10月18日(金)〜20日(日)に開催した「PERFORM BETTER JAPAN SUMMIT 2024」の内容の一部を全3回に分けてご紹介させていただきます。
本日は最終日の講義の模様を一部ご紹介させていただきます。
テーマ:Movement Variability - “動作多様性”の重要性と訓練法
近藤さんは、日米のスポーツチーム、クリニック、フィットネス施設での豊富な経験を基に、現在はAZCARE ACADEMY代表およびパーソナルトレーニング施設NEXPORT代表として、現場指導と教育活動に従事されています。
本講義では、「Movement Variability - “動作多様性”の重要性と訓練法」をテーマにお話しいただきました。
講義の前編では、動作多様性の重要性を支える科学的根拠を掘り下げて、後編では日常生活や競技動作とトレーニング施設での運動の間に生じる“差”(Bridging the Gap)を埋めるためには動作多様性が不可欠であること、さらに「マクロな多様性」と「ミクロな多様性」という視点から、多様性を向上させる具体的なアプローチをエクササイズの実例を交えご紹介いただきました。
競技力向上や身体の柔軟な適応を促すための動作多様性の理解を深める講義となりました。
テーマ:Postural Restoration の観点から実践するローディングとアンローデイング
講師:石井 健太郎さん (PRI Japan 合同会社 代表 )
石井さんは、男子サッカーアメリカ代表のアスレティックトレーナーとして活動する一方で、日本ではClinical Laboratory R³で臨床活動を行っています。「人を人として見る」ことを信条とし、Postural Restorationのコンセプトを基に障害予防を探究し、治療とパフォーマンストレーニングのギャップを埋める取り組みに注力されています。
本講義では、「Postural Restoration の観点から実践するローディングとアンローディング」をテーマにお話しいただきました。
Postural Restoration®︎は、人体の左右非対称性が引き起こす身体の機能制限に着目し、呼吸や歩行の観点から介入する臨床概念です。
スポーツ現場での実践例を踏まえて、呼吸や身体の状態がローディング(負荷)とアンローディング(解放)の能力にどのようにリンクするかを、実技を交えてご紹介いただきました。
障害予防やパフォーマンス向上に向けた理論と実践を統合した内容で受講者にとって有益な講義となりました。
テーマ:パワー発揮を高めるための段階的・個別的なトレーニング戦略
講師:庄村 康平さん (ネクストベース・アスリートラボ パフォーマンスコーチ)
庄村さんはパフォーマンスコーチとして、小学生からプロ野球選手まで幅広い選手を対象にスポーツ科学と最先端のテクノロジーを使ったトレーニング指導を行っています。
本講義では、「パワー発揮を高めるための段階的・個別的なトレーニング戦略」をテーマにお話しいただきました。
パワーという体力要素は、多くの競技スポーツにおいて重要視されており、近年では多くのアスリートがパワー向上を目的にS&C(ストレングス&コンディショニング)プログラムを取り入れています。
講義では、効果的なプログラムには「One size fits all」は存在せず、選手ごとのデータを基にした個別対応が重要であることを解説いただきました。
さらに、実技を通じて段階的にパワーを高めるための具体的なトレーニングもご紹介いただき受講者にとって実践的かつ学びの多い内容となりました。
テーマ:パーソナルトレーナーで稼ぐ!人気トレーナーになるために(前半)/パーソナルジム経営で成功するため、事業を成長させていく上で大切なこと(後半)
講師:土屋 耕平さん (株式会社WORK OUT 代表取締役 Co-founder & CEO)
土屋さんは、パーソナルトレーナーとしてのキャリアを築きながら、2018年に株式会社WORKOUTを創業し代表取締役に就任され、わずか5年で国内外に115店舗以上を展開する人気パーソナルジム「REAL WORKOUT」の成功を牽引されています。
本講義では、「パーソナルトレーナーで稼ぐ!人気トレーナーになるために」と「パーソナルジム経営で成功するため、事業を成長させていく上で大切なこと」をテーマにお話しいただきました。
パーソナルトレーナーの育成をテーマにした前編では、パーソナルトレーナーとして中長期的に活躍するために必要な要素を解説いただきました。
トレーナーになるためのステップや、人気トレーナーとして成長するためのロードマップを示し、業界の現状や今後求められるポイントについて具体的に説明いただきました。
