今回は、encounter様とのコラボウェビナーの内容の一部をご紹介いたします。
■開催日:2024年7月24日
■講師:根城 祐介 (Active-Aid Program)
■テーマ:腰椎骨盤帯の安定性を向上する -歩行・ジョギングに繋げる運動療法-
床反力の捉え方
「床反力」とは、垂直方向のベクトルで10kgの力で床を押したとした場合、10kgの力で押し返してくる働きのことを指します。
この床反力には考慮すべきポイントが3つあります。
1.ベクトル ベクトルは体勢や床を蹴る方向などによって変わってきます。 日常生活の中で、さまざまな姿勢を維持したり、さまざまな体勢になったりしますが、その際に力のベクトルを考慮しないと、正しい運動療法を提供することができなくなります。
2.力の伝達 床反力を受け取ったら、次は歩行やジョギングなど移動する力に変えなければなりません。 力の連動性を高めることができない限り正しく移動することができない、不効率な移動方法になってしまいます。各関節の動き、姿勢などから判断していく必要性があります。
3.重力 非常に重要な環境要因で、地球上に生活する限り重力を受け取るということが必ず発生します。動作の中で重力を認知し適用するように筋肉を収縮し姿勢を保持しなければなりません。
重力に拮抗するために
ハムストリングスを例に挙げて解説すると、腰椎骨盤帯が不安定になっていた場合、骨盤帯が前方にローテーションし、坐骨結節は斜め後方を向きます。
つまりハムストリングスの起始部が斜め後方を向き、ハムストリングスの働きやすい位置覚を失ってしまうことになります。
だからこそアライメントを重要視し重力に拮抗しながらハムストリングスが使えるようにならないといけません。
そのほか、大内転筋・臀筋郡にも同様のことが言えますが、重要なのはこれらの筋肉を単純に動かすだけではなく、能動的に制御しながら認知機能が備わっている状態です。
CKC&OKCで必要な考え方
CKCの動作
上行性、下行性の力を1つ前の動画で挙げた筋群によって制御できると、胸郭も柔軟に使うことができ、ビームの上をバランスをとって歩くことができます。
「床反力を伝達させる」ことや「連動性を認知」していないと難しい動作です。
OKCの動作
座位や立位姿勢でおこなう運動動作は重力は真下にかかるので脊柱内圧が高まりやすいです。
OKCの動作は地面に足がついていない状態なので脊柱重力圧を軽減させる効果があります。
そのため腰痛患者にはおすすめの運動動作になります。
また、支持基底面も拡大させることができる体勢です。
エクササイズ
コンディショニング・フェーズ:アライメント改善&制御
(1)ハムストリングスの活性化+腰部伸筋郡の抑制
(2)骨頭上を寛骨臼が動く動作+脊柱起立筋の抑制
今回は、10月18日(金)〜20日(日)に行われるパフォームベジャパンサミット2024でも講師を務めていただく根城 祐介さんのご講演内容の一部をご紹介いただきました。
サミットでは講義に加え、実技の時間もございます。
より深掘りした内容が気になる方はぜひお申し込みください。
詳細・お申し込みはこちらから
https://www.performbetter.jp/products/s0081
もっと詳しく知りたい方へ
■ウェビナーの内容についてより深く学びたい方
Active-Aid Programの詳細をご確認いただき入門講座を受講の上、本編プログラムにご参加ください。
詳細・お申し込みはこちらから
https://www.activeaid-program.com/schedule