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パフォーマンストレーニングの本当の目的:Bill Parisi寄稿

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パフォーマンストレーニングの本当の目的:Bill Parisi寄稿

日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいのか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本メルマガでは、最新のトレーニング理論やそれを現場に活用するために必要な情報をご紹介します。ぜひ、日常の指導にお役立ていただけますと幸いです。

今回は、Parisi Speed School創設者であり、スポーツパフォーマンス分野で長年にわたり世界中のアスリート育成に携わってきた Bill Parisi がPERFORM BETTER本社のブランドサイトに寄稿した「The Real Purpose Of Sports Performance Training」をご紹介します。

スポーツパフォーマンストレーニングの本質は、単なるエリートアスリートの育成ではなく、子どもたちの自尊心や人生そのものに良い影響を与えることであると語るBill Parisiのコラムを、ぜひ最後までご一読ください。

スポーツパフォーマンストレーニングの本当の目的

エリートアスリートを指導したいという願望

スポーツパフォーマンス業界で23年間キャリアを積む中で、私はさまざまな理由から何百人ものトレーナーにインタビューをしてきました。
そうしたトレーナーたちに共通していたのは、エリートアスリートを指導したいという願望でした。
彼らにとって、それは自身の知識と経験を試す究極の挑戦であり、成功すれば、より多くのエリートアスリートを指導し、業界全体に名声を築くことにつながる可能性を秘めていたのです。

私は、一流アスリートと仕事をし、トレーナーとして培ってきたスキルを活かしたいという気持ちを十分に理解しています。
それは、アスリートのパフォーマンス目標達成を支援するためだけでなく、エリートアスリートと呼ばれる比較的限られた層の中でも、自分が影響力を持つことができるということを、自分自身に証明するためでもあるのかもしれません。

一流アスリートとの経験

長年にわたり、私はあらゆるスポーツのディビジョン1やプロアスリートを数多く指導する機会に恵まれました。
実際、私の最初のクライアントの一人は、ニューヨーク・ジャイアンツの元フランチャイズ・クォーターバック、Phillip Simmsでした。
私のキャリアはそこから飛躍的に発展し、Phillip Simmsは現在もParisi Speed School社のナショナル・スポークスパーソンを務めています。
ですから、この一流アスリートには大変お世話になったと言えるでしょう。

スポーツパフォーマンストレーニングの本質とは

フィットネス業界の内外を問わず、多くの人が、スポーツパフォーマンストレーニングの本質は、エリート高校生、大学生、そしてプロアスリートを育成することのみに、あるいは主にそこにあると考えていることに、私は気づきました。
しかし、スポーツパフォーマンス業界で長年経験を積んできた私は、異なる結論に至りました。
それは、幼い頃から子どもたちの自尊心を育むことであり、そうすることで彼らは競技場だけでなく、学校、そして最終的には人生のあらゆる面で、より良い成果を上げられるようになるということです。

コーチが人生に与える影響

信じられない話ですよね。
アスレチックトレーナーが、競技場だけでなく、家庭、教室、人間関係、そして将来のキャリアに至るまで、これほど大きな影響力を持つことができるなんて。
でも本当なんです。
私はそれを目の当たりにし、実際に経験してきました。今では、子どもたちを指導する時に私が考えることのほとんどが、コーチとして、彼らが競技だけでなく、人生そのものにおけるさまざまな課題に立ち向かえるよう、しっかり支えられているかどうかということです。

子どもたちはなぜスポーツをするのか

私が7歳から大学生までの「アスリート」に、必ず最初に尋ねる質問は、「なぜスポーツをやっているの?」です。
驚くことに、大学やプロの選手になりたいと答える子どもはごくわずかです。
代わりに、「野球やフットボールが好きだから」とか、「友達と遊ぶのが好きだから」といった答えがよく返ってきます。

中には、「チームの一員であること」がかっこいいと思っている子どももいます。
こうした子どもたちにとって、スポーツは楽しむこと、そして自分よりも大きな何かの一部になることなのです。

幼少期に必要な“良い経験”

子どもたちがスポーツに取り組む理由はさまざまです。
遊ぶことが大好きで、自分は得意だという自信を持っている子もいます。
また、友達がやっているから自分もやってみたいという理由で、スポーツを始める子もいます。
理由は何であれ運動能力に関わらず、子どもたちは幼少期にスポーツを通して良い経験をするべきです。
中学2年生までの子どもたちにとって、どんなスポーツであれ、そのスポーツを好きになってもらうことが私たちの目標です。

コーチの役割と選手の定着

コーチは選手に良い経験を提供する重要な役割を担っており、コーチがその役割をきちんと果たしていれば、前年の素晴らしい経験のおかげで、選手たちは毎年戻ってきてくれるでしょう。
コーチの目標は、選手の定着率を高めること、つまり、すべての選手が高校卒業まで競技に関わり続けるようにすることです。

本当に支援が必要な子どもたち

子どもがパリシ・スピードスクールやその他の施設でトレーニングを始める時、それは非常にポジティブな経験となるはずです。
パリシでは、エリートアスリートの育成にも力を入れていますが、間違いなく私たちの最大の使命は、体力的に恵まれていない、あるいはチーム入りすら難しい子どもたち、つまり運動能力が低い子どもたちへの指導です。
コーチが真価を発揮し、子どもの人生に最も大きな影響を与えることができるのは、まさにこうした子どもたちです。
子どもに所属意識、能力、そして自己肯定感を与え、前向きな自尊心を育むことは、子どもたちがスポーツやフィットネス全般を好きになるために、何よりも重要なのです。

