■開催日:2023年5月27日
■テーマ:アスリートにおける腰痛
腰痛を防ぐには鍛える前に「脊柱のアライメントを整える」必要がある
動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=NGLzNBaw2zw
スキー選手を対象に「脊柱のアライメントと腰痛の関係性」をまとめた論文から、姿勢が崩れた(脊柱のアライメントが整っていない)状態でのパフォーマンスが腰痛に関連することがわかっています。
腰痛の明確な原因は未だに判明しておりませんが、スキー選手に限らずアスリートの腰痛を防ぐには、鍛える前に脊柱のアライメントを整えて患部への負担を軽減できる姿勢(動作)を獲得しておく必要があります。
脊柱のアライメントを、整え(コンディショニング)、鍛え(ストレングス)、コーディネーションを獲得するために有効なエクササイズを1例ずつご紹介いたします。
エクササイズ例1:コンディショニング
動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=WLmnIMbQG7I
仰臥位(ぎょうがい)の姿勢でミニバンドを膝に巻き、股関節の外転を促し体幹部を安定させてLever Bellでサンドバックを叩きます。
【使用器具】
Lever Bell、ミニバンド
【POINT】
・立位ではなく仰臥位の姿勢で行うことで支持基底面を両足から脊柱全体へ広げ、体幹の安定を意識しやすくなります。また、立位で同じ動作を行った際に生じやすい回旋時の腰背部の外傷が生じにくくなります。
・ミニバンドを使用して股関節の外転を促し、姿勢を安定させるメカニズム(フィードフォワードメカニズム)を発動させます。
エクササイズ例2:ストレングス
動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=m3NRnNjNClQ
足を上げてシャフトを持ち上下左右にシャフトを動かします。
【使用器具】
ECTスリーブ、シャフト、マット
【POINT】
・左右にシャフトを動かす際にも脊柱全体の支持基底面を意識して、身体が倒れないように体幹をしっかりと安定させます。
エクササイズ例3:コーディネーション
動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=FCxlzxbcR6c
片脚でプライオボックスを踏み込み、上半身を連動させて身体とLever Bellを持ち上げます。
【使用器具】
Lever Bell、プライオボックス
【POINT】
・上半身を素早く持ち上げるには体幹部を安定させて下半身をしっかり踏み込むことが必要があります。
・全身の連動を意識して素早く動作することが重要ですが、同時に腰椎の過剰な伸展が出ないよう身体をコントロールします。
ツールを活用して環境を変えることで、自然と目的の動作を促し簡単にエクササイズ動作を改善できることがございます。
アイデア次第でクライアントのトレーニング効率の向上につがるため、ぜひ参考にしてみてください。
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