につこうという思いはなかったため、あえて体育学部らしくない学科を選び、遊園地やテーマパーク、スポーツイベントの運営・マネジメントなどについて学んでいました。そして私が大学2,3年生ぐらいの頃に、父の誘いで現在勤務している有限会社新井湯のアルバイトとして働き始め、現在はその中のP2Mというフィットネス事業のグループでGMを務めています。そのほか、自社のアカデミー活動やフランボッシュ公認のセミナー「STC:Strength Training and Coordination」を日本ホストとして運営しています。 ーご実家の有限会社新井湯さんで働くことになった経緯について詳しく教えてください。 私の父が代表を務めている有限会社新井湯は1952年にお風呂屋さんから始まっている会社で、私が小中学生ぐらいだった2003年に介護事業がスタートしました。その後、コロナが流行り始める少し前にフィットネス事業部を立ち上げることに。当時の私は全く会社には関わってなかったんですけど、立ち上げスタッフが足りないという理由から父に誘われ、1店舗目のオープンのタイミングでアルバイトスタッフとしてフィットネス事業に関わり始めました。その時もトレーナーをやろうと思ったわけでもないですし、「人が足りないなら受付スタッフとして手伝うぐらいならいいかな?」という気持ちで働き始めました。 |大学生で経験した、ジムの立ち上げ責任者 ー受付のアルバイトからトレーナーに転身したキッカケは何だったのでしょうか? P2Mグループの1店舗目のジムは40歳以上にフォーカスした施設だったんですが、最初はそこで受付スタッフの業務だけをしていました。その後、その施設で夕方に開催していた小中学生向けの運動教室の指導をしてくれないか?と父に相談されて担当することになったのがキッカケです。トレーナーの勉強はしていなかったので全く分からないところからのスタートだったんですけど、とりあえず他のトレーナーが作ったメニューの通り進めてほしいと言われて、受付のアルバイトを始めたのと同様に自分の意思だけではなく誘われる感じでトレーナーとしてのキャリアが始まりました。運動教室の指導を始めてみると、「せっかくやるんだったらしっかりと突き詰めて目の前にいる子供たちへより良いサービスを届ける方法はないかな?」と思い始めて、その頃からトレーナーとしての業務や運動指導に関わる勉強にもスイッチが入りました。 ーそこから今のように事業を展開していくキッカケや苦労されたことを教えてください。 最初は受付と子供たちの指導だけを任されていたのですが、たまたま近くに空き物件ができて、そこで子供の運動教室に特化した施設を作ることになりました。大学の同級生と2人で受付スタッフをやっていたのですが、代表から「これぐらいの金額を出してあげるから、学生二人でやってみるだけやってみるか?」と話をいただき、全くトレーナーの経験のない2人がジュニア専門のジムを立ち上げることに。施設を作っていく過程では、施設の準備ももちろん大変だったんですけど、それ以上に仲間集め、それからその仲間たちとのコミュニケーション、チームビルディングに非常に苦悩した記憶があります。 ー大学生でありながらジム立ち上げの責任者を任されるというのはかなりのプレッシャーですね。立ち上げ当時に苦労したことやそこからの学びはありますか? そうですね、正直な話をするとジュニア専門ジムの立ち上げ初期メンバーとしてなんとか5人ほど集めたものの、今現在残っているスタッフは誰一人いないんです。当時のメンバーが全員辞めてしまったというのが僕の苦い経験です。スタッフがなぜこうもやめてしまうのか、その当時の僕には全く理解できませんでした。ただ、なぜかやめていってしまうという現実に直面して、理由に思いを巡らせる中で「原因は自分にあった」と心の底から思いました。自分がもっとスタッフが働きやすい環境を作り、それぞれの強みが生かせるような役割分担を行っていれば…。もっと目指すべき方向を指し示し、スタッフとのコミュニケーションを円滑にできていれば…と反省し、このことをきっかけによりよい組織作りを目指すようになりました。それからは、様々な経営者の方のお話を聞いたり、いわゆるリーダーと言われるような方々の書籍を読んだり動画を見たりして、チームを作る上での重要なポイントを掴んでいきました。その中から「ここは外してないよね」という共通項を見出し、自分たちらしい組織作りに取り組んできました。 