子どもたちが競技を辞めてしまう理由

14歳になるまでに、75%以上の子どもが組織的なスポーツから離れてしまいます。
その理由は、ほとんどの子どもが失敗を恐れ、自分にはそのレベルで戦える自信がないと密かに思い込んでいるからです。
確かにそういう子どももいるかもしれませんが、大多数の子どもにとっては、それは間違いだと私は考えています。
彼らは次のレベルでプレーできる能力を持っています。ただし、そこで戦うためにはトレーニングが必要です。

ユースコーチに求められること

高校レベルで子どもたちが競技を辞めてしまうのは、主にユースコーチの責任だと私は確信しています。
高校スポーツへ移行することが、アスリートにとって大きな変化であることは私もよく理解しています。
しかし、本来ユースレベルのコーチは、モチベーションを高め、刺激を与えるべき存在であるにもかかわらず、多くのコーチは厳格で、要求が厳しく、否定的な印象を与えてしまっています。
子どもたちは高校レベルでも実力を発揮できるはずなのに、自信がなく、失敗を恐れるあまり、失敗するリスクを冒すよりも競技を辞めてしまうのです。

子どもたちを導くために必要なこと

子どもたちを指導したいスポーツパフォーマンス・トレーナーは、子どもたちの精神面と感情面の両方に刺激を与えるための訓練と準備が必要です。
正直なところ、ほとんどの子どもは、ビデオゲームをしたり、インターネットをしたり、テレビを見たりすること以外には、あまりやる気を出しません。
フィットネス分野のプロフェッショナルとして、私たちはすべての子どもたちが、スポーツでトレーニングし成功するために、何が本当に自分を奮い立たせるのかについて、明確かつ簡潔なビジョンを描けるよう支援しなければなりません。

スタッフのビジョンを明確にする

トレーニング部門のマネージャーまたは施設オーナーは、各パフォーマンススタッフに、なぜアスリートと働くことが自分にとって重要なのかを尋ねるべきです。
これは会話を円滑にし、スタッフのビジョンとミッションを明確にするのに役立ちます。
また、オーナーまたはディレクターであるあなたは、ここでスタッフに語りかけ、彼らが優れたコーチになるための、より大きな背景を示すことができるでしょう。

すべての子どもたちを支援するという考え方

一般的に信じられていることとは異なり、あらゆるレベルのエリートアスリートの数は、子どもの総数に比べると非常に少ないです。
クラブ内でスポーツパフォーマンスビジネスを構築しようとするなら、スタッフの意識は、より多くの子どもたちを支援することに焦点を当てる必要があります。
プログラムに参加するすべての子どもたちを、現在の身体能力レベルに関係なく、勝者にしましょう。
これを効果的に行うには、スポーツパフォーマンストレーナー自身がまず、その考え方をしっかり理解する必要があります。
スポーツパフォーマンストレーニングとは、身体能力を向上させたいと願う、あらゆるレベルの子どもたちを支援することであると認識する必要があるのです。

本当のやりがいとは何か

スタッフに、真の仕事とやりがいは、新聞にスター選手の名前が載ることだけではなく、子どもたちが仲間とのつながりをより強く感じられるようにすることで、子どもたちの人生を変えることにあるのだと理解してもらうことが重要です。

子どもたちの人生を変える文化を築く

組織内で、子どもたちの人生を良い方向に変えるという文化を築けば、スポーツパフォーマンスビジネスは飛躍的に成長するでしょう。
一人ひとりのアスリートを大切にするトレーナーこそが、このビジネスの成功の鍵となります。
このような環境を構築する鍵は、オーナーやマネージャーがスタッフと同じような関係を築くことです。
このコンセプトを一貫して実践するための重要な要素は、従業員一人ひとりとじっくり時間をかけて向き合い、彼らの真のモチベーションを見極めることです。
スタッフの目標達成を支援し、それをスポーツパフォーマンスビジネスの目指す方向性と結びつけましょう。
スタッフには、顧客への接し方と同じように接してください。
この考え方は組織全体に浸透し、メンバーはあなたのクラブが地域の子どもたちにとって、どれほど素晴らしい場所であるべきかを語り始めるでしょう。

著者 Bill Parisi

Parisi Speed School創設者。
スポーツパフォーマンス分野における第一人者として、長年にわたりユースアスリートから大学・プロレベルのアスリートまで幅広く指導を行っている。
スポーツパフォーマンストレーニングを通じて、競技力向上だけでなく、子どもたちの自己肯定感や人間的成長を育むことを理念としており、世界各地で指導・講演活動を行っている。

Bill Parisi の寄稿は以上です。
PERFORM BETTER本社では多くの契約トレーナーがいますが、彼らの発信するトレーニングやリハビリ、リカバリーなどの情報がアメリカや世界のスポーツ、フィットネス、医療の現場に活かされています。

次回以降も契約トレーナーからの有益な情報をご紹介させていただきます。

コラムにはこれまでさまざまなテーマの記事をご紹介していますのでご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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