パーソナルジムの経営をテーマにした後編は、成長市場から成熟市場へと移行するパーソナルトレーニング業界で競争に打ち勝つための事業成長戦略について解説いただきました。集客、採用、教育といった経営の重要なポイントや、売上・経費構造を基にした潰れない経営論を展開し、REAL WORKOUTの拡大を支えた具体的なブランディング戦略やマーケティング事例を紹介いただきました。
パーソナルトレーナーの育成や経営で成功させ事業を成長させる内容は、受講者にとって多くの学びを得られる講義となりました。
テーマ:アキレス腱部痛にフォーカスした腱障害の新しい対処法 〜エビデンスと難治症例から学ぶ、やって良いこと・悪いこと〜
講師:中本亮二 さん (Reboot Life代表、一般社団法人ランナーズコンディショニング協会 代表理事)
中本さんは、ランナーのサポートに特化した活動を行い、HONDA陸上競技部のニューイヤー駅伝2連覇(2022・2023年)や、オリンピック日本代表選手のサポートといった実績を持つパフォーマンスコーチです。また、ランナー専門の整体院を運営し、ケガに悩む多くのランナーの支援を行っています。
本講義では「アキレス腱部痛にフォーカスした腱障害の新しい対処法」をテーマにお話しいただきました。
アキレス腱部痛は、ランナーや運動愛好家にとって頻繁に見られる問題であり、症状が遷延することも少なくありません。
特に難治性症例では6か月から2年以上続くこともあり、治療家や指導者にとって大きな課題となっています。
講義では、この20年間で病態や対処法が大きく変化してきた背景や、現在も意見が分かれる対処法について解説いただきました。
中本さんの臨床経験に基づく新たなアプローチとして、一般的な推奨法とは異なり「ストレッチの禁止」を含む独自の方法論をご紹介いただきました。
エリートからノービスランナーに至るまでの多くの症例を参考に、遷延するアキレス腱部痛の改善を導いた具体的な方法について説明いただきました。
受講者にとって、新たな視点からのアプローチ方法が多く学べる内容で、非常に有益な講義となりました。
テーマ:機能的動作をウエイトトレーニングに活かす ~ 怪我の予防と効かせるトレーニングの両立~
講師:鈴木雅さん (IFBB 世界アマチュアボディビル選手権80キロ級優勝、読売巨人軍ウエイトトレーニングコーチ)
鈴木さんは、JBBF男子日本ボディビル選手権9連覇や2016年IFBB世界アマチュアボディビル選手権80キロ級優勝など、数々の輝かしい実績を持っています。
本講義では、「機能的動作をウエイトトレーニングに活かす」をテーマにお話しいただきました。
講義では、ボディメイクにおける「対象筋の強度を上げる」「怪我の予防」「弱点部位の改善」「ポージングでの身体操作」といった要素が相互に結びついていることを解説いただきました。
従来の「意識的に効かせる」や「身体の機能を制限して特定の筋肉を狙う」アプローチが、怪我の予防や他の動作への応用に有効ではない理由を説明いただきました。
さらに、ボディメイクにおけるパフォーマンス向上と怪我の予防、機能的な動作の獲得といった、一見すると両立が難しい目標を達成するための理論を実体験を交えながら紹介いただきました。
実技では、姿勢制御や運動制御理論をベースに、肩と背中にフォーカスしたトレーニング種目を実施しました。
効率的に鍛えるための具体的な方法が紹介され、受講者の関心を大いに引きつけた講義となりました。
今回は、講義の内容の一部をご紹介させていただきました。
パフォームベタージャパンは年に1回開催しているサミット以外にも現地セミナーやウェビナーを開催しております。
ご興味のある方は次回以降、ご参加いただけますと幸いです。
*セミナー情報は決まり次第、本メルマガやオンラインショップ、SNS等で告知させていただきます。
もっと詳しく知りたい方へ
セミナーの内容についてより深く学びたい方は講師が開催しているセミナーやアカデミーをご受講ください。
■近藤さん(AZCARE ACADEMEY)
ACADEMY:https://academy.azcare.jp/about/
PLAZ+(オンラインサロン):https://plaz.jp/
■石井さん(PRI Japan合同会社)
講習会:https://www.prijapan.llc/
■庄村さん(Be Strong)
動画で学べる学習コンテンツ:https://bestrongsacc.stores.jp/
*土屋さん、中本さん、鈴木さんの情報はSNSをご確認ください。
■土屋さん
Instagram:https://www.instagram.com/realworkout.official/
■中本さん
Instagram:https://www.instagram.com/ryoji_nakamoto/
■鈴木さん
Instagram:https://www.instagram.com/masashi.s_miyabi/