ー苦い経験を経て “自分たちらしい組織作り”を行ううえで、上手くいった事例や大事にしている考えがあれば教えてください。 3つあるのですが、まずは「とにかくコミュニケーション量を増やすこと」を意識しました。初期はみんな学生だったのですが、ちょうどコロナの影響で授業がオンラインだったので基本的には全員が毎日施設にいるような状況だったことも幸いしました。2つ目は「スタッフ一人一人が成長できる環境」を必死に作りました。1年、2年と長く勤めていく先にどんな自分が待ってるのか、この会社にいたら成長を実感できる、未来の自分にわくわくできる、そんな風に感じてもらえる職場を目指しました。具体的には、月に数回は新たな知識を得るための研修会を必ず開催したり、トレーニングセッションの合間に業務内容の事細かな確認をしたりと、スタッフの学びに対する欲に応えられる環境作りに力を入れました。スタッフの興味関心や前のめりな姿勢にもとても感謝しています。最後に「自分たちの組織の目指すべき方向を指し示すこと」です。これがとても大変だったのですが、本当にやって良かったし、今もそれがない状態は無しにしようと思っています。やっぱりこの組織がどこに向かって進んでるのかわからない状態では、メンバーやアルバイトの学生達にも「一緒に働こう」とは言えないですし。自分たちがどんな目的でこういうサービスを提供しているとか、どんな目的でこの現場に立ってるのかっていうところを常に確認できるようにしています。たとえば、一番星を見ると、星ってすぐにわかると思うんですけど、そこにたどり着けるかというと、たどり着けないかもしれない、でも星を見ると、あそこまで行ってみたいなって思える。そんな風にみんなが向いている方向がいつでも分かる組織にしたいなと思っています。ただ、逆に近すぎる目標もよくないと思っていて。たとえば東京タワーの上なんかだと少し頑張れば手が届いてしまいそうですよね。組織としてはもっと上の目標を設定した方が良いと思っています。そのうえで、経営者が組織として目指すべき“一番星”を作り、スタッフの鼓舞につながるような夢を語ってみせる。どうなるかわかんないけど、そこに向かって全力で一緒に走ってみない?と当時の学生達に問いかけ、だから一緒に働こうっていう話をしていました。 |2歳児から101歳まで。地域の方すべてがクライアント ー普段のトレーニング指導についてもお聞かせください。 有難いことに毎日幅広い年齢層の方々のトレーニングを担当させていただいています。昨日もイベントで2,3歳の子供達を現場で指導していたのですが、小さなお子様を相手にグループ指導を行うことも多いです。スケジュールは日によって違いますが、1日中セッションを担当する日は午前中に介護事業で高齢者の方に運動指導、夕方は小中学生に向けてスポーツが上手くなるためにはこんな体が必要だよっていうような指導して、18時頃からは高校生や大学生、社会人アスリートに対してパフォーマンスアップのための指導も行なっています。そのほかの時間には、主婦やビジネスマン、ご高齢の方々のトレーニングを担当しています。 ーまさに地域の方々全てがクライアントですね。 はい、おっしゃる通りです。品川区から介護予防事業の委託を受けていて、65歳以上の方々への運動教室の指導員として現場に立つことももちろんあります。P2M Performance...
失敗から学んだ、“自分たちらしい”組織作り(新井 颯太さん)
ジム開業|FLUX 六本木
今回はパフォームベタージャパンが施設プロデュースを担当する FLUX CONDITIONINGS の新施設がオープンしましたのでご紹介いたします。FLUX CONDITIONINGSは2015年に代官山でオープンしたトレーニングジム、カフェ、流水プール、スパ、指圧マッサージ等を一つの施設に集約させた統合型トレーニングソリューション施設です。PERFORM BETTER JAPANも同年に設立され、施設プロデュースを担当し、機材や床材の選定以外にもセミナーや研修のお手伝い、またFLUX CONDITIONINGSのトレーナーにパフォームベタージャパンサミットをサポートいただいたりとお互いの事業の多くを協業しております。 3店舗目として六本木にオープン FLUX CONDITIONINGS 代官山店のオープン以来、2021年の下北沢に続き3店舗目の施設として六本木に新店舗がオープンしました。