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【FMSテストとは?】理論やメリット、必要な器具をご紹介

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【FMSテストとは?】理論やメリット、必要な器具をご紹介

日々新たなトレーニング理論が増えていく中で、インプットした内容を日常のクライアント指導にどう活かせばよいか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本コラムでは、さまざまな概念やトレーニング理論とそれを現場で活用するために必要な器具や具体的なエクササイズを動画付きでご紹介します。
今回は日本でも10年近くにわたりセミナーが展開されている「FMS (Functional Movement Screen) 」をテーマにご紹介します。

FMSとは?

FMS(Functional Movement Screen)は、疼痛のないクライアントを対象に、発育発達の原理原則に基づいて、日常生活や労働、スポーツの動作で使用される7つの機能的動作を包括的にスクリーニング・評価するためのシステムです。
アメリカのFunctional Movement Systems社が開発したもので、スクワット、ランジ、回旋動作などの7種類の動作を通じて、動作における制限やリスクを見つけ出し、統一された評価基準に基づきスコアリングを行います。
このスコアを共通認識することでクライアントやトレーナー、メディカルスタッフなどの関係者と短期的・長期的なトレーニングプランを設定しやすくし、円滑なコミュニケーションを可能にします。
FMSは1997年に公表され、NFLや米軍の訓練で傷害予防に大きな効果を上げたことで注目を集め、2004年から世界各国でセミナーが行われています。
現在、世界40カ国、16言語で使用され、認定資格者は70,000人にのぼります。
その後、スポーツの現場だけでなく、コロラド州の消防局やカリフォルニア州の電力会社での健康経営や労災予防の効果が評価されるなど注目を集めました。
2024年現在、MLB、NBA、NFL、NHLなどのドラフトコンバインにも採用。
欧州のプロサッカークラブや各国代表チーム、医療機関、企業など幅広い分野で成果を上げています。

FMSについてこちらの動画もご覧ください。
https://youtu.be/y77l_zKs5P8?si=-Pk9eeVgMUa_xMCd

FMSの7つのテスト

これらのテストを通して可動域、バランス、動作の制限からクライアントの現在地を知り、障害の予防から改善エクササイズ、パフォーマンス向上に向けたトレーニングプログラムの策定に役立てます。

1.ディープスクワット
2.ハードルステップ
3.インラインランジ
4.ショルダーモビリティ
5.アクティブ・ストレート・レッグレイズ
6.トランクスタビリティプッシュアップ
7.ロータリースタビリティ

FMSを活用する主なメリット

1.ジムで初めてトレーニングをするクライアントの現状把握が容易に

ジムで初めてトレーニングをする方の身体の状態のチェックとしてFMSの7つのテストが役立ちます。
身体の状態を見極めてトレーニングの効果を最大化するには、目標に向かってトレーニングを始める前にまずはクライアントの身体がどういう状態なのかを正確に把握することが大切です。

2.リハビリテーション後半での評価のひとつに

患部のリハビリテーションが終わりに近づき、患者様に運動を再開・開始いただく際の評価の一つにご活用いただけます。
痛みの結果、患部以外の部位へ機能が低下したかを評価することができます。

3.トレーナー間でのクライアント評価軸の統一

評価をトレーナーの主観ではなく、FMSテストに基づくことで個々のトレーナーによる評価の差が生まれにくくなります。
また、統一されたテストで評価することでトレーナー間、またはチームスポーツであればメディカル部門や監督コーチとの連携もスムーズになり情報の乖離を防ぐことにも繋がります。

使用器具

FMSテストやセミナーで学ぶコレクティブエクササイズを実施するにあたり、必要不可欠な器具をご紹介します。

1.FMSテストキット

7つのテストを実施する上で必要不可欠なキットです。
これ一台でFMSの全てのテストが実施可能です。

2.グレイクックバンド

グレイクックバンドはFMS社が自社の推奨するエクササイズを実施するためにデザインし、創業者の一人「グレイクック」の名前がついたエクササイズバンドです。
これ1本で幅広く身体の動作機能改善に役立てることができます。
チョップ、リフト、プレス、ASLRエクササイズなど、さまざまなエクササイズに使えるオールマイティなバンドです。

3.ケトルベル

ケトルベルはパフォームベターの定番商品でありながら、FMSセミナーで紹介されるターキッシュゲットアップ、ケトルベルスイングなどのエクササイズにも必要不可欠です。

代表的なテスト & エクササイズ

1.ディープスクワット テスト

FMSの7つのテストのうち、最初に実施する代表的なテストです。
高重量の負荷でスクワットをする前に自体重で正しくスクワットができるのか?を適切に測定します。
また、全てのテストの測定方法やトレーナーが見るべきポイント、口頭指示はFMS社が所有する膨大なテスト結果に基づいて毎年アップデートされています。

2.ハーフニーリングチョップ

体幹を安定させた状態で正中線を超えてケーブル(またはバンド)を引っ張ることで正しい体幹の発揮を促します。
また、上肢のプッシュとプルのエクササイズが同時に行われることで正しい動作を学習します。

3.ターキッシュゲットアップ

エクササイズを通した一連の動作で肩の安定性、ヒップヒンジ、体幹や重心の正しい位置など、さまざまな動作パターンを学習します。

FMSは、身体の状態を適切にスコアリングすることで、障害の予防やパフォーマンス向上へのトレーニングプログラムを作る上で非常に役に立つ評価システムです。
ご興味のある方はFMS JAPANのセミナー受講をご検討ください。

もっと詳しく知りたい方へ

紹介したテストやエクササイズに関しては、FMS JAPANが主催するFMSセミナーで学習いただけます。
現地講習やオンラインの学習環境も用意されていますのでぜひチェックしてみてください。

FMSレベル1 オンライン資格認定コース

FMS Level 1では動作についての理解を深め、動作の基準値を設定することがエクササイズ、運動、トレーニング指導にプラスの影響を与えるかを学びます。
https://www.performbetter.jp/products/s0080

FMS JAPANとのコラボウェビナーを開催します!

主催:株式会社Function(FMS Japan)/ 株式会社パフォームベタージャパン
日時:12/1(日)20:00-21:15
方式:オンライン (ZOOM)

テーマ:スポーツ現場でのFMS/SFMAの応用
- FMS/SFMAイントロ&若手セラピスト・トレーナーへのアドバイス -

スポーツ現場におけるFMS/SFMAの応用について、トップレベルのスポーツ現場で活躍するコーチ・トレーナーをスピーカーとしてお招きして、”現場の実際のところ”を聞きます。
話題はFMS/SFMAに限らず、スポーツ現場に立つ上でトレーナー・セラピスト・コーチとしてどのような点に苦心しているのか、キャリアパス、現場での活動などなど、ざっくばらんなトーク・意見交換をする予定です。
実際に現場に立っている方、これからスポーツ現場に立ちたいと希望されている若手セラピスト・トレーナーへの参考となれば幸いです。
参加者からの質問も大歓迎です。
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