今回は、アスリート施設の「床材選び」についてご紹介します。
パフォーマンスに大きな影響がある床材ですが、「器具にはこだわるのに、床材は後回し」といった施設も意外と多いものです。
先日施工したプロサッカークラブの事例をもとに、推奨するラバーマット・人工芝の特徴と施工方法をお伝えします。
アスリートのパフォーマンスセンター床材
ラバーマット

国内でも最高級品質の30mm厚のラバーマットSPORTEC styleを採用しています。
アスリートの腰・膝・足首への衝撃を吸収するのはもちろん、トレーニング器具を落とした際にも安心の耐久性があります。
また、パネル式の構造で表面の角に丸みを持たせているため、一部が剥がれたり劣化したりすることを防ぐ設計となっています。
さらに、日本特有の高温多湿の環境から真冬の寒さまで対応できる素材を採用しており、温度変化による伸縮も最小限に抑えられています。
カラーチップのバリエーションもあるため、チームカラーや施設のデザインに合わせた施工も可能です。
屋内人工芝

屋内人工芝は40mmのロングパイルモデルを採用しています。
芝が長いことで、トレーニング時に身体へ刺さるような感覚を軽減し、より快適にアジリティやスプリントトレーニングを行うことができます。
人工芝の下には8mmのアンダーレイヤー材を施工し、人工芝エリアにも適度なクッション性を持たせています。
人工芝を床面に直接貼り付けてしまうと、床の硬さがそのまま身体に伝わり、身体への負担が大きくなってしまいます。
一方で、柔らかすぎる素材を使用するとトレーニングの安定性やパフォーマンスに影響が出てしまいます。
そのため、
・建物の床面
・アンダーレイヤー材
・人工芝
それぞれをすべて糊付けして固定する施工方法を採用しています。
施工中のアンダーレイヤー

屋外人工芝

屋外の人工芝も屋内と同様にアンダーレイヤーを施工しますが、施工方法が異なります。
アンダーレイヤー材と床面は完全に接着しますが、アンダーレイヤー材と人工芝は糊付けでは固定しません。
代わりに珪砂を人工芝に散布し、その自重によって固定します。
珪砂には
・基布を保護する
・耐久性を高める
・人工芝を引き締める
といった役割があります。
また屋外のため雨が降ることもありますが、充填材である珪砂は透水性を保つため、水はけも問題はありません。
施工中の珪砂

屋内人工芝とラバーマットの高さの違いについて

人工芝エリアは人工芝40mm + アンダーレイヤー8mmに対してラバーマットは30mmのため、人工芝の方が少し高くなる仕様になります。
ただし、この高さの違いは実際の運用では大きな問題になることはほとんどありません。
今回の施設では人工芝エリアがネットで区切られているため、エリアを横断してトレーニングを行うケースはほとんど想定されていません。
また、人工芝の毛先とラバーマットの高さを完全に揃えてしまうと、長期間使用して人工芝が寝てきた際に、ラバーマットの方が高くなってしまい、見た目にも不自然になります。
さらに、アンダーレイヤー材とラバーマットの高さを合わせてしまうと、境目で人工芝の根本に負荷がかかり、剥がれやすくなってしまう可能性があります。
そのため、この仕様を推奨しています。
もし高さの違いが気になる場合は、
・アンダーレイヤー材を12mmに変更する
・8mmを二層にする
といった対応も可能です。
トレーニング施設は器具だけでなく床材もパフォーマンスを左右する重要な要素です。
実際に施設を作る際は
・ラバーマットの厚み
・人工芝の種類
・アンダーレイヤー
・施工方法
によってトレーニング環境は大きく変わります。
パフォームベタージャパンでは施設レイアウトから床材施工までサポートしていますので、ご検討中の方はお気軽にご相談ください。