メイン顧客は30代以上の高所得の男性で、施設にはジム以外にもマッサージルームと高温サウナ、水風呂が導入されておりトレーニング以外の用途でも日常的な使用を想定しています。 施設を作る上でのポイントは以下の通りです。・パーソナルトレーニングとフリー利用の併用・一度に使用する人数は最大で5名程度を想定・メインターゲットはトレーニング愛好家の30代以上の男性 1.床材 トレーニング、ストレッチなどエリアごとに色を変更 新店舗では1フロアにトレーニング、ストレッチ、マッサージができるエリアをそれぞれ作る必要がありました。また、フリー利用時でも会員さん同士のストレスを軽減するためにお互いが「導線やパーソナルスペースで干渉しない」よう配慮し、かつスペースを有効的に活用できることもポイントでした。器具や収納ラックで「エリア分け」と「スペースの有効活用」も可能ですが、ラックのサイズが合わなかったり、意図した器具が置けずにジムの効率が下がり本末転倒になるケースもあります。それらを考慮した上で、今回は「床材の色」でエリアを分けることにしました。画像のようにトレーニングエリアをグレー系、ストレッチ、マッサージエリアをブラウン系にして視覚的にエリアが異なることを認識させ、フリー利用の会員さんにも施設側が意図しない場所でトレーニングやストレッチを実施しないように明確化しています。マシンがあるエリアはトレーニングエリアだと明確になりますが、ストレッチや自重トレーニングのエリアが曖昧だと会員さん同士のパーソナルスペースに影響が出てストレスを感じる可能性もございます。エリア分けの方法の1つの参考にされてください。 *施工後のレイアウト変更で床材の色を変えるのは、手間と費用が掛かりますのでご注意ください。レイアウト変更に影響の無い箇所への施工をおすすめします。 2.導入器具とマシンレイアウト パーソナルトレーニングで使用する頻度の高い器具を壁際に配置 ハーフラックやファンクショナルトレーナーなどのパーソナルトレーニングで使用する頻度の高い器具を壁際に配置し、ラッチプルダウンやレッグカール・エクステンションなどのウエイトスタックのマシンは中央にレイアウトしています。比較的安全性の高いウエイトスタックのマシンは間隔を詰めて置いても安全性がある程度確保されるため、中央にまとめることで会員さんの利便性を向上させ、同時に壁際のスペースを確保することでパーソナルトレーニングでハーフラックを利用する場合の安全性も確保しました。また、有酸素マシンはバイクと自走式のトレッドミルを導入していますが、自走式のトレッドミルの後ろのスペースは確保してバイクは空いたスペースに配置し、会員さまの安全性と導線を両立させています。 トレーニング以外の設備 FLUX CONDITIONINGS六本木ではトレーニングルーム以外のサウナ、水風呂と合わせて更衣室内も充実しており仕事や会食の合間にも不自由なく利用できるよう配慮されています。立地やメイン顧客によって重要視する設備が異なりますのでご自身の施設にあった導入設備をご検討ください。導入器具や設備に関するお問い合わせはパフォームベタージャパンまでご連絡ください。FLUX CONDITIONINGS六本木への直接の施設見学のお問い合わせはご遠慮ください。
vol.7 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
今回はオンラインショップで公開中の「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」より、スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションをご紹介いたします。 エクササイズの目的や重要なポイントなども詳しく記載しておりますので、ぜひ最後までチェックいただけますと幸いです。 Ankle Tap-Off & Toe-Off Stability Diagonal Lift 目的・エクササイズ特性 ・足関節のスティッフネス(剛性) ・向上立脚後期の安定性の獲得 ターゲット 下腿、ハムストリングス、殿筋群、コア 使用アイテム ・スーパーバンド 1.3cm幅 ブラック ・フォームプライオボックス H45.8cm ・スタッカブルステップ H15.2cm ・Gravity ケトルベル 26kg...
