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サミットレポート(2/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2025

セミナー 活動報告
サミットレポート(2/3)|PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2025

10月17日(金)〜19日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2025」の内容の一部を全3回に分けて配信させていただきます。 
今回は初日の講義の模様を一部ご紹介します。 栄養、コミュニケーション、感覚運動、多方向ムーブメントなど多角的なテーマを通じ、現場で活用できる知見を解説いただきました。

テーマ:ダイエットのための栄養学(前半)/EAMC(運動関連筋痙攣)に対する統合療法(後半)

川合 智(日本統合療法株式会社 代表)

川合さんは運動療法と栄養療法を土台とした「統合療法」を指導し、様々な慢性不調を抱える方を寛解へ導き、アスリートに対する栄養アドバイスも行っています。
前半の講義では、ダイエットを「体重減少」ではなく「代謝の調整」として捉える考え方を紹介しました。
ダイエット成功のために押さえておきたい栄養学的アプローチを、マクロ(エネルギーフラックス、セットポイント理論など)とミクロ(慢性炎症、血糖コントロール、微量栄養素欠乏など)の二つの視点から解説しました。
後半の講義では、運動関連筋痙攣(EAMC)と熱痙攣との違いを整理した上で、EAMCに関連する栄養素について解説しました。
栄養アプローチを“現場で扱える言語”に落とし込む重要性を伝え、実践につながる学びとなりました。

テーマ:Reach Program −知識・技術だけでは足りない、現場で求められる成果を引き出すコミュニケーションの力−

荒井 秀幸(株式会社R-body Chief Technical Officer)

荒井さんは、コンディショニングを提供するスポーツ運動療法施設「株式会社R-body」のChief Technical Officerとして、トップアスリートや一般の方に向けたコンディショニングトレーニング指導を行っています。 
本講義では「知識や技術だけで成果は出ない。
必要なのは“伝え方の力”」と語りR-bodyが開発したReach Programをもとに、コーチングとティーチングの違いを明確に整理し、クライアントの行動変容を引き出すための“再現性あるコミュニケーション”の仕組みを紹介しました。
会場では多くの受講者が実際のケーススタディを通して、言葉の使い方が結果を左右することを体感していました。

テーマ:関節アライメントを考慮した連動性とパフォーマンスの向上 −運動感覚を培うために−

根城 祐介(Active-Aid Program 代表)

根城さんはActive-Aid Programを主宰し、講師としてリハビリ・コンディショニング・トレーニング方法を自身の経験をもとに幅広く紹介しています。
またパーソナルジムAID広尾では代表として施設を運営されています。
本講義では関節アライメントを考慮した連動性に着目し、どのように評価し運動に繋げられるかを詳しく解説しました。
胸椎・骨盤・足部の協調性を高めることで、力の伝達と脱力のバランスを整えることや、分節動作力を養うことで、ケガの予防とパフォーマンス向上の両立が可能になると、アプローチ方法も交え紹介しました。

テーマ:足部ロッカー機構と歩行効率の向上

Courtney Conley(Gait Happens 創設者)

Courtney Conleyさんはコロラド州レイクウッドを拠点にTotal Health SolutionsクリニックとTotal Health Performanceを運営し、歩行メカニクスの回復や足の問題解決に特化したケアを提供しており、患者が痛みなくスムーズに動けるようサポートしています。
本講義ではヒール・アンクル・フォアフットの3つのロッカー機構を中心に、歩行効率を高めるための足部戦略を解説しました。
足底の感覚を呼び覚ますことが、股関節や体幹の安定性にもつながることを実技で紹介されました。
受講者は裸足での立位感覚や荷重変化を体験し、足部から始まる運動連鎖の重要性を再認識しました。

杉山 幹(スギヤマカンラボ株式会社 代表)

杉山さんは、パーソナルトレーナーとしての活動に加え、トレーニング記事の翻訳や通訳、さらには教育事業として国内で年間100〜150本にわたる講師活動も行なっています。
本講義は足部から下腿の機能改善をテーマに、神経入力を整える手技と、動きをつなげるエクササイズを連動させる実践的内容が展開されました。
「地面からの情報を正しく受け取ること」が上半身の動作効率にも影響するという考え方に、会場から多くの共感が寄せられました。

テーマ:Secret of Multidirectional Movement −カオスの中に秩序を見出す・多方向ムーブメントの秘密−

桂 良太郎(株式会社Best Performance Laboratory 代表取締役)

桂さんは、東京南青山にあるパフォーマンス施設「Best Performance Laboratory」の代表を務め、施設経営やアカデミー活動を主宰する一方で、ハンドボール日本代表をはじめ多くのアスリートのトレーニングを担当されています。
本講義は、多方向ムーブメントを、予測困難な「カオス」の中でどう制御するか。
単に理想的なフォームを再現するのではなく、汎用性と再現性を兼ね備えた運動原理や、 高強度・高難度な状況下でも安定性を保つ、普遍的な動作の中核を鍛えることが重要と解説しました。
実際のスポーツ現場の映像を交えながら、動作習得に不可欠な理論的背景と実践的アプローチを共有しました。

2日目のレポートはまた改めてご紹介させていただきます。

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