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Q&Aに回答|ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート

セミナー 活動報告
Q&Aに回答|ヒップロックを徹底解説!(九鬼 靖太先生)|ウェビナーレポート

今回は、昨年末に開催した九鬼靖太先生による無料ウェビナー「Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説-」の内容の一部をご紹介します。 
先日の公開したレポートではCST理論とヒップロックのメカニズム、エクササイズを中心にお届けしました。 
今回は、ウェビナー後半に行われたQ&Aセッションより、参加者から寄せられた質問と九鬼先生の回答を抜粋してお届けします。

■テーマ:Contextual Strength Training の基礎と応用 -ヒップロックの徹底解説-

■開催日:2025年12月28日

■講師:九鬼 靖太 (大阪経済大学 人間科学部 准教授、CST講師)

Q1.九鬼先生は基礎的筋力トレーニングの指導はされますか?また、S&Cコーチに文脈的筋力トレーニングの理解を求めますか?

A:
もちろん私も基礎的筋力トレーニングもやります。
筋力やパワーといった身体リソースがなければ、パフォーマンスの向上はあり得ません。
一方で、それだけでは競技動作には直結しない。
だからこそ、基礎的筋力をしっかり持った上で「文脈的なトレーニング」で橋渡しをする必要があります。
S&CコーチにはCSTの考え方を理解してもらえるとありがたいですね。
「ベースを上げてくれているから、次はこういう動きに発展できる」と共有しやすくなります。

Q2.ヒップロックをエクササイズとして行うと“ヒップロックが上手くなる”と思いますが、その結果、基礎的筋力トレーニングの効果を競技動作に活かせるという理解で合っていますか?また、これはCST全体にも当てはまりますか?

A:
はい、その理解で大丈夫です。
ただ、ヒップロックという形を作ることに意味があるのではなくて、腰部を側屈する力が出るというところがすごく重要です。
ヒップロック動作を通して骨盤が動くようになると、基礎的な筋力で得た力を競技動作に「転写」できるようになります。
CST全体で考えても同じで、筋力を“どう使うか”を学ぶことが目的です。
100%を101%、102%へと少しずつ積み重ねていくような、誤差みたいな範囲のパフォーマンスの向上を何回も繰り返すわけです。

Q3.腰椎の過剰運動による障害リスクについて、どの程度まで腰椎の側屈を促せばよいと考えていますか?

A:
過度にやりすぎなければ問題はありません。
もちろん病的な側弯症などがある場合は考慮が必要ですが、一般的なアスリートが行う範囲であれば大丈夫です。
数分程度のヒップロックトレーニングで障害を起こすことはまずありません。

Q4.ヒップロックで前額面の動きが中心とのことですが、水平面・矢状面の動きはどの程度関与しているのでしょうか?

A:
ヒップロックは基本的に前額面上の動きです。
もちろん骨盤は三次元的に動きますが、水平面や矢状面の動きをヒップロックとは呼びません。
それぞれ別の目的(回旋、前傾など)で活用される動きです。
CSTではそれらを分けて整理して考えています。

Q5.腰部の側屈を促すとのことでしたが、胸椎レベルの側屈も促しますか?

A:
はい。
胸椎の側屈や肩甲骨の下制など、上部体幹の動きもヒップロックを助ける要素になります。
骨盤の挙上と連動して体幹全体で側屈トルクを生み出すようなイメージですね。

Q6.長距離ランナーの指導しています。スプリントでは腰椎のソクつや骨の挙上などは大事な動きだと思いますが、長距離ランナーにもこの考え方が当てはまりますか?

A:
これは当てはまりません。
なせかというと身体を大きく加速するときにヒップロックの動きが使われますが、長距離みたいにそこまで大きな加速はないとするとヒップロックの動きは起こらないということです。
ただ、逆ヒップロックと私が勝手に名前をつけて呼んでいますが、接地した骨盤がガツンと押し上げられて上がるようなものはランニングエコノミーにネガティブな影響を及ぼすと思うので、そのような観点では影響はあるけども、今回私が説明したいわゆる一般的なヒップロックの動きでは関係ないというふうに結論付けられます。

Q7.ヒップロック指導の際、運動速度などに制限を加えることはありますか?

A:
とても良い質問です。
動作には「タイムプレッシャー(時間的制約)」がありますが、ヒップロックは主に加速局面で使われる動作です。
スプリントのスタートやジャンプの踏切の局面では骨盤が大きく動かないといけないのであまり大きな時間的制約があると骨盤は動かなくなってくると思います。

Q8.スプリントやジャンプ向上を目指す際、どの段階でヒップロックトレーニングを導入しますか?

A:
導入のタイミングは選手によります。
最初から“ヒップロックだけ”を狙うのではなく、関連するエクササイズを少しずつ入れて、身体が準備できたら動作に移します。
中殿筋がうまく働かない、骨盤が安定しない、といった課題がある選手には特に有効です。

Q9.現地セミナーではヒップロック以外の内容も学べますか?

A:
もちろんです。
ヒップロックはCSTの一部でしかありません。
リニア(直線加速)、ラテラル(方向転換)、そして回旋動作など、より広いテーマを扱っています。 フロントサイドメカニクスやコーコンタクト、プレテンションの話など、競技特異的な要素も深く学べます。

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現地講習:https://contextual-strength-training.azcare.jp/#anchor-course 
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