vol.7 動画|スーパーバンドを使用したエクササイズバリエーションのご紹介
SPECIAL INTERVIEW 近藤拓人さん続編
パフォームベタージャパン オンラインショップの新コンテンツとして近藤拓人さんのSPECIAL INTERVIEW続編が公開されました。 今回は、2024年8月にオープンしたNEXPORT横浜中華街の構想や施設へのこだわりについてお話しいただきました。 前回のインタビューはこちらからご覧いただけます。 https://www.performbetter.jp/blogs/column/takuto-kondo NEXPORT / AZCARE 代表 近藤拓人さん 医療からスポーツにかけて、ヘルスケアの広範囲をカバーする多業種連携 近藤さんは米国へ留学後、プロスポーツチームやプロゴルファーの専属トレーナー、フィットネスクラブでの活動を経て、NEXPORTを開業されました。 NEXPORTは理学療法士、アスレティックトレーナー、ストレングスコーチなど多業種が連携した包括的アプローチを実践する施設として、要介護者のリハビリからアスリートのトレーニングまで幅広くサービスを提供しております。また、多業種連携を実現するための教育活動にも力を入れており、身体、運動、健康に関わる網羅的な知識を学ぶ「AZCARE ACADEMY」やオンラインサロン「PLAZ+」を運営されています。 質問項目 Q.手がけられている事業についてQ.NEXPORTはどのようなジムか?Q.NEXPORT横浜中華街についてQ.設備や器具に関して特にこだわったポイントは?Q.開業を決意したきっかけ・目的などは? NEXPORTをはじめとする近藤さんの活動や最新情報を知りたい方は以下のページをご覧ください NEXPORT ブランドサイトはこちらから AZCARE ACADEMY ブランドサイトはこちらから PLAZ+ 公式サイトはこちらから 株式会社パフォームベタージャパン
SPECIAL INTERVIEW 近藤拓人さん続編
航空自衛隊からトレーナーへ -すべての基盤はクライアントとの信頼関係-(重成 悠馬さん)
Trainer's Journeyと題し、新たにスタートしたシリーズ企画。この企画では、精力的に活動されている若手・中堅トレーナーの皆さまにお話を伺い、ご自身の指導で大切にしていることや、そのように考えるようになったきっかけ、今後挑戦したいことなどを深掘りしていきます。第一弾は、FLUX CONDITIONINGで5年間勤務されたのちに独立し、現在はフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動されている重成 悠馬(しげなり ゆうま)さんにお話をお伺いしました。 |SP専門学校→航空自衛隊を経て、トレーナーの道へ ーこれまでの経歴と現在のお仕事について簡単に教えてください。 トレーナー活動の始まりは、専門学校時代のドームアスリートハウスでの2年間のインターンでした。契約選手のみを対象としていたため、トップアスリートのトレーニングサポートをメインに行っていました。その中で、僕の師匠にあたるトレーナーさんからお声掛けいただき、卒業後はFLUX CONDITIONINGで働かせていただくことに。5年間勤務した後に、パーソナルトレーナーとして独立。クライアントの指導と並行して、専門学校で解剖学やトレーニング科学の講義も行っていた時期もありました。 現在はフリーランスのパーソナルトレーナーとして、トレーニング指導はもちろん、高校生サッカー部の指導、自宅でのボディコンテスト出場者のトリートメントや企業向けセミナー、パーソナルジムの開業支援などを行なっています。開業支援はコンサルティングのようなイメージで、提供プログラムを一緒に考案したり、動画教材を作成・提供することで人材育成のサポートも行なっています。 ーかなり幅広く活動されていますね。トレーナーはいつから目指されていたんですか? 実は最初からトレーナーになろうと思っていた訳ではなかったんです。元々はドラマで見たSPがカッコよくて、そのための専門学校に行っていました。身長や体重の基準はクリアしていたし、格闘技もやっていたからちょうどいいかなって。ただ試験に落ちてしまい、航空自衛隊に入隊することに。仲の良い教官といろいろ調べて「こうやったら筋肉がつくらしいですよ」とか言いながら身体を鍛えていたんですが、ある時ふと「こういうことを仕事にできないかな?」と思って調べてみたら色々な専門学校があることが分かり。そうしてやっと今の方向性に落ち着きました。 |一般の方の身体作りから、アスリートのケアまで広くサポート ー普段のトレーニング指導についてもう少し詳しく教えてください。 一般の方からアスリートの競技パフォーマンスアップまで担当しています。ベース考え方は同じで、まずは歪みや弱いところを整えリセットをする、そしてある程度整ったら適切に力が伝わるようにトレーニングを行い、その後力そのものを強くするフィジカルベースのトレーニングにシフトという流れで進めています。アスリートに関しては、カッピングなどの治療に近いことも行なっていて、身体の調整やケアの部分も含めて全般的にお任せていただいる方も多いです。 ーアプローチで意識していることはありますか? まずはリセット、そして呼吸を適正化することを心がけています。呼吸が整うと、頭もクリアになって頭に入りやすくなるというメリットも。それから、世の中ではまだ1軸でのトレーニングが主流ですが、回旋も意識してトレーニングに取り入れています。これは近藤拓人さんの感覚運動科学のセミナーで「まっすぐ歩行している人間も実は回旋している」という事実に衝撃を受けたのがきっかけです。その後、回旋をトレーニングへどう取り入れるか悩んでいた時に、デイビッド・ウェック考案のトレーニングメソッドRMTの研修を受けたんですが、それによって自分が探していたピースが見つかったような感覚があり、いまの指導の型が出来上がりました。 |悔しさをバネに。クライアントとの “信頼関係”の重要性 ー指導する中で大切にしていることはありますか? “信頼関係”ですね。トレーニング指導を行う上で一番大事だと思っています。やっぱり不信感を抱かれると出る効果も出ないんですよね。僕は実際にそれを感じたことがあって。20代の頃に担当していたクライアントで、僕の言葉をなかなかストレートには聞きいれてもらえない方がいて。この方の知り合いに、たまたま僕と全く同じことを言う有名な大学の教授の方がいたんです。そのことをきっかけに、僕の言うことに対しても聞く耳を持ってくださるようになったんですが、今までとやっていることは同じはずなのに効果がまるで違ったんです。その時にトレーニングの効果を最大化するには「コミュニケーションや信頼関係ってすごく大切だな」と実感しましたね。 ートレーナーとしては非常に悔しいエピソードでもありますね。 そうですね。学びがあった反面、当時はかなり悔しかったです。当時勤めていたジムは、代官山という土地柄もあり、経営者のクライアントが多くて。年齢的にも若い、人生経験も浅い、経営についても分かっていない僕の話はなかなか聞き入れてもらえなかったんですね。けれども、大学教授のようなすごい肩書きの人が言えばあっさりと受け入れてもらえる。その事実を目の当たりにして「まだまだ自分には、知識や指導力も足りないし、説得力もないんだな」と痛感しました。そこからは、勉強するペースも自然と上がっていきました。悔しいから勉強して、勉強するとクライアントにそれが伝わり信頼され、信頼されると自分にも自信がついてさらに自分の立ち振る舞いや考え方も変わって、それが嬉しくてまた勉強して…という良い循環になっています。 |エビデンス重視での、セミナー選びやインプット ー重成さんは普段からかなりお勉強されている印象ですが、この出来事をきっかけにインプットの方法にも何か変化はありましたか? 医学書を自分で読むようになりましたね。元々は毎週末セミナーに行ってというのが中心だったんですが、僕らみたいな若い人間がいける範囲のセミナーだと自分と同じトレーナーさんが行うものがほとんどで。もちろん、それもすごく参考になるんですけど、徐々に講師の方が提示するエビデンス自体が徐々に気になるようになりました。やっぱり自分の相対する一般の方、特に経営者層の方に伝えるのであれば「業界で有名なトレーナーさんが言っていた」よりも「有名な大学の〇〇教授がこう言っていた」という方が納得感を持ってもらいやすい。自分の発言に説得力を持たせるという意味でも、エビデンスに基づく事実ベースで書かれた書籍や論文を選んで読み込むようになりました。今では本棚が医学書で埋まっています(笑) ー医学書や論文といえば外国語で書かれているものも多くありますが、何かご自身で工夫されていることはありますか? 僕は日本語しか読めないので基本的に日本語で書かれたものを選ぶんですけど、論文なんかはやっぱりアメリカなど海外の方が最先端であることが多いので、最近はChatGPTを活用しながら読んでいます。ChatGPTで全文翻訳→自分で重要な部分を抽出→そこをさらにChatGPTに要約してもらうといった、3ステップでの学習が気に入っています。 ーセミナーにもよく行っているとのことでしたが、セミナーを選ぶときに意識していることはありますか? セミナーを受けてもっと詳しく話を聞いてみたい、この人の話には信憑性があるなと感じたら別のセミナーも受講ということが多いです。また、最近は論文などを読み進める中で見かけた方のセミナーがあれば参加するということも増えてきました。自分は色々と受けていたんですけど、いま若い子に「どんなセミナーを受けたらいいか?」と相談されたら、信頼できるビッグネームのトレーナーさん、たとえば近藤さんや根城さん、桂さんなどを挙げて、ある程度名指しでおすすめすると思います。ただ、若い頃はあまりスコープを絞りすぎないことも大事だと思っているので、あくまでも提案という形で伝えますね。...
航空自衛隊からトレーナーへ -すべての基盤はクライアントとの信頼関係-(重成 悠馬さん)
器具を“長持ち”させるお手入れ術
今回は、よくご相談いただく定番器具のメンテナンス方法を3つご紹介します。器具を長持ちさせ、見た目を美しく保つための日常的なメンテナンスのヒントになれば幸いです。 1. エクササイズバンドは、乾かしながら掛けて保管 トレーニング施設で最も多く使用される消耗品のミニバンドやスーパーバンドですが、使用頻度はもちろんお手入れや日常の保管方法によっても耐久性が大きく変わります。エクササイズバンドはゴム素材のため、汗で濡れた状態で畳んだり丸めて長時間放置すると素材同士がくっつき劣化を早めてしまいます。使用後はアルコールスプレーでの除菌・乾拭きをルールとしている施設もあるかと思いますが、使用頻度が多いと毎回その手間をかけられないケースもあるのではないでしょうか?そこで、パフォームベターでは乾かす手間を省くために「ラックに掛けて保管」を推奨しております。 ■長持ちの秘訣・濡れたまま保管しない・丸める、折りたたむなどのように、1箇所に負荷が掛かる保管は避ける 画像のようにマットラックの片側をバンド用にすることでスペースの有効活用にもつながります。ぜひお試しください。 2.ケトルベルの軽微な傷は“キズペン”で隠す 使用期間が長くなり、ケトルベルのサビや傷などの汚れが気になる方も多いのではないでしょうか?使用中の汗によるサビや床などに当たる際にできる傷が大きな原因ですが、ラックから出し入れする際に、他のケトルベルとぶつかってしまい傷ができるケースもあります。どうしても避けられない軽微な傷には、以下の方法をお試しください。 ■お手入れ方法車のボディなどに使用するキズペンを少しずつ該当箇所に塗布する ■ポイント・傷の状態によっては塗った箇所は大きく色が変わってしまう可能性もあるため少しづつ塗る・クレヨンタイプだと塗る量を調整しやすい あわせて日常のメンテナンスとして、サビ防止のためにトレーニング後に汗や水分が付いたら乾拭きするとより効果的です。 3.スクワットラックに溜まった汚れはクリーナーでリセット スクワットラックは使用期間が長くなるにつれて、プレートホルダー、セーフティバーや支柱などの汚れが気になる方も多いのではないでしょうか?それらの汚れのほとんどは「汗などの水分による錆び」が原因です。清潔に保つには、スクワットラック本体だけでなく、オリンピックシャフトやハーフラックの懸垂バーなどの手で握って汗が付きやすい箇所をこまめに乾拭きすることをおすすめします。汚れが溜まった場合は、以下の方法をお試しください。 ■お手入れ方法パーツクリーナーのスプレーを「少量」吹きかけしっかりと拭き上げる ■ポイント・プラスチック使用可のモデルであれば、パーツを傷つける心配が少なくおすすめ・大量にスプレーすると、吹き残しにより埃が溜まり逆効果になることも 株式会社パフォームベタージャパン
器具を“長持ち”させるお手入れ術
新動画公開|MINI BAND & SUPER BAND Lab.
現在オンラインショップにて公開中のコンテンツ「MINI BAND & SUPER BAND Lab.」に新たに動画が加わりました。 MINI BAND & SUPER BAND Lab.では、お馴染みのミニバンド・スーパーバンドの2商品にフォーカスして、定番の使用方法ではなく「他の器具とのコンビネーション」「新たなアイデア」という切り口で使用するエクササイズを動画でご紹介しています。 今回の動画は、Active-Aid Program代表 根城祐介さんに監修いただきました。 こちらは事前にご理解いただきたい重要なポイントをまとめた動画です。エクササイズ集ご視聴の前にぜひご覧ください。 MINI BAND & SUPER BAND Lab.の各エクササイズページでは、エクササイズの目的・特性や動作手順、重要なポイントなども詳しく記載しております。 多様なタスク・環境を生み出し、指導のバリエーションを増やすヒントにご活用いただけますと幸いです。 MINI BAND & SUPER BAND Lab.はこちらhttps://www.performbetter.jp/pages/mini-band-super-band-lab
新動画公開|MINI BAND & SUPER BAND Lab.
ジム開業・改装などを
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導入器具に関するご相談はもちろん、物件選びや施設レイアウト、床材の選び方などの初期段階からご相談いただけます。時期未定、構想段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
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物件選びや床材の選び方、施設レイアウト、器具の選定などで押さえておきたいポイントをまとめた全30ページの資料です。ジムの開業や、トレーニングルームのリニューアルを検討している方にもお役立ていただけます。
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